ドリア
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ドリア | |
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![]() ドリアの皿を下まですくったところ | |
発祥地 |
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地域 | 横浜 |
考案者 |
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誕生時期 | 昭和5年頃(1930年頃) |
主な材料 | ピラフ · ホワイトソース |
ドリア(Doria)は、米を使った料理のひとつ。ピラフなど米飯の上にベシャメルソース(ホワイトソース)をかけてオーブンで焼いた料理[1]。
概要[編集]
2019年現在知れ渡っているドリアの原型は、1930年頃横浜ホテルニューグランドの初代総料理長であったサリー・ワイルが、体調を崩した欧州の銀行家のために即興で提供した料理であると考えられている[2]。その時提供されたものは、バターライスに芝エビのクリーム煮とベシャメルソース(ホワイトソース)をかけ、オーブンで焼き上げたものであるが、戦前のニューグランドでは、それ以外にも蟹を使ったドリアなど、いくつかのバリエーションが存在していた[3]。上にチーズをのせる発想はワイル以降の後継者の改良によって得られた[4]もの、という説もあるが、当時のフランス料理にはリゾットの上に魚介のクリームソースとチーズをかけてグラタンにする、という料理も存在していたことから[5]、ドリアのレシピの源流にはフランスの米料理があるものと考えられている。
一般的な調理法としては、バターを塗った耐熱容器にバターライスまたはピラフを盛り、ベシャメルソースで覆い、その上から削ったパルメザンチーズをふりかけ、表面に焦げ色がつくまでオーブンで焼く。
エビやイカをいれたものはシーフードドリア、鶏肉をいれたものはチキンドリア、カレーを使ったものはカレードリアと呼ばれるなど、具材やソースによって様々な呼ばれ方をされるが、ライスグラタンと呼ばれることもある。
イタリアンファミリーレストランチェーンのサイゼリヤでは、ターメリックライスを用い、ホワイトソースとミートソースで仕上げたドリアをミラノ風ドリアと呼称している[6]。
脚注[編集]
出典[編集]
- ^ デジタル大辞泉. “ドリア” (日本語). コトバンク. 2020年11月20日閲覧。
- ^ 日本の西洋料理
- ^ ニッポン定番メニュー事始め P.190
- ^ エスコフィエフランス料理 P.547
- ^ “「ミラノ風ドリアを下さい」とイタリアのレストランで言ったら “サイゼリヤのアレ” とは全く違うものが出てきた”. ROCKET NEWS24 (2015年9月24日). 2020年11月20日閲覧。
参考文献[編集]
- 菊地武顕『あのメニューが生まれた店』平凡社、2013年11月。ISBN 978-4-582-63486-0。
- 高橋清一『横浜流―すべてはここから始まった』東京新聞出版局、2005年7月。ISBN 978-4-8083-0834-6。OCLC 170029418。
- 澁川祐子『ニッポン定番メニュー事始め』彩流社、2013年9月。ISBN 978-4-7791-1934-7。
- Georges Auguste Escoffier『エスコフィエフランス料理』角田明訳、柴田書店、1969年11月。ISBN 978-4388056583。OCLC 703794136。
- Gratin de riz à la béchamel "Origine du plat : Europe"
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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