爆走デコトラ伝説

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爆走デコトラ伝説』(ばくそうデコトラでんせつ)は、1998年に、ヒューマンからリリースされたプレイステーションレースゲーム。トラックをプレイヤーの手で装飾し、自分だけのアートトラック(デコトラ)で競走して日本一のトラッカー(トラック運転手)を目指すというコンセプトで開発された。トラックの荷台を彩るペイントや装飾品はその筋の一流ペインターの監修を受ける、レース中のBGMに演歌を採用する、シンプルな操作性などが好評価を受け、人気作品のひとつとなった。後にヒューマンの倒産で続編がスパイクからリリースされている。CEROB区分(12歳以上対象)。 シリーズのイメージトラックは『一番星』及び『芸術丸シリーズ』。

なお、1999年にティー・ワイ・オー(TYO)からリリースされた「~アートカミオン~芸術伝」も、製作スタッフの関係でシリーズ関連作品として本稿で取り上げる。

各シリーズの概要[編集]

爆走デコトラ伝説〜男一匹夢街道〜[編集]

(プレイステーション用、1998年6月25日、ヒューマン

第1作。監修にデコトラのペイントを数多く手がける関口工芸の関口操を迎える。関口はゲーム内でも「関口親分」と称し、トラックをドレスアップするショップの親父という役柄で登場する。プレイヤーへのアドバイスを行うほか、タイムアタックでは親分が手がけた自分のトラック「芸術丸」で勝負を挑む。

  • プレイヤーのトラックは中型のバンのみ。性能・特性とボディ及びリアの外観の異なる5種類が設定されている。
  • BGMに演歌を取り入れ、北岡ひろし、安藤ひろ子(縣ひろこ)などの歌曲を採用。
  • 走行できるコースは東名高速道路中央自動車道名神高速道路中国自動車道九州自動車道関越自動車道東北自動車道道央自動車道
  • 実際に存在するデコトラも実名で登場する。また、名前などが違う実際のデコトラを模したトラックも登場。
  • 当時のPSソフトとしてはグラフィックに優れていた。
  • プレイヤーのトラックのみなぜか縦長である。
  • 一定数のライバルを倒した後、「ショップ」へ行くと性能向上イベントが発生する。低速域(加速重視)・中速域(トルク重視)・高速域(最高速重視)の中から1項目を選び自分のトラックを性能向上することが出来る(全3段階・後からの変更は不可)。

このうち一流ペインターのデザインと演歌のBGMはナムコの『トラック狂走曲』にも影響を与えている。

自動車レースゲームとしてはエポックメイキングな作品であり、35万枚のヒット作だったにもかかわらず、その後ヒューマンは倒産。デコトラ伝説は2つの流派に分かれていく。

デコトラのパーツ・ペイント等(爆走デコトラ伝説)[編集]

  • 初代作ということもありパーツ数は決して多いとはいえない。また、パーツのばらつきも多い(例えばリアバンパーは豊富だがハシゴが極端に少ないなど)。
  • ペイント数はそこそこ多い。
  • ドレスアップは外装のみであり、オリジナルペイントは側面または天面の1種類のみ。
  • ボディパーツは最初に選んだトラックによって違うものになる。また決められた組み合わせしか選べず、後の作品のようにフロントアンドンやフロントスクリーン等を細かく選ぶことは出来ない。また、荷台上に付けるパーツもロケットしか選べない。その他のパーツは一応自由に選ぶことができ、アンドンの色も選ぶことは出来るが、青や緑のみと言った単色しか選べず、後の作品のような模様や文字が入った鮮やかなものではない。
  • 敵車には当たり前のように装着されている荷台前のアンドンや荷台上のアンドンはプレイヤーは装着不可能。また、敵車のアンドンは模様や文字入りが基本であり、アンドンの色がプレイヤーでは選べない複雑な色合である。そのため、パーツの面では「敵車だけ優遇されている」と指摘されることもある。
  • 「芸術丸」のペイントは総て使用可能である。一部パーツも使用可能。
  • パーツの長さを変えることは出来ない。
  • フロントデッキ等、一部パーツのアンドンは色を変えることはできないが、その分敵車のアンドンの様な複雑な色使いである。
  • モダン系のパーツが数を占める。

~アートカミオン~芸術伝[編集]

