鳳来寺山
| 鳳来寺山 | |
|---|---|
|
南西山麓の表参道の一の門から望む鳳来寺山、中央上部は奥ノ院の岩壁、2020年10月 | |
| 標高 | 695[1][2] m |
| 所在地 | 愛知県新城市 |
| 位置 | 北緯34度59分2.7秒 東経137度34分57.9秒 / 北緯34.984083度 東経137.582750度座標: 北緯34度59分2.7秒 東経137度34分57.9秒 / 北緯34.984083度 東経137.582750度[1] |
| 山系 | 美濃三河高原[3] |
鳳来寺山(ほうらいじさん)は、愛知県新城市[注釈 1][4]にある美濃三河高原の標高695 m[1][2]の山[3][5][6][7][8][9][10]。別名が、桐生山、霧生山[3]。
山名の由来
[編集]山名はその麓に真言宗五智教団の本山の鳳来寺があることに由来する[3]。それまでは桐生山と呼ばれていたが、いつしか鳳来寺山になったと言われている[3]。
概要
[編集]旧火山帯の南端に位置する約2000万年前に活動した火山であり、山上には老杉が茂り奇石がそびえている[6]。1931年(昭和6年)7月31日に、花樹、花草、紅葉、緑樹などの叢生する場所、鳥獣、魚虫などの棲息する場所、岩石、洞穴、展望地点、着生草木の著しく発生する岩石又は樹木、岩石の組織などの指定基準により、山全体が国の名勝および天然記念物の指定を受けており[11]、自然の宝庫とも形容される[12]。鳳来寺山の地域は、愛知県の生物多様性ホットスポットの一つに選定されている[注釈 2][13]。山域は鳳来寺山県立自然公園として都道府県立自然公園に指定されていたが[4]、1969年(昭和44年)1月10日に天竜奥三河国定公園に移行指定され[14]、南斜面などはその特別保護地区の指定を受けている[15]。コノハズクの生息地として全国的に有名[7][16]。歌川広重による六十余州名所図会の浮世絵木版画『鳳来寺山巌』で名所として紹介された[17]。岩崎元郎による新日本百名山のひとつに選定されている[18]。
歴史
[編集]

703年(大宝3年)に利修仙人(りしゅうせんにん)が開山した真言宗五智教団の本山の鳳来寺があり、古くから信仰されていた[4]。かつては山岳仏教の修験場で[5]、上部にある奥ノ院が修験者の修験の場として用いられていた[19]。源頼朝が伊豆の地への流刑となり逃亡中、殺生禁断の地とされる鳳来寺を頼って、僧坊のひとつである医王院に匿われていたという説がある[20]。その後頼朝は平氏を滅ぼし、鎌倉幕府を開いた後に鳳来寺を再興したと伝えられている[3][20]。鳳来寺参道の石段も頼朝の寄進によるものと伝えられている[20]。
徳川家康の父松平広忠とその妻於大の方は、世継ぎの出来ないことを憂いて、鳳来寺の医王院に籠って祈願し、徳川家康を授かったと伝えられている[20]。1650年(慶安3年)4月に徳川家光が鳳来山東照宮の建築を命じ、徳川家綱が1651年(慶安4年)9月に完成させた[3]。徳川幕府の手厚い保護を受け、21院坊、寺領1350石という盛大さを誇った[3]。鳳来寺の表参道の石段沿いには多数の院跡(松高院、医王院、等覚院跡、岩本院跡など)と坊跡が残っている[3]。江戸時代に鳳来寺のふもとの門前町「門谷(かどや)」には旅籠が50軒、芝居小屋が3軒もあったといわれいる[21]。
1691年(元禄4年)10月下旬の前日に新城に住む弟子太田白雪の家に泊まった松尾芭蕉が、弟子たちを連れ鳳来寺に参詣し[8]、急な坂道の途中で足を休め『こがらしに 岩ふきとがる 杉間かな』の句[注釈 3]を詠んだ[22][23]。大変寒い日だったので、冷えたためか芭蕉は持病がひどくなり、頂上まで登らずに引き返し、表参道にあった家根屋という宿屋に泊り、『夜着一つ祈り出して旅寝かな』の句[注釈 4]を詠んだ[23]。1923年(大正12年)と1926年(大正15年)に若山牧水が訪問し、『仏法僧仏法僧と鳴く鳥の声を まねつ飲める酒かも』の歌を詠んだ[23]。1962年(昭和37年)に丸山喜兵衛らの援助を受けて鳳来寺山自然科学博物館が開館した[22]。1968年(昭和43年)7月12日に作家で登山家の深田久弥が登山で訪問している[3]。鳳来寺表参道入口にあった豊橋鉄道田口線鳳来寺駅は鳳来寺山もみじ祭りの際には臨時列車がでるほど賑わっていた[24][25]が、1968年9月1日に廃止された[26]。1971年(昭和46年)に鳳来寺山パークウェイが開通した[27]。
利修仙人
[編集]
利修仙人は、570年(欽明天皇31年)に山城国に生まれ、百済国にわたって仏法を学んだのち、この鳳来の地へきて千寿峯[注釈 5][1]、万寿坂で修道し、672年(天武天皇元年)入山し[28]、鳳来寺山中に3匹の鬼を従えて住んでいたといわれている[29]。山中の霊木7本杉の1本から鳳来寺本尊となる薬師如来を造ったといわれている[28]。701年(大宝元年)文武天皇が病気になった時、利修仙人が勅使となり鳳凰に乗って都にのぼり、7日間の加持祈祷によって天皇の病気を治したと伝えられている[28][30]。この御礼として703年に伽藍が建立され、鳳凰に乗って来たからということで『鳳来寺』の名を賜ったと伝えられている[30]。たびたび南東山麓にある湯谷温泉の鳳液泉につかり、心身を整えて仙術を身につけたといわれている[28]。879年(元慶2年)309歳で山中の勝岳不動堂がある岩窟に入定したと伝えられている[19][28]。本堂の裏の岩をくり抜いた中に利修仙人の像が鎮座している[19]。
鏡岩下遺跡
[編集]
1962年(昭和37年)に地元の小学生が伊勢湾台風で倒れた木の根元から骨の入った壺を発見したことで確認された鏡岩下遺跡が、鳳来寺本堂近くの北西方向にある鐘楼付近を中心に所在する[31]。1966年(昭和41年)に鳳来町教育委員会による発掘調査が行われた[31]。鏡岩下遺跡出土品は、鳳来寺で12世紀後半-13世紀初頭に経塚が造営されたのち、13世紀以降は渥美窯産や古瀬戸様式、常滑窯産の蔵骨器を用いた納骨や蔵骨器を伴わない骨片を埋葬する中世墓となり、室町時代から岩壁に鏡の埋納が始まり、江戸時代には納鏡が最盛期を迎えたことを物語っている[32]。これら考古資料は中世から近世にかけて、鳳来寺がある特定の高貴な階層の人々による信仰の対象地としての聖地(霊山)から本尊の薬師如来によるお薬師さまの民間信仰の対象としての霊場に変容した様子を明らかにした貴重な資料となっていて[32]、平安時代の松喰鶴方鏡、11-12世紀の中国産胡州六花鏡、土器類など194点の出土品が、2017年(平成29年)3月23日に新城市指定有形文化財(美術工芸品、考古資料)の指定を受けている[31][32]。
地質
[編集]

新第三紀の噴出活動によってできた山で[4]、山体の底部は砂岩、泥岩、頁岩、凝灰岩からなる海成層[33]。上部はおよそ1600万年前の火山活動によって噴出した溶岩で覆われていて、流紋岩、松脂岩(ピッチストーン)、などから構成される[3]。松脂岩が主要な岩で、これだけまとまって分布しているのは日本では鳳来寺山だけとされている[33]。随所で露出した火山岩の奇石や絶壁が見られる[3][9]。その後の風化浸食作用により奇石、絶壁の複雑で険しい山容ができあがったといわれている[5][6]。鳳来寺東照宮から山頂に至る鳳来寺山自然観察路には天狗に似ていることから天狗岩と呼ばれている岩があり、流紋岩、松脂岩などからなる[34]。南山麓などからは険しい岩稜が望める[9]。山頂部の上部は松脂岩で、鳳来寺山を形づくる代表的な岩石として2010年(平成22年)に新城市の石に選定され[35]、2016年(平成28年)には日本地質学会により愛知県の石に選定された[24][25]。2007年(平成19年)には、鳳来寺山が日本の地質百選に選定された[36]。鳳来寺表参道の石段には鳳来寺山を形成する流紋岩、デイサイト、安山岩などが使われている[24][25]。ただし仁王門と本堂付近の石段や石仏には砂岩(玖老勢石)が使われている[24][25]。南東山麓の田代ではこの地域の基盤岩となっている花崗岩が観察できる[24][25]。南東山麓の宇連川の河床に露出した岩脈である馬背岩は、1934年(昭和9年)5月1日に国の天然記念物の指定を受けている[37]。
鳳来寺山の鏡岩
[編集]
鳳来寺の本堂の背後にそびえる鏡岩(屏風岩)は鳳来寺山の象徴ともいえる岩壁で[3]、高さ70 m、幅200-250 mほど[38]。鏡岩基部はガラス質のデイサイトで、本体は主に松脂岩化した塊状の流紋岩からなる[38]。流紋岩質の岩石の中でも、断面が松脂のような樹脂状光沢をもつガラス質火山岩が特に松脂岩と呼ばれている[38]。旧鳳来寺パークウェイ駐車場から続く歩道からも岩壁を眺望することができる[38]。
鳳来寺硯
[編集]
鳳来寺山近辺は、金鳳石(頁岩)、鳳鳴石、煙巌石などの産地で、鳳来寺山開山当時の約1300年前から鳳来寺硯(ほうらいじすずり)が作られていたと伝えられていて、現在も鳳来寺表参道沿いに2軒の事業所(清林堂、鳳鳴堂硯舗)があり、のみで手彫りされている[39][40]。表参道入口北の煙巌山道の東斜面に硯原石採石跡がある[41]。鳳来寺の生産は遅くとも江戸時代には始まり、参詣者の土産物として盛んに作られたといわれていて、明治初期にいったん生産が衰退するが、1887年(明治20年)頃に再興し、今につながる鳳来寺硯の生産が始まったと考えられている[42]。制作工程は採石に始まり、石取り、平板作り、荒削り、縁立て・内彫り、磨き、仕上げの順に進行する[42]。この石硯工芸技法が高く評価され石硯が、2025年(令和7年)8月5日に、愛知県指定無形文化財(工芸技術)に指定され[43]、鳳鳴堂硯舗の名倉利幸(五代 名倉鳳山)がその保持者として認定された[42]。2023年(令和5年)11月30日に将棋界において史上初となる八冠を達成した藤井聡太竜王・名人の愛知県県民栄誉賞表彰式の記念品としてあいちの郷土伝統工芸品である鳳来寺硯が贈呈された[44]。
