コンテンツにスキップ

第70回カンヌ国際映画祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2017 Cannes Film Festival
オープニングイスマエルの亡霊たち
クロージングザ・スクエア 思いやりの聖域
会場 フランスの旗 フランス カンヌ
創設 1946年
受賞 『ザ・スクエア 思いやりの聖域』
賞名 パルム・ドール
主催者 モニカ・ベルッチ
上映作品数 19 (コンペティション)
18 (ある視点)
9 (短編)
期間 2017年5月17日 - 28日
ウェブサイト www.festival-cannes.com/en/

第70回カンヌ国際映画祭(だい70かいカンヌこくさいえいがさい)は、2017年5月17日から28日まで開催された[1]。コンペティション部門の審査員長はスペインの映画監督・脚本家のペドロ・アルモドバル、開会式及び閉会式の司会はイタリアの女優のモニカ・ベルッチが務める予定である[2][3]。映画祭オープニング作品はフランスのアルノー・デプレシャン監督による『イスマエルの亡霊たち』である[4][5]

2017年3月、イタリア人女優のクラウディア・カルディナーレがフィーチャーされた公式ポスターが発表された[6]

最高賞であるパルム・ドールはクロージング作品でもあったリューベン・オストルンド監督のスウェーデン映画『ザ・スクエア 思いやりの聖域』が獲得した[7][8]

注釈

[編集]
* 長編監督デビュー作、カメラ・ドールの審査対象
その部門の最高賞の受賞作
クィア・パルムの審査対象
ドキュメンタリー、ルイユ・ドール英語版の審査対象
オープニング及びクロージング作品は開会及び閉会式で上映される。

公式選出

[編集]

コンペティション

[編集]

パルム・ドールを競うメインコンペティションの上映作品は2017年4月13日に発表された[4][5]

日本語題 原題 監督 製作国
女は二度決断する Aus dem Nichts ファティ・アキン ドイツの旗 ドイツ
マイヤーウィッツ家の人々 (改訂版) The Meyerowitz Stories (New and Selected) ノア・バームバック アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オクジャ/okja 옥자 ポン・ジュノ 大韓民国の旗 韓国
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
BPM ビート・パー・ミニット 120 battements par minute ロバン・カンピヨ フランスの旗 フランス
The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ The Beguiled ソフィア・コッポラ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ロダン カミーユと永遠のアトリエ Rodin ジャック・ドワイヨン フランスの旗 フランス
ベルギーの旗 ベルギー
ハッピーエンド Happy End ミヒャエル・ハネケ フランスの旗 フランス
ドイツの旗 ドイツ
 オーストリア
ワンダーストラック Wonderstruck トッド・ヘインズ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
グッバイ・ゴダール! Le Redoutable ミシェル・アザナヴィシウス フランスの旗 フランス
それから 그 후 ホン・サンス 大韓民国の旗 韓国
河瀨直美 日本の旗 日本
フランスの旗 フランス
聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア The Killing of a Sacred Deer ヨルゴス・ランティモス アイルランドの旗 アイルランド
イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ジェントル・クリーチャー A Gentle Creature セルゲイ・ロズニタ英語版  ウクライナ
フランスの旗 フランス
ジュピターズ・ムーン Jupiter holdja コルネル・ムンドルッツォ英語版  ハンガリー
ザ・スクエア 思いやりの聖域 The Square[9] リューベン・オストルンド  スウェーデン
 デンマーク
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
フランスの旗 フランス
2重螺旋の恋人 L'Amant double フランソワ・オゾン フランスの旗 フランス
ビューティフル・デイ You Were Never Really Here リン・ラムジー イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
フランスの旗 フランス
グッド・タイム Good Time ジョシュア&ベン・サフディ英語版 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ラブレス Нелюбовь アンドレイ・ズビャギンツェフ ロシアの旗 ロシア

ある視点

[編集]

ある視点」部門の上映作品は2017年4月13日に発表された。部門オープニング作品としてマチュー・アマルリック監督の『バルバラ 〜セーヌの黒いバラ〜英語版』が上映される[4][5]