(プレイステーション用、1999年12月16日、ティー・ワイ・オー

デコトラ伝説のタイトルは消えたが、前作に比べて大幅な進歩を遂げた。

  • スタッフは元祖『デコトラ伝説』のメンバーが参加:ディレクターに細渕哲也、監修は関口操、演歌は北岡ひろしが担当。
  • 実在するトラックや実名で登場するトラックが大幅に増加した(雷神丸→竜神丸、駿河丸⇒駿河の歌麿など)。
  • プレイヤーのトラックに中型ダンプカー(4t)・平ボディ(4t)・大型トラック(バンボディ/10t)が追加された。これらの車輌は全国制覇モードで順次入手可能。ただし、所有できるのは各一台ずつのみで、購入後の車種変更や、車輌の売却は不可能。
  • 大型車の購入・搭乗には自動車教習所での大型免許取得が必要となる。自動車教習所は全国制覇モードの中盤で登場する。
  • 大型車の速度表示灯の灯火する速度が実車とは異なる
  • 走行可能な路線に北陸自動車道山陽自動車道が追加された。
  • プレイヤーは性能及び外見の違う旧式と新型の4tトラックに乗ることができるようになった。
  • 敵車やパーツの大幅追加等でデータ量が増え過ぎたのか、トラック、道路などのグラフィックのジャギーが多い。
  • 前作における「日本全国を走破し、各地のトラッカーとの手合わせを経ながら一人前のトラッカーとして大成する」という大筋は継承しているが、「全国制覇」というよりも、1対1対決を通じて「天下一」を目指す展開となっている。関連して、本編クリアに際しては、登場する全てのトラッカーに勝利する必要がない(次項も参照)。
  • 高速道路選択に際しては、他のシリーズ作品のような日本地図画面からの路線選択ではなく、「行先伝票を選択する」独自の形式となっている。伝票には「路線名・積荷・納期」が記載され、同じ路線であっても伝票ごとに対戦するトラッカーは異なる。伝票は常時2~4件が同時に発生し、納期を過ぎた伝票は消滅する(この場合、その伝票の対戦相手とは走ることができない)ため、実質的に「幾つかの対戦相手から選択」しながら本編を進めていくことになる。この点は、登場する全てのトラッカーを打破しなければならなかった前作と異なる。但し、終盤に登場する、前作の「文次郎」や「トラック四天王」に相当する強敵(伝票45-50番)はすべて打破する必要がある。本編の伝票は1~50番まであり、途中対戦できなかった相手とは、本編クリア後のフリー対戦にて手合わせが可能。
  • 他作品と比べ荷物が極端に壊れにくく、ダンプ専用の「土砂」など一切壊れない荷物も存在する。また、「ビン類(ビール瓶)」など壊れやすく設定されている荷物でも、数回ブロックしただけではビクともしない。また前述の伝票選択システムにより、壊れにくい積荷の伝票のみ選ぶことも可能。ダンプ系車種の場合はどの伝票でも専用の荷物となるため、積荷破損の心配は一切無い。
  • ハンディ機能が導入されており、敵トラックと対戦中、敵・自車を問わず前を走るトラックは最高速がダウン(140km程度)、後ろを走るトラックはスリップストリームで最高速がアップするようになった。前走するトラックとの差が縮まると前走トラックもスピードが一定数上がるため、お互い簡単に追い抜かれることはない(自車より敵トラックの方が性能で著しく劣る場合は無意味)。
  • プレイヤートラック性能向上のイベントは無く、ゲーム進行に伴い自動でそのトラックの主要性能(低、中、高速域)が向上する。性能振り分けのセッティングは不可能である。
  • 極端に強い敵も登場せず、非常にバランスがとれている(最初の旧式トラックでクリアすることも可能)。
  • 敵車とプレイヤーのトラックのグラフィックに差が無くなった。
  • 旧式のPSだと全体的にロードが遅く、各種メニュー画面などでの操作レスポンスが悪い。しかしPS2の高速読み込みを使えばロード時間が無くなる。また、補完処理でグラフィックのジャギーもほとんど消える。

デコトラのパーツ・ペイント等(アートカミオン芸術伝)[編集]

