自閉症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
自閉症
Autism
Young red-haired boy facing away from camera, stacking a seventh can atop a column of six food cans on the kitchen floor. An open pantry contains many more cans.
モノを積み重ねたり並べかえたりすることを繰り返す行動は、自閉症と関連がある場合がある。
分類および外部参照情報
ICD-10 F84.0
ICD-9-CM 299.00
OMIM 209850
DiseasesDB 1142
MedlinePlus 001526
eMedicine med/3202 ped/180
Patient UK 自閉症
MeSH D001321
GeneReviews

自閉症(じへいしょう、英語: Autism[注釈 1])は、社会性の障害や他者とのコミュニケーション能力に障害・困難が生じたり、こだわりが強くなる神経発達症の一種。先天性の脳機能障害である。幼少期に発症した場合は、小児期崩壊性障害とされる。脳機能上の異常から認知障害の発症へといたる具体的なメカニズムについては未解明の部分が多い。早期幼児自閉症や小児自閉症またはカナー自閉症と呼ばれることもある。

一般的には、広汎性発達障害における自閉症スペクトラムのうち、いわゆる従来型自閉症古典的自閉症と呼ばれるもの(あるいはスペクトラムピラミッドの頂点に近いところに位置している状態, たとえばアスペルガー症候群が除外される)を、単に「自閉症」と称することが多い[2]

治療法は存在しないが[3]、回復した児童のケースが報告されてはいる[4](ソースはカナー型自閉症のものでない)。早期の会話・行動介入は、自閉症を持つ児童のセルフケアや社会的・コミュニケーションスキルの助けとなるであろう[3] 。自閉症(典型的自閉症ではない)の児童は成人に達したのち、独立して生活することに成功しているケースは多くないが、しかし一部ではうまくやることができている[5]。カナータイプ、典型的自閉症はその多くが要介護で自立できるのはごくわずかである。自閉症における社会的文化が存在し、一部の人々はケアを求めるべきだとしているが、一方で自閉症は個性と受け止めるべきであり障害として治療すべきではないと主張している人々もいる[6]

世界的には自閉症を持つ人は2,170万人ほど(2013年)[7]。世界において,1000人あたり約1〜2人が自閉症を持っているとされ、また男子には女子の5倍以上多い。 2014年の米国では児童の約1.5%(68人に1人)がASDと診断され、これは2012年比で30%も増加している[8][9][10]。英国の18歳以上成人においては1.1%であった[11]

定義[編集]

自閉症の基本的特徴は、3歳位までに表れる。以下の3つを主な特徴とする行動的症候群である。

  1. 対人相互反応の質的な障害
  2. 意思伝達の著しい異常またはその発達の障害 
  3. 活動と興味の範囲の著しい限局性

アメリカ精神医学会による精神障害の診断と統計マニュアル4版 (Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders-IV, DSM-IV) では、第一軸の「通常、幼児期、小児期、または青年期に初めて診断される障害」における広汎性発達障害 (pervasive developmental disorders) に位置づけられている。

2008年3月までは、学校教育法上、情緒障害に包括されていた。同年4月以降は、「自閉症・情緒障害特別支援学級」と変更されている。

症状[編集]

言語の発達の遅れ、対人面での感情的な交流の困難さ、あるいは全くの無関心、反復的な行動を繰り返す、行動様式や興味の対象が極端に狭い、常同的に奇声を発する、手をひらひら動かす、極度の自己中心的思考になる、物を列や幾何学的に整然と配置する、被害妄想を持つ、ストレスによる他害行為などの様々な特徴がある。

なお、自閉症の症状は人によってかなり異なり、以上の特徴が当てはまらない場合もある。

長期に渡り社会的相互作用に障害を抱えている[12] 社会的コミュニケーションの不可能状態が続いている[12]

DSMの診断基準[編集]

DSMの診断基準に挙げられている症状は次の通り。

  • コミュニケーションにおける質的な障害
    • 視線の相対・顔の表情・体の姿勢・身振り等、非言語行動がうまく使えない。
      例:会話をしていても目線が合わない。叱られているのに、笑っている。
    • 発達の水準にふさわしい仲間関係が作れない。
    • 興味のあるものを見せたり指さしたりする等、楽しみ・興味・成果を他人と自発的に共有しようとしない。
    • 対人的または情緒的な相互性に欠ける。
      例:初対面の人に対する無関心。
  • 意思伝達の質的な障害
    • 話し言葉の発達に遅れがある。または全く話し言葉がない。
      例:クレーン現象[注釈 2]
    • 言語能力があっても、他人と会話をし続けることが難しい。
      例:一問一答の会話になってしまう。長文で会話ができない。
    • 同じ言葉をいつも繰り返し発したり、独特な言葉を発する。
      例:人と会話をする際に同じ返事や会話を何度もする。
    • 発達の水準にふさわしい、変化に富んだ『ごっこ遊び』や社会性を持った『物まね遊び』ができない。
  • 限定され、いつも同じような形で繰り返される行動・興味・活動(いわゆる「こだわり」)
    • 非常に強く、常に繰り返される決められた形の一つ(もしくはいくつか)の興味にだけ熱中する。
      例:特定の物、行動などに対する強い執着心。
    • 特定の機能的でない習慣・儀式にかたくなにこだわる。
      例:物を規則正しく並べる行動[注釈 3]
      例:水道の蛇口を何度も開け閉めする行動。
    • 常同的で反復的な衒奇(げんき)的運動物体の一部に持続的に熱中する。
      例:おもちゃや本物の自動車の車輪・理髪店の回転塔・換気扇など、回転するものへの強い興味。
      例:手をヒラヒラする。体を前後に揺らす(ロッキング)。

繰り返し行動[編集]

玩具を一直線に並べた自閉症児

自閉症者は様々な繰り返し行動、限定的行動をもっており、反復的行動尺度修正版(Repetitive Behavior Scale-Revised ,RBS-R)によるカテゴライズには以下がある[13]

  • 常同症Stereotypy)。手を叩く、首振り、体振りなどの反復運動。
  • 強迫行為。モノの並び・積み上げがルールで一意であることにこだわるなど。
  • 同一性。変化に対する抵抗。たとえば家具を動かすことに抵抗・拒否する。
  • 儀式的行動。特定の機能的でない習慣や儀式。日常生活における不変パターン。たとえばメニューや服が決まっている。盛られたご飯を2つに分割して食べる。
  • 限定された行動。方向性・興味・活動について、たとえば単一のテレビ番組、玩具、ゲームなどに没頭する。
  • 自傷。目潰し、肌引っ掻き、手を噛む、ヘッドバンギングなどの傷つけるような行為[14]

その他の特徴[編集]

  • 数字や風景など、特定のものに対する高い記憶能力。
  • 音、光、におい、触覚に対する強い不快感(感覚過敏)。
  • カナーの10人に一人の割合で、カレンダーも見ずに過去・未来の特定の日の曜日を瞬時に答えるカレンダー計算の能力が現れる。驚異的な記憶力を有していたりする能力を持つ場合もある(サヴァン症候群)。

視覚の優位性[編集]

自閉症児者は、耳で聞くよりも眼で見るほうが認識しやすいという視覚優位の特性がある。このため、自閉症児に注意を与える時は紙などに書いて見せると効果があるとされる[15]。ただし、高機能自閉症及びアスペルガー症候群の中には、目で見た情報がかえって伝わりにくい場合もある(各個の症状の出方による。高機能自閉症及びアスペルガー症候群でも視覚優位特性があるケースもある)。

心の理論[編集]

心の理論とは、「自己と他者の識別、自分や他者の心の動きを推測する能力」のことであり、自閉症者はこの「心の理論」において障害があるため、相互の人間関係に疎い、会話やその場の雰囲気を理解出来ない、冗談を冗談と受け止めず真に受けてしまう、言外の意味を捉えられないなど、対人関係に問題を生じやすい。

これは知的障害がない高機能自閉症においてもあてはまり、やはり対人関係に問題を生じるケースがある。

また、他人のする事を自分の立場に置き換えられずにそのまま真似するため、手のひらを自分側に向けてバイバイする。言語においても同様に相手の言葉を自分に置き換えて返答することが苦手で自分の事を「あなた」などの二人称で、相手の事を「わたし」などの一人称で呼んだりすることや、自分に対して「〜してあげようか」と聞かれると「〜してあげたい」等と返答したり、オウム返しなどの現象が見られる。