日本語題 原題 監督 製作国
バルバラ 〜セーヌの黒いバラ〜 Barbara (オープニング作品) マチュー・アマルリック フランスの旗 フランス
La novia el desierto * セシリア・アタン
バレリア・ピバト
アルゼンチンの旗 アルゼンチン
 チリ
Теснота * カンテミール・バラゴ ロシアの旗 ロシア
على كف عفريت カオテール・ベン・ハニア フランスの旗 フランス
チュニジアの旗 チュニジア
 スウェーデン
 ノルウェー
レバノンの旗 レバノン
スイスの旗 スイス
L'Atelier ローラン・カンテ フランスの旗 フランス
フォルトゥナータ Fortunata セルジオ・カステリット イタリアの旗 イタリア
母という名の女 La hijas de abril ミシェル・フランコ メキシコの旗 メキシコ
ウェスタン Western ヴァレスカ・グリーゼバッハ ドイツの旗 ドイツ
 オーストリア
 ブルガリア
Посоки ステファン・コマンダレフ  ブルガリア
ドイツの旗 ドイツ
Vychladnutie * ギヨルギー・クリストフ スロベニアの旗 スロベニア
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
散歩する侵略者 散歩する侵略者 黒沢清 日本の旗 日本
路過未來[9] リー・ルイジュン英語版 中華人民共和国の旗 中国
サミット La cordillera[9] サンティアゴ・ミトレ アルゼンチンの旗 アルゼンチン
フランスの旗 フランス
スペインの旗 スペイン
アンティル・ザ・バーズ・リターン En Attendant les hirondelles * カリム・ムサウイ フランスの旗 フランス
ぶれない男 لِرد モハマド・ラスロフ イランの旗 イラン
若い女 Jeune Femme * レオノール・セライユ フランスの旗 フランス
ベルギーの旗 ベルギー
ウィンド・リバー Wind River * テイラー・シェリダン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イギリスの旗 イギリス
カナダの旗 カナダ
Après la guerre * アナリタ・ザンブラノ フランスの旗 フランス

コンペティション外

[編集]

コンペティション外では以下の作品が上映される[4][5]

日本語題 原題 監督 製作国
無限の住人 無限の住人 三池崇史 日本の旗 日本
パーティで女の子に話しかけるには How to Talk to Girls at Parties ジョン・キャメロン・ミッチェル イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イスマエルの亡霊たち Les fantômes d'Ismaël (オープニング作品) アルノー・デプレシャン フランスの旗 フランス
顔たち、ところどころ Visages, Villages アニエス・ヴァルダ
JR英語版
フランスの旗 フランス
告白小説、その結末 D'après une histoire vraie[9] ロマン・ポランスキー フランスの旗 フランス
ベルギーの旗 ベルギー
ミッドナイト・スクリーニング
日本語題 原題 監督 製作国
暁に祈れ A Prayer Before Dawn ジャン=ステファーヌ・ソヴェール フランスの旗 フランス
イギリスの旗 イギリス
名もなき野良犬の輪舞 불한당 ビョン・ソンヒョン 大韓民国の旗 韓国
悪女/AKUJO 악녀 チョン・ビョンギル 大韓民国の旗 韓国
スペシャル・スクリーニング
日本語題 原題 監督 製作国
不都合な真実2 放置された地球 An Inconvenient Sequel: Truth to Power ボニー・コーエン
ジョン・シェンク
フランスの旗 フランス
12 Jours レイモン・ドゥパルドン フランスの旗 フランス
They * Anahita Ghazvinizadeh アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
 デンマーク
カタールの旗 カタール
クレアのカメラ 클레어의 카메라 ホン・サンス 大韓民国の旗 韓国
フランスの旗 フランス
ザ キング Promised Land ユージーン・ジャレッキー英語版 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
Napalm クロード・ランズマン フランスの旗 フランス
Demons in Paradise * ジュード・ラトラム フランスの旗 フランス
スリランカの旗 スリランカ
Sea Sorrow ヴァネッサ・レッドグレイヴ イギリスの旗 イギリス
Le Vénérable W.[9] バーベット・シュローダー フランスの旗 フランス
スイスの旗 スイス
Carré 35[9] エリック・カラヴァカ英語版 フランスの旗 フランス
ドイツの旗 ドイツ
Nos années folles[9] アンドレ・テシネ フランスの旗 フランス
Zombillénium * [9] Arthur de Pins
Alexis Ducord
フランスの旗 フランス
ベルギーの旗 ベルギー
ヴァーチャル・リアリティ
日本語題 原題 監督 製作国
Carne y arena アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
70周年記念イベント
日本語題 原題 監督 製作国
トップ・オブ・ザ・レイク~チャイナガール Top of the Lake: China Girl (エピソード) ジェーン・カンピオン
アリエル・クレイマン英語版
イギリスの旗 イギリス
オーストラリアの旗 オーストラリア
ニュージーランドの旗 ニュージーランド
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
24フレーム 24 Frames アッバス・キアロスタミ イランの旗 イラン
ツイン・ピークス The Return Twin Peaks (2エピソード) デヴィッド・リンチ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
Come Swim クリステン・スチュワート アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国