植生
[編集]


全山がほぼ原生林に覆われ、植生も豊富で、モミ、ツガを主体とした温帯樹種と、シイ、カシ類やヤブツバキなどの暖帯系植物が混生しラン類、シダ類、蘚苔類の宝庫となっている[33]。東照宮の境内には樹齢約400年の杉の大木がある[33]。鳳来寺本堂周辺にはカエデの木が多く、紅葉スポットとなっていて[9]、毎年11月に「鳳来寺山 もみじまつり」が開催されている[45]。鳳来寺生活環境保全林が生活環境保全林百選に選定されている[33]。新城市の花であるササユリやヤマユリ(この地方では産地にちなんでホウライジユリとも呼ばれている[46])、新城市の木であるヤマザクラなども見られる[41]。ホソバシャクナゲは鳳来寺山以北の奥三河と遠州の一部だけに自生し、旧鳳来町指定の花[24][25]。
山域の森の豊川の谷は、冬季の季節風が吹き込まないために温暖で、タキミシダ、イヨクジャク、バリバリノキ、ミヤマトベラ、ナガバジュズネノキ、ルリミノキなどの暖地性の植物が生育している[47]。鳳来寺山周辺は古い火山で、流紋岩や安山岩の岩山が多く、ホソバシャクナゲ、クロバナキハギなどの岩崖性・渓岸性植物[38]、ウラジロギボウシ、コフキイワギボウシ、ビロードノリウツギなどの固有種・準固有種が生育している[47]。エゾノヒメクラマゴケ、キンキマメザクラ、イワシャジン、ニッコウキスゲなどの南限[47]。崖下には夏でも冷たい風が出る風穴が点在し、ホソイノデ、ミヤマワラビ、ミツバフウロ、ハシドイなどの温帯性植物が生育している[47]。沢沿いの岩場ではハナゼキショウなどの着生植物の生育確認記録がある[41]。温暖多湿なためイボマツバゴケ、タチチョウチンゴケなどの樹幹等に着床する蘚苔植物の生育確認記録がある[41]。山頂付近の日当たりの良い場所では、初夏にアカヤシオの花が見られる[48][49]。夏に水辺近くの石垣などでイワタバコの花が見られる[50]。ハナイカダ[51]、アカマツ[52]、ヤブカンゾウ、ヤブミョウガ、ジャノヒゲ[53]、ムラサキケマン[54]、ベニバナギンリョウソウ[55]、アミガサタケ[48]なども生育している。
確認記録のある希少な植物
[編集]鳳来寺山の地域で確認記録のある希少な植物リストを下表に示す[注釈 6][41]。
| 和名 | 科名 | 学名 | レッドリスト | 備考 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 愛知県 [注釈 7] [56] |
環境省 [注釈 8] [57] | ||||
| イボマツバゴケ | シッポゴケ科 | Leucoloma okamurae | CR | 鳳来寺山頂が県内では唯一の産地、産地の北限[58] | |
| タチチョウチンゴケ | チョウチンゴケ科 | Orthomnion dilatatum | CR | DD | 高い常
緑広葉樹林内の老木の樹幹に着床[59] |
| イヨクジャク | メシダ科 | Diplazium okudairae | CR | EN | 暖地の深山の沢沿いの陰湿な林内に生育[60] |
| カシノキラン | ラン科 | Gastrochilus japonicus | CR | VU | 暖地の常緑広葉樹林の樹上に着生[61] |
| キブネゴケ | タチヒダゴケ科 | Rachithecium nipponicum | CR | VU | 鳳来寺山参道入口の産地は消滅[62] |
| クロバナキハギ | マメ科 | Lespedeza bicolor var. higoensis | EN | VU | 暖地の常緑広葉樹林の樹上に着生[63] |
| ジングウツツジ | ツツジ科 | Rhododendron sanctum | EN | VU | 蛇紋岩地の疎林に生育[64] |
| ナガバジュズネノキ | アカネ科 | Damnacanthus macrophyllus f. giganteus | EN | 暖地の照葉樹林内に生育[65] | |
| ヒノキシダ | チャセンシダ科 | Asplenium prolongatum | EN | 沢沿いの林内の岩上に生育[66] | |
| マツラン | ラン科 | Gastrochilus matsuran | EN | VU | 山地のモミ、ツガなどの樹幹に着生[67] |
| ミヤマトベラ | マメ科 | Euchresta japonica | EN | 常緑広葉樹林内に生育[68] | |
| コバノイクビゴケ | キセルゴケ科 | Diphyscium perminutum | EN | EN | 鳳来寺山参道入口左側の渓流周辺の岩上に記録[69] |
| トサヒラゴケ | キセルゴケ科 | Neckeropsis obtusata | EN | 鳳来寺山の参道途中に記録[70] | |
| ヒメハゴロモゴケ | ヒラゴケ科 | Homaliodendron exiguum | EN | 鳳来寺山参道沿いの渓流辺に記録[71] | |
| オクタマシダ | チャセンシダ科 | Asplenium pseudowilfordii | EN | VU | 空中湿度の高い沢沿いの岩壁い着床[72] |
| キイイトラッキョウ | ヒガンバナ科 | Allium kiiense | VU | VU | 山地の岩崖地や、河岸の岩場に生育[73] |
| ナツエビネ | ラン科 | Calanthe puberula | VU | VU | 山地の林内に生育[74] |
| ヤシュウハナゼキショウ | チシマゼキショウ科 | Tofieldia nuda var. furusei | VU | 山地の林内に生育[75] | |
| ビロードノリウツギ | アジサイ科 | Hydrangea paniculata var. velutina | VU | 沢沿いや尾根などの岩崖地に生育[76] | |
| ホソバシャクナゲ | ツツジ科 | Rhododendron makinoi | VU | VU | 山地の岩場など、急峻な地形の場所に生育[77] |
| カビゴケ | クサリゴケ科 | Leptolejeunea elliptica | VU | NT | ヤブミョウガなどのなどの生葉上に着生する[78] |
| クマノチョウジゴケ | クサリゴケ科 | Buxbaumia minakatae | VU | 湿度の高い深山の樹林の林床で、ある程度腐った倒木上などに生育[79] | |
| シフネルゴケ | ヤバネゴケ科 | Schiffneria hyalina | VU | 湿潤な森林内の風倒木、腐葉土上、樹幹の基部に生育[80] | |
| ヤマトハクチョウゴケ | ギボウシゴケ科 | Campylostelium brachycarpum | VU | NT | 風化した花崗岩上などに生育[81] |

ねずの樹
[編集]表参道の二の門と一の門の間の旧鳳来町立⾨⾕⼩学校の⼊り⼝にはネズの老木があり、この「ねずの樹」が1955年(昭和30年)7月1日に県の天然記念物の指定を受けた[82][83]。幹囲3.5 m、樹高9 m、推定樹齢1400年以上[83]。樹高は元々13 mで、1996年(平成8年)2月13日-23日に樹木医による枯枝を取り除く延命処置がなされ、昔の姿を留めなくなり[84]、樹高9 mとなった[83]。樹皮が甚しく摩滅してほとんど木質部だけのように見えるが、樹勢は旺盛となっている[83]。この辺りに大鳥居が建っていたといわれている[39]。

傘杉
[編集]鳳来寺表参道の石段沿いには日本一高いとされていた[注釈 9][22]樹齢800年以上、樹高約60 m、幹回り7.5 m、樹形が傘に似た傘杉(かさすぎ)があり[85][注釈 10][86][87]、1990年(平成2年)に新・日本名木百選に選定された[22][88]。明治初期に樵が斧を入れたところ、切り口より血が吹き出し、切るのを断念したという伝説がある[39][22]。1870年ごろ傘杉の代わりにその下の熊杉(推定樹齢700年)を切ったとされ、その切り株が傘杉の隣に残っている[22]。1883年(明治16年)に大風によって傘杉の枝が折れたと伝えられている[22]。山麓の表参道沿いには同名の特産品を直売する食事処の観光施設(自然休養村かさすぎ)がある[39]。


六本杉
[編集]鳳来寺本堂から山頂に至る登山道沿いに樹齢1,000年以上の六本杉と呼ばれるスギの巨木がある[9]。『鳳来寺興記(1648年)』によると611年(推古19年)利修仙人が七本杉から1本を伐り、鳳来寺本尊薬師仏[22]と十二神将を彫ったと伝えられている[9]。1655年(承応4年)8月10日(旧暦)の大風により六本杉の1本が倒壊した[22]。1912年(大正元年)に暴風により六本杉の1本が倒壊し、残り3本になった[22]。1913年(大正2年)に本多静六(編)『大日本老樹名木誌』に後述の傘杉と六本杉が掲載された[22]。1990年に台風19号の影響でさらに1本(樹高27.4 m、直径2.6 m)が枯死し1992年(平成4年)1月28日に伐採され[22][89]、その切り株から実生による新たな芽生えが多数確認されている[48][49]。
