石焼き芋
石焼き芋(いしやきいも)は、サツマイモを使った食品のひとつである。
目次 |
[編集] 概要
サツマイモを熱した小石の中に埋めて、間接加熱によって焼いたもの。間接的にゆっくり加熱することで、アミラーゼ(デンプン分解酵素)が、デンプンをブドウ糖に変える。そのため、通常の焼き方よりも甘く仕上がる。
焼き芋屋が屋台や軽トラックに専用の釜を積み売り歩く姿は、日本の冬の風物詩のひとつである。売り歩く際は、「いーしやぁーきいもー、おいもー」といった独特の節回しで呼びかけるのが定番で[1]、地域によっては「ポー」あるいは「ピヨーーーー」と聞こえる音が鳴る独特の笛の音を響かせて街を巡る。この笛は芋を焼く窯に取り付けられており、排ガスの圧力で鳴る仕組みになっている。お客が来て販売作業中は笛を止めるので、近所まで来た笛の音が止まると屋台が止まっているとわかり、これが買いに出るきっかけになる。
最近では家庭用の「石焼き芋器」も市販されており、家庭でも手軽に石焼き芋が楽しめるようになってきている。屋台が減少した今はスーパー軒先での路上販売やコンビニなどで売られている。
石焼きに適した品種としては「紅あずま」、「鳴門金時」や「ベニオトメ」があげられる。
[編集] 焼き芋
石焼き釜を使わず焼いたものは、単に焼き芋と呼ばれる。
日本では昭和やそれ以前の時代において、冬の時期に道路や庭に積った落ち葉を集め、焚き火として燃やす際に、一緒にサツマイモを入れて焼く光景は、冬を物語るものとして扱われ、冬を表す季語ともなっている。こちらは石焼き釜とは違い裸火を使うことから火加減が難しいなどの問題もあるが、上手に焼ければ甘い風味を味わえる。ただ、2002年12月に施行された改正廃棄物処理法により、一部の例外を除いてゴミを野焼きすることが禁止された。焚き火などの軽微なものは例外に該当するが、産業廃棄物は量の如何を問わず禁止されているほか、地方自治体が落ち葉などを可燃ごみとして排出するように指導している[2]場合もある。
焦がさないようにするには新聞紙(濡らすと蒸し焼きのような状態になり、なめらかになる)とアルミホイルに包んで焼くと良い。家の中で作る場合、石油ストーブの上に置いたり、オーブンや電子レンジ(作例:1分半ほど加熱した後10分ほど解凍機能で加熱する)でも作られる。これらは比較的火加減などを調整しやすく準備も簡単なため、手軽に食す事が出来る。
なお、サツマイモ自体は栽培が簡単で収穫量が見込めることから、焼き芋を含むサツマイモを使った芋料理は通年食べられている。焼く他に蒸かしたり煮たりといった加熱調理が行われる。
[編集] 脚注
- ^ ハワイの歌手シモーン・ホワイトは、日本で耳にした石焼き芋売りの節回しに感銘を受け、Yakiimoという歌を作った。曲中では石焼き芋売りの節回しが日本語でほぼそのまま引用されている。
- ^ 野焼きは法律で禁止されています(地方自治体による指導の例・2011年12月3日閲覧)