心の理論の能力を調べる検査として、「サリーとアン課題」などがある。

時間の概念形成の未発達[編集]

他の例として、時間の「概念」が希薄な場合もある。時計で時間が分かるような自閉症児者のなかには、時間に強迫的になり、全ての事柄がまさにその定められていた瞬間に起こることを要求する例が見られる。

例:「5分待っていて」と約束したとき
  • 少し遅れただけでも、6分17秒も待たせたと被害感をもつ。
  • 4分20秒で戻れば、まだ5分たっていないと言って待ち続ける。

このような症状がある場合でも施設が利用できるよう、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでは、提示すると待ち時間をゼロにするホワイトカードと呼ばれるサービスがある。このように、比較的認知された症状である。

日常生活における困難[編集]

当事者が普段の生活で気になったり困ったりする事項として、次のようなことが挙げられる。

  • 同一性が保持されない。
    例:本棚の本が巻数ごとにきちんと並んでいない(一見乱雑でも、本人のこだわりとして寸分違わず配置していることもある)。
    例:同じ時間にくる電車・バスでも、形式、塗色、内装などが異なる(細部であっても許容できない場合もある)。
  • 未経験、予想外の状況、急な予定変更(特に本人にとって不都合な事態が生じた場合)。
    例:学校などで行事のため、普段と日課が変わってしまった。
    例:楽しみにしていた行事が、突然中止になった。
    例:気に入っていたおもちゃなどが、紛失・破損してしまった。
  • 本人のこだわりが、内的要因、外的要因を問わず、できなくなってしまう。
    例:周囲の人が本人のこだわりによる行為と理解していず、その行為をやめさせてしまう。

同一性のなさや、先の見通しが立たないこと、自分のやりたいこと(特にこだわり)が実現できないことに対して、非常に不安やストレスを感じる場合が多く、そういったことに対するストレス耐性は強くない人が多い。[要出典]

ストレスが過度に高まった状態で、さらにストレスを増加させる事態(普段は本人も気にしないような日常の些細なできごとでも)に遭遇すると、それをきっかけに突然奇声を上げるなどの「パニック」を起こしたり、自傷行為や他害行為を行うこともある。ストレスの原因が取り除かれるか、またはパニック行為が終わった後は、普段の状態に戻るが、情緒の不安定さはしばらく続くこともある。

しかし、事前に連絡を受けていたり、詳しい内容を把握できていれば、たいていのことは納得して受け入れることが多い。

原因[編集]

自閉症有病率の増加要素[16]

現在では先天性の脳機能障害によるとされており[17]、多くの遺伝的因子が関与すると考えられている。幼少期に発症した場合は、小児期崩壊性障害と区別される。

Nature Neuroscience 2011
自閉症などの認知障害は樹状突起スパインの異常、特にスパインの数と成熟度の結果として生じることがある。未熟なスパインは、シナプスシグナル伝達を障害することから、スパインの未熟と成熟の比率は、シグナル伝達において重要である。脆弱X症候群は、皮質内の樹状突起に複数の糸状仮足 (Filopodiaを持っている未熟なスパインの過剰が特徴である[18]
Nature Neuroscience 2014
小膠細胞 (Microgliaの数を一時的に減少させたマウスは、他のマウスとの社会的接触の減少と同時に、毛繕い行動の増加が見られ、強迫性障害 (OCD自閉症スペクトラム (ASDのような疾患に見られる繰り返し行動 (Stereotypyとの類似が示唆された。不十分なシナプス刈り込みによる、シナプス間の弱いシグナル伝達と関連していることを示している[19]

ミクログリア仮説(ニューロン/グリア)[編集]

幼少期の一過性の脳体積増加
東京大学大学院の研究では、自閉症スペクトラム者に特徴的な幼少期の一過性の脳体積増加がニューロン以外のグリア細胞などの組織増加であることが間接的に示された。脳体積が正常化する成人期にかけては定型発達者と変わらないレベルになることも示された。幼少期にグリア細胞の一過性増加を引き起こす炎症の様な反応が自閉症の原因に関わることを支持している。出生直後の脳体積は健常群よりも小さかった[20]
ミノサイクリンによるニューロン死とミクログリア増加
最も一般的に使用されているミクログリア阻害剤ミノサイクリン(45mg/kg)は、新生児マウスの脳で広範なニューロン死を引き起こし、ミクログリア標識 (IBA1を増加させた[21]。以前の別の研究においても、幼若マウスへミノサイクリン(40mg/kg)投与によって、8時間後に脳細胞のアポトーシス神経変性を促進させた[22]。それは、長期に渡り統合失調症様状態を誘発させるNMDA受容体拮抗剤と同様であった[23]。ミノサイクリンの副作用は、頭蓋内圧亢進症偽脳腫瘍前庭性運動失調症などが知られ[24][25][26]、幼少期のマイコプラズマ肺炎や思春期のニキビで使用されることが多い。また、授乳中の母親ラットへテトラサイクリンを少量投与した研究では、その母親ラットの乳を飲んだ仔ラットは成長後に脳重量の減少や異常行動がみられ、テトラサイクリンは少量でも生理的発達や行動に影響を与えることが示唆された[27]
ミノサイクリンがヒトの意思決定に与える影響
九州大学で行われた、成人男性(健常者)を対象としたミノサイクリンの臨床試験において、信頼ゲーム (Trust gameで強い状態不安が観察され、スコアが低い傾向であった。1日200mg(朝夕100mg)のミノサイクリン投与群における実験のスコアと、:TCI:STAIの尺度との間に相関を認めた[28][29][30]
CT/MRI検査では判別不能
頭部CT検査MRI検査ではミクログリアの活性化による神経炎症を判別することが困難とされる。ミクログリアの活性化を評価できるPET検査が必要であると示された[31]

薬物との関連[編集]

バルプロ酸ナトリウム(デパケンなど)
バルプロ酸ナトリウムを妊娠中に使用することは、母体のてんかんを考慮しても、子孫が自閉症や自閉症スペクトラムになるリスクを増加させる[32][33][34][35][36][37]
抗うつ薬(特にSSRI)
抗うつ薬、特にSSRIを妊娠中に使用することは、母体のうつ病を考慮しても、子供が自閉症スペクトラムになるリスクを増大させる[38]
抗うつ薬やSSRI(特にパロキセチン)などがミクログリアの活性化を抑制することも示された[39][40]

抗菌剤による中枢神経障害[編集]

幼少期に抗菌剤を使用すると中枢神経系に障害が起こりえる。

父親の高齢との関連[編集]

なお近年の米国の研究で、父親が中高年のときに授かった子供である場合に新生児が自閉症になりやすいという知見がある。同研究によると、父親が40歳以上の新生児は、自閉症や関連の症例が30歳未満の父親の場合の約6倍で、30〜39歳の父親と比較すると1.5倍以上であったとされている。一方、母親については、年齢が高い場合でも多少の影響を及ぼす可能性は排除できないものの、子供の自閉症に与える有意な影響は認められなかった[41]。これらの研究では、得られた知見が社会的に晩婚になる男性の遺伝子特性であるのか、遺伝的個人差を問わず加齢が精子に及ぼした影響であるのかは、明らかにされていない。

遺伝子の影響[編集]

フランス・パスツール研究所の研究チームが、フランス国立医学研究機構およびスウェーデン・ヨーテボリ大学と行った共同研究では、自閉症者の脳内で遺伝子「シャンク3 (SHANK3)」に異常があることが指摘されている。ただし、研究チームからはシャンク3で自閉症の全ての症状を説明できるわけではないと警告が発せられており、主要な社会的障害についてある程度説明ができるかもしれないと述べるにとどまっている。また、ヒトの自閉症患者から見つかったシナプスタンパク質ニューロリギンの遺伝子変異を導入したマウスで自閉症症状が引き起こされることが確認されており[42]、この発見からシナプス異常と自閉症との関連が注目されている。日本でも理化学研究所の研究チームが、神経細胞の生存や分化に重要な神経栄養因子の分泌を調節する遺伝子(CAPS2遺伝子)の異常が、自閉症の発症メカニズムに関係しているとの研究成果を発表している[43]

ミラーニューロン仮説[編集]

