サラダの国のトマト姫

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サラダの国のトマト姫
ジャンル グラフィックアドベンチャー
対応機種 PC-9801
開発元 ハドソン
発売元 ハドソン
人数 1人
メディア 5インチフロッピーディスク
発売日 日本 198403311984年3月31日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
その他 型式:YF-1004
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サラダの国のトマト姫』(サラダのくにのトマトひめ)は、ハドソンが発売したアドベンチャーゲーム。北米ではNES対応ソフトとして『princess tomato in the salad kingdom』(プリンセス・トマト・イン・ザ・サラダ・キングダム)のタイトルで発売された。

概要[編集]

当時のパソコンゲーム市場でブームとなりつつあったアドベンチャーゲームの初期ヒット作。

擬人化された野菜たちによって繰り広げられるストーリーを描いたメルヘン風のアドベンチャーゲームである。サラダの国のトマト姫には、以下の3バージョンがあり、その内容は大きく異なっている(詳細は後述)。

また移植版として以下の5つがある。

ゲーム内容[編集]

オリジナルのパソコン版では1984年当時の一般的なグラフィック付きコマンド入力式アドベンチャーゲームとなっている。画面は上下に2分割されており、画面の5分の4を占める上部がグラフィック表示領域であり、5分の1を占める下部がテキスト表示領域でコマンド入力もここで行う。

グラフィックは、当時では珍しいプロのイラストレーターの起用により、ポップな色遣いと大胆なパース・線とその塗り潰しによって描画しているという理由もあり、直線を多用した独特の絵柄が特徴。PC-6001版およびPC-8001mkII版は、4色という限られた色数にも関わらず、タイルパターンを駆使した中間色でカラフルな画面を実現しているが、MSX版は線画のみで白と青のモノクロ画面だった。

当時のアドベンチャーゲームとしては珍しくオープニングにBEEP音を駆使して曲が流れた。

前年にハドソンから発売された『デゼニランド』(1983年)が、アメリカ製のアドベンチャーゲームのシステムを踏襲した英単語入力のみ対応だったのに対して、日本語(カタカナ)によるコマンド入力も受け付けるようになり、英語の辞書が必要なくなったことでプレイヤーの幅を広げることになった。とは言えコマンド入力式特有の難解さは健在であり、特にシナリオ終盤ではコマンド「wait」(日本語の場合「マツ」)をヒントも無しに何回も入力しなければいけない。

ストーリー[編集]

サラダ王国には様々な野菜や果物たちが、オニオン王の統治の下で平和に暮らしていた。しかし、ある日、パンプキン率いるカボチャ一族がクーデターを起こし、オニオン王は倒れサラダ王国を乗っ取られてしまう。パンプキンはカボチャ大王を名乗り野菜たちに圧政を敷くが、これに対し野菜たちはオニオン王の娘・トマト姫を中心に反乱軍を結成し国王軍に対抗した。しかし、トマト姫は国王軍の兵士に誘拐され、城に幽閉されてしまった。プレイヤーはキュウリ戦士となり、トマト姫を救うため旅立つ。

キュウリ戦士は人々から情報を集め、ある時はサーベルで国王軍のバナナやナスと戦い、またある時は巨大ロボット「ダイコーン」を操り国王軍のメカ「ウォーメロン」に対抗する。そして、首尾良く城にたどり着いたキュウリ戦士はカボチャ大王の弱点を知り、弱点をついてトマト姫を助け出した。

他機種版[編集]

一覧[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 サラダの国のトマト姫
日本 198407311984年7月31日
PC-8801 ハドソン ハドソン 5インチ フロッピーディスク YA-2004 -
2 サラダの国のトマト姫
日本 1984年
PC-8001mkII
PC-6001mkII
FM-7/77
MZ-1500/2000
X1
SMC-777
ハドソン ハドソン フロッピーディスク
クイックディスク
- -
3 サラダの国のトマト姫
日本 1985年
MSX ハドソン ハドソン カセットテープ - -
4 サラダの国のトマト姫
日本 198805271988年5月27日
アメリカ合衆国 199102081991年2月8日
ファミリーコンピュータ ハドソン ハドソン 2メガビット+64キロRAMロムカセット[1] 日本 HFC-RT
アメリカ合衆国 NES-RT-USA
-
5 サラダの国のトマト姫
着信☆あぷり♪
日本 200103062001年3月6日
iアプリ ハドソン ハドソン ダウンロード - -
6 サラダの国のトマト姫
プロジェクトEGG
日本 200306052003年6月5日
Windows ハドソン ハドソン ダウンロード - -
PC-8801版の移植
7 サラダの国のトマト姫
着信☆あぷり♪
日本 200410212004年10月21日
BREW対応端末
EZアプリ
ハドソン ハドソン ダウンロード - -
8 ハドソンベストコレクションVOL.4
謎解きコレクション

日本 200512222005年12月22日
ゲームボーイアドバンス ハドソン ハドソン ロムカセット AGB-B74J-JPN -
ファミリーコンピュータ版の移植
9 サラダの国のトマト姫
バーチャルコンソール
日本 201001192010年1月19日
アメリカ合衆国 201002082010年2月8日
Wii ハドソン ハドソン ダウンロード - -
ファミリーコンピュータ版の移植
10 サラダの国のトマト姫
バーチャルコンソール
日本 201209192012年9月19日
ニンテンドー3DS ハドソン ハドソン ダウンロード -
ファミリーコンピュータ版の移植
11 サラダの国のトマト姫
バーチャルコンソール
日本 201405142014年5月14日
Wii U ハドソン KDE ダウンロード - -
ファミリーコンピュータ版の移植

