ミニトマト
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ミニトマトとは、10グラムから30グラム程度、直径 2 - 3 cm程度のトマトである[1][2]。チェリートマト、プチトマトとも呼ばれる[3]。
定義・用語
[編集]トマトを大きさによって分類する場合、おおむね 100 g 以上のものを「大玉トマト」、100 - 30 g 程度のものを「中玉(ミディ)トマト」、30‐10 g 程度のものを「ミニトマト」と呼ぶ。さらに、ミニトマトのうち大きさが 1 cm 以下のものについては「マイクロトマト」と呼ぶこともある[1]。農薬登録の作物分類においては、直径が 3 cm より大きい種を「トマト」、3 cm 以下の種を「ミニトマト」と呼ぶ[4]。
「チェリートマト」とも呼ぶ[4]。また、「プチトマト」とも呼称するが、これは昭和50年頃にタキイ種苗が、ベランダで家庭菜園を楽しめるように販売した種の名称である。同種は2007年に販売終了した。民間では名称の定着が見られるものの、政府機関やNHKなどでは総称としてはミニトマトが用いられる[5]。
歴史
[編集]トマトの原産地は、南アメリカのアンデス地方である。栽培種トマトの原種とされる Solanum lycopersicum var. cerasiforme は、ミニトマト種であった[6]。中玉以上のトマトが作られるようになったのは、トマトが中南米からヨーロッパへ伝来した16世紀以降のことである[7]。日本では、昭和50年代(1975年‐1984年)の後半に果実が堅く、日持ち性と食味の優れた完熟系品種が登場して、ミニトマトが食用として定着した[8]。
出典
[編集]- ^ a b “トマトまるごと まるわかり!:農林水産省:農林水産省”. www.maff.go.jp. 2025年4月30日閲覧。
- ^ 塚越覚 『毎日かんさつ! ぐんぐんそだつ はじめてのやさいづくり ミニトマトをそだてよう』 p34
- ^ ABC朝日放送、 辻調理師専門学校 編集 『上沼恵美子のおしゃべりクッキング 料理百科』 p.162
- ^ a b “農薬の使用についての質問 - 独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)”. www.acis.famic.go.jp. 2025年5月2日閲覧。
- ^ “なぜNHKでは「プチトマト」と言えないの? 登録商標じゃないのに使わない理由【記者の放送用語解説】(コティマム) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2025年4月30日閲覧。
- ^ 飯島, 陽子 (2013). “野生種トマト : その多様性と利用性(生物材料インデックス)”. 生物工学会誌 91 (11): 662–665. ISSN 0919-3758 .
- ^ 野口種苗研究所 野口勲『野菜だより』2008/秋号/P94‐95
- ^ 農文協 『トマト大事典』 p194
関連項目
[編集]- ソラヌム・ピンピネリフォリウム - 野生種、食用や他のトマトと交配もされる。