他者の動作を観察している際に自分が動いている時と同じように反応するミラーニューロンの活動低下の影響を指摘する説も存在する。カリフォルニア大学のV・S・ラマチャンドランとL・M・オバーマン (Lindsay M. Oberman) らのグループ、スコットランドのセントアンドリューズ大学のホイッテン (Andrew Whitten) らのグループは、ほぼ同じ時期に、対人スキルや共感の欠如、言語障害、模倣が上手く出来ない等の自閉症の特徴は、すべてミラーニューロンの機能不全と同じ特徴を持つとの説を発表した[44]ヘパラン硫酸の関与を指摘する説もあるが、原因として確定的であるという段階にまでは至っていない。

俗説と謬説[編集]

母原病説[編集]

未だに、自閉症は虐待や過保護が原因である「母原病」であるとの認識は一部に根強い。そもそもレオ・カナー自身自閉症児を統合失調がごく幼少期に発現したものと考えており、「自閉症」という言葉も統合失調の無為自閉からきている。なかでも、自閉症研究者として名が知られていたブルーノ・ベッテルハイムが「冷蔵庫マザー」説をたたえ『虚ろな砦』等の著作も広く読まれたこともあって、これらの説が広く社会一般に信じられたばかりか、自閉症児を持つ母親を孤立させ、かえって対策を妨げる結果になったという悪影響が指摘されていたりする。

日本でも、七田眞岩佐京子[45]らによって「テレビの見せすぎが自閉症の原因」などの環境原因説が流行し、同様に自閉症児を持つ母親を孤立させる弊害を生んだ(岩佐はのちに自説を一部撤回)が、2004年 - 2005年前後にかけて日本大学教授森昭雄が自閉症を持つ子供たちを「おかしい子供」の一言で表現したことなどと発言[注釈 4]しており、この手の説は現在も日本で流布されていたりする。

現在では、ごく一部の学者を除いて、自閉症は先天性の障害であり、育て方が原因ではないとする見解が多数である。幼少期に発症した場合は、小児期崩壊性障害と区別される。

重金属(水銀)[編集]

水銀などの重金属の蓄積が原因だとする説[46]も広く流布されている。水銀を原因とする考え方から、水銀を除去するキレーション療法が提唱されたことがあるが有効性は疑問であり[47]英国国立医療技術評価機構はキレーション療法の禁止勧告を出している[48]。 メチロサールはワクチンや食品などに含まれていることから米国で主に議論となっている。[49]

MMRワクチン説[編集]

MMRワクチンが自閉症の原因であるとするアンドリュー・ウェイクフィールドの論文[50]をベースにしているが、この論文にはデータ捏造があったことが発覚し[51]、掲載したLancet誌は2010年2月にこの論文を撤回した[52][53]

プロバイオティクス[編集]

フィンランドの調査で、腸内フローラが自閉症を予防する効果がある可能性が示唆されている。[54][55]

疫学[編集]

統計的には国際的に増加傾向にある。ただし自閉症が実際に増加しているのではなく、疾患が世の中に認知されるにつれ、従来診断されなかった軽度のものも含まれるようになってきているからと考えられている。

有病率は、カナダにて0.68%、デンマークにて0.45%、フランスで0.67%、ノルウェーで0.21-0.87%(ASD)とされている。日本では1000人に1 - 3人の割合で生じているが、どこまでを自閉症の範囲とするかによって発生率は大きく違う。男性と女性の比率は4 : 1程度と言われている[56]

しかし、この障害を持つ女子は、より重度の精神遅滞を示す傾向がある(典型的自閉症ではない)[57]。X染色体の異常に起因する脆弱X症候群による説明の可能性が考慮される。

また、自閉症の女性には男性とは違う特徴があり、多岐に渡る症状・主訴に惑わされる重ね着症候群の様相を呈する為に心身症統合失調症誤診される場合も多い[58]

日本自閉症協会によると現在日本国内に推定36万人(重度自閉、義務教育に支障がある程度の障害、暗数が少ない)の自閉症者がいる。これはアメリカの1万人に5人程度とされるカナー型自閉症発生率と比べても極めて高い。知的障害言語障害を伴わない高機能自閉症など含めると120万人いるといわれている。

DSM-IV発表前の米国の自閉症発生率は2000人〜5000人に1人だったが、DSM-IVで自閉症にアスペルガー障害が加えられて以降、20〜40倍に増加している。DSM-IVのアレン・フランセス編纂委員長は「米国で88人に1人、韓国では38人に1人が自閉症と診断されるようになった」と述べている。米国では、自閉症と診断されると教育面で優遇されるなどの社会的背景があり、診断数の増加につながっているとの見方もある。フランセスは、「精神科の診断を、法医学的判断、障害判断、学校の判断、養子縁組の判断などから切り離すべきだと思います。精神科の診断は意思決定の一部であるべきであって、唯一の決定要因ではありません」と強調している[59][60][61]

発達心理学者サイモン・バロン=コーエンは、著書『共感する女脳、システム化する男脳』にて、自閉症は極端な「男性型の脳」であるとの見解を述べている。この考えを最初に提唱したのは、アスペルガー症候群の生みの親ハンス・アスペルガーであることも紹介している。実際に自閉症の患者の80%は男性であるとされる。ただし、サイモンは「性別による自閉症出現率の違いをそれほど重大な要件とはみなしていない」と明記している。

診断[編集]

医学的にはDSM-IVアメリカ精神医学会)かICD-10世界保健機構)の診断基準により診断される。なお、知的障害の有無は診断に関係ないが、ICDの基準ではその4分の3に重度の知的障害があるとされる。

診断名について、一般に「自閉症」と呼ばれる場合には、DSM-IVでは「自閉性障害」「アスペルガー障害」「他に分類されない広汎性発達障害、PDDNOS」、ICD-10では「小児自閉症」「アスペルガー障害」「非定型自閉症」と診断される。いずれのカテゴリーも、「広汎性発達障害」の下位カテゴリーである。なお、「高機能自閉症」というカテゴリーはDSM-IV、ICD-10では無い。

「自閉症」という言葉には様々なイメージがあり、中には誤っているイメージも多い。このため、医師が親に話すときに「自閉症」という言葉を使うと、親が誤ったイメージを持ってしまう危険がある。このため、より広い概念の「広汎性発達障害」という言葉を使う場合もある(ただし、広汎性発達障害のうち高機能に相当するものと知的障害のあるものとで連続性があり、不可分であるという考え方をする専門家もおり、その場合は「(知的障害のない)自閉症スペクトラム」と称することがある)。

英国国立医療技術評価機構(NICE)は、自閉症が疑われ、重い学習障害のない成人のアセスメントには、自閉症スペクトラム指数テストを10質問(AQ-10)を検討し、もしスコアが6点以上の場合は包括的な自閉症アセスメントを行うとしている[62]。包括的な自閉症アセスメントは、訓練を受けた技能を有する専門科によってなされるべきである[63]。ツールだけを用いて診断を行ってはならない[64]

分類[編集]

自閉症は広汎性発達障害(PDD)グループの5疾患のうちの一つである[65]

自閉症は症例が多彩であり、健常者から重度自閉症者までの間にははっきりとした境界はなく、のように境界が曖昧であるため、その多様性・連続性を表した概念図を自閉症スペクトラム自閉症連続体: Autistic Spectrum Disorders)などと呼ぶ。

知的障害を伴う場合が多いが、知的能力(一般的にIQで判断される)が低くない自閉症のことを高機能自閉症と呼ぶことがある。なお、「高機能自閉症」と「アスペルガー症候群」、「低機能自閉症」と「カナー症候群」は基本的には類似しており、臨床的には区別がつきにくい場合が多い(DSM-IV、ICD-10では言語障害がないものをアスペルガー症候群、言語障害があるものを自閉性障害、小児自閉症(カナー症候群)と分類する)。本記事では同一のものとして扱う。

自閉症スペクトラム障害概念。この図は、自閉度と知能指数の2つの要素をもとに自閉症スペクトラムを表した分類図である。DSM-5を受けて新たな分類図も公表されている。
自閉症とアスペルガーの比較[2]

自閉症スペクトラムのうち、認知機能が高い場合(一般的にはIQ70以上とされる[注釈 5])を高機能自閉症(知的遅れのないカナータイプ)、略称は、HAまたはHFA)と呼ぶことがある[66][67]。「高機能」というのは知能指数が高いという意味であるが、平均的な健常者より高いとは限らず、知的障害との境界域の場合もあれば、一部平均的な健常者をはるかに上回る場合もある。1980年代以降、急速に認知されてきた。

