「さそり座」の版間の差分
Sutepen angel momo (会話 | 投稿記録) アンタレスのデータを修正。詳細な名称の話はアンタレスに書いてあるので除去 |
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2013年2月24日 (日) 19:26時点における版
Scorpius | |
---|---|
属格形 | Scorpii |
略符 | Sco |
発音 | [ˈskɔrpiəs]、属格:/ˈskɔrpiaɪ/ |
象徴 | the Scorpion |
概略位置:赤経 | 16 hrs. 53 min. 15 sec. |
概略位置:赤緯 | −30° 44' 12" |
正中 | 7月20日21時 |
広さ | 497平方度[1] (33位) |
バイエル符号/ フラムスティード番号 を持つ恒星数 | 47 |
3.0等より明るい恒星数 | 13 |
最輝星 | アンタレス (α Sco)(1.09等) |
メシエ天体数 | 4 |
確定流星群 |
Alpha Scorpiids Omega Scorpiids |
隣接する星座 |
いて座 へびつかい座 てんびん座 おおかみ座 じょうぎ座 さいだん座 みなみのかんむり座 |
観測可能地域は+40°と−90°の間 21:00(午後9:00)に最も良く見えるのは7月の間 |
さそり座(蠍座、Scorpius, Scorpio)は、黄道十二星座の1つ。トレミーの48星座の1つでもある。
南半球、天の川沿いにある大きくて有名な星座である。夏の大三角と共に夏の星座として親しまれ、日本では南の空に確認することができる。天の川に大きなS字型で横たわっており、特徴的な形をしている。さそり座には明るい星が多くあり、視等級<3.00の星の数は12にも上り、88星座の中で最も多い。
α星は、全天21の1等星の1つであり、アンタレスと呼ばれる。
主な天体
恒星
1等星のα星(アンタレス)以外に、δ星、ε星、θ星、κ星、λ星の5つの2等星がある。
また、以下の星が固有名詞を有している中で、比較的著名なものである。
- α星:アンタレス(Antares)は、さそり座で最も明るい恒星で、全天21の1等星の1つ。有名な恒星の1つである赤色超巨星。
- β星:アクラブ(Acrab):多重星。小型望遠鏡では、二重星に見える。
- δ星:ジュバ(Dschubba)は、2等星。頭部に位置する。
- ε星:ウェイ(Wei)は、2等星。
- ζ星:さそり座ゼータ1星(グラフィアス)(Graffias)とさそり座ゼータ2星の見かけの二重星。
- θ星:サルガス(Sargas)は、2等星。尻尾を構成する。
- κ星:ギルタブは、2等星。
- λ星:シャウラ(Shaula)は、2等星。サソリの毒針を意味する。
- μ星:ピリ・エラ・ウア
- ν星:ジャバハー(Jabah)
- ξ星:グラフィアス(Graffias)
- σ星:アルニャート(Alniyat)
- τ星:アルニャート(Alniyat)
- υ星:レサト(Lesath)
- ω星:ジャバト・アル・アクラブ(Jabhat al Acrab)
星名 | 固有名 | 概略位置 | 実視等級 | スペクトル型 | 距離 | |
---|---|---|---|---|---|---|
赤経 | 赤緯 | |||||
α Sco | アンタレス | 16h29m24s | -26°25′55″ | 0.96 | 550光年 | |
β Sco | アクラブ | 16h 05m 26.7s | -19°48′20" | 2.62/4.92 |
- OGLE-2005-BLG-390L:惑星が1つ発見されている天体。赤色矮星かコンパクト星のいずれかと思われるが正体は不明。
星団・星雲・銀河
さそり座は天の川上にあるため、多くの星団を含む。
その他
- IGR J17091-3624:既知で最も小さな質量(3太陽質量)を持つ可能性のあるブラックホール。
神話
英雄オリオンの傲慢さに怒った大地母神ガイアは、さそりを地上に送り、その毒針でオリオンを殺した。この功を讃えられさそりは天に昇り星座になった。 一方、殺されたオリオンを憐れんだ女神アルテミスはゼウスに頼み、オリオンも天に上がり星座となった。 ただ今でもオリオンはさそりを恐れて、東の空からさそり座が現れるとオリオン座は西の地平線に逃げ隠れるという。
このほかに次のような神話がある。アポローンの息子パエトーンが天をかける太陽の馬車を強引に運転したときに、このさそり座に刺されそうになり、一瞬ひるんだ。そのとたん、馬たちが制御不能になり、天と地を焼きつくしそうになったので雷神ゼウスが馬車に雷を落とし、落ちた先がエリダヌス川(エリダヌス座)であった。
中国人は青龍にたとえた。この想像上の生物は、強力だが慈悲深く、天に現れることによって春を予告する。星との対応はさそり座のサソリと同じであり、頭部に房宿、心臓部に心宿、尾部に尾宿の3星宿を置いた。
呼称と方言
日本では、一時期、漢字での綴り「蠍」の右の「欠」がない字体が正式なものとされた時代があった。 アンタレスを挟むσ星とτ星、さそりの尾であるλ星-υ星などは、方言としてアステリズムが多数存在する。 詳細はさそり座の方言を参考。
- ^ “星座名・星座略符一覧(面積順)”. 国立天文台(NAOJ). 2023年1月1日閲覧。