ファミリーコンピュータ版[編集]

ファミリーコンピュータ版では大幅なアレンジが加わっており、その中でも最も大きなものはコマンド選択式のアドベンチャーゲームになったことで、これにより単語探しに起因していたパソコン版の高い難易度を大幅に下げている。ハードの描画方式の違いから、グラフィックも一新され、子供向けの絵柄に描き直された。表示フォントは通常ファミリーコンピュータで使われるものの2倍のサイズであり、ファミリーコンピュータ用ゲームとしては珍しくかな漢字交じりの表示を採用している。

ゲーム内容は通常のアドベンチャーパートのほかに3Dダンジョンが追加されている。また、コマンド「たたかう」を選択すると戦闘モードに入り、ここでは「あっち向いてホイ」で勝負を決める。

ストーリー上の変更点としては、パソコン版では序盤に登場した脇役のかきっぱちが仲間になり、共に旅をするようになっている。また、地球のヒトと同じ姿をした「ノーミン族」という種族が登場し、トマト姫の異母姉妹・アップルリサはオニオン王とノーミン族の母親の間の子である。

ファミリーコンピュータ版の発売時の雑誌広告には、前年の1987年に発行の俵万智の大ベストセラー歌集「サラダ記念日」より、「親は子を育ててきたと言うけれど勝手に赤い畑のトマト」という歌が抜粋されコピーとして使われた。

ファミリーコンピュータ版はゲームボーイアドバンスWiiニンテンドー3DSWii Uバーチャルコンソールなどに移植されているが、一部のセリフが別のセリフに変更されている(例:ふろうしゃ→なまけもの)。

携帯アプリ版[編集]

ファミリーコンピュータ版からさらにキャラクター・背景の画像が一新されている他、全三章に分割して別商品として配信する形態を取っている。かつての8bitパソコン版と比較すると容易に結末に辿り着ける。

スタッフ[編集]

ファミリーコンピュータ版
  • ストーリーライター:MEGUPYON
  • チーフ・プログラマー:YOSHIYUKI.K
  • アシスタント・プログラマー:OKKUN MEDAKA、OUCHAN、RYOUICHI NAKAYA
  • アシスタント・コーディネーター:BILLIARD GA DAISUKI SYOUNEN、FUMIYA、NAGATA DESHITA
  • チーフ・デザイナー:TETSUYA.A
  • スプライト・デザイナー:NEGI JIISAN、TOTTEMO KAWAII、COMMANDO SASAKI
  • キャラクター・デザイン、背景デザイナー:及川泰恵
  • スペシャル背景デザイナー:GARY FUJIMOTO
  • スペシャル・キャラクター・デザイナー:KOARA TAKAOAKA
  • 背景デザイナー:小倉英之
  • 音楽:前野知常
  • サウンド・プログラマー:高橋克昇
  • トータル・アドバイザー:NONTAMA、URA
  • スペシャル・サンクス:酒井啓行、SEAN D.SUDOH

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体 結果
Electronic Gaming Monthly 23/40点 (NES)[2]
ファミ通 29/40点 (FC)[3]
NintendoLife 7/10点 (Wii VC)[4]
Nintendo Power 4.1/5点 (NES)[2]
ファミリーコンピュータMagazine 21.02/30点 (FC)[1]
ファミリーコンピュータ版
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、7・7・8・7の合計29点(満40点)となっており[5][3]、レビュアーの意見としては、「キャラクターもかわいくて面白いし、すごく楽しめるゲーム」などと評されている[5]
  • ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.02点(満30点)となっている[1]。同誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「ゲームに登場するキャラクタがすべて野菜という、異色なアドベンチャーで当時はパソコン・ユーザーをとりこにしたものだった」と紹介されている[1]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 4.12 3.45 3.38 3.40 3.26  3.41 21.02
  • 爆笑問題太田光は思い出のゲームとして本作を挙げており[6]、また大貫亜美は初めてプレイしたソフトが本作であり、謎が解けずにハドソンに電話したエピソードを語っている[7]

関連項目[編集]

デゼニランド
パソコン版本作の前年に発売された、同一作者によるコマンド入力式アドベンチャーゲーム。難解さは本作を上回る。
デゼニワールド
デゼニランドの続編。カボチャ大王が登場する。
スーパーボンバーマン R
本作のトマト姫をモチーフにした「トマト姫ボンバー」が登場。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」、『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店1991年5月10日、 182頁。
  2. ^ a b Princess Tomato in the Salad Kingdom for NES (1991) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2017年5月20日閲覧。
  3. ^ a b サラダの国のトマト姫 まとめ [ファミコン] / ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2017年5月20日閲覧。
  4. ^ Princess Tomato in the Salad Kingdom for Wii (2010) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2017年5月20日閲覧。
  5. ^ a b ファミコン通信』第9巻、アスキー1988年4月29日
  6. ^ 「CURIOUS CONUNDRUM 2 爆笑問題」『仰天B級ゲームの逆襲』 二見書房1998年11月25日、87 - 98頁。ISBN 9784576981727
  7. ^ 「20th Anniversary 僕たちの好きなファミコン100」、『CONTINUE』Vol.13、太田出版2003年12月18日、 9 - 59頁、 ISBN 9784872338225

外部リンク[編集]