また定義的には高機能自閉症に当てはまるが自覚がない人も多く、無自覚な高機能自閉症対象者には個人の生まれ持った性格と認識されることも多い。

とりわけ、言語性の発達の部分で、当人の生育歴や言語性・動作性知能検査などで未解明・判断不能の場合は、アスペルガー症候群との線引きができない場合もあり、両者をひとくくりにして、「高機能広汎性発達障害」、あるいは「知的障害のない自閉症スペクトラム」の状態にあるという見立て(あるいは、スペクトラム上のアスペルガー寄りないしは高機能自閉症寄りという判断のいずれかとされるケースと、スペクトラム上の高機能自閉症とアスペルガーの間のいずれかの位置にいる事は相違ないが、明確に位置が判断できない、という判断)がなされることがある。

自閉症と診断されるうち、高機能自閉症は100万人前後、もしくは100人に1人いる程度で全体の半数以上を占める。大多数は男性を占める。知的障害を伴う方はカナータイプで、30万人を超えるとも言われている。言語障害や肢体不自由などを伴う割合がとても多い。多くは30歳未満で生活習慣病を引き起こす。

カナーは乱暴性があり、他人を噛み付いたりや叩いたり(他傷行為)、騒がしいのも特有である。また、識字力などの低下傾向が見られる。言語発達に関して極端に遅れがあり、言語すら発しないことが多い。小児期に身体障害(最悪の場合も寝たきりも)を伴う場合も多く、健康診断に異常があることが非常に多く、健康寿命などに大きく影響を与える。食べ物に関しては嗜好の偏りがよく見られ、嫌いなものに関しては全く口にしない場合も。免疫力が低下していることもあり、伝染病にかかることも多い。場合によっては強度行動障害や障害者医療割引などの支援もできる。3人に1人以上は重度(最重度を含む)にあてはまり、突然のことで急にパニック(自傷行為)を引き起こしたりケアをするのが困難な場合が多い。大きな音が嫌いな場合が多く見られ、イヤーマフや耳栓を日常的に着用している場合も。合併症とはして知られる中でも、痙攣やてんかんなどを伴うことが非常に多いとされる。未成年のうちで精神状態などの理由で繰り返し入院をさせられたり、交通事故の死傷率も異常に高い(危険が全くわからない場合も想定される)。だっこされて嫌がることも多く、こだわり面も非常に強い。自閉症と知られる中でも非常に自閉傾向が強いと知られてる。状態悪化や重い自閉症とも呼ばれている。いずれも精神科などに通うのが必要になる。

高機能自閉症は特徴面が違って文字や記号などに異様に反応したり、一定のものに関しては優れた発揮能力もある。人と接するのは困難とみられるが、メールのやり取りなどはできたりする場合もある。自分の思ったことがうまくいかなかったら、批判性の強い話し方をしたりそれらの特徴もあてはまる。症状は比較的軽い方で、軽度自閉症と呼ばれる場合も多い。マニュアルで知られ、ごく一般的で、障害者雇用でも多く雇われてる。実際は3歳児以前から言語に遅れ(表情もおかしい場合も)がみられ、ほかにも言動が尊大に見られたり。ドッジボールやごっこ遊びなどで人と触れ合うのが著しく困難になることもみられたり、自分が興味のないことにはすぐに飽きてしまったり、方言を喋るのが困難になることも幅広く知られてる。独特の特徴面があることから、療育手帳(B2)も10年以上前から比較的に普及しているほうである。障害基礎年金(第2種)の申請も比較的に認められやすい。

一方、折れ線型自閉症は、成長の途中で言語の退行が起きるもので、成長曲線が折れ線状に右下がりになることから名付けられた。自閉症の1/3が該当すると言われている[68]。0〜1歳の頃に徴候が表れ、2歳を迎える頃にはっきりと症状が表面に出るケースが多いが、一時的な赤ちゃん返りと間違えられたり、他の子より少し後れているだけだと考えられて、発見が遅れる場合もある。また、小児期崩壊性障害は退行という点で似ているが、人に対する愛情表現が豊かでかわいがってもらえるなど、一般的な自閉症とは異なる。

鑑別診断[編集]

以下の鑑別疾患を除外する[69]

自閉症は、注意欠陥・多動性障害 (ADHD) や学習障害 (LD) などと合併する場合がある。知的障害は「高機能」を冠さないあらゆる自閉症において診断の必須要素として具備される障害である。まれにダウン症と合併する例もある。

なお統合失調症と診断されている人達のうち、もともと高機能広汎性発達障害であって不適応のため状態が悪化しており単に統合失調症と誤診されている事例が多くある。(杉山登志郎の著書にこれらに関する記載がある。)

合併症[編集]

合併症と認定されるうち8割は知的障害を伴うカナータイプだと言われてる。 自閉傾向も更に悪化している。 注意欠陥多動性障害や学習障害などを伴うケースは自閉症障害だと認定される。 まれにダウン症も見られる。

自閉症障害と認定では療育手帳B1(中等度)の取得もできる。カナータイプではB1またはA(重度または最重度)である。 高機能自閉症に関しては精神障害者保健福祉手帳3級の取得も可能であり、療育手帳の認定ではB2(軽度)程度である。 なおアスペルガー症候群では、自閉症と該当されないため療育手帳の交付対象にはならないよう。

検査[編集]

  • 言語検査
    • イリノイ式言語学習能力診断検査 (ITPA)
    • 絵画語い発達検査 (PVT)
    • 国リハ式〈S-S法〉言語発達遅滞検査
  • 行動検査
  • 発達検査
    • 乳幼児発達スケール
    • 遠城寺式乳幼児分析的発達検査
    • 津守式乳幼児精神発達診断法
    • TK式幼児発達検査
    • 改訂新版幼児総合発達診断検査
    • 改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査
    • 早期発達診断検査
    • 新訂版自閉児・発達障害児教育診断検査
    • 新版K式発達検査
    • 日本版ミラー幼児スクリーニング検査
  • 絵画検査
    • DAP(人物画)
  • 成人を対象とした評価ツール

自閉症スペクトラム指数[編集]

自閉症スペクトラム指数英語版 (AQ)とは、自閉度(自閉症傾向)を測る指標の一種[71]正常知能の成人を対象にしており、自己回答方式で、自分の「自閉症傾向」を測ることができる[72][73]

AQは自閉症傾向のスクリーニング用ツール、つまり、自閉かどうか診断する前の、おおまかなふるい分け用のツールなので、AQだけで自閉症であるかどうかの診断はできない[62]

  • AQ測定による調査でわかったこと
    • 社会人や大学生の中にも、少数だがAQ上でAS/HFA群と同じ程度の高得点を示す人がいる。
    • 自閉症の診断を受けていない人にも、自閉症的な傾向を持つ人がいる。
    • AQで測定される自閉症スペクトラム傾向にはかなりの個人差がある。
    • 今後自閉症症状のメカニズムを解明する上で、アナログ研究的アプローチが可能である。
    • コントロール群の平均スコアは16.4 (♂〜17、♀〜15)[74]
  • 自閉症スペクトラム指数のカット・オフ点
    • 自閉症スペクトラム指数で高得点(33点以上)をとった学生12名を診断したところ、12名中7名が自閉性障害またはアスペルガー障害の診断基準にあてはまった(ただし、生育史が不明であることと、現在不適応を起こしていないため、自閉性障害とは診断されていない)。
    • 自閉症スペクトラム指数33点以上には成人のアスペルガー症候群・高機能自閉症者群の9割近く (87.8%) が含まれるのに対し、健常群で33点以上をとるのはわずかに3%弱であることから、自閉症スペクトラム指数のカット・オフ点(健常者と自閉症の識別点)は33点と決定された[75]
    • アスペルガー症候群の診断スクリーニングとして使用する場合、スコア26以下で有効に除外可能であることが示唆される[76]

治療[編集]

現代医学では根本的な原因を治療する事は不可能とされている。原因が完全に究明されていない現在、疫学・予防策は確立されていない。

NICEは自閉症を持つ児童青年に対し、いかなる文脈においてもセクレチン療法、キレーション療法高気圧酸素治療などによる治療を試みてはならないとしている[48]

