三浦市

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みうらし
三浦市
Jogashima ohashi bridge.jpg
三浦市のランドマーク「城ヶ島大橋
Flag of Miura Kanagawa.JPG
三浦市旗
神奈川県三浦市市章.svg
三浦市章
1956年1月20日制定
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 神奈川県
団体コード 14210-7
面積 32.05km2
総人口 44,887
推計人口、2016年6月1日)
人口密度 1,400人/km2
隣接自治体 横須賀市
市の木 クロマツ
市の花 ハマユウ
市の鳥 ウミウ
三浦市役所
所在地 238-0298
神奈川県三浦市城山町1番1号
北緯35度8分39.1秒東経139度37分14.6秒座標: 北緯35度8分39.1秒 東経139度37分14.6秒
三浦市役所
外部リンク 三浦市

三浦市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

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三崎港
三浦市中心部周辺の空中写真。城ヶ島三崎漁港を臨む三浦半島の最南端に市街地が広がる。
1988年撮影の6枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。
三崎の街並み

三浦市(みうらし)は、神奈川県南東部、三浦半島最南端に位置するである。

地理[編集]

三浦半島の最南端に位置する。三方を海に囲まれ、西岸は相模湾、東岸は浦賀水道東京湾)、南岸は太平洋に面し、南端部には城ヶ島が浮かぶ。北部は、横須賀市のみと接しているが、市境は河川など地形的に区切られたものではない。

市域の大部分は標高40-60mの台地で、その間に小さな谷戸が入り組んでいる。平地は少ないが標高の高い山は無く、最高峰は神奈川県最低峰でもある岩堂山となっている。起伏に富み、水田に適した低地が少ない。そのため、台地上には野菜畑がつくられ、低地の多くは住宅地として利用されている。大きな河川が少ないこともあり、水田は約3%と少ない[1]

三浦市付近の地盤は地殻変動により隆起を続けている。三崎町内陸にある「諸磯の隆起海岸」は第三紀凝灰岩の崖にある穿孔貝が作った穴が残る遺跡で、国の天然記念物に指定されている。平安時代江戸時代大正時代の大地震により地層のずれが4段に分かれており、古い地層を観察することができる。また、三浦半島断層群が存在しており大地震の発生が危惧されている。

海岸は岩場が多く砂浜は比較的少ないが、北東部の金田湾沿岸には三浦海岸と呼ばれる浜が続き、西部にも三戸海岸など小規模な砂浜が見られる。城ヶ島や、東部の金田漁港から東端の剱崎、南端の三崎漁港を経て西部の小網代湾に至るまでの海岸線には離水海岸に特有の海食崖海岸段丘が多く見られる。

西部の小網代湾には干潟が残り、湾に注ぐ小川とその背景にある雑木林(休耕田跡)を合わせ一体的な自然環境を今に留めている。そのため、これらを「小網代の森」として保護しようという運動が起きている。

気候[編集]

三浦市(1981年 - 2010年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 18.7
(65.7)
21.8
(71.2)
22.1
(71.8)
26.5
(79.7)
29.6
(85.3)
32.8
(91)
36.4
(97.5)
36.0
(96.8)
35.9
(96.6)
29.2
(84.6)
24.5
(76.1)
22.6
(72.7)
36.4
(97.5)
平均最高気温 °C (°F) 10.4
(50.7)
10.7
(51.3)
13.5
(56.3)
18.4
(65.1)
22.1
(71.8)
24.6
(76.3)
28.1
(82.6)
30.4
(86.7)
27.0
(80.6)
21.8
(71.2)
17.1
(62.8)
12.9
(55.2)
19.8
(67.6)
日平均気温 °C (°F) 6.4
(43.5)
6.6
(43.9)
9.3
(48.7)
14.1
(57.4)
18.0
(64.4)
20.9
(69.6)
24.4
(75.9)
26.3
(79.3)
23.2
(73.8)
18.1
(64.6)
13.4
(56.1)
9.0
(48.2)
15.8
(60.4)
平均最低気温 °C (°F) 2.5
(36.5)
2.6
(36.7)
5.3
(41.5)
10.1
(50.2)
14.5
(58.1)
18.1
(64.6)
21.8
(71.2)
23.5
(74.3)
20.3
(68.5)
14.9
(58.8)
9.7
(49.5)
5.2
(41.4)
12.4
(54.3)
最低気温記録 °C (°F) −3.8
(25.2)
−3.6
(25.5)
−1.8
(28.8)
−0.2
(31.6)
7.2
(45)
11.8
(53.2)
14.8
(58.6)
17.7
(63.9)
11.8
(53.2)
6.2
(43.2)
2.9
(37.2)
−1.7
(28.9)
−3.8
(25.2)
降水量 mm (inch) 56.1
(2.209)
69.8
(2.748)
129.6
(5.102)
134.3
(5.287)
136.9
(5.39)
183.4
(7.22)
158.3
(6.232)
128.0
(5.039)
195.5
(7.697)
192.6
(7.583)
111.9
(4.406)
60.3
(2.374)
1,556.8
(61.291)
平均降水日数 (≥ 1.0 mm) 5.8 6.4 11.5 10.8 10.4 11.7 9.8 6.9 10.9 10.7 7.9 5.7 108.5
平均月間日照時間 176.6 165.1 166.3 186.1 182.1 140.0 177.2 225.3 152.5 147.4 154.1 176.3 2,051
出典 1: 気象庁
出典 2: 観測史上1〜10位の値(年間を通じての値)