短編映画

[編集]

短編映画パルム・ドール英語版のコンペティションには4843作品が応募され、以下9作品が選ばれた[10]

日本語題 原題 監督 製作国
Katto Teppo Airaksinen  フィンランド
Pepe le morse Lucrèce Andreae フランスの旗 フランス
A Drowning Man マハディ・フレフェル イギリスの旗 イギリス
 デンマーク
ギリシャの旗 ギリシャ
وقت ناهار アリレザ・ガセミ英語版 イランの旗 イラン
国境を越えて Across My Land フィオナ・ゴディヴィエ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
Koniec widzenia Grzegorz Mołda ポーランドの旗 ポーランド
小城二月 Qiu Yang 中華人民共和国の旗 中国
Damiana Andrés Ramírez Pulido  コロンビア
Push It Julia Thelin  スウェーデン

シネフォンダシオン

[編集]

映画学校の学生が製作した映画を上映する「シネフォンダシオン」部門には2600作品が応募され、16作品(うち2作はアニメーション)が選ばれた。今回新たに4校が初選出となった[10]

日本語題 原題 監督 学校
בן ממשיך Yuval Aharoni Steve Tisch School of Film & Television - TAU (イスラエルの旗 イスラエル)
حیوان Bahman Ark イラン国立映画学校 (イランの旗 イラン)
Atlantída, 2003 Michal Blaško FTF VŠMU英語版 (スロベニアの旗 スロベニア)
Lejla Stijn Bouma サラエヴォ映画アカデミー (ボスニア・ヘルツェゴビナの旗 ボスニア・ヘルツェゴビナ)
Vazio do Lado de Fora Eduardo Brandão Pinto UFF英語版 (ブラジルの旗 ブラジル)
溶ける 溶ける 井樫彩 東放学園映画専門学校 (日本の旗 日本)
Afternoon Clouds Payal Kapadia FTII (インドの旗 インド)
À perdre haleine Léa Krawczyk La Poudrière英語版 (フランスの旗 フランス)
Give Up The Ghost Marian Mathias NYU芸術学部英語版 (アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国)
Paul Is Here Valentina Maurel INSAS英語版 (ベルギーの旗 ベルギー)
Camouflage Imge Özbilge KASK (ベルギーの旗 ベルギー)
Pequeño manifiesto en contra del cine solemne Roberto Porta 映画大学英語版 (アルゼンチンの旗 アルゼンチン)
Wild Horses Rory Stewart NFTS英語版 (イギリスの旗 イギリス)
Láthatatlan Áron Szentpéteri ブダペスト演劇映画アカデミー英語版 ( ハンガリー)
Deux Égarés sont morts Tommaso Usberti La Fémis (フランスの旗 フランス)
迎向邊疆公路 Wang Yi-ling NTUA (中華民国の旗 台湾)

独立選出

[編集]

国際批評家週間

[編集]

国際批評家週間英語版の上映作品は2017年4月21日に同部門のウェブサイトで発表された[11][12]。部門オープニング作品はファビオ・グラッサドニアとアントニオ・ピアッツァ監督の『シシリアン・ゴースト・ストーリー英語版』、クロージング作品はデイヴ・マッケイ英語版監督の『Brigsby Bear』である。この部門では今回より初めてアニメ映画とドキュメンタリー映画が参加する[12]