心理社会的療法[編集]

療法として、代表的なものをあげると、応用行動分析(Applied Behavior Analysis、略してABA)、TEACCH、言語聴覚療法、ソーシャルスキルトレーニング、作業療法、フロアタイム等いろいろとがあるが、応用行動分析(ABA)が化学的にもっとも効果的な療法と証明されており、世界中から注目されている。海外(主にアメリカ、イギリス)では応用行動分析(ABA)の資格、認定行動分析士(BCBA)になるための専門的な授業、試験を設けており、資格保有者のもとで運営されている自閉症児療育機関が多い。 「TEACCH (Treatment and Education of Autistic and related Communication handicapped CHildren)」「ソーシャルスキルトレーニング」などの各種プログラムなどによって、健常者に近い社会生活が送れるようになる場合もあるが、これらのプログラムは本人の社会生活における困難を軽減するものであって、根本的な原因が治癒したわけではないとされる。

ミラーリング(自閉症児との遊び方として知られている、いわゆる模倣)を行って自閉症児に対することで、衒奇的運動が一時的に消えるという事例の報告がある[79]。これも(もし多くの自閉症児に効果があるとしても)根本的な治癒ではないものの、コミュニケーションの向上につながる可能性が指摘されている。

自助グループ、支援グループへの参加も奨励される[80]

薬物療法[編集]

小児期の自閉症スペクトラムに伴う易刺激性」への適応承認を有する医薬品はあるものの、治療や症状の緩和として正式に承認された医薬品は存在しない。英国国立医療技術評価機構(NICE)は自閉症の中核症状の管理について、抗精神病薬抗うつ薬抗けいれん薬を用いてはならないとしている[81]

2016年9月にエビリファイが「小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性[注釈 6]」の効能・効果が追加された[82]。副作用は72.7%に認められ、特に多かったのは傾眠が48.9%であった[82]。尚、6歳未満と18歳以上では有効性・安全性が確立されていない[82]投与日数制限は定められていない[82]

リスパダールにも「小児期の自閉性障害に伴う易刺激性」の適応がある[83]。また、リスペリドンとミノサイクリン併用療法の有効性と安全性が示された。より多数で長期試験の結果が待たれる[84]。出生前のバルプロ酸曝露によって自閉症のモデル生物を作成した研究では、その自閉症様行動がミノサイクリン投与で減衰したとされる[85]

研究レベルではオキシトシンが効果があったとの研究もあるが、臨床での使用はまだ認められていない。[86]。アフリカ睡眠病治療薬として開発された、スラミンなども自閉症向けに研究されている。[87]

代替療法[編集]

飯田医院等の一部医師により漢方薬での治療が試みられており、証にあわせた漢方を処方し、一定の成果を出している。大柴胡湯の処方例が示されている[88]。中国の中医学では、中医儿科杂志等の研究組織が弁証論治別に分別し、中薬で出すべき生薬を示している。[89]

鍼治療による治療もあり、特に中国、アメリカにおいて診療で試みられている。[90]言語能力の改善対する治療効果[91]や、社会適応能力が向上したという発表もある。[92]一方、中国四川大学の調査では自閉症への効果は不明とされている。[93][94]

歴史[編集]

病気の発見(認知)の歴史的変遷[編集]

アメリカジョンズ・ホプキンス大学児童精神科医であるレオ・カナー(Leo Kanner)が「早期幼児自閉症」として1943年に報告した[95]。カナーは、「聡明な容貌・常同行動・高い記憶力・機械操作の愛好」などを特徴とする一群の幼児に対し、統合失調症(精神分裂病)の一症状を表す用語である「自閉」という言葉を用い、「自閉症」(オーティズム)と名づけたのである。カナー自身自閉症を統合失調が幼児期に発症したものと考えており、クレペリンが統合失調を痴呆症が早期に発症したものという考えであったように、最期まで遺伝的なものとみなさなかった。カナーの報告した子供たちは、現在の低機能自閉症に当たるとされる。なお、カナーは自閉症の研究で自説に反する新事実が発見されると、自説の誤りを認識し訂正していった。

翌年の1944年オーストリアウィーン大学小児科ハンス・アスペルガーが、カナーの報告よりも一見軽度ではあるが、共通点がある一群の子供たちのことを報告した(両者に交流はない)[96]。当時ヨーロッパは大戦中であり、オーストリアは敗戦国側であったため、この報告は戦勝国側では1980年代まで脚光を浴びることはなかった。アスペルガーの報告した子供たちは、現在の高機能自閉症に当たるとされる。

原因の発見の歴史的変遷[編集]

カナーの報告から1960年代ごろまで、精神分析家のブルーノ・ベッテルハイムらにより後天的原因説(「冷蔵庫マザー」理論)が唱えられていた。

1960年代後半、イギリスのモズレー病院のマイケル・ラターによって、自閉症は先天性の脳障害だという説が発表され、自閉症の学界はコペルニクス的転回を迎えることになった。現在でも自閉症の原因は諸説あるが、現在主流の説はラターの説が元となっている。

日本では1980年代頃まで、(専門家を除き)心理的なストレスによって自閉症になる(本当は場面緘黙症)と信じられていた。

症状の歴史的変遷[編集]

カナーは自閉症児について、「先天的な知的障害があるわけではなく、心を閉ざしているだけであり、本来は聡明なのだろう」と考えた。

分類の歴史的変遷[編集]

アスペルガーの死去の翌年の1981年に、自身にも自閉症の娘がいるモズレー病院の医師ローナ・ウィングが、英語圏ではほとんど忘れられていたアスペルガーの論文を英訳して再発表し、高機能自閉症の存在を広く知らせた。それまでのイギリスでは知的障害のある自閉症児にしか福祉の手が差し伸べられていなかったのであるが、自閉症の本質は知的障害や言語障害ではなく対人関係の障害であるため、高機能自閉症も支援の対象にするべきだとの考えである。

診断の歴史的変遷[編集]

カナーは自閉症を統合失調症の幼児版であると考え、「小児分裂病」とも呼んだ。

ラターによる脳障害説以降、自閉症と統合失調症はまったく違う障害である事が分かってくる。

治療の歴史的変遷[編集]

カナー、ベッテルハイムにより唱えられた後天的原因説によって、各地の治療施設では、虐待によって発症したのならばその逆をやればよいとの考えのもと、「絶対受容」という治療方針が取られたが、あまり治療効果はなく、むしろ成年以降の社会適応が困難になったといわれる。ベッテルハイム自身も障害児の入所施設の所長であったが、入所児童への虐待やデータ捏造などがあったという疑惑がある。なお、ベッテルハイムはのちに自殺した。

アメリカの精神分析のメッカであるカール・メニンガー病院では、一時期自閉症も精神分析治療の対象としたが、精神分析が自閉症に効果がないと判明すると、潔く自閉症部門を閉鎖した。このように精神分析や受容療法などの試みが一時期脚光を浴びたが、あまり効果がないと次第に分かってきた。

日本での社会的影響[編集]

病気概念への誤解と偏見[編集]

「自閉症」の語感から、内気な性格やひきこもりに至るような精神状態、またはうつ病を含んでいるように思われ、しばしば混同されることもあるが、これは自閉症に対する誤った認識である。

