ところざわサクラタウン

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ところざわサクラタウン
TOKOROZAWASAKURATOWN.2019-03-29.jpg
建設状況(2019年3月29日撮影)
ところざわサクラタウンの位置(埼玉県内)
ところざわサクラタウン
情報
用途 こちらを参照
施工 鹿島建設
事業主体 KADOKAWA
着工 2018年2月1日
竣工 2020年4月30日(予定)
開館開所 2020年7月18日(予定)
所在地 359-0023
埼玉県所沢市東所沢和田三丁目31番地の3および11
座標 北緯35度47分50秒 東経139度30分26秒 / 北緯35.79722度 東経139.50722度 / 35.79722; 139.50722座標: 北緯35度47分50秒 東経139度30分26秒 / 北緯35.79722度 東経139.50722度 / 35.79722; 139.50722
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株式会社ところざわサクラタウン
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
102-8177
東京都千代田区富士見二丁目13番3号
設立 2015年7月1日
業種 サービス業
法人番号 7010001168969
代表者 角川歴彦代表取締役会長
関谷幸一代表取締役社長
資本金 4980万円
純利益 1500万円(2018年3月期)[1]
総資産 9億8300万円(2018年3月期)
決算期 3月
主要株主 KADOKAWA 100%
外部リンク http://tokorozawa-sakuratown.jp/
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ところざわサクラタウンは、埼玉県所沢市東所沢和田に建設中のKADOKAWAの複合施設である。所沢市との共同プロジェクト「COOL JAPAN FOREST構想」の中核施設と位置づけられている。 当施設内の新オフィス(所沢キャンパス)に、KADOKAWAの本社機能の半分と本社所在地を移転する計画がある[2]2020年7月18日に開業予定。また、その構想を遂行する株式会社ところざわサクラタウンは、KADOKAWAの完全子会社である。

概略[編集]

「COOL JAPAN FOREST構想」として所沢市とKADOKAWAが共同で行う事業で、クールジャパンの総本山の構築を目指している。旧所沢浄化センター跡地に建設されている[3]2015年には準備会社として「ところざわサクラタウン」が設立された。当社は、アニメツーリズム協会の会員であり[4]、当地はアニメ聖地88か所の1番札所になる予定[5][注 1](0番札所は成田空港、88番札所は東京都庁[6])。

施工は鹿島建設が担当[7]。建設期間は2018年2月から2020年4月までの約2年間で、その後、2020年7月18日に開業予定[8]

2019年10月頃に、所沢市とKADOKAWA両社による、サクラタウンの最終的な情報が発表され、正式に決定される予定である。

COOL JAPAN FOREST構想[編集]

「COOL JAPAN FOREST構想」は、所沢市とKADOKAWAが、共同プロジェクトとして取り組んでいる、文化と自然が融合した、訪れた人や住んでいる人など、誰もが魅力を感じる街作りを進める構想である[9]

また、KADOKAWAが計画している「ところざわサクラタウン」を中心に、東所沢公園や東川の桜などが一体となり、所沢の魅力が同居する「みどり・文化・産業が調和したまち」を目指す[9]

構想ロゴマークコンセプト[編集]

晴れた日には富士山を望み、春には東川沿いに咲く満開の桜を愛で、東所沢公園をはじめとした豊かなみどり(FOREST)に囲まれた空間。みどり、文化、産業が寄り添い、みんなが集い、楽しみ、にぎわう。そして。ほっと一息、憩いの場(FOR REST)でありたいという想いからたなびく雲や、市松模様の「和」を使ったロゴが作られた。

沿革・背景[編集]

所沢市における背景[編集]

2013年4月、所沢市は荒川右岸流域下水道への接続に伴い、 その役割を終えていた旧所沢浄化センター跡地の活用を検討。本市の最上位計画である「第5次所沢市総合計画前期基本計画」の重点課題「所沢ブランドの創造と地域経済の活性化」に資するため、市内の数少ない準工業地域という特性を活かし、産業系を中心とした土地利用を図る者へ売却することとした。

