ウェイド・デービス (野球)

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ウェイド・デービス
Wade Davis
シカゴ・カブス
Wade Davis on November 2, 2015.jpg
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州ポーク郡レイクウェールズ英語版
生年月日 (1985-09-07) 1985年9月7日(31歳)
身長
体重
6' 5" =約195.6 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2004年 ドラフト3巡目(全体75位)でタンパベイ・デビルレイズから指名
初出場 2009年9月6日 デトロイト・タイガース
年俸 $10,000,000(2017年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ウェイド・アレン・デービスWade Allen Davis, 1985年9月7日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州ポーク郡レイクウェールズ英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBシカゴ・カブスに所属。

親戚に捕手としてアトランタ・ブレーブスなどで活躍したジョディ・デービス英語版がいる。

経歴[編集]

プロ入りとレイズ時代[編集]

2004年MLBドラフトタンパベイ・デビルレイズから3巡目(全体75位)指名され入団。

2007年はA+級ベロビーチ・デビルレイズ英語版とAA級モンゴメリー・ビスケッツの2球団合計で27試合に登板で10勝3敗、デビルレイズ傘下1位となる防御率2.50を記録し、デビルレイズ傘下の最優秀投手に選出された[2]

2009年9月6日デトロイト・タイガース戦でメジャーデビュー。デービスは7回を1失点に抑え、勝利投手の権利を持って降板したが、チームは5対3で敗れた。この試合でデービスは球団新記録となるメジャーデビュー戦で9奪三振を記録し、1962年以降では史上3人目となるデビュー戦での先頭打者から4者連続三振を記録した[3]

2010年アンディ・ソナンスタインとの先発投手5番手争いを制し、開幕から先発ローテーション入りを果たした[4]。7月には新人選手最多の4勝を挙げ、ルーキー・オブ・ザ・マンスに選出された[5]。通年では12勝をマークして、新人王の投票では4位に入った。自身初めてとなったポストシーズンでは、ディビジョンシリーズの第4戦で先発し、5回2失点で勝利投手となったが、チームは5試合の末に敗退した。

2011年3月31日にレイズと総額1260万ドルの4年契約[6](2015年・700万ドル、2016年・800万ドル、2017年・1000万ドルの球団オプション付き[7])を結んだ[8][9]

2012年は、先発からリリーフになったことで速球の威力が増し、前年の奪三振率5.1から11.1へと倍増した[10]

ロイヤルズ時代[編集]

2012年12月9日ウィル・マイヤーズジェイク・オドリッジマイク・モンゴメリーパトリック・レナード英語版とのトレードで、ジェームズ・シールズ、後日発表のエリオット・ジョンソンとともにカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍した[11]

2013年は先発ローテーション4番手だったが不振を極め、8月末にリリーフに配置転換された。リリーフ転向後は7試合(10イニング)で1失点という活躍だった。

2014年セットアッパーとして自己最多の71試合に登板し、防御率1.00という大活躍であり、109奪三振はリリーフ投手としての球団記録を更新した。6月27日から9月15日にかけて33試合連続無失点も記録した。7回のケルビン・ヘレーラ、8回のデービス、9回のグレッグ・ホランドの必勝リレー「HDH」が注目を集めた。クローザーのホランドも防御率1.44と大活躍し、史上初となる同一チーム同一シーズンに防御率1.5以下のリリーフ投手(60イニング以上)が2人いるチームができた[12]。チームにとって29年ぶりとなったポストシーズンでも12試合(14.1イニング)に登板して、自責点がわずかに1と、ワールドシリーズ進出に大きく貢献した。オフの11月3日にロイヤルズが700万ドルの球団オプションを行使した[13]

2015年も主にセットアッパーして登板し、6月2日に初めて失点するまで22試合連続無失点を記録した。オールスターゲームのメンバーに初めて選出された。以後も好投を続け、69試合に投げて防御率は前年を更に下回る0.94という素晴らしい内容だった。シーズン終盤にクローザーのホランドが怪我で離脱したため、その代役を務め、ポストシーズンでは8試合に登板し、1勝4セーブ、10.2イニングを投げて、無失点、18奪三振の活躍でワールドシリーズ制覇に大きく貢献し、ベーブ・ルース賞を受賞した。

2016年も概ね好投を続け、2年連続でオールスターに選出された。7月には右腕の不調でDL入りした[14]が、シーズン全体では45試合に登板して防御率1.87・2勝1敗27セーブ (リーグ10位) ・WHIP1.13と、クローザーの役割を務め上げた。

カブス時代[編集]

2016年12月7日、ホルヘ・ソレアとの交換トレードでシカゴ・カブスに移籍した[15]

投球スタイル[編集]

最速99.5mph(約160.1km/h、2015年8月16日計測)、平均95mph(約152km/h)の直球、平均90mph前半(約146km/h)のカッター、平均80mph半ば(約135km/h)のナックルカーブで高い奪三振率を誇る。