今でも一部の創作作品などで「自閉症」を誤用したり、また「後天的な自閉症」の存在をほのめかす間違った描写がされる場合がある。

  • 上野千鶴子の著書
    著書『マザコン少年の末路』(1994) で「自閉症(や登校拒否)は母親が甘やかして育てたことが原因で、自立心を失ったマザコン」といった趣旨の記述をして、当事者団体から抗議を受けた。その後この著書は絶版処置が取られている[97][98]。一方で「昔の発言には責任をとらない」と言明している[99]
  • ロックバンド黒夢の曲、『autism-自閉症-』[100]
    「自閉症」という言葉の意味を歌詞内で取り違えていたことにより、自閉症協会から抗議を受け、曲自体が絶版となる。ただし、この曲は自閉症患者のことを歌ったものではなく、当時のレコード会社を批判した歌である。
  • 大阪市の「家庭教育支援条例案」
    2012年5月、大阪市では大阪維新の会の中の一部の市議が提案した「家庭教育支援条例案」の素案には、児童虐待や非行などを「発達障害」と関連させ、親の愛情不足に起因しているかのように記載されていた。この素案に対し、発達障害の子を持つ保護者らの13団体が議会を訪れ提案中止を要望した。また、大阪維新の会代表である橋下徹は、同条例案を「科学的ではない」とした上で[101]、「発達障害の子どもを抱えているお母さんに愛情欠如と宣言するに等しい」と苦言を呈し、発案市議グループに内容の見直しを求めた。これを受け、市議団は5月議会での同条例提案の見送りを決めた[102]
  • クイズ番組
    2012年5月14日に放送されたテレビ朝日クイズ番組・『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』において、ここ10年で患者数が増えている病気についての問題が出題された。その正答の一つとして自閉症が挙げられ、さらに、男性が頭を抱えながら落ち込んでいる様子を映した絵図が放送された。番組放送中に視聴者などからの指摘が多数寄せられたため、同局は番組公式サイト上に訂正・お詫び文を掲載した[103]
  • 一条ゆかりのマンガ
    『ロマンチックください』(1990) には、内気な女子高生に対して校医が「これで登校拒否にでもなってだな そうなるとあのタイプだと自閉症になるよなあ きっと」(P.57) と評するセリフがあり、ひきこもりうつ病との混同が見られる。

福祉制度[編集]

日本では2005年に発達障害者支援法が施行されるなど、高機能自閉症患者に対する福祉の整備が進められている。“発達障害者福祉手帳”という障害者福祉手帳は存在しないので、低機能自閉症者に対しては知的障害者として療育手帳が、高機能自閉症者には精神障害者として精神障害者保健福祉手帳の取得が認められる。

低機能自閉症では「知的障害」、高機能自閉症では「精神障害」として障害年金の受給が認められる場合もある。高機能自閉症では、手帳(精神障害者福祉手帳)の等級は3級程度であり、就業が可能なら障害年金の受給は認められない。就業ができない、または難しい場合(理解ある良心的な職場に運よく就業することができたという場合)でも、3級の認定を受けていると、障害基礎年金の受給資格からは除外される。この除外の廃止は、今後の課題と言える。

高機能自閉症はほかの発達障害者と違って、療育手帳の普及率も高いという。障害者更生相談所ではB2程度の申請ができる。

低機能自閉症はB1程度が半数あまりを占めているが、状態がさらに酷ければA又はA2・A1程度の申請ができる。

関連人物[編集]

関連項目[編集]

機能[編集]

支援[編集]

医学[編集]

自閉症を題材とした作品[編集]

書籍
小説
漫画
映画
テレビドラマ
その他

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

  1. ^ 自閉性障害とする場合、Autistic Disorderと英語表記する場合もある。ただし、通常は、自閉症スペクトラムの英訳であるAutism Spectrum Disorderで"Autism"という単語を使うケースが一般的。
  2. ^ 何かして欲しい事があった場合に、そのことを直接言葉では伝えず(伝えられず)、近くの人の手を引っ張って対象物の所まで連れていく行動。
  3. ^ 「規則」といってもあくまで本人の基準による「規則」の場合があり、健常者から見た場合、乱雑であったり、規則性が無いように見えることもある。
  4. ^ 「未熟な状態である赤ちゃんの頃から朝から晩までテレビを垂れ流して育てると、正常に育たず自閉症的な子供として育つ」
    「最近自閉症の人数が増えているが、先天的なものは非常に少ない。テレビやビデオを見ている子供は自閉症の状態になることがある」
  5. ^ ボーダーとされるIQ70〜85を除いた、IQ85以上とする場合もある
  6. ^ 易刺激性とは、「かんしゃく、攻撃性、自傷行為、及びこれらの複合行為」である

出典[編集]

