第70回カンヌ国際映画祭
オープニング | 『イスマエルの亡霊たち』 |
---|---|
クロージング | 『ザ・スクエア 思いやりの聖域』 |
会場 | フランス カンヌ |
創設 | 1946年 |
受賞 | 『ザ・スクエア 思いやりの聖域』 |
賞名 | パルム・ドール |
主催者 | モニカ・ベルッチ |
上映作品数 |
19 (コンペティション) 18 (ある視点) 9 (短編) |
期間 | 2017年5月17日 - 28日 |
ウェブサイト |
www |
第70回カンヌ国際映画祭(だい70かいカンヌこくさいえいがさい)は、2017年5月17日から28日まで開催された[1]。コンペティション部門の審査員長はスペインの映画監督・脚本家のペドロ・アルモドバル、開会式及び閉会式の司会はイタリアの女優のモニカ・ベルッチが務める予定である[2][3]。映画祭オープニング作品はフランスのアルノー・デプレシャン監督による『イスマエルの亡霊たち』である[4][5]。
2017年3月、イタリア人女優のクラウディア・カルディナーレがフィーチャーされた公式ポスターが発表された[6]。
最高賞であるパルム・ドールはクロージング作品でもあったリューベン・オストルンド監督のスウェーデン映画『ザ・スクエア 思いやりの聖域』が獲得した[7][8]。
注釈
[編集]* 長編監督デビュー作、カメラ・ドールの審査対象 † その部門の最高賞の受賞作 ‡ クィア・パルムの審査対象 Ⓓ ドキュメンタリー、ルイユ・ドールの審査対象 オープニング及びクロージング作品は開会及び閉会式で上映される。
公式選出
[編集]コンペティション
[編集]パルム・ドールを競うメインコンペティションの上映作品は2017年4月13日に発表された[4][5]。
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
女は二度決断する | Aus dem Nichts | ファティ・アキン | ドイツ |
マイヤーウィッツ家の人々 (改訂版) | The Meyerowitz Stories (New and Selected) | ノア・バームバック | アメリカ合衆国 |
オクジャ/okja | 옥자 | ポン・ジュノ | 韓国 アメリカ合衆国 |
BPM ビート・パー・ミニット | 120 battements par minute ‡ | ロバン・カンピヨ | フランス |
The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ | The Beguiled | ソフィア・コッポラ | アメリカ合衆国 |
ロダン カミーユと永遠のアトリエ | Rodin | ジャック・ドワイヨン | フランス ベルギー |
ハッピーエンド | Happy End | ミヒャエル・ハネケ | フランス ドイツ オーストリア |
ワンダーストラック | Wonderstruck | トッド・ヘインズ | アメリカ合衆国 |
グッバイ・ゴダール! | Le Redoutable | ミシェル・アザナヴィシウス | フランス |
それから | 그 후 | ホン・サンス | 韓国 |
光 | 光 | 河瀨直美 | 日本 フランス |
聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア | The Killing of a Sacred Deer | ヨルゴス・ランティモス | アイルランド イギリス アメリカ合衆国 |
ジェントル・クリーチャー | A Gentle Creature | セルゲイ・ロズニタ | ウクライナ フランス |
ジュピターズ・ムーン | Jupiter holdja | コルネル・ムンドルッツォ | ハンガリー |
ザ・スクエア 思いやりの聖域 | The Square[9] † | リューベン・オストルンド | スウェーデン デンマーク アメリカ合衆国 フランス |
2重螺旋の恋人 | L'Amant double | フランソワ・オゾン | フランス |
ビューティフル・デイ | You Were Never Really Here | リン・ラムジー | イギリス アメリカ合衆国 フランス |
グッド・タイム | Good Time | ジョシュア&ベン・サフディ | アメリカ合衆国 |
ラブレス | Нелюбовь | アンドレイ・ズビャギンツェフ | ロシア |
ある視点
[編集]「ある視点」部門の上映作品は2017年4月13日に発表された。部門オープニング作品としてマチュー・アマルリック監督の『バルバラ 〜セーヌの黒いバラ〜』が上映される[4][5]。
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
バルバラ 〜セーヌの黒いバラ〜 | Barbara (オープニング作品) | マチュー・アマルリック | フランス |
La novia el desierto * | セシリア・アタン バレリア・ピバト |
アルゼンチン チリ | |
Теснота * | カンテミール・バラゴ | ロシア | |
على كف عفريت | カオテール・ベン・ハニア | フランス チュニジア スウェーデン ノルウェー レバノン スイス | |
L'Atelier | ローラン・カンテ | フランス | |
フォルトゥナータ | Fortunata | セルジオ・カステリット | イタリア |