2014年1月20日から公表した事業者の募集要項においては、事業提案書に「マチごとエコタウン所沢構想への貢献策」「産業振興に関する貢献策」「障害者雇用の推進」「地元企業の参加・活用」「保育施設等の設置 配慮」など、地域への貢献に関する項目を盛り込むよう設定した。

応募した2社のうち、KADOKAWAの計画は、旧所沢浄化センター跡地利用事業者選定委員会において、他社よりも地域貢献度が高い評価を得るとともに、土地等買受希望価格についても高額である約33億円の提示であった。このため、KADOKAWAを優先交渉権者として決定し、2014年5月に基本協定書を締結。その後、本契約を締結し、同年10月に所有権がKADOKAWAに移転した。

定期的に、所沢市は「ところざわ文化創造会議」を開催している。内容としては、ところざわサクラタウンの進捗状況の説明や、ゲストによるさまざまなテーマのディスカッションなどである。

また、2018年9月には、東所沢商店組合を発足した。

2018年10月には、公益社団法人所沢青年会議所が、東所沢の地域住民を対象とした初のイベントである「ひがとこタウンフェス'18」を開催した。当イベントでは、ところざわサクラタウンの広報なども行われた。

2019年3月には、所沢市、所沢商工会議所、自治会、KADOKAWAが実行委員会として参画する初の地域イベント「東所沢公園サクラまつり」が開催された[10]

2019年5月には、ところざわサクラタウンに隣接する東所沢公園の整備事業に伴う事業計画者を募集を開始[11]

KADOKAWAにおける背景[編集]

インターネットの普及による紙媒体の需要が墜ちている状況で、外部の環境変化にすばやく対応するため新たなビジネスモデルの確立や、生産と物流体制の刷新、効率化が必要不可欠な課題となっていた。 2014年5月に、旧所沢浄化センター跡地の土地利用について、 所沢市と基本協定書を締結。KADOKAWA がこの地に新しい製造・物流拠点を整備し、関連会社の株式会社ビルディング・ブックセンターが運営する所沢市や埼玉県三芳町にある14棟の物流施設を集約することとなった。

またそれに伴い、地域への貢献として、KADOKAWAの強みを最大限に活かせる「文化」の力を活用することとした。図書館、美術館、博物館が融合した日本初とも言える文化コンプレックス施設を整備し、「クールジャパンの総本山」として、アニメ・ゲームにとどまらない日本文化の底力や魅力を発信することを企画した。

KADOKAWAは399億円を本施設に拠出している。そのうち、大部分の310億円を投じて書籍の製造・物流拠点となる新工場と新オフィスを建設する。残りの89億円を投じて集客施設・角川武蔵野ミュージアム、レストランや商店街などの商業施設を建設する[5]。施設については、後述する。

2017年7月29日に開催されたアニメ『けものフレンズ』のバスツアーを株式会社ところざわサクラタウンが主催した[12]。当イベントは、同社が携わる初のイベントとなった。

着工開始前日の2018年1月31日には、当地にて地鎮祭が行われた。その際、KADOKAWA社長の松原眞樹が、当地に本社機能の半分を移転する予定だと発表した。

2018年4月より、所沢市に本拠地を置く埼玉西武ライオンズとのコラボフリーマガジン「埼玉西武ライオンズ Ball Park Walker」を発刊している[13]

声優の生田善子が原作を手がける、所沢市が舞台の漫画『暗転エピローグ』が、アスキー・メディアワークス発行の電撃マオウ2018年2月号から連載されている[10]

ニコニコ超会議2019のKADOKAWAブースにおいて、2019年10月に詳細を発表すると告知した。

施設[編集]

工場エリア[編集]

製造・物流センター[編集]

最新鋭のデジタル印刷・製本設備を備え、小ロット製造を実現。次世代の出版・コンテンツ産業の変化に対応可能とする工場。

所沢キャンパス[編集]