植物研究家の鳥居喜一
[編集]新城市出身の歯科医である傍ら植物の研究家としても知られている鳥居喜一は、鳳来寺山や乳岩などの旧鳳来町一円の山野をくまなく歩いて、2,708種、約50,000点以上の植物を採集した[90][91]。その標本[92]の一部は東京大学、京都大学、国立科学博物館、地元の鳳来寺山自然科学博物館などに寄贈されている[90]。ミカワバイケイソウは、1938年(昭和13年)頃に鳥居喜一が最初に発見[91]し、1942年(昭和17年)に学会で認定された植物で、「有海ミカワバイケイソウ自生地」が2001年(平成13年)6月22日に市の天然記念物に指定された[90][93]。ミカワバイケイソウ、ダンドウシダ、ミカワオオイトスゲなどの7新種を発見した[91]。東三河地域で60種以上の新たな植物分布を発見し[91]、東三河の植物分布を調査した功績は大きいとされている[90]。
鳳来寺山で採集された標本
[編集]この山で採集された主な植物の標本のリストを以下に示す[94]。
| 和名 | 科名 | 学名 | 標本登録番号 [注釈 11] |
|---|---|---|---|
| アマクサシダ | イノモトソウ科 | Pteris dispar | 663627 |
| イワガネゼンマイ | イノモトソウ科 | Coniogramme intermedia var. glabra | 806965 |
| イワガネソウ | イノモトソウ科 | Coniogramme japonica | 428507 |
| シシラン | イノモトソウ科 | Haplopteris flexuosa | 804701 |
| イワデンダ | イワデンダ科 | Woodsia polystichoides | 832421 |
| カタヒバ | イワヒバ科 | Selaginella involvens | 1030458 |
| ウラジロ | ウラジロ科 | Diplopterygium glaucum | 799187 |
| コシダ | ウラジロ科 | Dicranopteris pedata | 353529 |
| アオネカズラ | ウラボシ科 | Goniophlebium niponicum | 1234861 |
| イワヒトデ | ウラボシ科 | Leptochilus ellipticus | 1243373 |
| イワヤナギシダ | ウラボシ科 | Loxogramme salicifolia | 419061 |
| クリハラン | ウラボシ科 | Neolepisorus ensatus | 1044459 |
| サジラン | ウラボシ科 | Loxogramme duclouxii | 1044304 |
| ノキシノブ | ウラボシ科 | Lepisorus thunbergianus | 804019 |
| ヒトツバ | ウラボシ科 | Pyrrosia lingua | 428493 |
| ヒメノキシノブ | ウラボシ科 | Lepisorus onoei | 803835 |
| マメヅタ | ウラボシ科 | Lemmaphyllum microphyllum | 1043909 |
| ミツデウラボシ | ウラボシ科 | Selliguea hastata | 803528 |
| ヤノネシダ | ウラボシ科 | Lepidomicrosorum buergerianum | 283823 |
| アイノコクマワラビ | オシダ科 | Dryopteris x mituii | 934014 |
| イノデ | オシダ科 | Polystichum polyblepharon | 1040836 |
| イノデモドキ | オシダ科 | Polystichum tagawanum | 1040957 |
| イワヘゴ | オシダ科 | Dryopteris cycadina | 927623 |
| オニカナワラビ | オシダ科 | Arachniodes chinensis | 809800 |
| カナワラビ | オシダ科 | Arachniodes rhomboidea | 809098 |
| シモダカナワラビ | オシダ科 | Arachniodes x sasamotoi | 1041897 |
| トウゴクシダ | オシダ科 | Dryopteris nipponensis | 815988 |
| ヌカイタチシダモドキ | オシダ科 | Dryopteris labordei var. indusiata | 187257 |
| ハカタシダ | オシダ科 | Arachniodes simplicior | 809627 |
| ホソバナライシダ | オシダ科 | Arachniodes borealis | 924105 |
| マルバベニシダ | オシダ科 | Dryopteris fuscipes | 816202 |
| ヤブソテツ | オシダ科 | Cyrtomium x kai | 428525 |
| リョウメンシダ | オシダ科 | Arachniodes standishii | 428524 |
| オオキジノオ | キジノオシダ科 | Plagiogyria euphlebia | 428505 |
| キジノオシダ | キジノオシダ科 | Plagiogyria japonica | 1033938 |
| キヨスミコケシノブ | コケシノブ科 | Hymenophyllum oligosorum | 285242 |
| イヌシダ | コバノイシカグマ科 | Sitobolium hirsutum | 428518 |
| コバノイシカグマ | コバノイシカグマ科 | Dennstaedtia zeylanica | 1032556 |
| フモトシダ | コバノイシカグマ科 | Microlepia marginata | 428519 |
| アオガネシダ | チャセンシダ科 | Asplenium wilfordii | 419059 |
| イヌチャセンシダ | チャセンシダ科 | Asplenium tripteropus | 1043006 |
| クルマシダ | チャセンシダ科 | Asplenium wrightii | 833715 |
| トラノオシダ | チャセンシダ科 | Asplenium incisum | 412666 |
| チャセンシダ | チャセンシダ科 | Asplenium trichomanes | 964229 |
| ヌリトラノオ | チャセンシダ科 | Asplenium normale | 833544 |
| コヒロハハナヤスリ | ハナヤスリ科 | Ophioglossum petiolatum | 1030745 |
| ナツノハナワラビ | ハナヤスリ科 | Botrychium virginianum | 936408 |
| ゲジゲジシダ | ヒメシダ科 | Thelypteris decursivepinnata | 663607 |
| ヒメシダ | ヒメシダ科 | Thelypteris palustris | 663620 |
| ミゾシダ | ヒメシダ科 | Thelypteris pozoi subsp. mollissima | 428535 |
| ヤワラシダ | ヒメシダ科 | Thelypteris laxa | 249106 |
| ホラシノブ | ホングウシダ科 | Odontosoria gracilis | 358440 |
| ウラボシノコギリシダ | メシダ科 | Anisocampium sheareri | 496689 |
| オオホソバシケシダ | メシダ | Deparia conilii x japonica | 1259853 |
| シケチシダ | メシダ | Athyrium decurrentialatum | 811988 |
| ヒカゲワラビ | メシダ | Diplazium chinense | 428528 |
| ホソバムクゲシケシダ | メシダ | Deparia conilii x kiusiana | 1194204 |
| ミヤマノコギリシダ | メシダ | Diplazium mettenianum | 814376 |
| クマザサ | イネ科 | Sasa veitchii var. veitchii | 35273 |
| ケタガネソウ | カヤツリグサ科 | Carex ciliatomarginata | 969445 |
| コカンスゲ | カヤツリグサ科 | Carex reinii Franch | 1093150 |
| ジュズネノキ | アカネ科 | Damnacanthus macrophyllus | 85675 |
| オオアリドオシ | アカネ科 | Damnacanthus indicus var. major | 979716 |
| ガクウツギ | アジサイ科 | Hydrangea scandens | 955200 |
| サンショウソウ | イラクサ科 | Pellionia radicans var. minima | 996767 |
| ナンカイヒメイワカガミ | イワウメ科 | Schizocodon ilicifolius var. nankaiensis | 112998 |
