南島原市

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みなみしまばらし
南島原市
Flag of Minamishimabara Nagasaki.svg
南島原市旗
Symbol of Minamishimabara Nagasaki.svg
南島原市章
市旗・市章、共に2006年平成18年)11月1日制定
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 長崎県
団体コード 42214-2
法人番号 7000020422142
面積 170.11km2
総人口 45,620
推計人口、2016年10月1日)
人口密度 268人/km2
隣接自治体 長崎県: 島原市雲仙市
島原湾を挟んで)熊本県: 上天草市天草市
市の木 アコウ
市の花 ひまわり
その他のシンボル 未定
南島原市役所
所在地 859-2211
長崎県南島原市西有家町里坊96番地2
北緯32度39分35.3秒東経130度17分52秒座標: 北緯32度39分35.3秒 東経130度17分52秒
南島原市役所
外部リンク 南島原市

南島原市位置図

― 市 / ― 町

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南島原市(みなみしまばらし)は、長崎県島原半島南部に位置する

地理[編集]

普賢岳

長崎市の南東約60km(陸路)、島原半島の南東部から南端部にあたる一帯の地域を市域とする。北西で雲仙市、北東で島原市と接する。島原半島の雲仙地溝帯の南側の地域を「南目」と呼ぶことがあるが、南島原市の市域はこの南目にあたる地域とほぼ一致する。

市域西部は天草灘、東部から南部は早崎瀬戸[1]および有明海島原湾)に面しており、この地域に集落が集中する。海岸沿いを国道251号が通り各集落を繋ぐ。市域北部は島原半島の中央部にあたり、雲仙岳の一角を構成する山地である。

  • 山: 雲仙岳(仁田峠・野岳)、高岩山、鳳上岳、愛宕山、岩戸山
  • 川: 有馬川有家川、深江川、水無川

地名[編集]

南島原市の地名は○○町○○のように合併前の町名を冠した後に字名が付く。

  • 深江町甲 / 古江名
  • 深江町乙 / 田中名
  • 深江町丙 / 馬場名
  • 深江町丁 / 諏訪名
  • 深江町戊 / 大野木場名
  • 布津町甲 / 貝崎名
  • 布津町乙 / 大崎名
  • 布津町丙 / 坂下名
  • 有家町中須川
  • 有家町小川(こがわ)
  • 有家町久保
  • 有家町山川
  • 有家町尾上
  • 有家町蒲河(かまが)
  • 有家町石田
  • 有家町大苑
  • 有家町原尾
  • 西有家町竜石(甲)
  • 西有家町須川(乙)
  • 西有家町里坊(丙)
  • 西有家町長野(丁)
  • 西有家町慈恩寺(戊)
  • 西有家町見岳(己)
  • 北有馬町甲 / 折木名
  • 北有馬町乙 / 坂上下名
  • 北有馬町丙 / 西正寺名
  • 北有馬町丁 / 今福名
  • 北有馬町戊 / 谷川名
  • 北有馬町己 / 田平名
  • 南有馬町甲 / 吉川名
  • 南有馬町乙 / 大江名
  • 南有馬町丙 / 白木野名
  • 南有馬町丁 / 浦田名
  • 南有馬町戊 / 北岡名
  • 南有馬町己 / 古園名
  • 口之津町甲 / 町名(まちみょう)
  • 口之津町乙 / 早崎名
  • 口之津町丙 / 西大屋名
  • 口之津町丁 / 東大屋名
  • 加津佐町甲 / 津波見名(つばみ)
  • 加津佐町乙 / 野田名
  • 加津佐町丙 / 下宮原名
  • 加津佐町丁 / 上宮原名
  • 加津佐町戊 / 六反田名
  • 加津佐町己 / 水下津名(すいげつ)

歴史[編集]

原城跡

1496年明応5年)、有馬貴純が現在の市域南側の位置に原城を築城し、以後、戦国時代から江戸時代初期にかけて、有馬氏が現在の市域にあたる区域を統治した。中でも有馬義貞とその子有馬晴信キリシタン大名であり、彼ら2代の統治のもと、キリスト教信者が増加し、1580年天正8年)にセミナリヨが開設され、多くのキリスト教文化、ひいてはヨーロッパ文化が流入した。一例としては、天正遣欧少年使節グーテンベルク印刷機を持ち帰って印刷したキリシタン版と呼ばれる日本最初の活版印刷があげられる。