歴史[編集]

古くから人の居住があり、市内から縄文時代弥生時代の遺跡が発掘されている。平安時代後期から鎌倉時代室町時代戦国時代初期まで三浦氏の支配のもとにあった。

1590年徳川家康が関東へ入った際に三浦半島も領地となり、すでに港として発展していた三崎は天領とされた。その後も漁港である三崎を中心に発展してきた。

現在、東京近郊でこれらの古く情緒ある町並みが残っていることから、映画ドラマなどのロケがよく行われている。

また、2004年4月に県立初声高校と共に県立三浦臨海高校に統廃合され、廃校になった県立三崎高校廃校舎・跡地(2007年に三浦市が取得)は学校を題材としたCM・ドラマ・映画のロケ地として人気があった。 現在は、三浦市の施策として市民交流拠点として整備することとなり、ベイシアが、自社店舗とともに整備することになり、 現在、解体・整備中である。[2]

年表[編集]

人口[編集]

漁業・農業が産業の中心だったことから、就業、教育面で横須賀市京浜地区への流出が著しく、昼間人口は少ない。また、居住人口は1996年を境に減少に転じ、推定値で現在5万人を下回っている。神奈川県内では南足柄市に次いで2番目に人口の少ない市である。

Demography14210.svg
三浦市と全国の年齢別人口分布(2005年) 三浦市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 三浦市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
三浦市(に相当する地域)の人口の推移
1970年 45,532人
1975年 47,888人
1980年 48,687人
1985年 50,471人
1990年 52,440人
1995年 54,152人
2000年 52,253人
2005年 49,861人
2010年 48,348人
総務省統計局 国勢調査より

地域[編集]