先発投手をしていた2011年までは平凡な成績に終わっていたが、2012年のリリーフ転向以降は成績が飛躍的に伸びた。唯一先発とリリーフの両方を経験した2013年では、防御率が先発で5.67、リリーフで0.90と全く対照的である。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2009 TB 6 6 1 1 0 2 2 0 0 .500 150 36.1 33 2 13 1 0 36 1 0 19 15 3.72 1.27
2010 29 29 0 0 0 12 10 0 0 .545 722 168.0 165 24 62 2 5 113 4 0 77 76 4.07 1.35
2011 29 29 1 0 1 11 10 0 0 .524 795 184.0 190 23 63 1 8 105 6 0 96 91 4.45 1.38
2012 54 0 0 0 0 3 0 0 7 1.000 284 70.1 48 5 29 2 0 87 2 0 20 19 2.43 1.10
2013 KC 31 24 0 0 0 8 11 0 0 .421 618 135.1 169 15 58 2 4 114 7 0 89 80 5.32 1.68
2014 71 0 0 0 0 9 2 3 33 .818 279 72.0 38 0 23 0 3 109 1 0 8 8 1.00 0.85
2015 69 0 0 0 0 8 1 17 18 .889 251 67.1 33 3 20 1 0 78 1 0 8 7 0.94 0.79
2016 45 0 0 0 0 2 1 27 0 .667 176 43.1 33 0 16 0 3 47 4 0 9 9 1.87 1.13
通算:8年 334 88 2 1 1 55 37 47 57 .598 3275 776.2 709 72 284 9 23 689 26 0 326 305 3.53 1.28
  • 2016年度シーズン終了時

獲得タイトル・表彰・記録[編集]

背番号[編集]

  • 58 (2009年)
  • 40 (2010年 - 2012年)
  • 22 (2013年)
  • 17 (2014年 - 2016年)

脚注[編集]

  1. ^ Wade Davis Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年12月8日閲覧。
  2. ^ Bill Chastain (2007年9月26日). “Notes: Longoria considered for '08” (英語). MLB.com. 2016年12月8日閲覧。
  3. ^ Zach Schonbrun (2009年9月6日). “Weary bullpen can't hold it for Davis” (英語). MLB.com. 2016年12月8日閲覧。
  4. ^ Anthony DiComo (2010年3月24日). “Davis secures fifth slot in Rays' rotation” (英語). MLB.com. 2016年12月8日閲覧。
  5. ^ “Wade Davis of the Tampa Bay Rays voted winner of the Gillette presents American League Rookie of the Month Award” (英語) (プレスリリース), MLB.com (Tampa Bay Rays), (2010年8月4日), http://mlb.mlb.com/news/press_releases/press_release.jsp?ymd=20100804&content_id=13026078&vkey=pr_mlb&fext=.jsp&c_id=mlb 2010年9月20日閲覧。 
  6. ^ 2011年は100万ドル、2012年は150万ドル、2013年は280万ドル、2014年は480万ドル。
  7. ^ 違約金は250万ドル。
  8. ^ “Ray, Davis Agree to Seven-Year Contract” (英語) (プレスリリース), MLB.com (Tampa Bay Rays), (2011年3月31日), http://tampabay.rays.mlb.com/news/press_releases/press_release.jsp?ymd=20110331&content_id=17222390&vkey=pr_tb&fext=.jsp&c_id=tb 2014年12月23日閲覧。 
  9. ^ Marc Topkin (2011年3月31日). “Rays sign Davis to long-term deal, could be worth $35M over 7 years” (英語). Tampa Bay Times. 2014年12月23日閲覧。
  10. ^ 友成那智編著、村上雅則監修 『メジャーリーグ完全データ選手名鑑2013』 廣済堂出版、2013年、145頁。ISBN 978-4331517116
  11. ^ “Royals acquire pitchers James Shields and Wade Davis and a player to be named or cash from Rays in exchange for Myers, Odorizzi, Montgomery and Leonard” (英語) (プレスリリース), MLB.com (Kansas City Royals), (2012年12月9日), http://m.royals.mlb.com/news/article/40591304/ 2014年12月23日閲覧。 
  12. ^ Royals bullpen: 'There's no better weapon'” (英語). USAトゥデイ (2014年10月16日). 2016年3月13日閲覧。
  13. ^ “Royals exercise club option on pitcher Wade Davis for 2015 season” (英語) (プレスリリース), MLB.com (Kansas City Royals), (2014年11月3日), http://m.royals.mlb.com/news/article/100420794/royals-exercise-club-option-on-pitcher-wade-davis-for-2015-season 2014年12月23日閲覧。 
  14. ^ Closer Wade Davis goes on disabled list after MRI” (英語). ESPN (2016年8月1日). 2016年10月15日閲覧。
  15. ^ Carrie Muskat (2016年12月7日). “Cubs acquire closer Davis from Royals for Soler” (英語). MLB.com. 2016年12月8日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]