長編映画
日本語題 原題 監督 製作国
Ava * レア・ミシュー フランスの旗 フランス
La familia * Gustavo Rondón Córdova ベネズエラの旗 ベネズエラ
 チリ
 ノルウェー
Gabriel e a montanha フェリペ・バルボザ ブラジルの旗 ブラジル
フランスの旗 フランス
マカラ Makala エマニュエル・グラス フランスの旗 フランス
オー・ルーシー! Oh Lucy! * 平柳敦子 日本の旗 日本
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
Los perros マルセラ・サイド英語版  チリ
フランスの旗 フランス
Tehran Taboo * Ali Soozandeh ドイツの旗 ドイツ
オーストラリアの旗 オーストラリア
スペシャル・スクリーニング
日本語題 原題 監督 製作国
シシリアン・ゴースト・ストーリー Sicilian Ghost Story (オープニング作品) ファビオ・グラッサドニア
アントニオ・ピアッツァ
イタリアの旗 イタリア
Petit Paysan * Hubert Charuel フランスの旗 フランス
Une vie violente Thierry de Peretti フランスの旗 フランス
After School Knife Fight Caroline Poggi
Jonathan Vinel
フランスの旗 フランス
Coelho Mau Carlos Conceição ポルトガルの旗 ポルトガル
フランスの旗 フランス
Les Îles ヤン・ゴンザレス フランスの旗 フランス
Brigsby Bear * (クロージング作品) デイヴ・マッケイ英語版 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
短編映画
日本語題 原題 監督 製作国
Los desheredados Laura Ferrés スペインの旗 スペイン
Ela - Szkice na Pozegnanie Oliver Adam Kusio ドイツの旗 ドイツ
Les Enfants partent à l’aube Manon Coubia フランスの旗 フランス
Jodilerks Dela Cruz, Employee of the Month Carlo Francisco Manatad フィリピンの旗 フィリピン
シンガポールの旗 シンガポール
Möbius Sam Kuhn アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カナダの旗 カナダ
Najpiękniejsze fajerwerki ever Aleksandra Terpińska ポーランドの旗 ポーランド
Real Gods Require Blood Moin Hussain イギリスの旗 イギリス
Selva Sofía Quirós Ubeda クロアチアの旗 クロアチア
アルゼンチンの旗 アルゼンチン
 チリ
The Tesla World Light Matthew Rankin カナダの旗 カナダ
Le Visage Salvatore Lista フランスの旗 フランス

監督週間

[編集]

監督週間英語版の上映作品は2017年4月20日に同部門のウェブサイトで発表された[13][14][15]。部門オープニング作品はクレール・ドニ監督の『レット・ザ・サンシャイン・イン』、クロージング作品はジェレミー・ジャスパー監督の『パティ・ケイク$』である。

長編映画
日本語題 原題 監督 製作国
チャンブラにて A Ciambra ジョナス・カルピニャーノ イタリアの旗 イタリア
フランスの旗 フランス
ドイツの旗 ドイツ
Alive in France アベル・フェラーラ フランスの旗 フランス
つかのまの愛人 L'Amant d'un jour フィリップ・ガレル フランスの旗 フランス
ブッシュウィック-武装都市- Bushwick キャリー・マーニオン
ジョナサン・マイロット
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
純粋な心 Cuori Puri * ロベルト・デ・パオリスイタリア語版 イタリアの旗 イタリア
フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 The Florida Project ショーン・ベイカー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
Frost シャルナス・バルタス  リトアニア
フランスの旗 フランス
ポーランドの旗 ポーランド
 ウクライナ
I Am Not a Witch * ルンガーノ・ニョニ英語版 イギリスの旗 イギリス
フランスの旗 フランス
ジャネット、ジャンヌ・ダルクの幼年期 Jeannette, l'enfance de Jeanne d'Arc ブリュノ・デュモン フランスの旗 フランス
L'Intrusa Leonardo Di Costanzo イタリアの旗 イタリア
フランスの旗 フランス
スイスの旗 スイス
La Defensa del Dragón * Natalia Santa  コロンビア
Marlina Si Pembunuh Dalam Empat Babak Mouly Surya インドネシアの旗 インドネシア
Mobile Homes Vladimir de Fontenay カナダの旗 カナダ
フランスの旗 フランス
ナッシングウッドの王子 Nothingwood * Sonia Kronlund フランスの旗 フランス
ドイツの旗 ドイツ
Ôtez-moi d'un Doute Carine Tardieu フランスの旗 フランス
ベルギーの旗 ベルギー
パティ・ケイク$ Patti Cake$ * (クロージング作品) ジェレミー・ジャスパー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ザ・ライダー英語版 The Rider クロエ・ジャオ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
レット・ザ・サンシャイン・イン Un beau soleil intérieur (オープニング作品) クレール・ドニ フランスの旗 フランス
ממערב לירדן アモス・ギタイ イスラエルの旗 イスラエル
スペシャル・スクリーニング
日本語題 原題 監督 製作国
A Fábrica de Nada Pedro Pinho ポルトガルの旗 ポルトガル
短編映画
日本語題 原題 監督 製作国
Água Mole Laura Goncalves
Alexandra Ramires
ポルトガルの旗 ポルトガル
La Bouche Camilo Restrepo フランスの旗 フランス
Copa-Loca Christos Massalas ギリシャの旗 ギリシャ
Creme de Menthe David Philippe Gagné
Jean-Marc E. Roy
カナダの旗 カナダ
Farpões, Baldios Marta Mateus ポルトガルの旗 ポルトガル
Min Börda Niki Lindroth von Bahr  スウェーデン
Nada Gabriel Martins ブラジルの旗 ブラジル
Retour à Genoa City Benoit Grimalt フランスの旗 フランス
Tijuana Tales Jean-Charles Hue フランスの旗 フランス
Trešnje Dubravka Turić クロアチアの旗 クロアチア