しかし晴信の子有馬直純の代になると、江戸幕府より禁教令がしかれたため、キリシタン大名であった直純も棄教し、逆にキリスト教を迫害した。1614年慶長19年)に直純の願い出により有馬氏は転封、代わって松倉氏が入封し、松倉重政とその子松倉勝家により、キリシタンに対する弾圧をはじめとする圧政が行われる。

1637年寛永14年)に島原の乱が勃発。一揆軍は一国一城令により放棄されていた原城跡に籠城し抵抗を行ったが、幕府軍に鎮圧された。現在の市域にあたる区域に居住していた住民のほとんどは乱後に処刑され、その後、松倉氏に代わって入封した高力忠房の復興政策により全国各地から新たな住民が入植したといわれる。

沿革[編集]

  • 1889年明治22年)4月1日 - 町村制施行により、南高来郡に現在の市域にあたる以下の9村が発足。
    • 加津佐村 ← 加津佐村
    • 口之津村 ← 口之津村
    • 南有馬村 ← 南有馬村
    • 北有馬村 ← 北有馬村
    • 西有家村 ← 西有家村
    • 東有家村 ← 東有家村
    • 堂崎村 ← 堂崎村
    • 布津村 ← 布津村
    • 深江村 ← 深江村
  • 1927年昭和2年)
    • 1月1日 - 東有家村が町制施行・改称により有家町が発足。
    • 4月1日 - 西有家村が町制施行し西有家町が発足。
  • 1928年(昭和3年)
    • 1月1日 - 加津佐村が町制施行し加津佐町が発足。
    • 4月1日 - 口之津村が町制施行し口之津町が発足。
  • 1932年(昭和7年)1月1日 - 南有馬村が町制施行し南有馬町が発足。
  • 1956年(昭和31年)9月30日 - 有家町と堂崎村が対等合併し新町制の有家町が発足。
  • 1962年(昭和37年)5月3日 - 深江村が町制施行し深江町が発足。
  • 1969年(昭和44年)4月1日 - 北有馬村が町制施行し北有馬町に、布津村が町制施行し布津町になる。
  • 2006年平成18年)3月31日 - 南高来郡加津佐町口之津町南有馬町北有馬町西有家町有家町布津町深江町が新設合併し南島原市が発足。
  • 2009年(平成21年)8月7日 - 雲仙おろしのフェーン現象により市内全域が猛暑となり、40℃を超えた場所もあった[2]
  • 2014年(平成26年)5月20日 - 南島原市発注の工事を巡る官製談合防止法違反容疑などで藤原米幸市長と永門末彦副市長が長崎県警に逮捕される。

行政[編集]

市長[編集]

副市長[編集]

  • 副市長は2名。
  • そのうちの1名を2010年(平成22年)に一般公募し、2011年(平成23年)2月に高田征一に決定、4月に就任した[3]

市議会[編集]

  • 定数: 21人
  • 任期: 2014年5月14日 - 2018年5月13日
  • 所在地: 有家庁舎

会派構成[編集]

会派 議席数
明政クラブ 4
政研会 3
南創会 3
改革 2
経世会 2
日本共産党南島原市議団 2
ふるさとクラブ 1
南風クラブ 1
公明党 1
向日葵 1
偏西風 1

市庁舎[編集]