| ヒレアザミ | キク科 | Carduus crispus subsp. agrestis | 997446 |
| エンシュウハグマ | キク科 | Ainsliaea dissecta | 772199 |
| オオバジャノヒゲ | クサスギカズラ科 | Ophiopogon planiscapus | 180126 |
| スノキ | クスノキ科 | Vaccinium smallii var. glabrum | 955943 |
| カゴノキ | クスノキ科 | Litsea coreana | 995138 |
| カナクギノキ | クスノキ科 | Lindera erythrocarpa | 955368 |
| オオクマヤナギ | クロウメモドキ科 | Berchemia magna | 973278 |
| アオホラゴケ | コケシノブ科 | Crepidomanes latealatum | 1031259 |
| ウチワゴケ | コケシノブ科 | Crepidomanes minutum | 1031305 |
| スルガテンナンショウ | サトイモ科 | Arisaema yamatense subsp. sugimotoi | 1009917 |
| ヤマカシュウ | サルトリイバラ科 | Smilax sieboldii | 974729 |
| シライトソウ | シュロソウ科 | Chionographis japonica var. japonica | 953733 |
| コツクバネウツギ | スイカズラ科 | Abelia serrata | 961604 |
| ハナゼキショウ | チシマゼキショウ科 | Tofieldia nuda var. nuda | 283115 |
| アカヤシオ | ツツジ科 | Rhododendron pentaphyllum var. nikoense | 428481 |
| アセビ | ツツジ | Pieris japonica subsp. japonica | 428478 |
| カイナンサラサドウダン | ツツジ | Enkianthus sikokianus | 971423 |
| コアブラツツジ | ツツジ | Enkianthus nudipes | 971412 |
| シロヤシオ | ツツジ | Rhododendron quinquefolium | 965530 |
| ヒカゲツツジ | ツツジ | Rhododendron keiskei | 794555 |
| ミツバツツジ | ツツジ | Rhododendron dilatatum var. dilatatum | 428480 |
| モチツツジ | ツツジ | Rhododendron macrosepalum | 994901 |
| リンボク | バラ科 | Laurocerasus spinulosa | 985421 |
| サンカクヅル | ブドウ科 | Vitis flexuosa var. flexuosa | 978305 |
| ヒメコマツ | マツ科 | Pinus parviflora var. parviflora | 990600 |
| タムシバ | モクレン科 | Magnolia salicifolia | 995311 |
| ソヨゴ | モチノキ科 | Ilex pedunculosa | 975623 |
| ユズリハ | ユズリハ科 | Daphniphyllum macropodum subsp. macropodum | 984834 |
ウィキメディア・コモンズには、鳳来寺山の植物に関するカテゴリがあります。
動物
[編集]哺乳類
[編集]ハクビシン[95]、ニホンカモシカ(国の特別天然記念物)[注釈 12][96]、ニホンアナグマ[97]、ムササビ、ニホンモモンガ[41]、ヤマネなどが生息する。チチブコウモリ(愛知県のレッドリストで絶滅危惧IA類[98])、テングコウモリ(愛知県のレッドリストで絶滅危惧IB類[99])、モモジロコウモリ(愛知県のレッドリストで絶滅危惧II類[100])などの洞窟性コウモリの生息確認記録がある[13]。
爬虫類
[編集]ヤマカガシ[101]、アオダイショウ[102]などが生息する。
両生類
[編集]
トノサマガエル[103]、中腹にある池ではモリアオガエル(新城市の市のカエルとして指定[35])の産卵塊が見られる[41][48]。
鳥類
[編集]オオコノハズク[104]、ヤマガラ[105]、ウグイス[101]などが見られる。
鳳来寺山のコノハズク
[編集]

NHK名古屋放送局は500 m先の声も集める能力があるパラボラ型集音器を山中の馬の背岩の見晴らし台と鳳来寺本堂背面の地獄谷に設置し、1935年(昭和10年)6月7日-8日(雄の繁殖期の最中)の夕刻から未明に仏法僧(ブッポウソウ)と聞きなされる雄の鳴き声『ブッ キョッ コー』[106]をラジオで全国に実況中継した[16][107][注釈 13][104][108]。この放送の反響は大きく、全国に感動が広がり[104]、この放送後山を訪れる人が増えたといわれている[108]。この放送がきっかけとなり、仏法僧の鳴き声の正体はブッポウソウ[注釈 14][106]ではなく、コノハズク(日本で最小のフクロウ[106])であると判明し[16]、日本鳥学会が断定した[108]。8日の放送日に東京都台東区浅草の傘店主が飼っていたコノハズクがラジオから流れる同じ鳴き方をしていたにびっくりしたことがこの解明の決定打となった[16][104][109]。その4日後に山梨県の鳥類研究家が「ブッポウソウ」と鳴く鳥を撃ったらコノハズクであったことも解明の要因となった[109]。本草学者の梅村甚太郎もこの解明にかかわっていて、仏法僧の本態を明らかにした小冊子『佛法僧漫錄』(梅村甚太郎、1935年)を作成し配布した[110]。以後コノハズクを「声の仏法僧」、ブッポウソウを「姿の仏法僧」と呼び分けるようになった[111]。鳳来杉の木立の間を流れるコノハズクの鳴き声が聴こえ[4]、その生息地として知られている[3][5]。1965年(昭和40年)5月[104][107]に、愛知県鳥獣審議会の県民投票により、コノハズクが県の鳥に選定された[112]。2007年(平成19年)6月 - 7月にNHKの歌番組『みんなのうた』で、『鳳来寺山のブッポウソウ』が放送された[113]。2010年(平成22年)には新城市合併5周年を記念し、コノハズクが市の鳥に選定された[35][104][107]。麓にある鳳来寺山自然科学博物館では、鳳来寺山でのコノハズクの初鳴きの記録を1975年(昭和50年)から行っていて、1980年(昭和60年)から15年間途絶え、1999年(平成11年)に再び確認でき、その後も確認できない年があった[104][107]。その主な記録を下表に示す[104][107]。コノハズクの鳴き声は近年ほとんど耳にできなくなっている[7][9][注釈 15][16]。1996年(平成8年)から鳳来寺山を中心に繁殖を期待して、巣箱の設置が行われている[104][107]。鳳来寺山自然科学博物館ではその剥製が展示されていて、鳴き声を聴くこともできる[7]。
| 西暦 | 日本の元号 | 初鳴日 | 西暦 | 日本の元号 | 初鳴日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2000年 | 平成12年 | 5月22日 | 2011年 | 平成23年 | 記録なし |
| 2001年 | 平成13年 | 5月6日 | 2012年 | 平成24年 | 記録なし |
| 2002年 | 平成14年 | 5月13日 | 2013年 | 平成25年 | 記録なし |
| 2003年 | 平成15年 | 5月3日 | 2014年 | 平成26年 | 記録なし |
| 2004年 | 平成16年 | 記録なし | 2015年 | 平成27年 | 記録なし |
| 2005年 | 平成17年 | 記録なし | 2016年 | 平成28年 | 記録なし |
| 2006年 | 平成18年 | 記録なし | 2017年 | 平成29年 | 5月13日 |
| 2007年 | 平成19年 | 5月22日 | 2018年 | 平成30年 | 記録なし |
| 2008年 | 平成20年 | 記録なし | 2019年 | 令和元年 | 5月4日 |
| 2009年 | 平成21年 | 6月6日 | 2020年 | 令和2年 | 記録なし |
| 2010年 | 平成22年 | 5月29日 |
陸貝類
[編集]陸貝類の県下有数の生息地でもある[33]。ヤマタニシやニッポンマイマイは近頃見られなくなり、ミカワマイマイ(愛知県のレッドリストで絶滅危惧IA類[114])は絶滅したのではないかとみられている[41][48]。ホウライジギセルは静岡県立新居高等学校の池野国一により奥ノ院近くで発見され、鳳来寺山が模式産地となり、愛知県のレッドリストで絶滅危惧IA類の指定を受けている[13][115]。
昆虫
[編集]アカタテハ[116]、アサギマダラ[117]、イシガケチョウ、ウスバシロチョウ[118]、オオムラサキ[97]などが飛来し、オニヤンマ、ヒグラシ[119]などのも生息する。
ウィキメディア・コモンズには、鳳来寺山の動物に関するカテゴリがあります。
観光
[編集]| 鳳来寺表参道・概略図 | ||
|---|---|---|
|
|
バス停留所 | |