  • ドレスアップの度合やパーツの着け方に応じて、関口親分から「技あり」や「究極奥儀」の評価が与えられる。
  • オリジナルペイントは車種別に荷台の左・右・後ろ・天面(ダンプ・平荷台の場合はプロテクター:キャブ背面のあおり)に分けて描画可能になった。
  • キャブ(運転台)の内装をアレンジできるようになった。
  • パーツ数やペイント数が大幅に増加した。しかし、前作では使えたパーツ及びペイントが敵車専用になっている、ラッセル戻しの長さが短い物しかない、フロントスクリーンやリアバンパーの種類が極端に少ないなど、グレードダウンしている点もある。
  • 前作の不満点であった、アンドン等における自由度の少なさが改善。各種パーツのアンドンは模様入りが基本となり、色彩も「こだわりシステム」により細かく変えることができる。しかし、それでも“敵車専用の色”は多い。
  • 唯一色を変えることができない物は「フロントスクリーン」のみ。
  • 「ドデかパーツ(バカパーツ)」と呼ばれる現実世界ではとうてい装着不可能な(極端に幅が長いパーツ、極端に電飾が多いパーツ等)パーツが追加された。ただし、その追加分を差し引き、通常のパーツがいくつか削られてしまった。
  • 前作同様パーツの長さを変えることは出来ない。
  • 前作では装着できなかった荷台前アンドンや荷台上アンドンも装着可能になった。
  • ボディパーツはフロントスクリーン、フロントアンドン等、自由に組み合わせられるようになった(しかし、前作のように安全窓に二つのアンドンを貼れなくなった)。
  • パーツの値段が前作に比べ大幅に安くなった。
  • ダンプは荷台の幅をかさ上げすることもできる。
  • パーツによってはリレーパターンまで変えることもできる。
  • レトロ系、メッキパーツ等、パーツの種類が割り当てられた。
  • 前作とは違い、「レトロ系パーツ」が数を占めており、「モダン系パーツ」は極端に少なくなった。
  • 前作の様に最初から総てのパーツが使える訳ではなく、徐々に使用可能なパーツが増えていく。
  • プレイヤーのパーツは非現実的なパーツが多いため、敵車とのパーツのグラフィックに明らかな差が出るようになった(プレイヤーのパーツのみ異常に白いなど)。
  • 敵車のパーツが一部使えるようになった。芸術丸のパーツは無くなったが、その分前作の敵車のパーツが一部ある。

爆走デコトラ伝説2 男人生夢一路[編集]

(プレイステーション用、1999年12月16日、スパイク・ヴァイル)

「デコトラ伝説」のタイトルがヒューマンからスパイクへ移ってから初めての作品である。
タイトルこそ引き継がれたが、製作スタッフが変更され前作と全く異なる作りになった。
イメージキャラクターとして映画『トラック野郎』シリーズ主演の菅原文太(桃次郎)を起用。
なお特定のペインターの監修は一切受けていない。

  • 演歌歌手は北島三郎ファミリー(小金沢昇司山本譲二原田悠里和田青児など)が起用される。
  • ゲームスタート段階でカーゴ(バンボディ)とダンプを選べる。
  • 10tのダンプもプレイヤートラックになった。
  • 全国制覇モードクリア後、特定の隠しコマンドを入力することで「週刊ヤングジャンプ」連載作品「わっぱ烈伝爆造」の流星号が登場する。
  • ニトロ機能「男の気合い」が設定された。
  • 積み荷と積載量をプレイヤーが選択できる。積載量を増やせばトラックの性能は落ちるが賞金額が増え、減らせばトラックの性能が向上する。しかし、当然賞金額は高いに越した事はなく、また積載量を減らすと隠しパーツの取得が困難になるなどのデメリットがある事から「このシステムは何の為にあるのか」等と批判する声もある。
  • 走るルートによっては沿線地域の特産品を運ぶことができる(例:東名高速道路浜名湖産のウナギ九州自動車道鹿児島県産の豚肉など)。
  • 高速道路は片道だけでなく往路・復路が設定されている。北海道→九州→北海道 の要領で往復するルートのため、全ての高速道路線の上・下を1回ずつ走る構成となっている。
  • 中盤でレース中にトラックが故障するイベントが発生、強制的に負ける事になるが、共に戦って来た有志達から大型トラックの購入資金が贈られ、大型トラックを購入することでゲームを継続できる(その時の相手とは後に再戦する)。
  • 他作品に比べ、大型トラックの動きが悪い。車線変更が中型トラックと比べ非常に遅く、また走行中に車体が振られて勝手に車線変更をしてしまったり、コース壁に衝突してしまう事も多い。
  • 全国制覇モードクリア後に「カーショップ」が追加され、車輌の購入・売却が可能になる。ただし、ライバルから奪った敵車の売却は出来ない。
  • 一般車に何度も接触していると高速機動隊のパトカーが出現。しかし、レースの邪魔をしてくるだけで逮捕されることはない。
  • 第1作や第2作と製作スタッフが異なるのもあるが、同時期に発売された「芸術伝」に登場している関係上関口操は登場しない。
  • レース中、時々処理落ちが見られる。
  • 荷物が非常に壊れやすい。また、難易度も高い。
  • グラフィックの質は非常に高い。また、プレイヤーと敵車のトラックのグラフィックに差はあまりない。
  • オープニング・エンディングに登場する中型カーゴ「烈火伝」は本編には登場しない(全国制覇モード開始時のムービーに無改造の中型カーゴが登場する点から「全国制覇を達成した主人公のトラック」のイメージと思われるが、実際にプレイヤーが作成する事はできない。しかし武者ペイントは存在する。)。また、ゲーム本編には名称・カラーリング共に類似した「烈火丸」というトラックが登場するため、たびたびプレイヤーの混乱を招いている。