ワンフロア国内最大規模(約3,000坪)のKADOKAWAの新オフィス。本社機能の半分を当地へ移転し、将来的には本社所在地も当地へ変更するとも明言されている。

文化エリア[編集]

ジャパンパビリオン[編集]

ジャパンパビリオン
情報
用途 イベントホール
施工 鹿島建設
事業主体 KADOKAWA
管理運営 KADOKAWA
着工 2018年2月1日
竣工 2020年4月30日(予定)
開館開所 2020年7月18日(予定)
所在地 359-0023
日本の旗 日本 埼玉県所沢市東所沢和田三丁目31番地の3
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スタンディング時最大1,800名を収容するホールAとシアター形式200名のホールBで構成されるイベントホール。アニメミュージカルライトノベルイベント、同人誌即売会、アニメ制作発表会、声優トークショー、バーチャルYouTuberイベント、eスポーツ大会、試写会、コスプレイベントなどのアニメ・コミック・ゲーム系イベントから、コンサート、展示会、市民向けのお祭り会場としても利用される。

角川武蔵野ミュージアム[編集]

Japanese Map symbol (Museum) w.svg 角川武蔵野ミュージアム
施設情報
専門分野 漫画、ライトノベル
アニメ
館長 南條史生(美術館)
荒俣宏(博物館)
松岡正剛(図書館)
事業主体 一般財団法人角川文化振興財団
管理運営 一般財団法人角川文化振興財団
建物設計 株式会社隈研吾建築都市設計事務所
延床面積 13,859 m2
開館 2020年7月18日(予定)
所在地 359-0023
日本の旗 日本 埼玉県所沢市東所沢和田三丁目31番地の3
プロジェクト:GLAM

角川武蔵野ミュージアム(かどかわむさしのミュージアム)は、図書館、博物館、美術館を融合した地上5階建ての複合施設で、アニメ聖地88ヶ所の1番札所となる[5]。メインカルチャーからサブカルチャーまでを多角的に発信する。設計は隈研吾が担当。施設名の仮称は「角川アカデミア」、「角川ロックミュージアム」。

図書館
松岡正剛監修。KADOKAWAグループの刊行物を中心とした書籍35万冊を収蔵する。
博物館
荒俣宏監修。KADOKAWAグループの資料と歴史を展示する。
美術館
南條史生監修。ポップカルチャーや現代アートを中心とした企画展示を実施する。
アニメミュージアム
日本のアニメ文化の歴史を紹介すると同時に、アニメ作品の企画展示を実施する。
マンガライトノベル図書館
若年層向け図書館として、KADOKAWA・他出版社刊行も含め、約5万冊のライトノベルやマンガを収蔵する。

所沢市は、東京都多摩地域を含む、現在も林や緑地が点在する武蔵野の一角である。角川武蔵野ミュージアムの関連事業として、角川文化振興財団が武蔵野の自然や文化、歴史をテーマとする雑誌『武蔵野樹林』を2018年10月に創刊した[14]

ダ・ヴィンチストア[編集]

KADOKAWA直営のプレミアムストア。マンガからライトノベルまで、クールジャパンを代表する出版物・フィギュア・グッズなど限定商品を取り揃えた直営店。いままでにない未来型のショップとして展開する。店内にはカフェも併設される。

角川食堂[編集]

社員食堂かつ地元や来街者にも開放されたレストラン。所沢の食材も使用する。

商業施設[編集]

「Join the Party!」をキーワードに、KADOKAWAならではの驚きと楽しさに満ちた賑わいを創出するエリア。

ホテル[編集]

KADOKAWAが携わってきたアニメ・特撮作品など、「好きな物語に泊まる」を体験できる宿泊施設。5タイプ33室の客室を提供する。

千人テラス[編集]

収容人数1000人を超える鉢状の大型野外フリースペース。様々なイベントを開催する。

神社[編集]

アニメに登場するような神社。神社名や構造等は未定。

関係スタッフ[編集]

ジェネラルプロデューサー[編集]