|
|
鳳来寺山パークウェイ山頂駐車場 | |
|
|
鳳来寺山自然観察路分岐 | |
|
|
鳳来山東照宮 | |
|
|
公衆トイレ | |
|
|
売店 | |
|
|
鳳来寺本堂 | |
|
|
鳳来寺山頂上分岐 | |
|
|
石段頂上(1,415段目) | |
|
|
馬ノ背展望台分岐 | |
|
|
医王院 | |
|
|
松高院 | |
|
|
傘杉 | |
|
|
馬ノ背展望台分岐 | |
|
|
鳳来寺仁王門 | |
|
|
石造利修仙人像 | |
|
|
石段入口 | |
|
|
NHK仏法僧実況中継60周年記念碑 | |
|
|
清林堂硯店 | |
|
|
鳳鳴堂硯舗 | |
|
|
上浦不動明王 | |
|
|
上浦橋 | |
|
|
松尾芭蕉像 | |
|
|
秋葉道分岐 | |
|
|
若山牧水像 | |
|
|
鳳来寺山自然科学博物館 | |
|
|
一ノ門 | |
|
|
一ノ門観光駐車場 | |
|
|
観光施設かさずぎ | |
|
|
山頭火の句碑 | |
|
|
ねずの樹 | |
|
|
石造宝塔伝太田備中守墓 | |
|
|
旧鳳来町立門谷小学校 | |
|
|
旧愛知県立鳳来寺高等学校 | |
|
|
旧黒谷家住宅 | |
|
|
二ノ門 | |
|
|
煙巌山道分岐、利修仙人の護摩所へ | |
|
|
浄瑠璃姫と義経の彫像 | |
|
|
ホソバシャクナゲ | |
|
|
鳳来寺山歴史文化考証館 | |
|
|
奥平仙千代(仙丸)の墓 | |
|
|
笠川観光駐車場 | |
|
|
豊鉄バス鳳来寺停留所 | |
|
|
三ノ門・鳳来寺表参道入口 | |
|
|
旧豊橋鉄道田口線鳳来寺駅(廃止) | |
|
|
愛知県道32号長篠東栄線 | |
1950年(昭和25年)に毎日新聞主催による新日本観光地百選の山岳部門で第8位に選定された[33][120]。南山腹に鳳来寺山パークウェイがあり、有料の山頂駐車場から徒歩で東照宮と鳳来寺を参拝することができる[10]。鳳来寺の東端には徳川家康を祀る鳳来山東照宮があり、東山麓には湯谷温泉がある[1]。南東山麓の門谷(かどや)の門前の参道には杉木立と常夜燈をイメージした門が造られていて、参道入り口から三ノ門、二ノ門、一ノ門と並んでいる[121]。参道入り口の三ノ門付近に鳳来寺山歴史文化考証館(通称:観来館)がある[21]。二ノ門は江戸時代の木戸の復元を含めて整備されている[121]。表参道には鳳来寺山自然科学博物館、旅館、観光施設「かさずぎ」などがあり、観光地としてにぎわいを見せている[4]。山中に松尾芭蕉の句碑、山頭火の句碑『たたずめば山気しんしんせまる』、若山牧水の歌碑がある[6]。
鳳来寺
[編集]山名の由来である山上にある寺院で、南西山麓の表参道の入口の三ノ門、二ノ門、一ノ門、1,415段の途中にある仁王門、傘杉、医王院などを経て、石段の頂上に本殿がある[122]。本殿から少し北西に離れた鏡岩の下に鐘楼がある[122]。石段沿いには杉の古木が立ち並ぶ[122]。本堂の横にはアイスクリームなどの売店と公衆トイレがある[122]。本堂前にある田楽堂の裏が展望台になっていて、山麓の表参道、千寿峯や三河湾などを望むことができる[122]。本堂から道路が東に延びていて、鳳来山東照宮と鳳来寺パークウェイ山頂駐車場へと続く[122]。
-
鳳来寺表参道の石段途中にある仁王門(国指定重要文化財)
-
鳳来山東照宮の本殿と拝殿(国指定重要文化財)
鳳来寺田楽
[編集]
毎年1月3日には本堂前の田楽堂で、鳳来寺田楽が奉納されている[111]。田峯田楽と黒沢田楽合わせて三河の田楽と呼ばれていて、1978年(昭和53年)5月22日に民俗芸能として国の重要無形民俗文化財の指定を受けている[123][124][125]。昔、鳳来寺山に青、赤、黒の三つの鬼が住んでいて利修仙人を守っていたが、仙人入定の時、将来この山の守護神となるよう因果を含めて三鬼の首を切って本堂の下に埋めて、その供養のため毎年正月の3日と14日の二日、田楽を奉仕してその霊を慰めることとしたと記録されている[125]。鳳来寺田楽は里人が集まって寺のために奉仕するのではなく、鳳来寺が扶持を与えて田楽衆に奉仕させたので寺田楽といわれている[125]。御神酒いただき、九度のこと、かんばやしのこと、松竹ばやしのこと、国づくしのこと、五番の舞のこと、万才楽のこと、鶯の舞のこと、仏の舞のこと、御礼のこと、松のらんじのこと、扇のおがみのこと、棒のらんじのこと、棒の祝いのこと、神天子の舞のこと、一、二の舞のこと、惣田楽のこと、ろん舞のこと、面申のこと、次の面申のこと、獅子伏せのこと、打開きのこと、なりわいのこと、こいのりのこと、鳥追い、苗引きぼこ楽のこと、弓納のこと、田うたのことの28の演目がある[126]。
登山
[編集]

山を縦断する東海自然歩道があり[1]、登山やハイキングの山としても親しまれている[3][5][6][7][8][9][10]。登山道としては、門谷からの表参道や大野からの東海自然歩道のコース[6]、北側の棚山高原からの縦走コースなどがある[1]。湯谷温泉からのコースでは湯谷峠と行者越の間で鳳来寺パークウェイと2度交差し、東海自然歩道の歩道橋が設置されている[9]。門谷の表参道登山口から1,425段の石段が始まる[10]。しばらく登ると仁王門(国指定重要文化財)があり、馬の背への登山道に分かれる仁王門[10]。その先に傘杉の大木や[10]、若山牧水の歌碑などがある[6]。石段を登りきると鳳来寺本堂がある[10]。本堂の石段の少し手前には鳳来寺の鐘楼と胎内くぐりのサブコースがある[7]。本堂前には休憩所となる田楽堂の東屋があり、その南側が崖の上の展望地となっていて、三河湾などを望むことができる[10]。鳳来山東照宮からは鷹打場、天狗岩、鳳来寺山頂上、奥ノ院、勝岳不動堂、鳳来寺本堂を周回する東海自然歩道となっている鳳来寺山自然観察路があり[34]、ところどころに鉄ハシゴが架けられた急登がある[9]。天狗岩の展望地からは南側の富幕山などの弓張山地や浜松市方面の遠州灘を望むことができる[7]。山頂は木々に覆われていて展望がないが、最高点の瑠璃山の少し先の岩尾根からは北側の棚山高原、宇連山[10]、三ッ瀬明神山[8]、遠くには赤石山脈、東側に稜線越しに富士山の山頂部がわずかに望むことができる。東海自然歩道はさらに北側の棚山高原方面へと続く[10]。2013年(平成25年)9月29日から同年12月14日にかけて鳳来寺山登山道の現地調査が行われ、国土地理院の地形図で一部の登山道の追加、削除、変更が行われた[127]。登山道の一部は、ほうらいせん奥三河トレイルランニングレースのコースとなっている[128]。
気象
[編集]冬でも雪を見ることはまれ[9]。主な初雪の記録を下表に示す[89]。
| 西暦 | 日本の元号 | 初雪の日付 |
|---|---|---|
| 1988年 | 昭和63年 | 12月15日 |
| 1989年 | 平成元年 | 12月31日 |
| 1990年 | 平成2年 | 12月27日 |
| 1991年 | 平成3年 | 12月29日 |
地理
[編集]

奥三河[5](東三河[6])の山。岩古谷山などと同じく設楽山系に属する[129]。東海自然歩道の道標と山頂標識がある地点は標高684.2 m[4][6]で、その150 m北側に最高点の瑠璃山(標高695 m)の岩場がある[1][10]。山頂から南西に延びる尾根上にある標高点409 m[1]の小ピークは、小富士山と呼ばれている[41]。山頂から東に延びる尾根の終端にある標高点406 mのピーク[1]は、湯谷富士と呼ばれている[130]。北に隣接する棚山(標高758 m)との鞍部には、玖老勢峠(くろぜとうげ、山頂の北1.4 km、標高約410 m)があり、山頂から南東1.8 kmの東海自然歩道沿いに湯谷峠(標高約320 m)がある[1]。湯谷峠はかつて東海道御油宿から鳳来寺と秋葉山へ参詣する際に利用された鳳来寺秋葉街道(その一部が鳳来寺道)にあり、多くの旅人が往来した[9]。鳳来寺東照宮から南に延びる尾根は行者越と呼ばれている[1]。南東山麓の湯谷温泉から石畳、湯谷峠、行者越を経て鳳来山東照宮への道は裏参道と呼ばれている[34]。表参道の二の門付近から谷沿いに北に登る古道は煙巌山道と呼ばれていて、高徳不動があり、鳳来寺山の西尾根に合流し、急な西尾根を少し下った所に利修仙人の護摩所がある[41]。西尾根の古道をさらに下ると山麓の玖老勢集落があり愛知県道32号長篠東栄線が通る[1]。
周辺の山
[編集]周辺の主な山を下表に示す[1]。
| 山容 | 山名 | 標高(m) [2][131] |
三角点等級 基準点名[131] |
鳳来寺山からの 方角と距離(km) |
備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 三ッ瀬明神山 | 1,016.3 | ||||
| 宇連山 | 929.72 | 二等 「宇礼山」 |
山域の一部は愛知県民の森[132] | ||
| 鳳来寺山 | 695 | 最高点は瑠璃山 | |||
| 富幕山 | 563.48 | 一等 「富巻山」 |
弓張山地の山 | ||
| 本宮山 | 789.32 | 一等 「三本宮山」 |
三河富士[133] |
源流の河川
[編集]| 鳳来寺山の源流の河川・概略図 | ||
|---|---|---|
|
|
豊川本流 | |
|
|
海老川 | |
|
|
音無川 | |
|
|
宇連川(支流の槇原川などへ) | |
|
|
