S高等学校

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S高等学校
地図北緯36度11分21.2秒 東経140度2分59.7秒 / 北緯36.189222度 東経140.049917度 / 36.189222; 140.049917座標: 北緯36度11分21.2秒 東経140度2分59.7秒 / 北緯36.189222度 東経140.049917度 / 36.189222; 140.049917
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人角川ドワンゴ学園
設立年月日 2021年4月
共学・別学 男女共学
本校 茨城つくば本校
分校 札幌・仙台・新潟・金沢・つくば・水戸・取手・高崎・宇都宮・代々木・御茶ノ水・池袋・立川・渋谷・秋葉原・町田・武蔵境・横浜・横浜金港・平塚・大宮・川越・千葉・柏・浜松・静岡・岐阜・四日市・名古屋・名駅・東岡崎・姫路・天王寺・心斎橋・梅田・京都・神戸・岡山・広島・高松・福岡・北九州・鹿児島
課程 通信制課程
単位制・学年制 単位制
設置学科 普通科
学科内専門コース

通学コース週5日

通学コース週3日

通学コース週1日

通学プログラミングコース

ネットコース

オンライン通学コース
学校コード D108322000038 ウィキデータを編集
高校コード 08535K
所在地 300-4204
茨城県つくば市作谷578番地2
外部リンク N高等学校・S高等学校
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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S高等学校(エスこうとうがっこう)は、日本私立通信制高等学校である。略称S高(エスこう)。茨城県つくば市作谷に本校を置き、全国にキャンパスを有する。

N高の収容人数が限界を迎えつつあるため、学校法人角川ドワンゴ学園が開校した[1]

概要[編集]

沖縄県うるま市にあるN高等学校の沖縄伊計本校の収容人数が限界を迎えつつあるため、新規の開校が決定された[1]。そのため学費や教育内容、キャンパス、スクーリング会場、学生寮は既存のN高等学校と同一であり、部活動やイベントなども合同で実施される[1]

廃校となったつくば市立筑波西中学校[2]の校舎を改修してキャンパスを開設。

校名の「S」には「SUPER・SPECIAL・SHINE・SPECTACLEなど、さまざまな“S”を生徒一人ひとりが見つけ、自分だけのSを創れるように」という想いが込められている[3]

沿革[編集]

  • 2020年(令和2年)
    • 10月 - N高等学校沖縄伊計本校の許容人数の問題から、S高等学校の設立を発表[1]
  • 2021年(令和3年)
    • 4月 - 開校
    • 4月 - 「オンライン通学コース」を新設[4]
    • 4月 - N高等学校・S高等学校通学コースキャンパスを梅田に新たに開校[5]
    • 4月 - VR学習と映像学習で行う「普通科プレミアム」を開始[6][7]
  • 2022年(令和4年)
    • 2月 - N高等学校・S高等学校にて、バーチャル空間を使った面接トレーニングプログラムを開始[8]
    • 4月 - N高等学校・S高等学校通学コースキャンパスを、つくば(茨城県)、宇都宮(栃木県)、新潟(新潟県)、金沢(石川県)、浜松(静岡県)、岐阜(岐阜県)、高松(香川県)、鹿児島(鹿児島県)、渋谷(東京都)、秋葉原(東京都)、町田(東京都)、天王寺(大阪府)、姫路(兵庫県)、北九州(福岡県)に新たに開校[9]
    • 6月 - 生徒・保護者に個別最適なメンタルヘルスケアの提供を図るため、オンラインカウンセリングサービスを営む株式会社Welcome to talkと包括的な業務提携契約を締結[10]
    • 8月 - 角川ドワンゴ学園、寄付募集を開始[11]
    • 9月 - Metaと角川ドワンゴ学園がXR分野で提携[12]
    • 10月 - N高等学校、S高等学校に、両校合同の「生徒会」を設立[13]
    • 12月 - 角川ドワンゴ学園、海外留学支援を行う株式会社ワールドアベニューと業務提携を締結[14]
  • 2023年(令和5年)
    • 4月 - N高等学校・S高等学校通学コースキャンパスを水戸(茨城県)、取手(茨城県)、高崎(群馬県)、川越(埼玉県)、武蔵境(東京都)、平塚(神奈川県)、静岡(静岡県)、東岡崎(愛知県)、四日市(三重県)、岡山(岡山県)に新たに開校[15]
    • 4月 - 埼玉県所沢市「ところざわサクラタウン」内にスクーリング会場を設置。

N/S高等学校の本校・キャンパス・スクーリング会場[編集]

N高等学校とS高等学校は同じキャンパス・スクーリング会場を利用する。

基礎データ[編集]

所在地[編集]

茨城つくば本校

  • 茨城県つくば市作谷578番地2
  • 2018年3月末に閉校したつくば市立筑波西中学校の校舎を利用している[16]
  • スクーリング実施時以外も常に教職員が配置されており、電話やWebによって生徒や保護者との連絡を行っている[17]

授業[編集]

単位認定授業(必修授業)、課外授業(課外授業)、学科・コースともにN高等学校と共通である。

クラス[編集]

生徒間のコミュニケーションにはSlackが利用されており[18]、Slackのチャットルーム上でクラス毎のホームルームが実施される[19]。部活動もネットコースではチャットルームが利用される[20]。N高等学校とワークスペースは共通である。

通学コース・通学プログラミングコース[編集]