三浦市では、一部の区域で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されている。

町名 町名の読み 設置年月日 住居表示実施年月日 住居表示実施直前の町名 備考
三崎一〜五丁目 みさき 1965年4月1日 1965年4月1日 大字三崎町花暮、大字三崎町日ノ出、大字三崎町入舟、大字三崎町仲崎、大字三崎町海南、大字三崎町西野、大字三崎町宮城、大字三崎町西浜の各全部並びに大字三崎町六合の一部
城山町 しろやまちょう 1964年6月1日 1964年6月1日 大字三崎町六合、大字三崎町日の出の各一部
東岡町 ひがしおかちょう 1964年6月1日 1964年6月1日 大字三崎町六合、大字三崎町天神堂の各一部
白石町 しらいしちょう 1964年6月1日 1964年6月1日 大字三崎町六合、大字三崎町西野、大字三崎町宮城の各一部
海外町 かいとちょう 1964年6月1日 1964年6月1日 大字三崎町六合、大字三崎町諸磯の各一部
尾上町 おがみちょう 1984年7月1日 1984年7月1日 大字三崎町諸磯、海外町の各一部
天神町 てんじんちょう 1964年6月1日 1964年6月1日 大字三崎町六合、大字三崎町天神堂の各一部
栄町 さかえちょう 1964年6月1日 1964年6月1日 大字三崎町六合の一部
原町 はらまち 1964年6月1日 1964年6月1日 大字三崎町六合の一部
岬陽町 こうようちょう 1964年6月1日 1964年6月1日 大字三崎町六合の一部
宮川町 みやがわちょう 1964年6月1日 1964年6月1日 大字三崎町六合の一部
諏訪町 すわちょう 1964年6月1日 1964年6月1日 大字三崎町六合の一部
向ヶ崎町 むこうがさきちょう 1964年6月1日 1964年6月1日 大字三崎町六合の一部
晴海町 はるみちょう 1964年6月1日 1964年6月1日 大字三崎町六合、大字三崎町通り矢の各一部
三崎町六合 みさきまちむつあい 1955年1月1日 未実施
三崎町諸磯 みさきまちもろいそ 1955年1月1日 未実施
三崎町小網代 みさきまちこあじろ 1955年1月1日 未実施
三崎町城ヶ島 みさきまちじょうがしま 1955年1月1日 未実施
南下浦町上宮田 みなみしたうらまちかみみやだ 1955年1月1日 未実施
南下浦町菊名 みなみしたうらまちきくな 1955年1月1日 未実施
南下浦町金田 みなみしたうらまちかねだ 1955年1月1日 未実施
南下浦町松輪 みなみしたうらまちまつわ 1955年1月1日 未実施
南下浦町毘沙門 みなみしたうらまちびしゃもん 1955年1月1日 未実施
初声町三戸 はっせまちみと 1955年1月1日 未実施
初声町下宮田 はっせまちしもみやだ 1955年1月1日 未実施
初声町入江 はっせまちいりえ 1955年1月1日 未実施
初声町高円坊 はっせまちこうえんぼう 1955年1月1日 未実施
初声町和田 はっせまちわだ 1955年1月1日 未実施

行政[編集]

平成13年度からスタートした「第4次三浦市総合計画(三浦ニュープラン21)」では、2025年の将来像を「人・まち・自然の鼓動を感じる都市 みうら」としている。

歴代市長[編集]

県の機関[編集]

消防機関[編集]

横須賀市と三浦市の消防業務の広域化[編集]

横須賀市[3] と三浦市[4] の消防業務は、平成29年4月1日から一体化し広域化を行う予定となっている。 三浦市から横須賀市へすべての消防事務(消防団及び消防水利の維持管理事務を除く。)を事務委託し、 消防組織を1消防局4消防署として、消防業務の広域化を行うものである。

経緯としては、 平成25年4月から指令業務の共同運用を開始した。 しかしながら、それぞれの市域で発生した災害に対応できるのは 当該市域の消防組織によることが原則となっていた。 そこで、両市では、さらなる消防体制の強化と消防部隊の効率的な運用を図るため、 委託方式による広域化の協議を開始し合意に至った。

また、神奈川県は平成27年11月12日に、 「消防広域化重点地域」として横須賀市と三浦市を指定した。 [5] これは、「市町村の消防の広域化に関する基本指針」(平成18年消防庁告示第33号)に基づく枠組みで、 国や都道府県における措置を他の市町村よりも先行して集中的に実施することにより、 自主的な市町村の消防の広域化を着実に推進するものである。 なお、協議会方式により消防指令事務の共同運用を行っている市町村が、 消防広域化に移行するのは、全国初の取り組みである。

姉妹都市・提携都市[編集]

国内[編集]

海外[編集]

教育[編集]

小学校[編集]

中学校[編集]

高等学校[編集]

大学・短期大学[編集]

市内には存在しない。

大学関係施設
  • 東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所

産業[編集]

三浦市の大根畑の風景

農業[編集]

就業人口は2,172人(2010年現在)[6]。水田は少なく、三浦ダイコンスイカなど、畑作が中心である。主な作物の生産量はキャベツ39,100トン、大根75,900トン、スイカ12,100トンなどとなっており、首都圏への野菜供給地となっている[1]

漁業[編集]

三崎の朝市

市内にある三崎漁港は遠洋漁業の拠点であり、日本有数のマグロ水揚げ港である。 市内の漁船数690隻、年間漁獲金額129億2994万円(2003年11月調査)となっており、漁船の約8割が三崎漁港に属する。就業人口は432名(2010年現在)[6]であり、昭和40年代と比べて激減している。一方、三崎魚市場は取扱高50,742トン、取扱い金額408億720万円(2005年)と規模が大きく、三浦市の漁業は自ら漁を行う形態から市外の漁獲が集積する形態に移行してきていることが読み取れる。

