転売屋

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転売屋(てんばいや)または転売師(てんばいし)とは、転売行為を行う者の意。

概要[編集]

主に数量が限定されるなどの入手困難な商品を転売目的で大量に購入し、インターネットオークション等で高値で販売することを生業・趣味とした人々を指す。

原則として、転売目的で手に入れた物を売却し営業を行う者は古物営業法に規定される許可を受ける必要がある[1]外国人が在留資格に反する形で転売を職業とした例では出入国管理法違反で逮捕された例がある[2]

主に以下のものが転売屋による転売対象となりやすい。

有料チケット
人気ミュージシャンやアイドルの公演チケットや人気イベントの入場チケットなどを転売目的で大量に買い占める。ダフ屋にあたる行為で、迷惑防止条例違反や物価統制令違反などで逮捕されるケースも存在する。
限定商品
コミックマーケットワールドホビーフェスティバルなどの、いわゆるおたく向けのイベントや、人気ミュージシャンやアイドルのライブなどの会場で販売される「会場限定商品」を転売目的で購入する。人気が予想される商品は、販売側が購入制限をしているが、転売屋が複数人のアルバイト(並び屋、買い子などと呼ばれる)を雇って買い占めを行う場合もあり[3]、イベント主催者が問題視した[4]こともある。
商品自体に希少価値がなくとも、年始に販売される限定販売の福袋などは、販売価格に対して転売価格が上回ることを期待して買い占める[5]
一般市販品では、漫画アニメの限定商品をインターネットショッピングで大量に個別注文し、ショップを倉庫代わりにして転売行為を行っていた事例があり、ショップ側が転売屋と見られる顧客に対して警告を送った例もある[6]
希少性・話題性のある新製品
人気商品または人気が予想される商品の場合、製造や流通の関係で通常の販売でも在庫が少ない場合がある。それら人気商品を買い占め主にネットオークションを利用して高値で転売を行う。人気ゲーム機などが狙われやすく、海外から仕入れにやってくる転売屋も存在する。
2007年4月には、転売目的で量販店から大量に仕入れたゲーム機を、海外に輸出したことを装って消費税の不正還付を受けていた業者が逮捕されている[7]
最近では『妖怪ウォッチ』の特典付き劇場前売り券の人気が加熱して転売が問題となった。

インターネットスラング[編集]

同意語としてテンバイヤー(もしくは転売ヤー)というインターネットスラングがある。この語源は「転売」と「バイヤー」を掛け合わせた造語であり最もよく使われるスラング“転売厨”同様、多くは侮蔑的用法で用いられる。

脚注[編集]

  1. ^ 古物営業法FAQ”. 警視庁. 2013年6月28日閲覧。
  2. ^ 消えた「メリーズ」…中国人買い占め、転売で〝ボロもうけ〟 ついに捜査のメス 産経新聞 2014年10月27日
  3. ^ 人気イベントのジレンマ 徹夜組と転売と”. animeanime.jp. 2012年1月9日閲覧。
  4. ^ ワンダーフェスティバル2004夏ガイドブック 参考
  5. ^ 中国人が福袋を転売目的で買い占め、日本人が迷惑している
  6. ^ “転売ヤー”に、Amazonが最後通告 Amazonで商品確保、ヤフオク空売り”. ITmedia (2008年5月22日). 2012年1月9日閲覧。
  7. ^ 朝日新聞 2007年4月14日付け 参考

関連項目[編集]