デコトラのパーツ・ペイント等(男人生夢一路)[編集]

  • パーツ購入とペイントのショップが分かれ、パーツ装着・交換はガレージモードで行う。
  • ショップには誰も居なくなり、質素になった。
  • パーツの長さを変えることはできない。
  • カーゴは車格によって荷台上装飾が違い、10tカーゴは「荷台上アンドン」、4tカーゴは「ロケット」のみ装着が可能。
  • パーツの種類によっては、2色のアンドンを決めることができるが、模様入りや文字入りは少なく、単調。
  • ペイント・パーツ数は『芸術伝』と比べ少ない。ペイント類はすべて製作側による独自の絵柄で、ペイント類にやや見劣りがする。
  • 敵車のパーツ及びペイントが、一部ではあるものの使用できる。
  • パーツ及びペイントは「ガレージ」でストックできるようになった。
  • 「レトロ系パーツ」は少なく、殆どが「モダン系パーツ」である。そのため「レトロトラック」等のトラックを作ることが出来ず、全体的なデコレーションの自由度は、第1作にも増して低くなった。
  • 芸術伝における「バカパーツ」や「ドデカパーツ」のような非現実的なパーツがほとんど無いため、リアリティのあるパーツは多く、敵車とプレイヤーのパーツのグラフィックに差はあまりない。

爆走デコトラ伝説 for WonderSwan[編集]

(ワンダースワン、1999年12月29日、ヒューマン・加賀テック)

爆走デコトラ伝説GBスペシャル 男度胸の天下統一[編集]

(ゲームボーイカラー専用、2000年7月21日、ヒューマン・KID

  • ゲームモードはストーリーモードの全国制覇と、通信対戦の2種類。
  • ゲームシステムは初代同様で、ニトロや男の気合はない。
  • ボタン数の問題で排気ブレーキは存在せず、十字キーの上でクラクション、下でボイスになっている。
  • 収録BGMは初代の物と同じ。ただし、ハードの制約上歌を流すことが出来ない為、画面下に歌詞の字幕が出る。なお、ポーズをかけても曲と字幕は止まらない。ボイスも画面上に文字が出て、SEが鳴るようになっている。
  • 積荷を選択可能で、積荷によってコースが決まる。選んだ積荷によっては2区間以上移動することもある。
  • ゲームを進めると軽トラック、ダンプカー等を手に入れてバトルする事も可能であるが、改造は出来ない(改造度は自分のトラックの物が適用される)。消防車などの荷物を積むスペースのない車でもなぜか普通に荷物を積むことができる。

デコトラのパーツ・ペイント等(男度胸の天下統一)[編集]

  • 関口親分は登場せず、ショップの店主は「おやじ」である。
  • ショップはパーツとチューンに分かれている。
  • パーツはショップで購入できるほか、バトルに勝つと敵車のパーツを入手できる。
  • チューンは低回転域トルク、中回転域トルク、最高速、ブレーキの4種類で、改造度は10段階ある。一度上げると下げることは出来ないが、任意のタイミングで改造することができる上、資金さえあれば数段階一気に上げる事も可能なので自由度は高い。ストーリーを進めて主人公が運送会社から独立するまでは5段階までしか改造できない。