三浦市松輪で一本釣り漁で漁獲されるサバは松輪サバと呼ばれ、高級食材として扱われている。

商業[編集]

三崎下町商店街
商店街
  • 三崎地区
    • 三崎銀座通り商店会
    • 入船すずらん通り商友会
    • 日の出通り商友会
    • 西銀座通り商和会
    • 岬陽商店街
  • 三浦海岸周辺地区
    • 三浦海岸商店街 
郊外型店舗・スーパーマーケットチェーン
主な書店・CD、DVDショップ

交通[編集]

城ヶ島大橋

鉄道[編集]

市域の北西部を通過しており、中心部には乗り入れていない。三崎口駅から油壺駅(仮)まで延伸する計画が存在したが、2016年3月16日に計画は凍結され白紙となった。[7]

バス[編集]

道路[編集]

観光[編集]

名所・史跡[編集]

海南神社
毘沙門洞窟弥生時代住居阯群

天然記念物[編集]

レジャー[編集]

城ヶ島 馬ノ背洞門

海水浴場[編集]

三浦海岸
  • 和田長浜海水浴場
  • 三戸海水浴場
  • 横堀海水浴場
  • 胴網海水浴場
  • 荒井浜海水浴場
  • 大浦海水浴場
  • 金田海岸海水浴場
  • 三浦海岸海水浴場

美術館・博物館[編集]

  • 白秋記念館

祭・イベント[編集]

  • 初日の出(1月)
  • 三浦七福神めぐり(1月)
  • 城ヶ島水仙まつり(1~2月)
  • 三浦海岸桜祭り(2~3月)
  • 三浦国際市民マラソン(3月)(ホノルルマラソンの姉妹レース。10kmレース完走者から1名、ハーフマラソン完走者から2名抽選でホノルルマラソンへ派遣される。)
  • 食の神フェスティバル(4月)
  • 道寸祭り 笠懸(5月)
  • クサフグの産卵(5~7月)
  • 海南神社八雲祭(6月)
  • みさき白秋まつり(7月)
  • 海南神社 夏の例大祭(7月)
  • 三浦海岸納涼まつり花火大会(8月)
  • みうら夜市(8月)
  • 城ヶ島すすき祭り(9月)
  • 三崎港町まつり(10月)
  • ウミウ・ヒメウの飛来(11~3月)
  • 白秋展(11月)
  • 酉の市(11月)
  • 三浦三崎マグロ争奪将棋大会(12月)
  • 年末三崎まぐろ祭ビッグセール(12月下旬)
  • 三浦海岸どっとこいセール(12月下旬)

伝統芸能[編集]

三浦市を描いた作品[編集]

文芸[編集]

映画[編集]

ドラマ[編集]

漫画[編集]

  • ヨコハマ買い出し紀行(1994年~2006年、芦奈野ひとし) - 主人公が居住する「カフェ・アルファ」が市内西部の岬に所在するという設定。ほかに小網代の森、城ヶ島、岩堂山、三浦海岸など市内各所が描かれている。
  • カブのイサキ(2007年~2013年、芦奈野ひとし)

アニメ[編集]

ゲーム[編集]

出身有名人[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 三浦市平成17年度統計書
  2. ^ 「(仮称)市民交流拠点整備事業〔A地区〕」における事業契約の締結について”. 三浦市. 2016年7月30日閲覧。
  3. ^ 市域を超える新たな取組み~横須賀市と三浦市の消防組織を広域化します~(三浦市との共同記者会見)(2015年11月12日)”. 横須賀市. 2016年7月31日閲覧。
  4. ^ 横須賀市・三浦市消防広域化に伴う調印式及び共同記者会見の実施について”. 三浦市. 2016年7月31日閲覧。
  5. ^ 横須賀市と三浦市を「消防広域化重点地域」に指定しました”. 神奈川県. 2016年7月31日閲覧。
  6. ^ a b 平成22年国勢調査
  7. ^ 棚卸資産評価損および減損損失の計上に関するお知らせ (PDF)”. 京浜急行電鉄 (2016年3月16日). 2016年3月16日閲覧。
  8. ^ 市役所からは約6km離れており、やや三崎口駅の方が近いが、JTB時刻表では当駅が中心駅と記載
  9. ^ ホエールスタッフ日記 7月23日2011年12月12日閲覧。

外部リンク[編集]

行政
観光