愛知県道439号(牛渕橋) | |
|
|
三河湾へ | |

以下の豊川水系の支流の源流となる山で太平洋側の三河湾へ流れる[1]。宇連ダムの西南西6.6 kmに位置する[1]。宇連川の河床に露出した岩脈である馬背岩(国指定天然記念物)がある[1]。鳳来寺本堂直下の音無川(おとなしがわ)の源流部は地獄谷と呼ばれていて、その下部の松高院付近には妙法滝がある[41]。
- 音無川、海老川の支流 - 豊川本流の支流
- 槇原川の支流など - 宇連川の支流
交通アクセス
[編集]
JR飯田線湯谷温泉駅の西北西3.1 kmに位置する[1][4]。 本長篠駅、三河大野駅、湯谷温泉駅もしくは高速バス山の湊号 もっくる新城南バス停から新城市Sバス湯谷温泉もっくる新城線の「鳳来寺山山頂」行の終点に「鳳来寺山山頂」停留所がある[134]。月 - 土曜日に運行されている。JR飯田線本長篠駅もしくはもっくる新城南バス停(1往復のみ)から、豊鉄バスの急行「鳳来寺山頂」行きの終点に「鳳来寺山頂」停留所があり、本長篠駅からの所要時間は22分。このバスは11月1日 - 11月30日の土休日のみ運行。11月23日は後述の「鳳来寺」行増便対応のため本数減。本長篠駅から豊鉄バス「田口」及び「四谷千枚田口」行き路線に「鳳来寺」停留所があり[135]、11月23日は「鳳来寺」行きのバスが増便運行される。「田口」行きのバスは毎日運行され、「四谷千枚田口」行きのバスは平日・土曜日のみ運行で日曜日・祝日(休日)は運休。ただし、「鳳来寺」停留所は山頂ではなく南西山麓の鳳来寺表参道三ノ門の入口にあり、徒歩で登山すると片道1時間以上はかかる。

三遠南信自動車道鳳来峡インターチェンジの西南西7.7 kmに位置し、新東名高速道路新城ICの北北東7.9 kmに位置し、東名高速道路豊川ICの北東22.5 kmに位置し、東山麓の宇連川左岸沿いの国道151号からのアクセスとなる。 道の駅もっくる新城の北北東8.1 kmに位置する[1]。鳳来寺山の南山腹を横断する愛知県道路公社の鳳来寺山パークウェイは、2005年(平成17年)7月1日に無料化され愛知県道524号門谷豊岡線となった[7]。この中間付近から分岐して鳳来寺山パークウェイ駐車場(有料の山頂駐車場)へ向かう約1.5 km区間があり[1]、山上にある鳳来寺本堂付近まで通じている[6]。南山麓と西山麓を通る愛知県道389号富栄設楽線沿いの鳳来寺参道三ノ門入口には、観光用の駐車場があり、表参道である愛知県道441号鳳来寺山公園線の終点。その県道始点は登山口となる鳳来寺への石段入口。
周辺
[編集]- 鳳来寺
- 鳳来山東照宮
- 旧鳳来寺パークウェイ

- 鳳来寺山自然科学博物館 - 南西山麓の表参道沿いにある
- 旧愛知県立鳳来寺高等学校 - 南西山麓の表参道沿いにあり、2011年(平成23年)2月27日に閉校
- 旧鳳来町立門谷小学校 - 南西山麓の表参道沿いにあって、1970年(昭和45年)3月に廃校。大正時代に建てられた木造校舎でイベントなどで利用されている[136]。2020年(令和2年)NHK朝の連続テレビ小説エールの第3回放送でテレビドラマの舞台となった[137]。
- 鳳来寺山ろく青少年旅行村
- 湯谷温泉 - 南東山麓の宇連川沿いにある
- 愛知県民の森
- 鳳来峡
鳳来寺山からの眺望
[編集]鳳来寺本堂前、奥ノ院の裏手、最高点の瑠璃山の先[10]、天狗岩の上、鷹打場[9]などに展望ポイントがある。
ウィキメディア・コモンズには、鳳来寺山からの眺望に関するカテゴリがあります。
-
鳳来寺本堂前の休憩所展望地から望む千寿ヶ峰、右手前に表参道、左最奥に三河湾方面
-
鳳来寺山の最高点である瑠璃山から望む北側の眺望、宇連山の右奥に三ッ瀬明神山、さらにその奥に赤石山脈
-
瑠璃山から望む東側の眺望、前衛の山越しにわずかに見える冠雪した富士山の山頂部
(2021年11月)
指定文化財等一覧
[編集]関連する指定文化財等一覧を下表に示す[138]。
| 名称 | 種別 | 指定者 | 指定日 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 鳳来寺山 | 名勝 | 日本国 | 1931年(昭和6年)7月31日 | [11] |
| 天然記念物 | ||||
| 鳳来寺仁王門 | 重要文化財(建造物) | 1953年(昭和28年)11月14日 | 1651年(慶安4年)の寺院の三間一戸楼門[139] | |
| 東照宮本殿、拝殿、幣殿、中門、左右透塀(右)、左右透塀(左)、水屋 | 1651年(慶安4年)の神社[140][141][142][143][144][145] | |||
| 馬背岩 | 天然記念物 | 1934年(昭和9年)5月1日 | 宇連川[37] | |
| 三河の田楽 | 重要無形民俗文化財(民俗芸能、楽田) | 1978年(昭和53年)5月22日 | そのひとつが鳳来寺楽田[123] | |
| ねずの樹 | 天然記念物(植物) | 愛知県 | 1955年(昭和30年)7月1日 | 鳳来寺表参道[82] |
| 黒漆金銅装御空殿 | 有形文化財(工芸) | 2022年(令和4年)1月28日 | 鳳来山東照宮宮本殿納置[146] | |
| 石硯 | 無形文化財 | 2025年(令和7年)8月5日 | 名倉利幸(五代 名倉鳳山)[42] | |
| 若宮社の杉 | 天然記念物 | 新城市 | 1960年(昭和35年)6月29日 | 若宮神社[138] |
| 石造宝塔伝太田備中守墓 | 文化財(建造物) | 1984年(昭和59年)7月11日 | 鳳来寺表参道[138] | |
| 仁王像 | 文化財(彫刻) | 1989年(平成元年)2月28日 | 鳳来寺仁王門[138] | |
| 木造随身像 | 2014年(平成26年)7月24日 | 鳳来山東照宮[138] | ||
| 木造獅子・狛犬像 | ||||
| 鏡岩下遺跡出土品 | 文化財(考古資料) | 2017年(平成29年)3月23日 | 鳳来寺の鏡岩下[31] | |
| 鳳来山東照宮御神宝群 | 文化財(工芸) | 2022年(令和4年)3月3日 | 鳳来山東照宮[138] | |
| 絹本著色東照大権現像(描表装) | 文化財(絵画) | 2023年(令和5年)3月23日 | ||
| 絹本著色東照大権現像 |
関連作品
[編集]
- 歌川広重『鳳来寺山巌』(六十余州名所図会) [17]
- 歌川広重『三州鳳来寺行者越』(本朝名所) [147]
- 若山牧水『鳳来寺紀行』[148]
- 鳳来寺山のブッポウソウ - NHKみんなのうた[113]
- 見たい会いたい里山にブッポウソウを求めて 愛知・鳳来町 - NHKテレビ1996年6月1日放送、旅人:臂美恵[149]
- 鳳来寺山(ほうらいじさん)前編 - BS朝日そこに山があるから、2023年9月6日放送、出演者:本上まなみ[150]
- 鳳来寺山(ほうらいじさん)後編 - BS朝日そこに山があるから、2023年9月13日放送、出演者:本上まなみ[151]
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 新城市に2005年10月1日に新設合併される前の旧南設楽郡鳳来町。
- ^ 愛知県では植物、動物の希少種が集中する地域である生物多様性ホットスポットとして、茶臼山、段戸山・寧比曽岳、鳳来寺山、雨生山の4地域が選定されている。
- ^ 表参道の石段を百段ほど登った左側にこの松尾芭蕉の句碑が立てられている。
- ^ この句碑が芭蕉が泊まった屋根屋の跡に立てられている。
- ^ 鳳来寺山頂上の南南西3.6 kmにある標高約410 mの山。
- ^ 愛知県によるレッドリストのカテゴリーで絶滅危惧II類以上のものをリストアップ。
- ^ 愛知県によるレッドリストのカテゴリー
CR:絶滅危惧IA類
EN:絶滅危惧IB類
VU:絶滅危惧II類 - ^ 環境省によるレッドリストのカテゴリー
CR:絶滅危惧IA類
EN:絶滅危惧IB類
VU:絶滅危惧II類
NT:準絶滅危惧
DD:情報不足 - ^ 2003年(平成15年)に鳳来町が、傘杉を「樹高日本一の樹」として宣言した。
- ^ 現在日本一高いとされるのは、京都市左京区花背の大悲山国有林にある「花背の三本杉」のうちの1本で、62.3メートル。
- ^ 標本登録番号は、国立科学博物館の標本・資料統合データベースのもの。そのパーマネントリンクアドレスへの引数にもなっている。
- ^ 令和に入ったころにはニホンカモシカは頻繁に現れている。
- ^ 前年の1934年(昭和9年)にNHK前橋放送局が群馬県の迦葉山で仏法僧の実況放送を行ったが、鳴き声は聞かれず失敗に終わっていた。
- ^ ブッポウソウの鳴き声は『ゲェ ゲゲゲ』。
- ^ レッドデータブックあいち2020で、コノハズクは絶滅危惧IA類(繁殖)、絶滅危II類(通過)の指定を受けている。近年は繁殖期の生息数だけでなく、渡りの季節の確認例も希になっており、通過個体群も大きく減少していることが推測されている。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t “地理院地図(電子国土Web)・「鳳来寺山」”. 国土地理院. 2025年12月2日閲覧。
- ^ a b c “日本の主な山岳標高(1003山)”. 国土地理院. 2025年12月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 日本山岳会 2005, p. 1125.
