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ポケモンコマスター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ポケモンコマスター
Pokémon Duel
ジャンル ボードゲーム
対応機種 Android, iOS
開発元 HEROZ
発売元 株式会社ポケモン
シリーズ ポケットモンスターシリーズ
人数 1人(オンライン対戦あり)
発売日 Android
日本の旗 2016年4月12日[1]
世界の旗 2017年1月24日[2]
iOS
日本の旗 2016年4月19日[3]
世界の旗 2017年1月24日[2]
その他 2019年10月31日にサービス終了
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ポケモンコマスター』(英題:Pokémon Duel)は、HEROZ株式会社が開発し、株式会社ポケモンから配信された基本プレイ無料AndroidiOS用デジタルボードゲームアプリ。日本で2016年4月にリリースされ、その後、他の地域でも2017年1月にリリースされた。2019年7月26日には株式会社ポケモンよりサービス終了が告知され、同年10月31日にサービスが終了した[4]

タイトルの「コマスター」は、ゲーム内で用いる「コマ」(フィギュア)が輝く「スター」になるという意味と、プレイヤーとAIが共闘しながらゲームをマスターすることを示す「co」(「共同の」を意味する接頭辞)と「master」の意味を込めたダブルミーニングの造語[5]

ゲームシステム

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ゲームのルールは、2007年に日本国外で発売されたアナログゲーム「ポケモントレーディングフィギュアゲーム英語版」をベースにしている[5]

2人のプレイヤーは上下一方のエリア側につき、6体のポケモンのフィギュアをコマとしてすごろくのようなマスで結ばれたフィールド上を移動させていく。フィギュアは、移動数を示すステータス「MP」と戦闘時に用いる能力「ワザ」を持つ。ゲーム開始時点では、全フィギュアはフィールド外にある「ベンチ」エリアに置かれている。

ゲームはターン制で進行する。ターン開始時に、ベンチにいるフィギュア1体をフィールド上の特定マス「エントリーポイント」に配置するか、既に配置されたフィギュア1体を「MP」のマス数だけ進めることができる。また、プレイヤーの所持アイテム「プレート」を使用すると、フィールド上のフィギュアに特殊効果を与えることができる[6]。なお、プレイヤーの行動をAIに任せてゲームを自動で進行させることもできるが、AIはプレートを使用しない。

敵味方のフィギュア同士が隣接するとバトルが行われる(バトルを行わずその場に留まることも可能)。バトルが開始されるとワザ名などが記された各フィギュア固有のルーレットが回転し、針が指したワザを実行する。バトルの勝敗は数字の大小のほか項目の背景色によっても決まる。敗北したフィギュアは気絶してフィールド外のエリア「ポケモンセンター」に移され、一時的に使えなくなる。

フィールドの反対側にある相手ゴールに自身のフィギュアが到達すれば勝利となる。また、相手のエントリーポイントを自身のフィギュアで塞いだ状態でフィールドから相手フィギュアを全て追放することでも勝利扱いとなる。

新規のフィギュアは、一般的にガチャの方式で購入することにより得ることができる。フィギュアにはC(コモン)、UC(アンコモン)、R(レア)、EX、UXの5段階のレアリティがある[7]。フィギュアは他のフィギュアやアイテムと融合し、その過程で別のゲーム内通貨を使用することでさらにアップグレードすることができる。

本作には1人用モードとオンラインマルチプレイモードがある。マルチプレイモードでは、勝敗によって上下するイロレーティングシステムが用いられ、全体的なレーティングおよび月間レーティングが表示される。

ストーリー

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プレイヤーは、多くのホテルが立ち並ぶ人工島・カルモンテ島で開催される「PFG(ポケモン・フィギュア・ゲーム)世界大会」に出場し、優勝賞品である建築物「ジュエルタワー」の獲得を目指す。ルカやシャロンなど他のPFG選手とプレイヤーが親交を深める中、島の一大勢力「ロジャーファミリー」のメンバーが、プレイヤーの持つAIに目をつける。

評価

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評価
集計結果
媒体結果
Metacritic63/100[8]
レビュー結果
媒体結果
デストラクトイド6/10[9]
GamesMaster68%[10]
NintendoLife6/10stars[11]
Gamezebo3.5/5stars[12]

批評まとめサイト英語版Metacriticによると、専門評論家から「混合または平均レビュー」を受けた[8]Nintendo Life英語版のJoe Merrickは、このゲームは「賢く、戦略的なボードゲーム」であり、「ポケモンシリーズ内で優位に立つには改善が必要である」と述べた[11]デストラクトイドは、ゲームのpay-to-win(多く課金したプレイヤーが有利)の傾向を批判した[9]

2018年末までに、ゲームのダウンロード数は3780万に達し、総収益は2160万ドルになった[13]。2019年3月現在、ゲームのダウンロード数は4000万を超えている[14]

脚注

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  1. ^ 【新作】ポケモンフィギュアが大活躍する『ポケモンコマスター』 Android版配信”. ファミ通App (2016年4月12日). 2019年9月19日閲覧。
  2. ^ a b ポケモンとHEROZ、『ポケモンコマスター』を『Pokemon Duel』として世界配信…ポケモンのフィギュアを使って戦う戦略対戦ボードゲーム”. Social Game Info (2017年1月27日). 2019年9月19日閲覧。
  3. ^ 「ポケモンコマスター」iOS版、配信スタート”. ITmedia (2016年4月19日). 2019年9月19日閲覧。
  4. ^ スマホ「ポケモンコマスター」、サービス終了を発表”. GAME Watch (2019年7月26日). 2019年9月19日閲覧。
  5. ^ a b 『ポケモンコマスター』の優秀すぎるAIの秘密に迫る。開発陣イチ推しのポケモンは?”. 電撃オンライン (2016年4月29日). 2019年9月19日閲覧。
  6. ^ Top Tips to Dominate Pokémon Duel”. The Pokémon Company (4 March 2018). 7 March 2018閲覧。
  7. ^ Take Your Duels to Another Level”. The Pokémon Company (5 December 2017). 7 March 2018閲覧。
  8. ^ a b "Pokemon Duel for iPhone/iPad Reviews". Metacritic. CBS Interactive. Retrieved 20 June 2018.
  9. ^ a b Andriessen, CJ. “Review: Pokemon Duel”. デストラクトイド. https://www.destructoid.com/review-pokemon-duel-415919.phtml 31 December 2017閲覧。 
  10. ^ Pokémon Duel”. GamesMaster: 80. (March 2017). 
  11. ^ a b Merrick, Joe (31 January 2017). “Review: Pokémon Duel (Mobile)”. Nintendo Life. http://www.nintendolife.com/reviews/mobile/pokemon_duel 31 December 2017閲覧。 
  12. ^ Pokemon Duel Review: A Pleasant Surprise With Unpleasant Waits”. Gamezebo (January 27, 2017). 1 April 2019閲覧。
  13. ^ “Pokémon Quest Catches 10 Million Downloads, $9.5 Million in Player Spending”. Sensor Tower. (21 January 2019). オリジナルのJanuary 23, 2019時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190123010731/https://sensortower.com/blog/pokemon-quest-10-million-downloads 22 January 2019閲覧。 
  14. ^ “Celebrate 40 Million Downloads of Pokémon Duel”. Pokemon.com (The Pokémon Company). (15 March 2019). https://www.pokemon.com/uk/pokemon-news/celebrate-40-million-downloads-of-pokemon-duel/ 1 April 2019閲覧。 

外部リンク

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