爆走デコトラ伝説 男花道夢浪漫[編集]

(プレイステーション2用、2003年1月23日、スパイク・パオン)

  • BGMは『2』から引き続き北島三郎ファミリーを起用。
  • バックミラーを搭載(左右1個ずつ、丸型ミラーが左側に1個)。そのためか、他作品のように自車後方を直接見ることはできない。
  • 今作から、十字ボタンでの車線変更と左スティックでのステアリング操作を、レース中に切り替えられるようになった(十字ボタンや左スティックが入力されると、対応した操作方法へ自動的に変化する)。
  • この作品のみコース名が「○○自動車道」ではなく「○○圏」という表記になる。
  • 中央圏コースが条件によって「峠道」になる。
  • 技能競技大会を所定の成績でクリアすると大型車の搭乗・購入資格が得られる。
  • プレイヤートラックの性能セッティングが可能となった(全国制覇モードでライバルを1名を倒すごとに、グラフ1目盛り分貰える)。しかし、どんなセッティングを施しても加速性能がわずかに変化するだけで(「最高速度」という項目もあるにはあるが、実際に強化されるのは高速域の加速力)、実質的にセッティングの意味を成していない。
  • 荷物が非常に壊れやすく、種類によっては10回程度の接触で全損してしまう(ただし、減俸額は上昇しにくくなっている)。
  • 本作の全国制覇モードにはストーリーが存在せず、ただひたすらバトルを繰り返す構成になっている。「勝っても負けても悪態を突くだけのライバルが不愉快」「主人公の台詞がなく、ライバルに言いくるめられている様」「敵を倒すと箱絵を奪えるが烙印に変えなくてはならないので、倒すたびに敵がカッコ悪くなってしまう」「パトカーが出るのはいいが急ブレーキ踏んで止めさせようとする行為は積荷が壊れるので不愉快」などの不満点も指摘されている。加えて本作では全国制覇モードをプレイしなくてもドレスアップの費用が手に入るため、モード自体の存在意義を問う声は多い。
  • 前作同様、レース中にパトカーが出現(覆面仕様のトヨタ・クラウンセダン・高速隊パトカー仕様の日産・フェアレディZ(Z33))。
  • トラックが大型・中型の箱車のみとなり、また敵車もプレイヤーが購入できるパーツ・トラックだけで組まれているため、他作品と比べ車輌の多様性に欠ける。
  • 今作は、どのモードにも会話シーンのキャラクターボイスが収録されていない。またレース中のボイスに関しても新規録音は無く、前作で使用された菅原文太のボイスを使いまわしている。

デコトラのパーツ・ペイント等(男花道夢浪漫)[編集]

  • パーツ・ペイント類は一部を除きショップで最初から全て購入可能で、ガレージでストック可能。
  • 「レトロ系パーツ」は無くほぼ全て「モダン系パーツ」となっている。
  • 電飾および行灯の色彩変更がパート分けされていない(パーツ一括での色あい変更のみ)、電飾の流れ方が変更できない、リアウインカーに一切のパターンが付いていない、意味不明なパーツ名など、全体的に作りの甘さが目立つ。
  • ホーンやマフラーをショップやガレージで試聴できなくなっている。
  • 「一番星」の名前は本作でも使われているが、登場人物のニックネームとして使用されており、乗っているトラックも他作品の「一番星」とは全くの別物となっている。本作では敵車としての登場ではなく、プレイヤーが操縦することとなる。
  • オープニングには前作に続き「二代目一番星」「烈火伝」が登場するが、本編とは完全に無関係。
  • オリジナルペイントは天面、左右側面、後面に分けて描写可能。但し文字類が決められたもののみで自由に選べない、線描写の太さ変更が無くなっている(線により文字類を書くとき大いに不便)等、ペイントツールの使い勝手は悪い。
  • ペイントはリムーブして元の荷台に戻すことも可能(入手したペイントが無くなるわけではない)。
  • レース中に処理落ちが発生しやすい(中央圏コースで顕著)。

爆走デコトラ伝説 男花道夢浪漫スペシャル[編集]