- ^ a b c d e f g h 徳久 1992, p. 467.
- ^ a b c d e f 山と溪谷社 1992, p. 483.
- ^ a b c d e f g h i j あつた勤労者山岳会 2003, pp. 168–169.
- ^ a b c d e f g h 日本山岳会東海支部 2010, pp. 68–69.
- ^ a b c d 西山 2017, pp. 72–74.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 与呉 2002, pp. 150–151.
- ^ a b c d e f g h i j k l 西山 2015, pp. 36–37.
- ^ a b 国指定文化財等データベース.
- ^ “鳳来寺山・鳳来寺”. 愛知県の公式観光ガイド. 愛知県. 2025年12月3日閲覧。
- ^ a b c “生物多様性ホットスポット” (ODF). 愛知県. pp. 73-78. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “愛知県の国定公園”. 愛知県 (2024年3月15日). 2025年12月2日閲覧。
- ^ “天竜奥三河国定公園の公園計画の変更案の概要” (PDF). 環境省. pp. 4. 2025年12月2日閲覧。
- ^ a b c d e “レッドデータブックあいち2020、コノハズク” (PDF). 愛知県. pp. 107. 2025年12月4日閲覧。
- ^ a b 森山ほか 2005.
- ^ 岩崎 2006, pp. 80–83.
- ^ a b c d “21 大河ドラマと鳳来寺のお話し”. 愛知県 (2022年11月24日). 2025年12月8日閲覧。
- ^ a b “鳳来寺山歴史文化考証館 観来館(みにこんかん)”. 新城市 (2025年9月30日). 2025年12月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l 近藤暁生「新城市鳳来寺山の傘杉はいかにして「樹高日本一の樹」になったか」『愛知大学綜合郷土研究所紀要』第59巻、愛知大学綜合郷土研究所、2014年6月16日、19-32頁、CRID 1520009408403717632、ISSN 04008359。
- ^ a b c “歴史人物等の彫像”. 新城市 (2019年12月19日). 2025年12月8日閲覧。
- ^ a b c d e f 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 221.
- ^ a b c d e f “安山岩岩脈” (PDF). 新城市. pp. 1. 2025年12月3日閲覧。
- ^ “旧田口線をめぐる”. キラッと奥三河観光ナビ. 奥三河観光協議会. 2025年12月3日閲覧。
- ^ “鳳来寺山パークウェイ駐車場(新城市へ移管(有料))”. 愛知県道路公社. 2025年12月8日閲覧。
- ^ a b c d e “鳳液泉の足湯”. キラッと奥三河観光ナビ. 奥三河観光協議会. 2025年12月7日閲覧。
- ^ “歴史深い鳳来寺を巡る”. 新城市 (2025年2月11日). 2025年12月3日閲覧。
- ^ a b c d “鏡岩下遺跡出土品”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2025年12月8日閲覧。
- ^ a b c “鏡岩下遺跡出土品”. 新城市 (2019年12月24日). 2025年12月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g 新城市.
- ^ a b c “市の花・木・鳥・石・カエル”. 新城市 (2020年9月17日). 2025年12月3日閲覧。
- ^ “日本の地質百選選定委員会の発足と検討過程について” (PDF). 全国地質調査業協会連合会. pp. 5. 2025年12月3日閲覧。
- ^ a b “馬背岩”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2025年12月3日閲覧。
- ^ a b c d e “新城設楽の地形・地質”. 愛知県東三河総局新城設楽振興事務所. 2025年12月3日閲覧。
- ^ a b c d “鳳来寺山を歩く”. みかわこまち. 株式会社エムアイシーグループ. 2025年12月3日閲覧。
- ^ “鳳来寺硯”. 愛知県 (2024年11月1日). 2025年12月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “令和の鳳来寺山絵図” (PDF). 新城市. pp. 1. 2025年12月3日閲覧。
- ^ a b c d “石硯”. 文化財ナビ愛知. 愛知県. 2025年12月8日閲覧。
- ^ “石硯”. 新城市 (2025年10月23日). 2025年12月3日閲覧。
- ^ “【知事会見】愛知県県民栄誉賞表彰式の実施について -藤井聡太竜王・名人を表彰します-”. 愛知県 (2023年11月27日). 2025年12月4日閲覧。
- ^ “鳳来寺山もみじまつり”. 新城市観光協会. 2025年12月3日閲覧。
- ^ 佐竹 1982, p. 40.
- ^ a b c d “維管束植物(種子植物・シダ植物)”. 愛知県. 2025年12月26日閲覧。
- ^ a b c d e 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 33.
- ^ a b 鳳来寺山自然科学博物館 (1995年6月). “はくぶつかんだより” (PDF). 新城市. pp. 1. 2025年12月5日閲覧。
- ^ 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 212.
- ^ 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 1.
- ^ 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 5.
- ^ 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 13.
- ^ 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 28.
- ^ 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 29.
- ^ “レッドデータブックあいち2020”. 愛知県. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “レッドリスト・レッドデータブック”. 環境省. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “イボマツバゴケ” (PDF). 愛知県. pp. 711. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “タチチョウチンゴケ” (PDF). 愛知県. pp. 714. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “イヨクジャク” (PDF). 愛知県. pp. 714. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “カシノキラン” (PDF). 愛知県. pp. 117. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “キブネゴケ” (PDF). 愛知県. pp. 715. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “クロバナキハギ” (PDF). 愛知県. pp. 293. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “ジングウツツジ” (PDF). 愛知県. pp. 327. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “ナガバジュズネノキ” (PDF). 愛知県. pp. 328. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “ヒノキシダ” (PDF). 愛知県. pp. 203. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “マツラン” (PDF). 愛知県. pp. 243. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “ミヤマトベラ” (PDF). 愛知県. pp. 292. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “コバノイクビゴケ” (PDF). 愛知県. pp. 719. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “トサヒラゴケ” (PDF). 愛知県. pp. 730. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “ヒメハゴロモゴケ” (PDF). 愛知県. pp. 729. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “オクタマシダ” (PDF). 愛知県. pp. 379. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “キイイトラッキョウ” (PDF). 愛知県. pp. 428. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “ナツエビネ” (PDF). 愛知県. pp. 409. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “ヤシュウハナゼキショウ” (PDF). 愛知県. pp. 229. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “ビロードノリウツギ” (PDF). 愛知県. pp. 516. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “ホソバシャクナゲ” (PDF). 愛知県. pp. 522. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “カビゴケ” (PDF). 愛知県. pp. 771. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “クマノチョウジゴケ” (PDF). 愛知県. pp. 736. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “シフネルゴケ” (PDF). 愛知県. pp. 770. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “ヤマトハクチョウゴケ” (PDF). 愛知県. pp. 741. 2025年12月26日閲覧。
- ^ a b “ねずの樹”. 文化財ナビ愛知. 愛知県. 2025年12月8日閲覧。
- ^ a b c d “新城設楽の巨木・名木”. 愛知県. 2025年12月4日閲覧。
- ^ 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 36.