母という名の女 | La hijas de abril | ミシェル・フランコ | メキシコ |
ウェスタン | Western | ヴァレスカ・グリーゼバッハ | ドイツ オーストリア ブルガリア |
Посоки | ステファン・コマンダレフ | ブルガリア ドイツ | |
Vychladnutie * | ギヨルギー・クリストフ | スロベニア アメリカ合衆国 | |
散歩する侵略者 | 散歩する侵略者 | 黒沢清 | 日本 |
路過未來[9] | リー・ルイジュン | 中国 | |
サミット | La cordillera[9] | サンティアゴ・ミトレ | アルゼンチン フランス スペイン |
アンティル・ザ・バーズ・リターン | En Attendant les hirondelles * | カリム・ムサウイ | フランス |
ぶれない男 | لِرد† | モハマド・ラスロフ | イラン |
若い女 | Jeune Femme * | レオノール・セライユ | フランス ベルギー |
ウィンド・リバー | Wind River * | テイラー・シェリダン | アメリカ合衆国 イギリス カナダ |
Après la guerre * | アナリタ・ザンブラノ | フランス |
コンペティション外
[編集]日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
無限の住人 | 無限の住人 | 三池崇史 | 日本 |
パーティで女の子に話しかけるには | How to Talk to Girls at Parties | ジョン・キャメロン・ミッチェル | イギリス アメリカ合衆国 |
イスマエルの亡霊たち | Les fantômes d'Ismaël (オープニング作品) | アルノー・デプレシャン | フランス |
顔たち、ところどころ | Visages, VillagesⒹ | アニエス・ヴァルダ JR |
フランス |
告白小説、その結末 | D'après une histoire vraie[9] | ロマン・ポランスキー | フランス ベルギー |
- ミッドナイト・スクリーニング
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
暁に祈れ | A Prayer Before Dawn | ジャン=ステファーヌ・ソヴェール | フランス イギリス |
名もなき野良犬の輪舞 | 불한당 | ビョン・ソンヒョン | 韓国 |
悪女/AKUJO | 악녀 | チョン・ビョンギル | 韓国 |
- スペシャル・スクリーニング
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
不都合な真実2 放置された地球 | An Inconvenient Sequel: Truth to PowerⒹ | ボニー・コーエン ジョン・シェンク |
フランス |
12 JoursⒹ | レイモン・ドゥパルドン | フランス | |
They * ‡ | Anahita Ghazvinizadeh | アメリカ合衆国 デンマーク カタール | |
クレアのカメラ | 클레어의 카메라 | ホン・サンス | 韓国 フランス |
ザ キング | Promised LandⒹ | ユージーン・ジャレッキー | アメリカ合衆国 |
NapalmⒹ | クロード・ランズマン | フランス | |
Demons in Paradise *Ⓓ | ジュード・ラトラム | フランス スリランカ | |
Sea SorrowⒹ | ヴァネッサ・レッドグレイヴ | イギリス | |
Le Vénérable W.[9]Ⓓ | バーベット・シュローダー | フランス スイス | |
Carré 35[9]Ⓓ | エリック・カラヴァカ | フランス ドイツ | |
Nos années folles[9] ‡ | アンドレ・テシネ | フランス | |
Zombillénium * [9] | Arthur de Pins Alexis Ducord |
フランス ベルギー |
- ヴァーチャル・リアリティ
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
Carne y arena | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ | アメリカ合衆国 |
- 70周年記念イベント
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
トップ・オブ・ザ・レイク~チャイナガール | Top of the Lake: China Girl (エピソード) | ジェーン・カンピオン アリエル・クレイマン |
イギリス オーストラリア ニュージーランド アメリカ合衆国 |
24フレーム | 24 Frames | アッバス・キアロスタミ | イラン |
ツイン・ピークス The Return | Twin Peaks (2エピソード) | デヴィッド・リンチ | アメリカ合衆国 |
Come Swim | クリステン・スチュワート | アメリカ合衆国 |
短編映画
[編集]短編映画パルム・ドールのコンペティションには4843作品が応募され、以下9作品が選ばれた[10]。
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
Katto | Teppo Airaksinen | フィンランド | |
