ウクライナ・サイレンアラート
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| 開発元 | Bernard Moerdler |
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| 初版 | 2022年3月1日 |
| 最新版 |
4.0
/ 2022年11月27日 |
| プラットフォーム | Twitter、Telegram、Facebook、SMS、e-mail |
| 対応言語 | 英語、ウクライナ語 |
| 種別 | 緊急通知システム |
| 公式サイト | https://uasa.io |
ウクライナ・サイレンアラート （UASA）は、イスラエルの学生Bernard 'Boaz' Moerdlerが開発した電子サイレン警報システムである[1][2]。このシステムは自治体や都市がウェブサイトに投稿した警報データを利用して、ウクライナのサイレンについて自動的にユーザーに警告を発する。このプログラムはイスラエルの赤色システム（イスラエル国内でサイレンが鳴った場合ユーザーに警告するシステム）をベースとしている[3]。最初にTwitterで開始されたこのシステムは、テレグラム、Facebookチャンネルに拡大していき、SMSとE-mailアラートを含む新ウェブサイトもリリースされた[4]
UASAは2022年3月1日に正式に開設され、ライブストリームを使用してサイレンが鳴った時を検出していた[5]。Moerdlerは後に、バージョン2でこれを改善し、自治体と都市からの情報を利用してアラートを生成した[5]。このプログラムは一部地域で開始されたが、3月末までにウクライナ全土をカバーするほどに急速に拡大した[6]。このプログラムはユーザーにサイレンを警告したり、特定エリアでサイレンが鳴った理由を表示したりするのに役立つアプリケーションとウェブサイトもローンチしている[1][7]。
歴史
[編集]プログラムの開発は、2022年のロシアのウクライナ侵攻の始まりと共に始まった。Moerdler は、国内に親戚がいるウクライナのガールフレンドとの会話に触発されてこのプログラムを開発した。「当初、ウクライナ出身のガールフレンドと、ウクライナで利用できるシステムについて話し合った後、このアイディアの調査を始めた。その後、このシステムについて更に調査を行ったところ、それがここイスラエルにあるものと比べてかなり時代遅れであることがわかった」[8]と、Moerdlerはイスラエルのニュースネットワークi24ニュースのインタビューで語った。
プログラムの初版は、ウクライナ全土の特定地域のライブストリームを聞き、音声データを使ってサイレンを検出した[5]。サイレンを検出すると、プログラムは、動作しているプラットフォームに投稿する。システムの第2版では、UASAは自治体や都市が独自のサイトやソーシャルメディアアカウントを介して投稿した警報の公開データを収集する。次に、データを取得し、ソーシャルメディアのページに自動的に投稿する[9]。
このプログラムはその後、ロシア軍の位置を示すマップ、2万4000を超える防空壕が掲載されたシェルターマップ、警報が発せられた理由を詳述するニュースフィードなどの機能を備えた新しいウェブサイトを立ち上げた[10]。
サポート地域
[編集]3月1日時点で、UASAはウクライナの全ての地域、市、村をサポートしている[5]。
ウェブサイト
[編集]2022年6月22日に開設された新サイトには、サイレンが鳴った場所を示す新しい空襲マップ、進行中の戦闘と損傷したインフラのマップ (紛争マップ)、国内の避難所のマップなどの機能が含まれている。 さらに、このサイトでは、Wifimap.io を介して近くのオープンなWi-Fiネットワークを見つけるためのツールを提供している。ユーザーは、サイトから特定の地域向けのSMSおよび電子メール通知に登録することもできる。
このサイトは、翻訳を支援したCLEAR Globalの国境なき翻訳者団や、ロシアの支配下にある地域、検問所、包囲下にある都市と町、破壊されたまたは損傷した橋、地雷原を示す紛争マップの作成を支援したオープン・ソース・インテリジェンスのオンラインコミュニティ「Project Owl」など、多くの組織と協力して開発された[7]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “סטודנט ישראלי פיתח "מערכת צבע אדום" לאזרחי אוקראינה - וואלה! טכנולוגיה” (ヘブライ語). וואלה! (2022年3月29日). 2022年4月6日閲覧。
- ^ “The Observers - Ukraine Siren Alerts: How a new online system updates Ukrainians about air raids” (英語). The Observers - France 24 (2022年4月19日). 2022年4月22日閲覧。
- ^ Welle (www.dw.com). “Технології, що рятують життя: як дізнатися про повітряні тривоги в Україні | DW | 29.03.2022” (ウクライナ語). DW.COM. 2022年3月29日閲覧。
- ^ Yingst (2022年8月1日). “Student Builds Platform to Help World Stay Informed About Ukraine War” (英語). Fox News. 2022年8月18日閲覧。
- ^ a b c d Brezar (2022年4月25日). “One man's lone bid to save Ukrainians from Russia's military might” (英語). euronews. 2022年4月25日閲覧。
- ^ “Ukraine Siren Alerts Twitter account” (英語). Twitter. 2022年3月29日閲覧。
- ^ a b “Israel's Red Alert inspires new site that helps Ukrainians stay safe” (英語). The Jerusalem Post | JPost.com. 2022年6月29日閲覧。
- ^ “I24 News Israeli company develops a red alert system for Ukrainians, modeled after Israel's quick response to rocket strikes.” (英語). I24 news (2022年3月29日). 2022年3月29日閲覧。
- ^ Eisenstein. “Israeli Nonprofit Develops Ukraine Red Alert System” (英語). jewishlink.news. 2022年4月6日閲覧。
- ^ ICI.Radio-Canada.ca. “Ces sirènes d'alerte qui ne font plus vraiment peur en Ukraine | Guerre en Ukraine” (フランス語). Radio-Canada.ca. 2022年6月29日閲覧。