ACID

[編集]

ACID(フランス独立映画配給協会)は毎年9作品を選出しており[16][17]、今回の上映作は2017年4月21日に同部門のウェブサイトで発表された[18]

長編映画
日本語題 原題 監督 製作国
L'Assemblée Mariana Otero フランスの旗 フランス
Avant la fin de l'été Maryam Goormaghtigh フランスの旗 フランス
スイスの旗 スイス
Belinda Marie Dumora フランスの旗 フランス
Le Ciel étoilé au-dessus de ma tête Ilan Klipper フランスの旗 フランス
Coby Christian Sonderegger フランスの旗 フランス
Kiss and Cry Lila Pinell
Chloé Mahieu
フランスの旗 フランス
Last Laugh Zhang Tao 香港の旗 香港
フランスの旗 フランス
Sans Adieu クリストフ・アグ フランスの旗 フランス
Scaffolding Matan Yair イスラエルの旗 イスラエル
ポーランドの旗 ポーランド
スペシャル・スクリーニング
日本語題 原題 監督 製作国
Pour le réconfort ヴァンサン・マケーニュ フランスの旗 フランス
ACIDトリップ #1 - セルビア
日本語題 原題 監督 製作国
Rekvijem za gospodju J. Bojan Vuletić セルビアの旗 セルビア
 ブルガリア
北マケドニア共和国の旗 北マケドニア
ロシアの旗 ロシア
フランスの旗 フランス
Vlažnost Nikola Ljuca セルビアの旗 セルビア
オランダの旗 オランダ
ギリシャの旗 ギリシャ
Dos patrias Kosta Ristić セルビアの旗 セルビア
 キューバ
Tranzicija Milica Tomović セルビアの旗 セルビア
Izlaz u slučaju opasnosti Vladimir Tagić セルビアの旗 セルビア
Kamen u ruci Stefan Ivancić セルビアの旗 セルビア
If I had it my way I would never leave Marko Grba Singh セルビアの旗 セルビア

カンヌ・クラシックス

[編集]

カンヌ・クラシックスのラインナップは2017年5月3日に発表された[19]