アドバイザーリーボード[編集]

アクセス[編集]

  • JR武蔵野線東所沢駅より徒歩約10分[15]
  • 関越自動車道所沢ICを下りて車で約8分[15]
    • サクラタウンの向かい側[注 2]に、所沢市の特産物PR・販売等の魅力発信拠点「(仮称)所沢市観光情報・物産館」が建設される。1階建てのマルシェ棟では、所沢の魅力発信機能として特産品販売、観光情報発信を行なう。また、地域コミュニティ機能として、コミュニティスペース、防災備蓄、公衆トイレが整備される。イベント広場には、特設テントやキッチンカーを配置し、サクラタウンとの共同開催も可能な屋外空間となる。その他、150台程度が駐車できる駐車場及び7台程度の大型バスの発着・転回場が整備される。また、東川を跨ぐサクラタウンへの連絡通路が作られる。2020年7月に開業予定[16][10]

その他、近隣駅から直行バスが運行される予定。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 現時点での1番札所は、KADOKAWA富士見ビル2階にあるが、当施設開業予定の2020年夏には角川武蔵野ミュージアムに移転する予定。
  2. ^ 旧所沢市コンポストセンター跡地

出典[編集]

  1. ^ 官報』平成30年6月28日(号外第140号)155頁 株式会社ところざわサクラタウン 第3期決算公告
  2. ^ 1冊単位で製本、48時間以内に配達 KADOKAWA”. 日本経済新聞. 2018年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月12日閲覧。
  3. ^ COOL JAPAN FOREST 構想 - 所沢市ホームページより。
  4. ^ 会員一覧 - アニメツーリズム協会より。
  5. ^ a b c 所沢プロジェクトについて (PDF)”. カドカワ (2016年12月22日). 2019年3月15日閲覧。
  6. ^ 番札所 - アニメツーリズム協会より。
  7. ^ 世界でも類をみない「まちづくり」に挑む。「ところざわサクラタウン」プロジェクト開発秘話。”. カドブン. KADOKAWA (2019年2月19日). 2019年3月12日閲覧。
  8. ^ “出版大手KADOKAWA、所沢に本社機能の移転検討「ところざわサクラタウン」20年夏の開業へ地鎮祭”. 埼玉新聞. (2018年2月1日). オリジナルの2018年2月2日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20180202190245/http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/02/02/06_.html 2018年2月2日閲覧。 
  9. ^ a b COOL JAPAN FOREST 構想とは - 所沢市ホームページより。
  10. ^ a b c サクラニュースvol.15 - 所沢市経営企画課製作 サクラニュースvol.15より。
  11. ^ 東所沢公園整備事業推進支援業務に係る公募型プロポーザルを実施します - 所沢市公式ホームページより。
  12. ^ “「けものフレンズ」ぐんまちほー行きジャパリバスツアーが開催決定!声優イベント&サファリパーク探検など”. イード. (2017年6月12日). https://www.inside-games.jp/article/2017/06/12/107784.html 2019年4月6日閲覧。 
  13. ^ “西武ライオンズ×KADOKAWA 所沢を盛り上げるコラボ企画実現 埼玉西武ライオンズ Ball Park(ボールパーク)Walker発刊!4月7日(土)より西武線駅などで配布開始!”. KADOKAWA. (2018年4月5日). https://www.kadokawa.co.jp/topics/1794 2019年3月15日閲覧。 
  14. ^ “地理、歴史、環境、文学など多角的視点で 武蔵野を考える雑誌創刊”. 産経新聞. (2018年11月27日). https://www.sankei.com/photo/story/news/181127/sty1811270010-n1.html 2018年12月12日閲覧。 
  15. ^ a b c d e f g h i j k COOL JAPAN FOREST構想パンフレット - ところざわサクラタウンHPより。
  16. ^ 旧コンポストセンター跡地利活用 - 所沢市経営企画課製作 サクラニュースvol.14より。

関連項目[編集]

脚注

外部リンク[編集]