Pepe le morse | Lucrèce Andreae | フランス | |
A Drowning Man | マハディ・フレフェル | イギリス デンマーク ギリシャ | |
وقت ناهار | アリレザ・ガセミ | イラン | |
国境を越えて | Across My Land | フィオナ・ゴディヴィエ | アメリカ合衆国 |
Koniec widzenia | Grzegorz Mołda | ポーランド | |
小城二月 † | Qiu Yang | 中国 | |
Damiana | Andrés Ramírez Pulido | コロンビア | |
Push It | Julia Thelin | スウェーデン |
シネフォンダシオン
[編集]映画学校の学生が製作した映画を上映する「シネフォンダシオン」部門には2600作品が応募され、16作品(うち2作はアニメーション)が選ばれた。今回新たに4校が初選出となった[10]。
日本語題 | 原題 | 監督 | 学校 |
---|---|---|---|
בן ממשיך | Yuval Aharoni | Steve Tisch School of Film & Television - TAU ( イスラエル) | |
حیوان | Bahman Ark | イラン国立映画学校 ( イラン) | |
Atlantída, 2003 | Michal Blaško | FTF VŠMU ( スロベニア) | |
Lejla | Stijn Bouma | サラエヴォ映画アカデミー ( ボスニア・ヘルツェゴビナ) | |
Vazio do Lado de Fora | Eduardo Brandão Pinto | UFF ( ブラジル) | |
溶ける | 溶ける | 井樫彩 | 東放学園映画専門学校 ( 日本) |
Afternoon Clouds | Payal Kapadia | FTII ( インド) | |
À perdre haleine | Léa Krawczyk | La Poudrière ( フランス) | |
Give Up The Ghost | Marian Mathias | NYU芸術学部 ( アメリカ合衆国) | |
Paul Is Here † | Valentina Maurel | INSAS ( ベルギー) | |
Camouflage | Imge Özbilge | KASK ( ベルギー) | |
Pequeño manifiesto en contra del cine solemne | Roberto Porta | 映画大学 ( アルゼンチン) | |
Wild Horses | Rory Stewart | NFTS ( イギリス) | |
Láthatatlan | Áron Szentpéteri | ブダペスト演劇映画アカデミー ( ハンガリー) | |
Deux Égarés sont morts | Tommaso Usberti | La Fémis ( フランス) | |
迎向邊疆公路 | Wang Yi-ling | NTUA ( 台湾) |
独立選出
[編集]国際批評家週間
[編集]国際批評家週間の上映作品は2017年4月21日に同部門のウェブサイトで発表された[11][12]。部門オープニング作品はファビオ・グラッサドニアとアントニオ・ピアッツァ監督の『シシリアン・ゴースト・ストーリー』、クロージング作品はデイヴ・マッケイ監督の『Brigsby Bear』である。この部門では今回より初めてアニメ映画とドキュメンタリー映画が参加する[12]。
- 長編映画
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
Ava * | レア・ミシュー | フランス | |
La familia * | Gustavo Rondón Córdova | ベネズエラ チリ ノルウェー | |
Gabriel e a montanha | フェリペ・バルボザ | ブラジル フランス | |
マカラ | Makala Ⓓ † | エマニュエル・グラス | フランス |
オー・ルーシー! | Oh Lucy! * | 平柳敦子 | 日本 アメリカ合衆国 |
Los perros | マルセラ・サイド | チリ フランス | |
Tehran Taboo * | Ali Soozandeh | ドイツ オーストラリア |
- スペシャル・スクリーニング
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
シシリアン・ゴースト・ストーリー | Sicilian Ghost Story (オープニング作品) | ファビオ・グラッサドニア アントニオ・ピアッツァ |
イタリア |
Petit Paysan * | Hubert Charuel | フランス | |
Une vie violente | Thierry de Peretti | フランス | |
After School Knife Fight | Caroline Poggi Jonathan Vinel |
フランス | |
Coelho Mau | Carlos Conceição | ポルトガル フランス | |
Les Îles | ヤン・ゴンザレス | フランス | |
Brigsby Bear * (クロージング作品) | デイヴ・マッケイ | アメリカ合衆国 |
- 短編映画
