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マイケル・フランコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マイケル・フランコ
Maikel Franco
東北楽天ゴールデンイーグルス #23
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 アスア州アスア英語版
生年月日 (1992-08-26) 1992年8月26日(32歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 三塁手一塁手
プロ入り 2010年 アマチュアFA
初出場 MLB / 2014年9月2日
NPB / 2023年3月30日
年俸 9000万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

マイケル・アントニオ・フランコMaikel Antonio Franco1992年8月26日 - )は、ドミニカ共和国アスア州アスア英語版出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。東北楽天ゴールデンイーグルス所属。

愛称は「コンパ・F[2]

経歴

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プロ入りとフィリーズ時代

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フィリーズ時代

2010年6月20日にフィラデルフィア・フィリーズと契約し[3]、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・フィリーズでプロデビュー[3]

2013年はマイナー2球団(A+級クリアウォーター・スレッシャーズ、AA級レディング・ファイティン・フィルズ)合計で134試合に出場し、打率.320、31本塁打、103打点、1盗塁を記録し[3]、フィリーズ傘下のマイナー最優秀選手に与えられるポール・オーウェンス賞を受賞した[4]。また、7月にはオールスター・フューチャーズゲームの世界選抜にも選出された。

2014年、マイナーではAAA級リーハイバレー・アイアンピッグスでプレーし、133試合に出場して打率.257、16本塁打、78打点、3盗塁を記録した[3]。9月のロースター拡大でメジャー初昇格し、9月2日のアトランタ・ブレーブス戦でメジャーデビュー[5]。この年メジャーでは16試合に出場して打率.179、5打点を記録した[3]

2015年は開幕をAAA級リーハイバレーで迎えたが、5月15日に昇格すると、三塁手のレギュラーを獲得。6月には打率.352、8本塁打、24打点と打棒が爆発し[6]ナショナルリーグルーキー・オブ・ザ・マンスに選出された。合計では80試合に出場して打率.280、14本塁打、50打点を記録した[3]

2016年はフルシーズン、三塁のレギュラーに定着し、152試合に出場。規定打席に初めて到達し、打率は.255ながら、チームトップ(本塁打はライアン・ハワードと並びタイ)[7]の25本塁打、88打点を記録した[3]

2017年は154試合に出場して打率.230、24本塁打、76打点を記録した[3]

2018年は131試合に出場して打率.270、22本塁打、68打点、1盗塁を記録した[3]

2019年は123試合に出場して打率.234、17本塁打、56打点を記録した[3]。オフの12月2日にノンテンダーFAとなった[8]

ロイヤルズ時代

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2019年12月27日にカンザスシティ・ロイヤルズと295万ドルの単年契約を結んだ[9]

2020年新型コロナウイルスの感染拡大の影響で60試合制となる中で全試合に出場した。オフの12月2日にノンテンダーFAとなった[10]

オリオールズ時代

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オリオールズ時代

2021年3月17日にボルチモア・オリオールズと80万ドルの単年契約を結んだ[11]。オプションとして最大20万ドルの出来高が含まれる。オリオールズでは104試合に出場し、打率.210、11本塁打、47打点を記録したが、8月23日にDFAとなり[12]、8月27日に自由契約となった[13]

ナショナルズ時代

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ナショナルズ時代

2021年12月12日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[14]

2022年4月7日に開幕ロースターに登録された[15]。ナショナルズでは103試合に出場し、打率.229、9本塁打、39打点を記録したが[16]、8月26日に自由契約となった[17]

楽天時代

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2022年12月1日、東北楽天ゴールデンイーグルスが獲得を発表した[18]。背番号は23[19]

2023年は開幕戦の対北海道日本ハムファイターズ戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)に「3番・指名打者」で先発出場。本塁打を含む3安打の活躍を見せ、4月8日の対千葉ロッテマリーンズ戦(ZOZOマリンスタジアム)では澤村拓一から逆転のスリーランを放つなど上々の滑り出しを見せたが、打撃の状態を落とし、6月18日に登録を抹消された。6月30日に再び昇格し、シーズン終盤まで一軍に帯同した。シーズンでの打率は.221にとどまったが12本塁打を放ち2桁本塁打を記録した。2023年シーズンに来日した外国人選手で2桁本塁打を記録したのはフランコを含め3人のみで、両リーグを合わせても5人のみであった。