  1. ^ サイモン・バロン=コーエン 2011, Chapt.2.
  2. ^ a b サイモン・バロン=コーエン 2011, pp. 21-22.
  3. ^ a b Myers SM, Johnson CP (2007). “Management of children with autism spectrum disorders”. Pediatrics 120 (5): 1162–82. doi:10.1542/peds.2007-2362. PMID 17967921. 
  4. ^ Helt M, Kelley E, Kinsbourne M, Pandey J, Boorstein H, Herbert M, Fein D (2008). “Can children with autism recover? if so, how?”. Neuropsychol Rev 18 (4): 339–66. doi:10.1007/s11065-008-9075-9. PMID 19009353. 
  5. ^ “Adult outcome for children with autism”. J Child Psychol Psychiatry 45 (2): 212–29. (2004). doi:10.1111/j.1469-7610.2004.00215.x. PMID 14982237. 
  6. ^ “Fieldwork on another planet: social science perspectives on the autism spectrum”. Biosocieties 3 (3): 325–41. (2008). doi:10.1017/S1745855208006236. 
  7. ^ Global Burden of Disease Study 2013 Collaborators (2015). “Global, regional, and national incidence, prevalence, and years lived with disability for 301 acute and chronic diseases and injuries in 188 countries, 1990–2013: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2013.”. Lancet. doi:10.1016/S0140-6736(15)60692-4. PMID 26063472. 
  8. ^ ASD Data and Statistics”. 2014年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月5日閲覧。
  9. ^ “Prevalence of autism spectrum disorders — autism and developmental disabilities monitoring network, 14 sites, United States, 2008”. MMWR Surveill Summ 61 (3): 1–19. (2012). PMID 22456193. オリジナルの25 March 2014時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140325235639/http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/ss6103a1.htm. 
  10. ^ “Changes in prevalence of parent-reported autism spectrum disorder in school-aged U.S. children: 2007 to 2011–2012”. Natl Health Stat Report (65): 1–11. (2013). PMID 24988818. オリジナルの21 September 2013時点によるアーカイブ。. http://www.webcitation.org/6JoG0uE7r. 
  11. ^ Brugha T, Cooper SA, McManus S (2012年1月31日). “Estimating the prevalence of autism spectrum conditions in adults: extending the 2007 Adult Psychiatric Morbidity Survey”. The Information Centre for Health and Social Care. National Health Service, UK. 2014年12月29日閲覧。
  12. ^ a b 英国国立医療技術評価機構 & 2012 Chapt.1.2.2.
  13. ^ Lam KS, Aman MG (2007). “The Repetitive Behavior Scale-Revised: independent validation in individuals with autism spectrum disorders”. J Autism Dev Disord 37 (5): 855-66. doi:10.1007/s10803-006-0213-z. PMID 17048092. 
  14. ^ Johnson, CP; Myers, SM (2007). “Identification and evaluation of children with autism spectrum disorders”. Pediatrics 120 (5): 1183–215. doi:10.1542/peds.2007-2361. PMID 17967920. オリジナルの2009-02-08時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20090208013449/http://pediatrics.aappublications.org:80/cgi/content/full/120/5/1183. 
  15. ^ 門 眞一郎自閉症の人の理解(認知)の特徴(視覚的構造化の理論的根拠) (PDF) 『自閉症は自閉症』2002年、4-5ページ
  16. ^ 英国国立医療技術評価機構 2011, Chapt.1.3.3.
  17. ^ 自閉症とはー高知自閉症協会http://wwb.jp/j-kochi/autism.htm
  18. ^ “Dendritic spine pathology in neuropsychiatric disorders.”. en:Nature Neuroscience. 14 (3): 285-93. (2011-3). doi:10.1038/nn.2741. PMC 3530413. PMID 21346746. http://www.nature.com/neuro/journal/v14/n3/full/nn.2741.html. 
  19. ^ Yang Zhan, Rosa C Paolicelli, Francesco Sforazzini, Laetitia Weinhard, Giulia Bolasco, Francesca Pagani, Alexei L Vyssotski, Angelo Bifone, Alessandro Gozzi, Davide Ragozzino & Cornelius T Gross. (2014-3). “Deficient neuron-microglia signaling results in impaired functional brain connectivity and social behavior.”. en:Nature Neuroscience. 17 (3): 400-6. doi:10.1038/nn.3641. PMID 24487234. http://www.nature.com/neuro/journal/v17/n3/full/nn.3641.html. 
  20. ^ 自閉症の病態解明につながる成果 —世界初 自閉症に特徴的な脳体積変化と同時期に起こる化学的変化を同定— (pdf)”. www.sss.jst.go.jp. 科学技術振興機構 (2012年). 2016年8月3日閲覧。
  21. ^ J, Alex Strahan (2016-10-05). “Minocycline Causes Widespread Cell Death and Increases Microglial Labeling in the Neonatal Mouse Brain.”. en:Developmental Neurobiology.. doi:10.1002/dneu.22457. http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/dneu.22457/full. 
  22. ^ Inta, I. (2015-10-19). “Minocycline exacerbates apoptotic neurodegeneration induced by the NMDA receptor antagonist MK-801 in the early postnatal mouse brain.”. en:European Archives of Psychiatry and Clinical Neuroscience.. doi:10.1007/s00406-015-0649-2. PMID 26482736. https://link.springer.com/article/10.1007/s00406-015-0649-2. 
  23. ^ Inta, D. (2016-6-27). “Microglia Activation and Schizophrenia: Lessons From the Effects of Minocycline on Postnatal Neurogenesis, Neuronal Survival and Synaptic Pruning.”. en:Schizophrenia_Bulletin.. doi:10.1093/schbul/sbw088. PMID 27352782. https://schizophreniabulletin.oxfordjournals.org/content/early/2016/06/27/schbul.sbw088.long. 
  24. ^ Cohen, P. R. (2004-1). “Medication-associated depersonalization symptoms: report of transient depersonalization symptoms induced by minocycline.”. w:Southern Medical Journal. 97 (1): 70-3. doi:10.1097/01.smj.0000083857.98870.98. PMID 14746427. https://sma.org/southern-medical-journal/article/medication-associated-depersonalization-symptoms-report-of-transient-depersonalization-symptoms-induced-by-minocycline/. 
  25. ^ Lefebvre, N (2007-5-18). “Minocycline-induced hypersensitivity syndrome presenting with meningitis and brain edema: a case report”. en:Journal of Medical Case Reports. 1: 22. doi:10.1186/1752-1947-1-22. PMC 1884162. PMID 17511865. https://jmedicalcasereports.biomedcentral.com/articles/10.1186/1752-1947-1-22. 
  26. ^ Sweet, Richard L.; Gibbs, Ronald S. (2001). Infectious Diseases of the Female Genital Tract. (4th ed.). Page 635: Lippincott Williams & Wilkins. 
  27. ^ Seo, ML (1993). “Short-term, preweaning treatment with tetracycline affects physical development and behavior in rats.”. w:Neurotoxicology. 14 (1): 65-75. PMID 8361680. 
  28. ^ ミノサイクリン(minocycline)が意志決定に及ぼす影響に関する社会心理学的研究”. upload.umin.ac.jp. 九州大学#大学院 (2011年6月29日). 2016年2月22日閲覧。
  29. ^ ミノサイクリン(minocycline)が意志決定に及ぼす影響を探るプラセボ二重盲検化ランダム化並行群間比較試験”. upload.umin.ac.jp. 九州大学#大学院 (2011年6月29日). 2016年2月22日閲覧。
  30. ^ Takahiro A. Kato, Motoki Watabe, Sho Tsuboi, Katsuhiko Ishikawa, Kazuhide Hashiya, Akira Monji, Hideo Utsumi, and Shigenobu Kanba (2012-7-13). “Minocycline Modulates Human Social Decision-Making: Possible Impact of Microglia on Personality-Oriented Social Behaviors”. PLoS One. 7 (7): e40461.. doi:10.1371/journal.pone.0040461. PMC 3396661. PMID 22808165. http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0040461. 
  31. ^ 慢性疲労症候群の病態機序とその治療” (2016年). 2016年9月23日閲覧。
  32. ^ Christensen J, Grønborg TK, Sørensen MJ, Schendel D, Parner ET, Pedersen LH, Vestergaard M. (2013-4-24). “Prenatal valproate exposure and risk of autism spectrum disorders and childhood autism.”. JAMA. 309 (16): 1696-1703. doi:10.1001/jama.2013.2270. PMC 4511955. PMID 23613074. https://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1681408. 
  33. ^ Meador KJ, Loring DW. (2013-4-24). “Risks of in utero exposure to valproate.”. JAMA. 17 (3): 84. doi:10.1001/jama.2013.4001. PMC 3685023. PMID 23613078. https://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1681385. 
  34. ^ Meador KJ, Loring DW. (2013-9). “Prenatal valproate exposure is associated with autism spectrum disorder and childhood autism.”. The Journal of pediatrics. 163 (3): 924. doi:10.1016/j.jpeds.2013.06.050. PMID 23973243. https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S0022-3476%2813%2900809-3. 
  35. ^ Wood A. (2014-7). “Prenatal exposure to sodium valproate is associated with increased risk of childhood autism and autistic spectrum disorder.”. Evidence-based nursing. 17 (3): 84. doi:10.1136/eb-2013-101422. PMID 23999195. http://ebn.bmj.com/content/17/3/84.long. 