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
Los desheredados Ⓓ † | Laura Ferrés | スペイン | |
Ela - Szkice na Pozegnanie | Oliver Adam Kusio | ドイツ | |
Les Enfants partent à l’aube | Manon Coubia | フランス | |
Jodilerks Dela Cruz, Employee of the Month | Carlo Francisco Manatad | フィリピン シンガポール | |
Möbius | Sam Kuhn | アメリカ合衆国 カナダ | |
Najpiękniejsze fajerwerki ever | Aleksandra Terpińska | ポーランド | |
Real Gods Require Blood | Moin Hussain | イギリス | |
Selva | Sofía Quirós Ubeda | クロアチア アルゼンチン チリ | |
The Tesla World Light | Matthew Rankin | カナダ | |
Le Visage | Salvatore Lista | フランス |
監督週間
[編集]監督週間の上映作品は2017年4月20日に同部門のウェブサイトで発表された[13][14][15]。部門オープニング作品はクレール・ドニ監督の『レット・ザ・サンシャイン・イン』、クロージング作品はジェレミー・ジャスパー監督の『パティ・ケイク$』である。
- 長編映画
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
チャンブラにて | A Ciambra | ジョナス・カルピニャーノ | イタリア フランス ドイツ |
Alive in France Ⓓ | アベル・フェラーラ | フランス | |
つかのまの愛人 | L'Amant d'un jour | フィリップ・ガレル | フランス |
ブッシュウィック-武装都市- | Bushwick | キャリー・マーニオン ジョナサン・マイロット |
アメリカ合衆国 |
純粋な心 | Cuori Puri * | ロベルト・デ・パオリス | イタリア |
フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 | The Florida Project | ショーン・ベイカー | アメリカ合衆国 |
Frost | シャルナス・バルタス | リトアニア フランス ポーランド ウクライナ | |
I Am Not a Witch * | ルンガーノ・ニョニ | イギリス フランス | |
ジャネット、ジャンヌ・ダルクの幼年期 | Jeannette, l'enfance de Jeanne d'Arc | ブリュノ・デュモン | フランス |
L'Intrusa | Leonardo Di Costanzo | イタリア フランス スイス | |
La Defensa del Dragón * | Natalia Santa | コロンビア | |
Marlina Si Pembunuh Dalam Empat Babak ‡ | Mouly Surya | インドネシア | |
Mobile Homes | Vladimir de Fontenay | カナダ フランス | |
ナッシングウッドの王子 | Nothingwood * ‡ Ⓓ | Sonia Kronlund | フランス ドイツ |
Ôtez-moi d'un Doute | Carine Tardieu | フランス ベルギー | |
パティ・ケイク$ | Patti Cake$ * (クロージング作品) | ジェレミー・ジャスパー | アメリカ合衆国 |
ザ・ライダー | The Rider † | クロエ・ジャオ | アメリカ合衆国 |
レット・ザ・サンシャイン・イン | Un beau soleil intérieur (オープニング作品) | クレール・ドニ | フランス |
ממערב לירדן Ⓓ | アモス・ギタイ | イスラエル |
- スペシャル・スクリーニング
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
A Fábrica de Nada | Pedro Pinho | ポルトガル |
- 短編映画
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
Água Mole | Laura Goncalves Alexandra Ramires |
ポルトガル | |
La Bouche | Camilo Restrepo | フランス | |
Copa-Loca | Christos Massalas | ギリシャ | |
Creme de Menthe | David Philippe Gagné Jean-Marc E. Roy |
カナダ | |
Farpões, Baldios | Marta Mateus | ポルトガル | |
Min Börda | Niki Lindroth von Bahr | スウェーデン | |
Nada | Gabriel Martins | ブラジル | |
Retour à Genoa City Ⓓ † | Benoit Grimalt | フランス | |