カリキュラム・教材ともにN高等学校と共通である。

なお、通学における定期券について、本高等学校では制度上の問題により、通学定期券は購入できず、通勤定期券を購入することになる[21]。通学コース[22]と通学プログラミングコースの生徒については出席に関する所定の要件を満たすことにより、通学定期券と通勤定期券との差額[23]が後日補填される[24]

オンライン通学コース[編集]

カリキュラム・教材ともにN高等学校と共通である。

生徒会[編集]

S高等学校はN高等学校と合同で一つの生徒会を設置している。

部活動[編集]

設置されている部活動や、その活動内容もN高等学校と共通である。

同好会[編集]

Slackのtimesを活用し、生徒が誰でも自由に同好会を作ることができる。200以上の同好会があり、主な同好会には写真スマブラ競技かるた、漫画流しそうめんなど多様な同好会が存在する。

制服[編集]

本人の強い要望により、N高等学校の発案者である志倉千代丸がデザインした[25]。女子制服は前から見るとブレザー、後ろから見るとセーラー服のようなデザインとなっている[26]

通学の際は制服か私服かは、自由である。

提携スクール[編集]

  • Vantan高等部 - 同高等部の生徒はS高等学校所属となる。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d “角川ドワンゴ学園、つくば市に「S高等学校」設立”. ITmedia NEWS (IT Media). (2020年10月16日). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2010/16/news058.html 2020年10月20日閲覧。 
  2. ^ “オンライン授業の通信制「S高校」、つくばに来春開校 N高に次ぎ2校目”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2020年10月15日). https://mainichi.jp/articles/20201015/k00/00m/040/158000c 2020年10月20日閲覧。 
  3. ^ S高等学校”. 2020年10月20日閲覧。
  4. ^ 距離に捉われずネットに集い、仲間とともに学ぶコミュニティ 「オンライン通学コース」を新設”. N高等学校・S高等学校(通信制高校 広域・単位制) (2020年10月15日). 2023年6月7日閲覧。
  5. ^ N高・S高通学コース、2021年4月に梅田に新キャンパスを開校 | N高等学校・S高等学校(通信制高校 広域・単位制)”. N高等学校・S高等学校(設置認可申請中). 2021年3月11日閲覧。
  6. ^ N高・ S高、VR技術を活用した「普通科プレミアム」がスタート”. ict-enews.net. 2021年8月19日閲覧。
  7. ^ N/S高、VRによる学びを「普通科」に名称変更 〜複数メンター制の導入も〜現在は名称を変更し「旧普通科プレミアム」を「普通科」とし、「旧普通科スタンダード」を「普通科ベーシック」としている
  8. ^ N高・S高、アバターとバーチャル空間を活用した面接トレーニングプログラムを開始”. こどもとIT (2022年2月2日). 2022年10月3日閲覧。
  9. ^ 2022年4月に14キャンパスを新たに開校~N高等学校・S高等学校”. 教育家庭新聞ニュース. 教育家庭新聞社. 2023年1月4日閲覧。
  10. ^ 角川ドワンゴ学園、オンライン健康相談サービス「Welcome to talk」と提携”. こどもとIT (2022年6月21日). 2022年10月3日閲覧。
  11. ^ 角川ドワンゴ学園 寄付募集を開始 〜意欲的な生徒の活動を応援するためにご支援ください〜 | N高等学校・S高等学校(通信制高校 広域・単位制)”. N高等学校・S高等学校. 2022年10月3日閲覧。
  12. ^ Meta、次世代XRクリエイター向け教育プログラムを日本で開始 角川ドワンゴ学園とも連携”. MarkeZine. 2022年10月3日閲覧。
  13. ^ 株式会社インプレス (2022年10月12日). “N高・S高で生徒約2万人の代表となる「生徒会」設立、活動費1000万円を用意”. こどもとIT. 2023年1月4日閲覧。
  14. ^ ワールドアベニューと学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校・S高等学校の業務提携締結のお知らせ”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2023年1月4日閲覧。
  15. ^ N高・S高通学コース、川越、高崎、岡山など10キャンパスを2023年4月に開校”. こどもとIT. 株式会社インプレス (2022年10月3日). 2023年1月4日閲覧。
  16. ^ “ネットの高校”が地域にも貢献、S高等学校×つくば市”. 新・公民連携最前線|PPPまちづくり. 2023年6月18日閲覧。
  17. ^ 崎谷美穂『ネットの高校、はじめました。 新設校「N高」の教育革命』KADOKAWA、2017年。ISBN 978-4041054765 
  18. ^ カドカワ、ネットの高校「N高等学校」を2016年4月開校”. ITpro (2015年10月14日). 2017年5月22日閲覧。
  19. ^ 担任サポート - N高等学校
  20. ^ 部活 - N高等学校
  21. ^ N高等学校・S高等学校 募集要項”. 学校法人角川ドワンゴ学園. pp. 14-15 (2023年6月). 2024年2月24日閲覧。
  22. ^ 週5日のみ。
  23. ^ 6か月定期券額が基準となっている。
  24. ^ 通学(学割)定期券は購入できますか?”. よくある質問. N高等学校・S高等学校(通信制高校 広域・単位制). 2024年2月24日閲覧。
  25. ^ “「最初の年から東大生を出したい」――“N高等学校”2016年4月開校に向けて始動、川上量生氏らが意気込みを熱弁”. ファミ通.com (カドカワ株式会社). (2015年10月14日). http://www.famitsu.com/news/201510/14090743.html 2015年10月14日閲覧。 
  26. ^ 制服紹介

関連項目[編集]

外部リンク[編集]