2024年埼玉西武ライオンズとの開幕カードの1戦目と2戦目にいずれも「6番・指名打者」で先発出場したものの2試合とも2打席連続空振り三振に終わり代打を出され、4打席の中で1度もバットをボールに当てることが出来ずに、3戦目には一軍登録を抹消された。5月28日の対横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)で一軍に復帰。先発出場して3打席目でケイから今シーズン初ヒットとなる二塁打を放った。5月31日の対東京ヤクルトスワローズ戦(県営あづま球場)では9回一死一・二塁1点ビハインドの場面で村林一輝の代打で茂木栄五郎が告げられるが、これを見たヤクルトベンチが長谷川宙輝にをマウンドに送ったため代打の代打として登場すると代わり端の初球を打ってそれが逆転サヨナラ3点本塁打となった。代打の代打でのサヨナラ本塁打は2006年のヴァル・パスクチ以来5人目、「逆転」となると1980年の門田博光以来2人目の快挙であった[20]。また代打でのサヨナラ本塁打と代打の代打でのサヨナラ打・サヨナラ本塁打はいずれも球団史上初であり、更にこの勝利が球団通算100度目のサヨナラ勝利となった[21]

選手としての特徴

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確実性に課題を残すものの、長打力が魅力のパワーヒッター[22]。守備では三塁を本職に一塁もこなせるが、三塁で失策数リーグワーストを記録するなど難がある[22]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2014 PHI 16 58 56 5 10 2 0 0 12 5 0 0 0 1 1 0 0 13 1 .179 .190 .214 .404
2015 80 335 304 45 85 22 1 14 151 50 1 0 0 1 26 2 4 52 8 .280 .343 .497 .840
2016 152 630 581 67 148 23 1 25 248 88 1 1 0 4 40 7 5 106 13 .255 .306 .427 .733
2017 154 623 575 66 132 29 1 24 235 76 0 0 0 5 41 3 2 95 21 .230 .281 .409 .690
2018 131 465 433 48 117 17 1 22 202 68 1 0 0 3 29 7 0 62 15 .270 .314 .467 .780
2019 123 428 389 48 91 17 0 17 159 56 0 0 0 3 36 19 0 61 14 .234 .297 .409 .705
2020 KC 60 243 223 23 62 16 0 8 102 38 1 0 0 4 16 1 0 38 4 .278 .321 .457 .778
2021 BAL 104 403 377 31 79 22 0 11 134 47 0 0 0 3 20 0 3 67 12 .210 .253 .355 .608
2022 WSH 103 388 371 31 85 15 0 9 127 39 1 0 0 3 12 0 2 75 18 .229 .255 .342 .597
2023 楽天 95 334 312 31 69 11 0 12 116 32 0 0 0 0 21 0 1 52 11 .221 .272 .372 .644
2024 68 243 229 20 50 5 0 8 79 30 0 0 0 3 9 0 2 49 7 .218 .251 .345 .596
MLB:9年 923 3573 3309 364 809 163 4 130 1370 467 5 1 0 27 221 39 16 569 106 .244 .293 .414 .707
NPB:2年 163 577 541 51 119 16 0 20 195 62 0 0 0 3 30 0 3 101 18 .220 .263 .360 .624
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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一塁(1B) 三塁(3B)
























2014 PHI 5 20 2 0 2 1.000 12 11 28 1 3 .975
2015 2 13 1 0 1 1.000 75 49 119 10 11 .944
2016 - 148 93 223 13 16 .960
2017 2 14 1 0 2 1.000 144 103 215 15 23 .955
2018 - 117 85 196 15 20 .949
2019 2 1 0 0 1 1.000 110 62 195 8 10 .970
2020 KC 2 8 0 0 2 1.000 51 29 89 6 17 .952
2021 BAL 2 3 0 0 0 1.000 99 66 166 8 15 .967
2022 WSH 4 13 2 0 1 1.000 99 59 196 11 15 .959
2023 楽天 10 62 3 1 4 .985 54 27 56 3 6 .965
2024 37 320 11 1 24 .997 -
MLB 19 72 6 0 9 1.000 855 557 1427 87 130 .958
NPB 47 382 14 2 28 .995 54 27 56 3 6 .965
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

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記録

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MiLB

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その他の記録

NPB

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初記録
その他の記録

背番号

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  • 7(2014年 - 2020年、2022年)
  • 3(2021年)
  • 23(2023年 - )