Tijuana Tales | Jean-Charles Hue | フランス | |
Trešnje | Dubravka Turić | クロアチア |
ACID
[編集]ACID(フランス独立映画配給協会)は毎年9作品を選出しており[16][17]、今回の上映作は2017年4月21日に同部門のウェブサイトで発表された[18]。
- 長編映画
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
L'Assemblée | Mariana Otero | フランス | |
Avant la fin de l'été | Maryam Goormaghtigh | フランス スイス | |
Belinda | Marie Dumora | フランス | |
Le Ciel étoilé au-dessus de ma tête | Ilan Klipper | フランス | |
Coby | Christian Sonderegger | フランス | |
Kiss and Cry | Lila Pinell Chloé Mahieu |
フランス | |
Last Laugh | Zhang Tao | 香港 フランス | |
Sans Adieu | クリストフ・アグ | フランス | |
Scaffolding | Matan Yair | イスラエル ポーランド |
- スペシャル・スクリーニング
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
Pour le réconfort | ヴァンサン・マケーニュ | フランス |
- ACIDトリップ #1 - セルビア
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
Rekvijem za gospodju J. | Bojan Vuletić | セルビア ブルガリア 北マケドニア ロシア フランス | |
Vlažnost | Nikola Ljuca | セルビア オランダ ギリシャ | |
Dos patrias | Kosta Ristić | セルビア キューバ | |
Tranzicija | Milica Tomović | セルビア | |
Izlaz u slučaju opasnosti | Vladimir Tagić | セルビア | |
Kamen u ruci | Stefan Ivancić | セルビア | |
If I had it my way I would never leave | Marko Grba Singh | セルビア |
カンヌ・クラシックス
[編集]カンヌ・クラシックスのラインナップは2017年5月3日に発表された[19]。
- 修復作品
- ドキュメンタリー
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
La belge histoire du Festival de CannesⒹ | Henri de Gerlache | ベルギー | |
David Stratton: A Cinematic Life Ⓓ | Sally Aitken | オーストラリア | |
Filmworker Ⓓ | トニー・ジエラ | アメリカ合衆国 | |
Becoming Cary Grant Ⓓ | マーク・カイデル | アメリカ合衆国 イギリス フランス | |
Jean Douchet, l'enfant agité Ⓓ | Fabien Hagège Guillaume Namur Vincent Haasser |
フランス |
審査員
[編集]コンペティション
[編集]- ペドロ・アルモドバル( スペイン/映画監督・脚本家)審査員長[20]
- ジェシカ・チャステイン( アメリカ合衆国/女優・プロデューサー)
- ウィル・スミス( アメリカ合衆国/俳優)
- ファン・ビンビン( 中国/女優)
- パオロ・ソレンティーノ( イタリア/映画監督)
- マーレン・アデ( ドイツ/映画監督)
- アニエス・ジャウィ( フランス/女優・映画監督)
- パク・チャヌク( 韓国/映画監督)
- ガブリエル・ヤレド( フランス・ レバノン/作曲家)
ある視点
[編集]- ユマ・サーマン( アメリカ合衆国/女優)審査員長[21]
- モハメド・ディアブ( エジプト/映画監督)
- レダ・カテブ( フランス/俳優)
- ヨアヒム・ラフォス( ベルギー/映画監督)
- カレル・オフ( チェコ/カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭芸術監督)
シネフォンダシオン及び短編映画
[編集]- クリスティアン・ムンジウ( ルーマニア/映画監督)審査員長[22]
- クロティルド・エスム( フランス/女優)
- バリー・ジェンキンス( アメリカ合衆国/映画監督)
- エリック・クー( シンガポール/映画監督)
- アティナ・ラヒル・ツァンガリ( ギリシャ/映画監督)
カメラ・ドール
[編集]- サンドリーヌ・キベルラン( フランス/女優)審査員長[23]
- パトリック・ブロシェ( フランス/撮影監督)
- エロディ・ブシェーズ( フランス/女優)
- ギヨーム・ブラック( フランス/映画監督)
- ティボー・カートレット( フランス/M141プロダクションズ社長)
- Fabien Gaffez( フランス/映画評論家)