合併当初は8町分庁の総合支所方式であったが、現在は本庁機能を西有家、有家、南有馬庁舎に集約した3町分庁の分庁方式に再編している。

  • 南島原市役所
  • 本庁舎(西有家庁舎)(南島原市西有家町里坊96番地2)
  • 総務部(総務課・秘書広報課・管財契約課・財政課・人事課・行革推進課)
  • 企画振興部(商工観光課・企画振興課・情報統計課)
  • 市民生活部(健康対策課・環境課・保険年金課)
  • 会計課
  • 監査委員事務局
  • 有家庁舎(南島原市有家町山川58番地)
  • 有家支所
  • 議会事務局
  • 福祉保健部(福祉事務所 / こども未来課、福祉課、保健課)
  • 農林水産部(農林課・農村整備課・水産課)
  • 農業委員会事務局
  • 水道部上水道課(有家水道管理センター)
  • 南有馬庁舎(南島原市南有馬町乙1023番地)
  • 南有馬支所
  • 水道部(上水道課・下水道課)
  • 建設部(都市計画課・管理建設課)
  • 教育委員会
  • 深江庁舎(南島原市深江町丁2150番地)
  • 深江支所
  • 水道部上水道課(深江水道管理センター)
  • 加津佐庁舎(南島原市加津佐町己3514番地)
  • 加津佐支所
  • 水道部上水道課(加津佐水道管理センター)
  • 布津庁舎(南島原市布津町乙1623番地1) - 布津支所
  • 北有馬庁舎(南島原市北有馬町戊2747番地) - 北有馬支所
  • 口之津庁舎(南島原市口之津町丙4252番地) - 口之津支所

県議会[編集]

衆議院選挙区[編集]

警察[編集]

消防[編集]

※隣接する島原市、雲仙市とともに、島原地域広域市町村圏組合[4]に加盟している。

姉妹都市・友好都市[編集]

国内[編集]

海外[編集]

経済[編集]

産業[編集]

農業[編集]

漁業[編集]

  • 早崎瀬戸あらかぶ(カサゴ)、クルマエビ
  • 漁業協同組合 - 島原半島南部漁協(口之津本所、加津佐支所、南有馬支所)、有家町漁協、西有家町漁協、布津町漁協、深江町漁協

観光業[編集]

  • 数多くの歴史史跡がある。
  • 島原半島ジオパーク
  • 南島原南端の海水浴場(白浜、野田浜、前浜、マリンパークありえ)、キャンプ場
  • 原城温泉、布津温泉、須川温泉、口之津温泉
  • イルカウォッチング

特産品[編集]

とら巻

金融機関[編集]

  • 十八銀行 - 深江支店、有家支店、北有馬出張所、西有家支店、有馬支店、口之津支店、加津佐支店
  • 親和銀行 - 深江支店、南島原支店(有家)、口之津支店
  • 長崎銀行 - 口之津支店
  • 郵便局ゆうちょ銀行) - 全部で21局
    集配局4局
    有家郵便局、南有馬郵便局、加津佐郵便局、口之津郵便局
    無集配局6局
    西有家郵便局、堂崎郵便局、口之津大屋郵便局、布津郵便局、北有馬郵便局、深江郵便局
    簡易郵便局11局
    大野木場簡易郵便局、早崎簡易郵便局、西有家長野簡易郵便局、西有家見岳簡易郵便局、西有家竜石簡易郵便局、末宝簡易郵便局、瀬野簡易郵便局、久木山簡易郵便局、仲町簡易郵便局、南有馬吉川簡易郵便局、白木野簡易郵便局、
  • 島原雲仙農業協同組合JAバンク) - 加津佐支店、口之津支店、南有馬支店、北有馬支店、西有家支店、有家支店、布津支店、深江支店

地域[編集]

人口[編集]

Demography42214.svg
南島原市と全国の年齢別人口分布(2005年) 南島原市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 南島原市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
南島原市(に相当する地域)の人口の推移
1970年 69,861人
1975年 67,759人
1980年 66,556人
1985年 65,575人
1990年 62,828人
1995年 58,898人
2000年 57,045人
2005年 54,045人
2010年 50,377人
総務省統計局 国勢調査より

教育[編集]

海上技術学校[編集]

高等学校[編集]

※廃校になった高等学校に関しては長崎県高等学校の廃校一覧#南島原市を参照。

中学校[編集]

公立のみ8校

小学校[編集]

公立のみ15校+分校2校(2016年(平成28年)4月時点)

※規模適正化により、統廃合された小学校に関しては、長崎県小学校の廃校一覧#南島原市を参照。

幼保連携型認定こども園[編集]

幼稚園[編集]

  • 南島原市立北有馬幼稚園
  • 原城幼稚園
  • 深江幼稚園

保育所[編集]

