マザー・バンガード

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機動戦士クロスボーン・ガンダム > マザー・バンガード

マザー・バンカードは、漫画機動戦士クロスボーン・ガンダム』に登場した架空の宇宙戦艦。宇宙海賊クロスボーン・バンガードの母艦となる。

艦体解説

元々は宇宙世紀0123年にコスモ貴族主義国家「コスモ・バビロニア」建国を目指して蜂起したクロスボーン・バンガード軍の艦隊総旗艦「バビロニア・バンガード」として建造されていたが、完成は建国が失敗に終わった終戦後の宇宙世紀0128年であった。建造者が貴族主義者であるため外観のデザインの美しさも重視しており、大航海時代帆船を模した船体で艦首には巨大な黄金の女性像が彫られている。

武装は、舷側およびマストに装備されたメガ粒子砲、対艦ミサイル、対空機銃。外見だけではなく内部にも当時の最先端レベルの技術を贅沢に盛り込んであり、特に帆の部分に搭載されたミノフスキードライブは推進剤を使わない加速が可能。これにより惑星間レベルの長期航海を従来の宇宙艦とは比べ物にならない短期間、無補給で行えるが、これは同型艦にすら搭載されていない極秘中の極秘のシステムであり、通常は従来型の宇宙艦と同様に熱核ロケットエンジンで航行を行っている。また、船体全体をビームシールドで覆うことで高い防御力を誇るが、動力炉が臨界に達するまでの二十数分程度しか維持することは出来ない。建国後の地球侵攻作戦を予定していたため、内部には大気圏突入カプセルを多数収納していた。

反貴族主義者によって行われた処女航海時に爆発事故によって沈んだと思われていたが、 実際には健在であった。この事故は将来の地球侵攻のために地球圏の混乱を目論んでいた木星帝国によるテロ攻撃であったが、この攻撃によって木星帝国の存在を知った反貴族主義者は木星帝国打倒のためにクロスボーン・バンガードを再結成し、本艦はその母艦「マザー・バンガード」として運用されることとなる。木星圏におけるゲリラ活動で木星帝国を長く悩ませるが、木星の対外プロパガンダによって地球圏では「木星の貨物船を襲う宇宙海賊の艦」として知られていた。

しかし、木星帝国の地球侵攻作戦の阻止には失敗。地球へと向かった木星帝国軍を追って地球圏へと到着したマザー・バンガードは、帝国のワナに落ち地球連邦軍との交戦を余儀なくされ、敵の目をくらますために自沈。乗組員は大気圏突入カプセルに分乗して地球へと脱出した。

その後、帆の一部はアナハイム・エレクトロニクス社によって回収され、スピードキング(サナリィ側名称:イカロス) の名称でミノフスキードライブの実験に使用されている。

同型艦

エオス・ニュクス

武装を取り外され、ブッホ・コンツェルンの、というよりコスモ・クルツ教団の船として使われている。指揮官は教団を率いるシェリンドン・ロナ。

関連項目