修復作品
日本語題 原題 監督 製作国 製作年
アタラント号 L'Atalante ジャン・ヴィゴ フランスの旗 フランス 1934
鉄路の斗い La Bataille du rail ルネ・クレマン フランスの旗 フランス 1946
Spiegel van Holland ベルト・ハーンストラ英語版 オランダの旗 オランダ 1950
Native Son ピエール・シュナール英語版 アルゼンチンの旗 アルゼンチンアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1951
恐怖の報酬 Le Salaire de la peur アンリ=ジョルジュ・クルーゾー フランスの旗 フランスイタリアの旗 イタリア 1953
たそがれの女心 Madame de… マックス・オフュルス フランスの旗 フランスイタリアの旗 イタリア 1953
Körhinta ゾルタン・ファーブリ  ハンガリー 1956
إلى أين؟ ジョージズ・ナーサル レバノンの旗 レバノン 1957
セーヌの詩 La Seine a rencontré Paris ヨリス・イヴェンス フランスの旗 フランス 1957
パパラッツィ Paparazzi ジャック・ロジエ フランスの旗 フランス 1964
欲望 Blowup ミケランジェロ・アントニオーニ イギリスの旗 イギリスイタリアの旗 イタリアアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1966
昼顔 Belle de jour ルイス・ブニュエル フランスの旗 フランスイタリアの旗 イタリア 1967
ジプシーの唄をきいた Skupljači perja アレクサンドル・ペトロヴィッチ英語版 ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 ユーゴスラビア社会主義連邦共和国 1967
Lucía ウンベルト・ソラス英語版  キューバ 1968
Pas de deux ノーマン・マクラレン カナダの旗 カナダ 1968
Matzor Gilberto Tofano イスラエルの旗 イスラエル 1969
Soleil O メド・オンド フランスの旗 フランスモーリタニアの旗 モーリタニア 1970
Babatou, les trois conseils ジャン・ルーシュ ニジェールの旗 ニジェールフランスの旗 フランス 1976
愛のコリーダ 愛のコリーダ 大島渚 日本の旗 日本フランスの旗 フランス 1976
オール・ザット・ジャズ All That Jazz ボブ・フォッシー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1979
Harpya ラウル・セルヴェ ベルギーの旗 ベルギー 1979
鉄の男 Człowiek z żelaza アンジェイ・ワイダ ポーランドの旗 ポーランド 1981
Yol ユルマズ・ギュネイ トルコの旗 トルコ スウェーデンフランスの旗 フランス 1982
楢山節考 楢山節考 今村昌平 日本の旗 日本 1983
ピール An Exercise in Discipline: Peel ジェーン・カンピオン オーストラリアの旗 オーストラリア 1986
リバー・ランズ・スルー・イット A River Runs Through It ロバート・レッドフォード アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1992
マルメロの陽光 El sol del membrillo ビクトル・エリセ スペインの旗 スペイン 1992
許されざる者 Unforgiven クリント・イーストウッド アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1992
L'Interview グザヴィエ・ジャノリ フランスの旗 フランス 1998
When the Day Breaks ウェンディ・ティルビー英語版
アマンダ・フォービス英語版
カナダの旗 カナダ 1999
ドキュメンタリー
日本語題 原題 監督 製作国
La belge histoire du Festival de Cannes Henri de Gerlache ベルギーの旗 ベルギー
David Stratton: A Cinematic Life Sally Aitken オーストラリアの旗 オーストラリア
Filmworker トニー・ジエラ英語版 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
Becoming Cary Grant マーク・カイデル英語版 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国イギリスの旗 イギリスフランスの旗 フランス
Jean Douchet, l'enfant agité Fabien Hagège
Guillaume Namur
Vincent Haasser
フランスの旗 フランス

審査員

[編集]

コンペティション

[編集]

ある視点

[編集]

シネフォンダシオン及び短編映画

[編集]

カメラ・ドール

[編集]

国際批評週間

[編集]

ルイユ・ドール

[編集]

クィア・パルム

[編集]

受賞結果

[編集]

公式選出

[編集]
コンペティション[7]
ある視点[27]
シネフォンダシオン[28]
  • 第1位 – 『Paul Is Here』 - Valentina Maurel監督
  • 第2位 – 『Animal』 - Bahman and Bahram Ark監督
  • 第3位 – 『Two Youths Died』 - Tommaso Usberti監督
ゴールデン・カメラ[7]
短編映画[7]

独立選出

[編集]
国際批評家週間[29]
  • ネスプレッソ大賞 - 『マカラ』 Makala - エマニュエル・グラス監督
  • フランス4ヴィジョナリー賞英語版 – 『Gabriel and the Mountain』 - Fellipe Gamarano Barbosa監督
  • ライカ・シネディスカヴァリー短編映画賞 – 『Los Desheredados』 - Laura Ferrés監督
  • ガン財団普及援助賞 – 『Gabriel and the Mountain』 - Fellipe Gamarano Barbosa監督
  • SACD賞 – 『Ava』 - レア・ミシュー監督
  • Canal+賞 – 『The Best Fireworks Ever』 - Aleksandra Terpińska監督
監督週間[30]