  36. ^ Singh S. (2013-8-20). “Valproate use during pregnancy was linked to autism spectrum disorder and childhood autism in offspring.”. Annals of internal medicine. 159 (4): JC13. doi:10.7326/0003-4819-159-4-201308200-02013. PMID 24026277. https://annals.org/article.aspx?articleid=1726872. 
  37. ^ Smith V, Brown N. (2014-10). “Prenatal valproate exposure and risk of autism spectrum disorders and childhood autism.”. Archives of disease in childhood. Education and practice edition. 99 (5): 198. doi:10.1136/archdischild-2013-305636. PMID 24692263. http://ep.bmj.com/content/99/5/198.long. 
  38. ^ Boukhris T, Sheehy O, Mottron L, Bérard A. (2016-2-1). “Antidepressant Use During Pregnancy and the Risk of Autism Spectrum Disorder in Children.”. JAMA pediatrics. 170 (2): 117-124. doi:10.1001/jamapediatrics.2015.3356. PMID 26660917. http://archpedi.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=2476187. 
  39. ^ 脊髄においてグルタミン酸作動性神経伝達の異常を惹起する因子の探索 (pdf)”. kaken.nii.ac.jp. 国立情報学研究所 (2011-2013). 2016年5月19日閲覧。
  40. ^ Nagata K, Imai T, Yamashita T, Tsuda M, Tozaki-Saitoh H, Inoue K. (2009-4-23). “Antidepressants inhibit P2X4 receptor function: a possible involvement in neuropathic pain relief.”. Molecular Pain. 5: 20. doi:10.1186/1744-8069-5-20. PMC 2680826. PMID 19389225. https://mpx.sagepub.com/content/5/1744-8069-5-20.long. 
  41. ^ Reichenberg A, Gross R et al. (2006). “Advancing paternal age and autism.”. Arch Gen Psychiatry. 63 (9): 1026-1032. PMID 16953005. 
  42. ^ Tabuchi, K.; et al. (2007). “*” (PDF). Science (318): 71-76. doi:10.1126/science.1146221. http://www.sciencemag.org/content/318/5847/71.full.pdf 2012年5月10日閲覧。. 
  43. ^ 自閉症に関連する遺伝子異常を発見 -自閉症の病因解明や早期診断に向けた新知見- (PDF)”. 独立行政法人 理化学研究所 (2007年3月23日). 2016年9月24日閲覧。
  44. ^ マルコ・イアコボーニ『ミラーニューロンの発見』塩原通緒訳、早川書房、2009年、212、213頁
  45. ^ 『危険!テレビが幼児をダメにする!!―現場カウンセラーが明かす驚くべき事実 言葉の遅れ、思考力の低下、自閉症児の原因が判明』1998年3月、コスモトゥーワン 978-4906361700。『自閉症の謎に挑む―活性酸素によるニューロンの破壊』 ルナ子ども相談所 (2000) 978-4795248731
  46. ^ Michael Lesserなど
  47. ^ 自閉症における水銀・チメロサールの関与に関する声明 平成16年(2004年)6月 日本小児神経学会
  48. ^ a b 英国国立医療技術評価機構 2013, Chapt.1.6.4.
  49. ^ 発達障害を治す 大森隆史 (
  50. ^ RETRACTED:A J Wakefield et al.: "Ileal-lymphoid-nodular hyperplasia, non-specific colitis, and pervasive developmental disorder in children", Lancet 1998; 351: 63741
  51. ^ “TIMESONLINE MMR doctor Andrew Wakefield fixed data on autism”(英語)
  52. ^ Lancet Retracts Wakefield Paper
  53. ^ チメロサールとワクチンについて 横浜市衛生研究所
  54. ^ [プロバイオティクスが子どものADHDを予防するかもしれない、13年間の追跡調査 https://www.mededge.jp/a/pedi/13667]
  55. ^ Pärtty A et al. A possible link between early probiotic intervention and the risk of neuropsychiatric disorders later in childhood: a randomized trial. Pediatr Res. 2015 Jun;77:823-8.
  56. ^ 氏家・松田・森・若山・村上・山本「自閉症児309例の臨床特徴の分析:高機能自閉症とアスペルガー症候群の臨床特徴に関する調査研究」
  57. ^ 高橋・大野・染矢訳「DSM-IV 精神疾患の診断・統計のマニュアル」
  58. ^ 宮尾益知:監修『女性のアスペルガー症候群 : イラスト版』(講談社、2015年3月)ISBN 978-4-06-259790-6
  59. ^ 佐藤光展、精神医療ルネサンス「DSMの功罪 小児の障害が20倍!」読売新聞の医療サイトyomiDr.(ヨミドクター)2012年10月24日
  60. ^ 精神医学「DSM-5をめぐって─Dr. Allen Francesに聞く」医学書院2012年8月(54巻8号)
  61. ^ Michael Mechanic (2013-05-14). “Psychiatry's New Diagnostic Manual: "Don't Buy It. Don't Use It. Don't Teach It."”. Mother Jones. 
  62. ^ a b 英国国立医療技術評価機構 2012, Chapt.1.2.3.
  63. ^ 英国国立医療技術評価機構 2012, Chapt.1.2.5.
  64. ^ 英国国立医療技術評価機構 2012, Chapt.1.5.11.
  65. ^ F84. Pervasive developmental disorders”. ICD-10: International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems: Tenth Revision. World Health Organization (2007年). 2013年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年10月10日閲覧。
  66. ^ Sanders, James Ladell (2009). “Qualitative or Quantitative Differences Between Asperger’s Disorder and Autism? Historical Considerations”. Journal of Autism and Developmental Disorders 39 (11): 1560-1567. doi:10.1007/s10803-009-0798-0. ISSN 0162-3257. PMID 19548078. 
  67. ^ Carpenter, Laura Arnstein; Soorya, Latha; Halpern, Danielle (2009). “Asperger's Syndrome and High-Functioning Autism”. Pediatric Annals 38 (1): 30-5. doi:10.3928/00904481-20090101-01. 
  68. ^ 第2回掲載分 自閉症ってどんな子なの? - 愛知県青い鳥医療福祉センター
  69. ^ 英国国立医療技術評価機構 2011, Chapt.1.5.7.
  70. ^ a b c d e 英国国立医療技術評価機構 2012, Chapt.1.2.8.
  71. ^ Baron-Cohen他、Autism-Spectrum Quotient、2001
  72. ^ 自閉症スペクトラム指数(英語)
  73. ^ 自閉症スペクトラム指数(日本語版) (PDF)
  74. ^ Baron-Cohen S, Wheelwright S, Skinner R, Martin J, Clubley E (2001). “The Autism-Spectrum Quotient (AQ): evidence from Asperger syndrome/high functioning autism, males and females, scientists and mathematicians” (PDF). J Autism Dev Disord 31 (1): 5-17. doi:10.1023/A:1005653411471. PMID 11439754. http://autismresearchcentre.com/docs/papers/2001_BCetal_AQ.pdf 2008年8月28日閲覧。. 
  75. ^ 若林明雄自閉症スペクトラム指数AQ 日本語版について (PDF) 『自閉症とADHDの子どもたちへの教育支援とアセスメント』国立特殊教育総合研究所科学研究費報告書、2003年、47-56ページ
  76. ^ Woodbury-Smith MR, Robinson J, Wheelwright S, Baron-Cohen S (2005). “Screening adults for Asperger Syndrome using the AQ: a preliminary study of its diagnostic validity in clinical practice” (PDF). J Autism Dev Disord 35 (3): 331-5. doi:10.1007/s10803-005-3300-7. PMID 16119474. http://autismresearchcentre.com/docs/papers/2005_Woodbury-Smith_etal_ScreeningAdultsForAS.pdf 2009年1月2日閲覧。. 
  77. ^ Baron-Cohen S. The extreme male brain theory of autism. Trends in Cognitive Sciences 6: 248-254, 2002. 和訳
  78. ^ 同上 解説新聞記事(英語)
  79. ^ マルコ・イアコボーニ『ミラーニューロンの発見』塩原通緒訳、早川書房、2009年、220-224頁
  80. ^ 英国国立医療技術評価機構 2012, Chapt.1.1.7.
  81. ^ 英国国立医療技術評価機構 2013, Chapt.1.3.2.
  82. ^ a b c d 医薬品インタビューフォーム(2016年9月改訂 第18版)エビリファイ (pdf)”. 医薬品医療機器総合機構 (PMDA) (2016年9月). 2016年10月14日閲覧。
  83. ^ 抗精神病剤「リスパダール®」小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性の適応追加承認取得ヤンセンファーマ
  84. ^ Ghaleiha A, Alikhani R, Kazemi MR, Mohammadi MR, Mohammadinejad P, Zeinoddini A, Hamedi M, Shahriari M, Keshavarzi Z, Akhondzadeh S. (2016-4-29). “Minocycline as Adjunctive Treatment to Risperidone in Children with Autistic Disorder: A Randomized, Double-Blind Placebo-Controlled Trial”. en:Journal of child and adolescent psychopharmacology. doi:10.1089/cap.2015.0175. PMID 27128958. https://online.liebertpub.com/doi/10.1089/cap.2015.0175. 
  85. ^ Kumar H, Sharma B. (2016-1-1). “Minocycline ameliorates prenatal valproic acid induced autistic behaviour, biochemistry and blood brain barrier impairments in rats”. en:Brain research. (1630): 83-97. doi:10.1016/j.brainres.2015.10.052. PMID 26551768. http://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S0006-8993(15)00839-2. 
  86. ^ [1] 共同通信 2014年10月10日付
  87. ^ Single dose of century-old drug approved for sleeping sickness reverses autism-like symptoms in mice
  88. ^ 自閉症は漢方でよくなる!(健康ライブラリ) 飯田 誠
  89. ^ 中医对自闭症的认识及治疗现状
  90. ^ 「米国における自閉症、注意欠陥・多動症等の発達障害児のはり治療」 日本小児はり学会 特別講習会2015
  91. ^ Scalp acupuncture effect on language development in children with autism: a pilot study. Clinical Trial Allam H, et al. J Altern Complement Med. 2008. Show full citation
  92. ^ [Treatment of autism with scalp acupunctur]. Li N, et al. Zhongguo Zhen Jiu. 2011. Show full citation
  93. ^ 子どもの鍼治療「おねしょ」に効果、チック障害を含めた5つの問題に有望 Medエッジ
  94. ^ Yang C, Hao Z, Zhang LL, Guo Q (2015). “Efficacy and safety of acupuncture in children: an overview of systematic reviews”. Pediatr. Res. 78 (2): 112–9. doi:10.1038/pr.2015.91. PMID 25950453. 
  95. ^ Kanner, L: Autistic disturbances of affective contact. Nervous Child, 2: 217 250, 1943.
  96. ^ Asperger, H.: Die“Autistischen Psychopathen”im Kindesalter. Archiv. fur Psychiatrie und Nervenkrankheiten, 117: 76-136, 1944.
  97. ^ 上野千鶴子著「マザコン少年の末路」の記述をめぐって : 河合おんぱろす増刊号』(1994年,河合文化教育研究所)
  98. ^ 「『マザコン少年の末路』増補版をめぐって:『月刊社会教育』」(谷口郁子1994-12,38(12):70-74)
  99. ^ 学陽書房1990-1995年『ニュー・フェミニズム・レビュー』
  100. ^ この曲が収録されていた『LIVE OR DIE-Corkscrew A Go Go』(VHS:1999、DVD:2000) と『pictures vol.1』(DVD:2000) は廃盤、回収された。
  101. ^ [2]
  102. ^ 毎日新聞、2012年5月7日。
  103. ^ 「テレビ朝日|Qさま!!」ページ中程に<おわびと訂正>

参考文献[編集]

臨床ガイドライン

その他

外部リンク[編集]