  • 「爆走デコトラ伝説 男花道夢浪漫」に車種を追加し、「PlayStation 2 the Best」シリーズとして発売された廉価版。
  • 新たにたいやき屋、バス、焼きイモ屋、ミキサー車、ゴミ収集車、ダンプ、救急車、はしご車、パトカー、燃料輸送車が追加されたが、デコレーションすることは出来ない。

真・爆走デコトラ伝説 ~天下統一頂上決戦~[編集]

(プレイステーション2用、2005年2月10日、スパイク・ジャレコ)

シリーズの原点に戻り、元祖『デコトラ伝説』~『芸術伝』のスタッフを起用。ディレクターにジャレコへ転じた細渕哲也、監修とアートデザインに関口操、演歌歌手に北岡ひろし越乃ひかる神園さやか縣ひろこ(安藤ひろ子)を起用。
BGMとして使われる楽曲は新規に収録された曲の他に『デコトラ伝説』~『芸術伝』の2作品で使用された曲を再録。『デコトラ伝説』で使用された一部楽曲を「from 天下統一頂上決戦」バージョンとしてアレンジを変えたものもあれば、「別れ道」や「未練酒」など歌詞はそのままに歌手を変更し曲そのものを完全に変えたものもある。


  • 使用できる車種に小型トラックと超大型トラック(セミトレーラ)が加わり、6種類が保有できるようになった。しかし、どのトラックを選んでもキャブの側面が日野・レンジャー(2トンは日野・デュトロ)風という致命的なミスが存在する。
  • 大型車のフロントオーバーハングが無駄に長い
  • 今作のライバルは、使用するトラックによって「中型」「ダンプ」等のグループ分けがされており、プレイヤーが搭乗しているトラックに対応したグループのみ挑戦が可能。芸術度1000%のドレスアップを満たさなければ挑戦できないグループも存在する。
  • 運ぶ荷物がライバルによって固定されており、前述のグループ制もあって過去作品のように「壊れにくい荷物だけを選んでゲームを進める」という事が不可能になった。さらに接触回数や車線などを規制された条件戦が追加され、難易度は非常に高くなっている。
  • 大型車の搭乗資格は教習所クリアに戻った。なお、本来なら超大型トラックに乗る際には牽引免許が必要だが、ゲーム内では牽引免許取得のために教習所に再び通う必要はない。
  • クリアした相手のトラックを鑑賞できる「車両図鑑」に加え、ゲームに登場した実在のトラック同士を対決させる「名車勝負」が新設された。これで勝つと、使用したトラックのペイントが荷台の絵柄コレクション「絵柄図鑑」に登録されて鑑賞できる。
  • 最高5台のトラックがサーキットで競走する「グランドカミオン」が新設された(但し全国制覇モードの自分のトラックは出走できない)。
  • 関口親分がショップ(関口工芸)と頂上戦争のタイムアタックだけでなく、全国制覇モードにも「芸術丸」シリーズで登場する。この場合関越自動車道で対決することが多いが、関口工芸が関越道の通っている埼玉県東松山市にあるためで、関越道でのバトル時にコースをよく見ると前半に「東松山インターチェンジ」の表示がある。
  • 北陸自動車道は削除されたが、首都高速湾岸線をイメージした湾岸自動車道と北海道道がコースに加わる。
  • 操作方法・画面表示などは元祖『デコトラ伝説』の、ショップやレース画面は『芸術伝』のスタイルを継承。
  • レース内容についても『芸術伝』のシステムがほぼそのまま使用されている。『デコトラ伝説2』『男花道夢浪漫』に存在した「男の気合」や一般車のスリップストリームが廃止され、一般車の種類もそれほど多くない事から、レース内容が単調になってしまったと指摘する声もある。
  • 『芸術伝』等に比べ使用できるパーツのボリュームが減った。なお、ライバルから取得できるパーツは無い。
  • レース中、特に夜間のレースで処理落ちが見られる。さらに、PS2本体の型式によっては、レース中のフリーズや深刻なテクスチャ化けが発生することもある。
  • 全国制覇モードの登場人物「大倉」のセリフや車両購入時の解説など、テキストにいくつかミスが存在する。
  • 天下一になると、敵を大きく引き離すと実車のスピードが落ちてくる。最終的には100km/hまで落ちてくる。
  • セミトレーラーはサイドバンパーが一体化しており、首ふりもしない。
  • 初代作のように自分のトラックだけ縦に長く、グラフィックに差がある。
  • 峠S、R改は車両図鑑には載るものの搭乗できない。ヤクザの高級車は車両図鑑にも載らない。
  • 非現実的なパーツが数を占めているため、敵車とプレイヤーにおけるパーツのグラフィックの差が激しくなった(特にプレイヤーのパーツだけ青白い)。
  • パーツの種類はバランスはいい。
  • トラックのグラフィックはデフォルメ調で荒い。
  • アンドンの色はこだわりシステムにより細かく変更でき、模様入り、文字入りの複雑なものになった。その分、「同じ青色の設定なのにパーツによって微妙に色みが違う」ということが起こるようになってしまった。
  • サイドバンパーとリアバンパーが自車のみつながらない。
  • 『芸術伝』では縣あきこ(安藤あき子)の「マニキュア」が2コーラスでフェードアウトされた状態で収録されていたが、本作ではフルバージョンで収録されている。

