積丹半島

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積丹半島
積丹半島の位置(北海道内)
積丹半島
積丹半島の位置
積丹半島神威岬
積丹半島積丹岬

積丹半島(しゃこたんはんとう)は北海道西部、後志総合振興局にある半島である。地名の由来はアイヌ語のシャク・コタン(夏の村)である。日本海に向かって突き出ており、地質学上では那須火山帯に属する後志火山群の延長上に位置する。半島部の全長は約30km、地形は平野部が少なく急峻で、中心では積丹岳や余別岳が脊梁をなし、沿岸は複雑な海岸線が連続する。そのため、風光明媚な景観に富み、海岸線一帯はニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定されている。

積丹岬神威岬などが多く、それを取り囲む小湾に幾つもの漁村集落が誕生した。とりわけ、江戸時代から大正末にかけて続いたニシン漁を始め、長らく漁業が周辺町村の経済を支えていたが、昭和30年代以降は沿岸漁業不振により、人口流出による過疎化が著しい。昭和後期以降は観光業に注力しているが、札幌大都市圏に比較的近いながらも、交通の不便さがネックとなっている。そのため、温泉資源が豊富であるにもかかわらず、雷電温泉盃温泉郷以外は、さほど開発も進んでいない。

近辺は魚介類が豊富であり、ヒラメイカウニスケトウダラタラコ加工も盛ん)などが名物である。江戸時代後期から昭和初期にかけては檜山や留萌と同様、ニシン漁でも知られ、一帯はソーラン節の発祥地でもある。

アザラシイルカ類が定着し、トドとの遊泳を本格的に商業化しているのは2014年現在、世界でも積丹一帯だけである。

交通[編集]

山がちな地形のため、交通には恵まれていない。現在では国道229号が半島を海岸沿いに巡っているが、1996年までは神恵内村・積丹町の間で未開通区間があったほどである。狭隘な海岸を縫うように走るため、岩盤をくりぬいたトンネルが無数にある。古平町ではトンネル崩落により路線バスが飲み込まれ、20人の犠牲者を出す惨事となった(豊浜トンネル岩盤崩落事故)。道内の交通において、主要幹線の地位を占める国道5号が、半島腹部である共和町国富~余市町中心部を通るため、国道229号は近隣住民の生活上の支線となっており、交通量が少ない。

鉄道交通は函館本線が国道5号とほぼ同じ経路(半島腹部のルート)をたどるため、恵まれていない。1985年までは他に国鉄岩内線が岩内~小沢間を走っていた。

また、1990年から2000年まで岩内港と新潟県直江津港を結ぶカーフェリー東日本フェリー)が運航されていたが、利用者減少により廃止された。

主な施設[編集]

泊村には道内唯一の原子力発電所が設けられている。

関連町村[編集]

関連項目[編集]

座標: 北緯43度20分01秒 東経140度20分46秒 / 北緯43.333688度 東経140.346214度 / 43.333688; 140.346214