- ミヒェル・メルクト( フランス/映画プロデューサー)
国際批評週間
[編集]- クレベール・メンドンサ・フィリオ( ブラジル/映画監督)審査員長[24]
- ディアナ・ブスタマンテ・エスコバル( コロンビア/映画プロデューサー・FICCI芸術監督)
- エリック・コーン( アメリカ合衆国/映画評論家)
- ハニア・ムルエ( レバノン/メトロポリス・シネマ監督)
- ニールス・シュナイダー( フランス/俳優)
ルイユ・ドール
[編集]- サンドリーヌ・ボネール( フランス/女優)審査員長[25]
- Lorenzo Codelli( イタリア/映画評論家)
- ドロール・モレ( イスラエル/映画監督)
- トム・パワーズ( アメリカ合衆国プログラマー・映画祭監督)
- ルーシー・ウォーカー( イギリス/映画監督)
クィア・パルム
[編集]- トラビス・マシューズ( アメリカ合衆国/映画プロデューサー)審査員長[26]
- Yair Hochner( イスラエル/映画監督・TLVフェスト創始者兼芸術監督)
- Paz Lazaro( スペイン/映画プログラマー)
- Lidia Leber Terki( フランス/映画監督)
- Didier Roth-Bettoni( フランス/ジャーナリスト・映画史家)
受賞結果
[編集]公式選出
[編集]- コンペティション[7]
- パルム・ドール – 『ザ・スクエア 思いやりの聖域』 - リューベン・オストルンド監督
- 70周年賞 – ニコール・キッドマン
- グランプリ – 『BPM ビート・パー・ミニット』 - ロバン・カンピヨ監督
- 監督賞 – ソフィア・コッポラ - 『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』
- 脚本賞
- 女優賞 – ダイアン・クルーガー - 『女は二度決断する』
- 男優賞 – ホアキン・フェニックス - 『ビューティフル・デイ』
- 審査員賞 – 『ラブレス』 - アンドレイ・ズビャギンツェフ監督
- ある視点[27]
- ある視点賞 - 『ぶれない男』 - モハマド・ラスロフ監督
- ある視点審査員賞 - 『母という名の女』 - ミシェル・フランコ監督
- ある視点監督賞 - テイラー・シェリダン - 『ウィンド・リバー』
- ある視点俳優賞 - ジャスミン・トリンカ - 『フォルトゥナータ』
- 詩的映画賞 - 『バルバラ 〜セーヌの黒いバラ〜』 - マチュー・アマルリック監督
- シネフォンダシオン[28]
- 第1位 – 『Paul Is Here』 - Valentina Maurel監督
- 第2位 – 『Animal』 - Bahman and Bahram Ark監督
- 第3位 – 『Two Youths Died』 - Tommaso Usberti監督
- ゴールデン・カメラ[7]
- カメラ・ドール – 『Montparnasse Bienvenue』 - レオノール・セライユ監督
- 短編映画[7]
- 短編映画パルム・ドール – 『A Gentle Night』 - Qiu Yang監督
- 特別賞 - 『The Ceiling』 - Teppo Airaksinen監督
独立選出
[編集]- 国際批評家週間[29]
- ネスプレッソ大賞 - 『マカラ』 Makala - エマニュエル・グラス監督
- フランス4ヴィジョナリー賞 – 『Gabriel and the Mountain』 - Fellipe Gamarano Barbosa監督
- ライカ・シネディスカヴァリー短編映画賞 – 『Los Desheredados』 - Laura Ferrés監督
- ガン財団普及援助賞 – 『Gabriel and the Mountain』 - Fellipe Gamarano Barbosa監督
- SACD賞 – 『Ava』 - レア・ミシュー監督
- Canal+賞 – 『The Best Fireworks Ever』 - Aleksandra Terpińska監督
- 監督週間[30]
- 芸術映画賞 – 『ザ・ライダー』 - クロエ・ジャオ監督
- SACD賞
- 『レット・ザ・サンシャイン・イン』 Un beau soleil intérieur - クレール・ドニ監督
- 『つかのまの愛人』 - フィリップ・ガレル監督
- ヨーロッパ・シネマ・ラベル賞 – 『チャンブラにて』 - ジョナス・カルピニャーノ監督
- イリー短編映画賞 – 『Back to Genoa City』 - Benoit Grimalt監督
独立賞
[編集]- 国際映画批評家連盟賞[31]
- コンペティション – 『BPM ビート・パー・ミニット』 - ロバン・カンピヨ監督
- ある視点 – 『Closeness』 - カンテミール・バラゴ監督
- 独立選出 – 『The Nothing Factory』 - Pedro Pinho監督(監督週間)
- エキュメニカル審査員[31]
- エキュメニカル審査員賞 – 『光』 - 河瀨直美監督
- ルイユ・ドール[32]
- ルイユ・ドール – 『顔たち、ところどころ』 - アニエス・ヴァルダ、JR監督
- 特別賞 – 『マカラ』 Makala - エマニュエル・グラス監督
- クィア・パルム[33]
- クィア・パルム賞 – 『BPM ビート・パー・ミニット』 - ロバン・カンピヨ監督
- 短編映画クィア・パルム – 『Islands』 - ヤン・ゴンザレス監督