独立賞

[編集]
国際映画批評家連盟賞[31]
エキュメニカル審査員[31]
ルイユ・ドール[32]
クィア・パルム[33]
パルム・ドッグ[34][35]
フランソワ・シャレ賞[36]
テクニカル・アーティスト・バルカン賞[37][38]
カンヌ・サウンドトラック賞[39]

特別賞

[編集]

規約変更

[編集]

本映画祭にはネットフリックスで配信予定の作品が2本(『オクジャ/okja』と『マイヤーウィッツ家の人々 (改訂版)』)が出品されているが、これに対し「ネット配信は伝統的な映画の興行形態を破壊している」という批判が出た。こうした批判を受けて、主催者側はネットフリックスに出品した2作をフランスで劇場公開するように求めたが、交渉は不首尾に終わった。そこで、主催者側は「コンペティション部門に出品される作品はフランス国内で劇場公開された作品でなければならない」という規定を2018年度より適用すると発表した[43]

参考文献

[編集]
  1. ^ Cannes celebrates 70 years of Festival” (フランス語). www.cannes.com (14 February 2017). 19 February 2017閲覧。
  2. ^ Pedro Almodóvar President of the Jury of the 70th Festival de Cannes”. Cannes. 31 January 2017閲覧。
  3. ^ Festival de Cannes: Monica Bellucci en maîtresse de cérémonie”. Le Figaro. 20 March 2017閲覧。
  4. ^ a b c d The 2017 Official Selection”. Cannes (13 April 2017). 13 April 2017閲覧。
  5. ^ a b c d 2017 Cannes Film Festival Announces Lineup: Todd Haynes, Sofia Coppola, ‘Twin Peaks’ and More”. IndieWire (13 April 2017). 13 April 2017閲覧。
  6. ^ The official poster of the 70th Festival de Cannes sets the tone!”. 29 March 2017閲覧。
  7. ^ a b c d Debruge, Peter (28 May 2017). “2017 Cannes Film Festival Award Winners Announced”. Variety. 28 May 2017閲覧。
  8. ^ Cannes Film Festival: The Square wins Palme d'Or”. BBC News (28 May 2017). 28 May 2017閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h Steve Pond (27 April 2017). “Cannes Film Festival Adds Roman Polanski Film to Lineup”. The Wrap. 27 April 2017閲覧。
  10. ^ a b The Short Films Selection at the 70th Cannes Film Festival”. Cannes Film Festival. 12 April 2017閲覧。
  11. ^ Selection of the 56th International Critics' Week”. Semaine de la Critique. 21 April 2017閲覧。
  12. ^ a b 56th International Critics' Week Press Kit”. Semaine de la Critique. 21 April 2017閲覧。
  13. ^ Fortnight 2017: The 49th Directors' Fortnight Selection”. Quinzaine des Réalisateurs. 20 April 2017閲覧。
  14. ^ Elsa Keslassy (19 April 2016). “Cannes: Juliette Binoche-Gerard Depardieu Drama to Kick Off Directors Fortnight”. Variety. 20 April 2017閲覧。
  15. ^ Cannes: Directors' Fortnight adds Portuguese debut 'The Nothing Factory'” (25 April 2017). 26 April 2017閲覧。
  16. ^ What Is ACID?”. ACID. 21 April 2017閲覧。
  17. ^ The ACID at Cannes”. ACID. 21 April 2017閲覧。
  18. ^ ACID unveils its Cannes 2017 programming”. ACID (21 April 2017). 21 April 2017閲覧。
  19. ^ Cannes Classics 2017”. Cannes Film Festival (3 May 2017). 3 May 2017閲覧。
  20. ^ Robert Mitchell (25 April 2017). “Cannes Announces Jury Lineup, Includes Will Smith and Paolo Sorrentino”. Variety. 25 April 2017閲覧。
  21. ^ Kate Erbland (21 April 2017). “Cannes 2017: Uma Thurman Set to Preside Over Un Certain Regard Jury”. Indiewire. 21 April 2017閲覧。
  22. ^ Nancy Tartaglione (21 March 2017). “Cristian Mungiu President Of Cannes Cinéfondation & Short Film Jury”. Deadline. 21 March 2017閲覧。