爆走デコトラ伝説 BLACK[編集]

(ニンテンドーDS、2008年3月20日、スパイク)

プレイモード[編集]

作品によって名称は異なるが、概ねこのように大別される。

  • 全国制覇/天下一勝負 本編(芸術伝)
日本各地の高速道路を舞台にさまざまなトラックと対決し、更にドレスアップを重ねていくことで日本一のトラッカーを目指していく。基本的には1対1でのバトルで、勝つとトラッカーとしての知名度が上がり、運賃としてドレスアップや次の新車購入に必要なポイントがもらえる。一般車やライバルのトラック、路肩、中央分離帯に衝突すると積み荷が破損し、その分の損害は運賃から差し引かれる。なお積み荷を全損させたり規定時間内にゴール(目的地)に着けなかったりした場合は強制的に負けとなる。
  • 男の華道/天下一勝負 外伝(芸術伝)/トラッカー劇場(2 男人生夢一路)/男花道夢浪漫(男花道夢浪漫)
ストーリー性を重視したショートシナリオモード。通常のレースに加え、会話イベントや喧嘩勝負などのミニゲームで構成され、また特殊な条件でのレースも存在する(パトカーの包囲を突っ切る、等)。主に、全国制覇モードのライバル達を主役として進行するのが特徴。特定の条件を満たすと、プレイヤーを主役とした恋愛ゲーム風の隠しシナリオがプレイできる。なお隠しシナリオでは、全国制覇モードで製作したトラックを使用することになる(セーブデータで搭乗している車両が使用されるので、ライバルカーも使用できる。その為同じ車両同士のバトルも実現化。)。
  • 頂上戦争/最強最速戦(芸術伝)
最速記録を目指すタイムアタックや画面分割による2人対戦ができる。作品によってはドライバーの思考を設定してコンピュータ同士で競走させる「ロジック対決」もある。

操作[編集]

  • 十字ボタンのうち左右ボタンが方向指示器になっていて、押すと1回目でウィンカーが点滅し、2回目で車線変更する。全車オートマチック車の設定なのか操作を簡便にするためか、シフトチェンジの操作はない。
  • なお、左スティックによるステアリング操作は可能だが、ステアリングコントローラには対応していない。
  • 通常のブレーキの他に、2トン車以上のトラックに標準装備されている排気ブレーキを備える。これで減速すると通常のブレーキよりソフトなブレーキとなり、荷痛みが少ない。
  • 車体の投影面積が大きいので、トラックの背後につくとスリップストリームを利用して加速できる。
  • 警笛(ホーン)と車外スピーカー(ボイス)を備え、使用すると前にいる一般車に進路を開けてもらうことができる。
    • ホーン:一般車の速度を上げて先行してもらう。パーツショップで新たなホーンを購入することで音色を変更できる。
    • ボイス:一般車に車線変更を促す。複数の台詞が吹き込まれており、出発前に環境設定で台詞と男声・女声を選べる。『芸術伝』『真デコトラ伝説』は左右のボタンで台詞を変えることも可能で、3車線区間の中央車線では左右いずれかのボイスボタンを押すと押した方向の車線へ避けてくれる。

関連項目[編集]

本シリーズの影響を受けてか、トラックを運転できる自動車レースゲームは下記のような作品がある。

外部リンク[編集]