- パルム・ドッグ賞 – - ブルーの役のアインシュタイン - 『マイヤーウィッツ家の人々 (改訂版)』
- 審査員賞 – ルポ - 『Ava』
- パルム・ドッグ人道賞 – レスリー・キャロンと彼女の17歳の救命犬
- フランソワ・シャレ賞[36]
- フランソワ・シャレ賞 - 『BPM ビート・パー・ミニット』 - ロバン・カンピヨ監督
- バルカン賞 – Josefin Åsberg - 『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(装置装飾)
- カンヌ・サウンドトラック賞[39]
特別賞
[編集]- 名誉パルム・ドール[40] – ジェフリー・カッツェンバーグ
- トロフィー・ショパール[41] – アニャ・テイラー=ジョイ、ジョージ・マッケイ
- キャロッス・ドール[42] – ヴェルナー・ヘルツォーク
規約変更
[編集]本映画祭にはネットフリックスで配信予定の作品が2本(『オクジャ/okja』と『マイヤーウィッツ家の人々 (改訂版)』)が出品されているが、これに対し「ネット配信は伝統的な映画の興行形態を破壊している」という批判が出た。こうした批判を受けて、主催者側はネットフリックスに出品した2作をフランスで劇場公開するように求めたが、交渉は不首尾に終わった。そこで、主催者側は「コンペティション部門に出品される作品はフランス国内で劇場公開された作品でなければならない」という規定を2018年度より適用すると発表した[43]。
参考文献
[編集]- ^ “Cannes celebrates 70 years of Festival” (フランス語). www.cannes.com (14 February 2017). 19 February 2017閲覧。
- ^ “Pedro Almodóvar President of the Jury of the 70th Festival de Cannes”. Cannes. 31 January 2017閲覧。
- ^ “Festival de Cannes: Monica Bellucci en maîtresse de cérémonie”. Le Figaro. 20 March 2017閲覧。
- ^ a b c d “The 2017 Official Selection”. Cannes (13 April 2017). 13 April 2017閲覧。
- ^ a b c d “2017 Cannes Film Festival Announces Lineup: Todd Haynes, Sofia Coppola, ‘Twin Peaks’ and More”. IndieWire (13 April 2017). 13 April 2017閲覧。
- ^ “The official poster of the 70th Festival de Cannes sets the tone!”. 29 March 2017閲覧。
- ^ a b c d Debruge, Peter (28 May 2017). “2017 Cannes Film Festival Award Winners Announced”. Variety. 28 May 2017閲覧。
- ^ “Cannes Film Festival: The Square wins Palme d'Or”. BBC News (28 May 2017). 28 May 2017閲覧。
- ^ a b c d e f g h Steve Pond (27 April 2017). “Cannes Film Festival Adds Roman Polanski Film to Lineup”. The Wrap. 27 April 2017閲覧。
- ^ a b “The Short Films Selection at the 70th Cannes Film Festival”. Cannes Film Festival. 12 April 2017閲覧。
- ^ “Selection of the 56th International Critics' Week”. Semaine de la Critique. 21 April 2017閲覧。
- ^ a b “56th International Critics' Week Press Kit”. Semaine de la Critique. 21 April 2017閲覧。
- ^ “Fortnight 2017: The 49th Directors' Fortnight Selection”. Quinzaine des Réalisateurs. 20 April 2017閲覧。
- ^ Elsa Keslassy (19 April 2016). “Cannes: Juliette Binoche-Gerard Depardieu Drama to Kick Off Directors Fortnight”. Variety. 20 April 2017閲覧。
- ^ “Cannes: Directors' Fortnight adds Portuguese debut 'The Nothing Factory'” (25 April 2017). 26 April 2017閲覧。
- ^ “What Is ACID?”. ACID. 21 April 2017閲覧。
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