  23. ^ Elsa Keslassy (11 April 2017). “Sandrine Kiberlain to Preside Over Cannes' Camera d’Or Jury”. Variety. 11 April 2017閲覧。
  24. ^ Semaine de la Critique - Newsletter”. Semaine de la Critique de Cannes. 16 March 2017閲覧。
  25. ^ Clément Cuyer (18 April 2017). “Cannes 2017 : Sandrine Bonnaire President of the L'Œil d'or jury for Best Documentary”. Allocine. 21 April 2017閲覧。
  26. ^ Cannes Queer Palm: director Travis Mathews to preside over jury”. Le Point (27 April 2017). 27 April 2017閲覧。
  27. ^ Lodge, Guy (27 May 2017). “‘A Man of Integrity,’ ‘Wind River,’ ‘Barbara’ Take Un Certain Regard Awards at Cannes”. Variety. 27 May 2017閲覧。
  28. ^ The Winners of the 20th Cinéfondation selection”. Cannes Film Festival (26 May 2017). 26 May 2017閲覧。
  29. ^ Keslassy, Elsa (25 May 2017). “‘Makala,’ ‘Gabriel and the Mountain’ Scoop Cannes’ Critics’ Week Awards”. Variety. 25 May 2017閲覧。
  30. ^ Hopewell, John (26 May 2017). “Cannes: Chloe Zhao’s ‘The Rider’ Tops Cannes’ Directors’ Fortnight”. Variety. 26 May 2017閲覧。
  31. ^ a b Hopewell, John (27 May 2017). “Cannes Critics Prize ‘BPM,’ Closeness,’ ’Nothing Factory’”. Variety. 27 May 2017閲覧。
  32. ^ Cannes: Agnes Varda's 'Faces Places' Takes Golden Eye Documentary Prize”. The Hollywood Reporter (27 May 2017). 27 May 2017閲覧。
  33. ^ Cannes 2017 : 120 battements par minute décroche la Queer Palm” [Cannes 2017: 120 Beats per Minute wins the Queer Palm] (French). Ecran Noir (27 May 2017). 27 May 2017閲覧。
  34. ^ Nath, Rhea (26 May 2017). “Bruno from 'The Meyerowitz Stories' has won the Cannes Palm Dog award for 2017”. Scroll.in. 26 May 2017閲覧。
  35. ^ Muir, Kate [@muirkate] (2017年5月26日). "Here is Einstein, winner of the Palm Dog for his performance as Bruno in The Meyerowitz Stories #Cannes2017". X(旧Twitter)より2020年5月22日閲覧
  36. ^ « 120 battements par minutes » de Robin Campillo remporte le prix François Chalais 2017” [Robin Campillo's 120 Beats per Minute wins the 2017 François Chalais prize] (French). Gala (27 May 2017). 27 May 2017閲覧。
  37. ^ Prix Vulcain 2017 : La CST récompense Josefin ÅSBERG, décoratrice de The Square” [Vulcan Award 2017: CST rewards Josefin Åsberg, decorator of The Square] (French). CST (29 May 2017). 29 May 2017閲覧。
  38. ^ Josefin Åsberg”. Cannes Film Festival. 29 May 2017閲覧。
  39. ^ Bychawski, Adam (27 May 2017). “Oneohtrix Point Never wins Cannes Soundtrack Award”. FACT. 27 May 2017閲覧。
  40. ^ Richford, Rhonda (19 May 2017). “Cannes: Jeffrey Katzenberg Feted With Honorary Palme d'Or”. The Hollywood Reporter. 26 May 2017閲覧。
  41. ^ Chopard Trophy 2017”. Chopard (23 May 2017). 26 May 2017閲覧。
  42. ^ Keslassy, Elsa (6 February 2017). “Cannes’ Directors Fortnight Honors Werner Herzog With Carrosse d’Or”. Variety. 26 May 2017閲覧。
  43. ^ Cannes to Netflix: Theatrical Releases for All Competition Films, Starting Next Year”. 2017年5月10日閲覧。

外部リンク

[編集]