- ^ “すぎゆく年に 愛知・新城”. 中日新聞: p. 1. (2015年12月30日)
- ^ “京都の三本杉、高さ日本一 林野庁発表”. 京都新聞. (2017年11月21日). オリジナルの2017年11月21日時点におけるアーカイブ。 2024年3月20日閲覧。
- ^ “京都の杉が高さ日本一 62.3メートルと確認”. 日本経済新聞. (2017年11月28日) 2024年3月21日閲覧。
- ^ “新城設楽の巨木・名木”. 愛知県. 2025年12月3日閲覧。
- ^ a b 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 16.
- ^ a b c d “新城ゆかりの人”. 新城市 (2022年4月1日). 2025年12月7日閲覧。
- ^ a b c d 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 26.
- ^ “鳥居喜一が採集した維管束植物の標本の検索結果一覧(維管束植物(標本))”. 国立科学博物館. 2025年12月7日閲覧。
- ^ “ミカワバイケイソウ”. 新城市 (2019年12月19日). 2025年12月7日閲覧。
- ^ “鳳来寺山で採集された検索結果一覧(維管束植物(標本))”. 国立科学博物館. 2025年12月5日閲覧。
- ^ 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 12.
- ^ 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 211.
- ^ a b 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 39.
- ^ “チチブコウモリ” (PDF). 愛知県. pp. 68. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “テングコウモリ” (PDF). 愛知県. pp. 78. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “モモジロコウモリ” (PDF). 愛知県. pp. 78. 2025年12月26日閲覧。
- ^ a b 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 42.
- ^ 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 45.
- ^ 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 7.
- ^ a b c d e f g h i 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 230.
- ^ 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 4.
- ^ a b c 叶内 2006, p. 350.
- ^ a b c d e f “鳳来寺山のコノハズク” (PDF). 新城市. pp. 1. 2025年12月2日閲覧。
- ^ a b c 小林利行 (2016年4月). “野鳥の鳴き声を生放送で全国へ” (PDF). NHK. pp. 77-80. 2025年12月7日閲覧。
- ^ a b “「ブッポウソウ」正体はコノハズク 鳳来寺山の生中継で定説覆る”. 毎日新聞社. 2025年12月7日閲覧。
- ^ 木村陽二郎「梅村雪(編):梅村甚太郎日記抄」『植物研究雑誌』第62巻第4号、植物研究雑誌編集委員会、1987年4月、103頁、CRID 1390858553268402944、doi:10.51033/jjapbot.62_4_8000、ISSN 0022-2062。
- ^ a b “鳳来寺山”. 全国観光資源台帳. 日本交通公社. 2025年12月3日閲覧。
- ^ “愛知県のシンボル”. 愛知県 (2024年8月22日). 2025年12月2日閲覧。
- ^ a b “NHKみんなのうた 鳳来寺山のブッポウソウ/新日本紀行ふたたび”. ユニバーサルミュージック (日本). 2025年12月2日閲覧。
- ^ “ミカワマイマイ” (PDF). 愛知県. pp. 507. 2025年12月26日閲覧。
- ^ “ホウライジキギセル” (PDF). 愛知県. pp. 505. 2025年12月26日閲覧。
- ^ 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 25.
- ^ 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 213.
- ^ 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 210.
- ^ 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 6.
- ^ 伊藤いずみ (2014年). “現代における風景に関する百選の展開と選定地の変遷” (PDF). 日本造園学会. pp. 503. 2025年12月2日閲覧。
- ^ a b “門及び塀等”. 新城市. 2025年12月8日閲覧。
- ^ a b c d e f 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 220.
- ^ a b “三河の田楽”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2025年12月8日閲覧。
- ^ “三河の田楽”. 新城市. 2025年12月7日閲覧。
- ^ a b c “三河の田楽(鳳来寺田楽・黒沢田楽)”. 新城市 (2020年1月8日). 2025年12月7日閲覧。
- ^ “パンフレット 鳳来寺田楽(裏)” (PDF). 新城市. pp. 1. 2025年12月7日閲覧。
- ^ “鳳来寺山登山道調査(愛知県新城市)”. 国土地理院. 2025年12月3日閲覧。
- ^ “奥三河トレイルランニングレース”. OKUMIKAWA Trail Running Race. 2025年12月5日閲覧。
- ^ 山と溪谷社 2023.
- ^ “ウォーキング&サイクリング Do Map” (PDF). 新城市. pp. 1. 2025年12月4日閲覧。
- ^ a b “基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2025年12月3日閲覧。
- ^ 与呉 2002, pp. 146–147.
- ^ 西山 2015, p. 43.
- ^ “鳳来寺山もっくる新城線” (PDF). 新城市. pp. 1. 2025年12月3日閲覧。
- ^ “豊鉄バス路線系統図 新城営業所管内” (PDF). 豊鉄バス. pp. 1. 2025年12月3日閲覧。
- ^ “旧門谷小学校”. キラッと奥三河観光ナビ. 奥三河観光協議会. 2025年12月8日閲覧。
- ^ “新城市旧門谷小がエールの舞台に”. 東日新聞 (2020年4月6日). 2025年12月8日閲覧。
- ^ a b c d e f “文化財”. 新城市. 2025年12月8日閲覧。
- ^ “鳳来寺仁王門”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2025年12月8日閲覧。
- ^ “東照宮本殿”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2025年12月8日閲覧。
- ^ “東照宮拝殿、幣殿”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2025年12月8日閲覧。
- ^ “東照宮中門”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2025年12月8日閲覧。
- ^ “東照宮左右透塀(右)”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2025年12月8日閲覧。
- ^ “東照宮左右透塀(左)”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2025年12月8日閲覧。
- ^ “東照宮水屋”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2025年12月8日閲覧。
- ^ “黒漆金銅装宮殿”. 新城市 (2022年3月22日). 2025年12月8日閲覧。
- ^ 愛知県郷土資料刊行会 1969.
- ^ 若山牧水. “鳳來寺紀行”. 青空文庫. 2025年12月8日閲覧。
- ^ 鳳来寺山自然科学博物館 2023, p. 38.
- ^ “鳳来寺山(ほうらいじさん)前編”. BS朝日. 2025年12月8日閲覧。
- ^ “鳳来寺山(ほうらいじさん)前編”. BS朝日. 2025年12月8日閲覧。
参考文献
[編集]- 愛知県郷土資料刊行会 編『鳳来寺山文献の研究』愛知県郷土資料刊行会、1969年6月1日。ASIN B000J8EFFO。
- あつた勤労者山岳会 編『新・こんなに楽しい愛知の130山』風媒社、2003年11月28日。ISBN 9784833101073。
- 岩崎元郎『決定版 岩崎元郎の新日本百名山登山ガイド〈下〉―燕岳、東鳳翩山、於茂登岳など中部・西日本エリア50山』山と溪谷社、2006年4月20日。
- 叶内拓哉、安部直哉『山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥』(第2版)山と溪谷社、2006年10月1日。ISBN 4635070077。
- 佐竹義輔、大井次三郎、北村四郎、亘理俊次、冨成忠夫 編『日本の野生植物 草本Ⅰ単子葉類』平凡社、1982年1月10日。ISBN 4582535011。
- 徳久球雄 編『コンサイス日本山名辞典』(修訂版)三省堂、1992年10月1日。ISBN 4-385-15403-1。
- 西山秀夫『愛知県の山』山と溪谷社〈分県登山ガイド22〉、2017年7月1日。ISBN 978-4635020527。
- 西山秀夫『東海周辺 週末の山登り ベスト120』山と溪谷社〈ヤマケイアルペンガイドNEXT〉、2015年2月5日。ISBN 978-4635014540。
- 日本山岳会 編『新日本山岳誌』ナカニシヤ出版、2005年11月。ISBN 4-779-50000-1。
- 日本山岳会東海支部『改訂版 愛知県の山』山と溪谷社〈新・分県登山ガイド 改訂版〉、2010年2月22日。ISBN 978-4635023726。
- 鳳来寺山自然科学博物館『はくぶつかんだより収録集』鳳来寺山自然科学博物館、2023年9月。
- 森山悦乃、松村真佐子『大日本国細図 名所図会で巡る 広重の諸国六十余州旅景色』人文社、2005年9月。ISBN 4795919100。
- 山と溪谷社 編『日本の山1000』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1992年8月。ISBN 4635090256。
- 与呉日出夫『名古屋周辺の山200』山と溪谷社、2002年3月1日。ISBN 9784635180177。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- “鳳来寺山”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2025年12月2日閲覧。
- “鳳来寺山”. 新城市 (2025年4月23日). 2025年12月2日閲覧。
- “鳳来寺山”. 山と溪谷オンライン. 山と溪谷社 (2023年8月29日). 2025年12月3日閲覧。
- “鳳来寺山 山麓に厳かに響く鐘の音(2006年放送)”. 放送文化資産. NHK. 2025年12月8日閲覧。
- “<令和山景>鳳来寺山(YouTube動画)”. 中日新聞デジタル編集部. 2025年12月3日閲覧。