  • 南島原市北有馬保育所
  • 白百合保育園
  • 愛宕保育園
  • ともしび保育園
  • 野田保育園
  • 玉峰保育園
  • あやめ保育園
  • 口之津保育園
  • ひかり保育園
  • 須川保育園
  • 新切保育園
  • 長野保育園
  • 見岳保育園
  • 竜石保育園
  • 文華保育園
  • 若草保育園
  • 寺田保育園
  • 恵光保育園
  • 有家保育園
  • 小林保育園
  • 木場保育園
  • 瀬野保育園
  • 山陰保育園
  • 深江保育園
  • 大江保育園
  • 西有家保育園
  • 若木保育園

市立図書館[編集]

  • 有家図書館
  • 加津佐図書館
  • 口之津図書館
  • 原城図書館
  • 深江図書館
  • 西有家図書館

スポーツ施設[編集]

  • 北有馬田平体育館
  • 北有馬坂下体育館
  • 南有馬体育館
  • 南有馬運動公園グラウンド
  • 南有馬運動公園テニスコート
  • 南有馬運動公園プール
  • 南有馬武道館
  • 口之津中学校グラウンド夜間照明
  • 口之津相撲場
  • 口之津簡易テニスコート
  • 口之津運動広場
  • 口之津プール
  • 口之津体育館
  • 口之津第1体育館
  • 口之津第2体育館
  • 口之津第3体育館
  • 深江運動場
  • 深江体育館
  • 深江弓道場
  • 深江柔剣道場
  • 深江船津トレーニング場
  • 布津グラウンド
  • 布津ふるさと道場
  • 布津テニスコート
  • 有家総合運動公園
  • マリンパークありえ
  • ありえ俵石自然運動公園
  • 有家弓道場
  • 有家柔剣道場
  • 有家中学校屋外運動場夜間照明施設
  • 有家東部地区トレーニングセンター
  • みそ五郎の森総合公園
  • 西有家B&G体育館・プール
  • 北有馬ふれあい交流広場

交通[編集]

航空[編集]

鉄道[編集]

市内に鉄道は通っていない。2008年(平成20年)3月31日までは島原鉄道の鉄道路線が市内を通っていた。現在の最寄り駅は同路線の終着である島原外港駅南島原駅は島原市の駅である。

バス路線[編集]

市内バス路線全線が島原鉄道により運行されている。市内各地のほか雲仙市、諫早市と南島原市を結ぶ路線がある。また、前述の鉄道線の廃線に伴う代行輸送として、島原駅~有家・加津佐間の路線もある。

かつては長崎県交通局の路線もあったが、全廃された。

道路[編集]

一般国道[編集]

県道[編集]

主要地方道
一般県道

航路[編集]

島鉄フェリー(口之津港)

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

名所・旧跡・観光スポット[編集]

南島原市加津佐町須崎にあるカルワリオ十字紋が入った平蓋(ひらふた)石型のキリシタン墓碑。
南島原市加津佐町須崎にある半円筒寝棺(はんえんとうねかん)型のキリシタン墓碑。「慶長十八年」(1613年)との草書体銘文が刻まれている。
南島原市加津佐町砂原(さはら)にある扁平蓋(へんぺいふた)石型のキリシタン墓碑。正面軸部に花十字紋がみえる。

百選[編集]

祭事・催事[編集]

  • ありえ浜んこら祭り: 8月
  • みそ五郎まつり: 11月第1土曜日、日曜日
  • 年越しそうめん
  • 原城マラソン: 2月

南島原市出身の有名人[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 読み方は「はやさきせと」。長崎県島原半島と熊本県天草諸島の間の海峡で、有明海の入口に位置することから全国的に見ても潮流が早く日本三大潮流のひとつに数えられている。水深最大150m、潮流は最大8ノットと云われ、プランクトンが発生し、魚の餌の宝庫であることから、多くの魚種が集まる絶好の漁場が形成されている。
  2. ^ 気象庁|過去の気象データ検索 - 長崎海洋気象台口之津観測点では最高気温38.8度を記録した。
  3. ^ 副市長を決定しました - 南島原市ホームページ
  4. ^ 島原地域広域市町村圏組合
  5. ^ 特産農産物 - 南島原市役所ホームページ

関連項目[編集]

外部リンク[編集]