脚注

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注釈

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  1. ^ この安打が、エスコンフィールドHOKKAIDOにおける初安打となった[23]

出典

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  1. ^ 【楽天】2024年 年俸一覧 - スポーツ報知」『スポーツ報知』2024年2月15日。2024年9月8日閲覧
  2. ^ Breakdown of Phillies' Players Weekend names MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月19日閲覧
  3. ^ a b c d e f g h i j MLB公式プロフィール参照
  4. ^ Paul Owens Award」『Baseball Almanac』(英語)。2023年4月7日閲覧
  5. ^ Maikel Franco bats seventh for Phillies in major-league debut」『Philly.com』(英語)、2014年9月2日。2015年8月15日閲覧
  6. ^ 「MLB30球団レポート&全選手個人成績 フィラデルフィア・フィリーズ エリート投手との再戦を渇望 フランコを待つ明るい未来」『月刊スラッガー』2015年9月号 日本スポーツ企画出版社 73頁
  7. ^ 2016 Philadelphia Phillies Batting Statistics - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年12月7日閲覧。
  8. ^ Mark Feinsand「These players just joined the free-agent pool」『MLB.com』(英語)、2019年12月3日。2019年12月9日閲覧
  9. ^ Jeffrey Flanagan「Royals finalize one-year deal with 3B Franco」『MLB.com』(英語)、2019年12月27日。2019年12月28日閲覧
  10. ^ Royals Non-Tender Maikel Franco, Bubba Starling」『MLB Trade Rumors』(英語)、2020年12月2日。2020年12月3日閲覧
  11. ^ Orioles Sign Maikel Franco, Place Hunter Harvey On 60-Day IL」『MLB Trade Rumors』(英語)、2021年3月16日。2021年3月16日閲覧
  12. ^ Steve Adams「Orioles To Designate Maikel Franco For Assignment, Claim Conner Greene From Dodgers」『MLB Trade Rumors』(英語)、2021年8月23日。2021年8月24日閲覧
  13. ^ Orioles Release Maikel Franco」『MLB Trade Rumors』(英語)、2021年8月27日。2021年8月28日閲覧
  14. ^ Washington Nationals announce 2022 non-roster invitees」『MLB.com Press Release』(英語)、2022年3月14日。2022年3月14日閲覧
  15. ^ Nationals Select Strange Gordon, Franco, Arano; Place Harris, Strasburg On IL」『MLB Trade Rumors』(英語)、2022年4月7日。2022年10月12日閲覧
  16. ^ 楽天 前ナショナルズ、マイケル・フランコの獲得を発表!メジャー130発の右の大砲」『スポーツニッポン』2022年12月1日。2024年9月8日閲覧
  17. ^ Nationals Release Maikel Franco」『MLB Trade Rumors』(英語)、2022年8月26日。2022年10月12日閲覧
  18. ^ マイケル・フランコ選手 契約合意に関して」『東北楽天ゴールデンイーグルス』2022年12月1日。2022年12月1日閲覧
  19. ^ 背番号に関して」『東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイト』2022年12月19日。2022年12月19日閲覧
  20. ^ 【データ】楽天フランコ代打サヨナラ弾は球団初 代打の代打で逆転サヨナラは44年ぶり2人目」『日刊スポーツ』2024年6月1日。2024年6月1日閲覧
  21. ^ a b 楽天・フランコ 創設20年目球団史上初代打サヨナラ弾 福島市で17年ぶり勝利に今江監督もご満悦」『スポーツニッポン』2024年6月1日。2024年9月8日閲覧
  22. ^ a b 【最強は誰だ?】マイケル・フランコ|東北楽天ゴールデンイーグルス|プロ野球」『DAZN』2023年3月30日。2024年1月13日閲覧
  23. ^ a b c エスコンF初安打は楽天・フランコ!詰まりながらも右前打」『スポーツニッポン』2023年3月30日。2023年3月30日閲覧
  24. ^ 新球場エスコン開幕戦は楽天が勝利 新助っ人フランコが来日1号含む猛打賞の大暴れ」『BASEBALL KING』2023年3月30日。2023年3月30日閲覧
  25. ^ 【データ】楽天フランコ代打サヨナラ弾は球団初 代打の代打で逆転サヨナラは44年ぶり2人目」『日刊スポーツ』2024年5月31日。2024年6月1日閲覧

関連項目

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外部リンク

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