セシリー・フェアチャイルド

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セシリー・フェアチャイルドCecily Fairchild)は、アニメーション映画機動戦士ガンダムF91』、漫画機動戦士クロスボーン・ガンダム』に登場した架空の人物。本名(または旧名)はベラ・ロナBerah Ronah)。年齢は『F91』では17歳、『クロスボーン・ガンダム』では28歳(冬馬由美)。

経歴及び劇中での活躍

コスモ・バビロニア建国戦争期(『機動戦士ガンダムF91』)

フロンティア総合学園普通科に通う17歳の少女。クロスボーン・バンガード(C・V)のカロッゾ・ロナ(鉄仮面)とナディア・ロナとの間に生を受け、4歳の頃よりシオ・フェアチャイルドの娘として育てられていた。

祖父マイッツァーの掲げる貴族主義に反発したナディアに連れられフロンティア・サイド(旧サイド4)のコロニー「フロンティアIV」に移住してきた。類い希な美貌の持ち主であり、十数年ぶりに再会した祖父マイッツァー・ロナから、コスモ・バビロニアの象徴(アイドル)としてロナ家に迎えられ、友達であるシーブック・アノーが死んだと思っていたこともありベラ・ロナとして生きる道を選ぶ。

新型MSビギナ・ギナを与えられ、ザビーネ・シャル率いる「黒の戦隊(ブラックバンガード)」に随伴していたが、戦場にてシーブックと再会し、ベラではなくセシリーとして生きることを選び、そしてラフレシアを駆るカロッゾに戦いを挑む。カロッゾ自身にコックピットをこじ開けられ宇宙空間に飛ばされるもののシーブックに助けられた。これらの経緯などにより、シーブックとはより親密になっていったようである。

小説版では気絶せずにF91に救助され、シーブックと共にラフレシアを撃破。その際に2人分の加速度をまともに受けて昏倒したシーブックを介抱しながら、仲間達の助けを待つと、映画版とは立場が逆転したラストシーンを迎える。

以降のコスモ・バビロニア建国戦争期における行動などの詳細については不明であるが、後述の『機動戦士クロスボーン・ガンダム』において、人は平等であると唱え、コスモ貴族主義を否定する演説をしたことが語られている。

木星戦役期(『機動戦士クロスボーン・ガンダム』)

その後の消息については『機動戦士クロスボーン・ガンダム』において語られており、演説で貴族主義を否定、宇宙世紀0128年、シーブックらと共に新造艦バビロニア・バンガードの処女航海に参加。しかし同艦はその航海中、事故が発生し乗員全員が行方不明になったと記録されており、セシリー・フェアチャイルドの名も記録上はここで消えている(死亡)。だが、実際には健在であり、木星帝国の野望を知ったセシリーは本名のベラ・ロナに名を変え、自らが指導者となり新生クロスボーン・バンガードを組織、戦艦マザー・バンガードの艦長として木星圏で帝国との戦いを行っていた。なお、この頃からシーブックは本名ではなくキンケドゥ・ナウという偽名を名乗り、ベラを支えていた。

宇宙世紀0133年、新生クロスボーン・バンガードはついに地球侵攻を開始した木星帝国を追撃して地球圏に舞い戻るが、ベラの従妹シェリンドン・ロナの策により連邦軍との交戦を余儀なくされる。だが、トビア・アロナクス、キンケドゥ・ナウの活躍により木星帝国総統クラックス・ドゥガチの野望に終止符を打っている。戦役終結後は再びセシリー・フェアチャイルドに戻り、恋人であるキンケドゥ(戦役後には元の名前シーブック・アノーに戻っている)の手を取って地球の緑の中へと消えて行った。

その後、シーブックと結婚、一児の母となり、パン屋[1]を営んでいることが『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』で明かされている。さらにその続編である『鋼鉄の7人』では二児の母となった。

ザンスカール戦争(『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』)

ザンスカール戦争時、暮らしている町が戦火に巻き込まれ、避難を余儀なくされている。成長した二人の子供はザンスカール帝国と戦うからと、リガ・ミリティアに志願すると言って家を出てしまい、夫(シーブック)と共に避難地域に身を寄せ、家を出た子供達や、たまに自身のパン屋に戻ってパンを人々の為に作るシーブックを案じ見守っている。街を蹂躙し、避難地域にまで進出してきたザンスカール帝国軍ベスパのMSに襲われるが、シーブックが操縦するクロスボーン・ガンダムが現れ危機を救われ、すでに存在しないはずのクロスボーン・ガンダムの姿を見て驚いている。

主な搭乗機

主な搭乗艦

  • バビロニア・バンガード
  • マザー・バンガード

脚注

  1. ^ 彼女はパン屋を営んでいたシオ・フェアチャイルドの影響からか、マザー・バンガードの艦長をしていた頃は、ストレスが溜まるとパンを焼くことがあった。

関連項目