足立区のたけし、世界の北野
『足立区のたけし、世界の北野』(あだちくのたけし、せかいのきたの)は、1997年10月から2002年9月までフジテレビで放送されていた深夜バラエティ番組である。放送開始時から1998年3月までは『世界の北野、足立区のたけし』というタイトルだった。
番組概要
タイトルにあるようにビートたけしが公式なメイン司会となるが、実質的な司会進行者はガダルカナル・タカである。番組では毎回視聴者から寄せられた素朴な疑問(主として下ネタ系が多かった)に答えようと、たけし、高田文夫、たけし軍団らをパネリストとして迎えた「北野まんぐり講座」を中心に展開された。 またこれまでたけし司会の深夜番組シリーズでは登場する機会が少なかったセクシータレント(宮澤ゆうな、草凪純、本城小百合、大浦あんな、川嶋なな等)が出演した。前作『北野富士』がオヤジだらけだったのと対照的に、華やかなキャスティングの番組だった。 放送回数は5年間で224回放送された(第22回までが「世界の北野、足立区のたけし」で第23回から「足立区のたけし、世界の北野」)。番組の技術・編集スタッフは第71回(1999年4月まで)までは『北野ファンクラブ』関係のスタッフだったが、第72回(1999年5月以降)から総替わりした。
主なコーナー
北野まんぐり講座
これはかつて放送されていた『ビートたけしのつくり方』の企画「たけし教養講座」とほぼ同じ。 視聴者から寄せられた『伊東家の食卓』や『発掘!あるある大事典』や『クイズ日本人の質問』ではまず取り上げられないくだらない疑問に体を張って答えるコーナー。進行役は『ガダルカナル・タカ』扮する「タカ助手」が白衣にブリーフ姿で務めた。たまに代役でつまみ枝豆扮する「マメ助手」の場合も有った。 軍団の若手、主に〆さばの2人が体を張って疑問に答えていた。
実験の内容はセクシータレントを脱衣させるために実験を成功させようとするものが大半であった。実験では初期は本城小百合や草凪純の、後期では宮澤ゆうなのブラジャーを外すためのゲームがほとんどであったが、時には大浦あんなや川嶋ななのパンツを拝んだり、水着を評価するなどの控えめなゲームもしていた(防犯対策の検証:宮澤ゆうなの衣服を一瞬でブラジャーとパンツのみにし、さらに話しながらブラジャーまで脱がす等)。
当初はセクシータレントがブラジャーを外して乳首を露出させたり最初から脱衣した状態で登場するのが普通であったが、時代の流れに伴い次第に乳首にニプレスを貼るようになり、最終的には乳首だけは北野マークで隠すことで落ち着いた(たまにひまわりマークで乳首を隠していることもあった)。またブラジャーを外すことはあってもパンツを脱がすことはできなかった。
『北野ファンクラブ』の様にビデオ化、DVD化はされていない。
北千住ブラザース
これはかつての『北野ファンクラブ』の「亀有ブラザース」同様、たけしがメインボーカル、タカ、枝豆がコーラス、グレート義太夫がギター演奏で危ない替え歌を歌うコーナー。「亀有」では下ネタが多かったが、「北千住」ではカツラネタが多かった。芸能人の名前(実名は伏せるが某ワイドショー司会者、某若大将、某大リーグ評論家等)や下品な言葉にピー音が入れられたが、歌詞のテロップには問題部分の歌詞にかけられたモザイクが薄消しだったので視聴者にはバレバレだった。ピー音による消しは当番組では序々に多くなり、ついに「亀有~」以来のオープニング(「ヒットパレードの替え歌)にピー音が入ってしまい、コーナーも終了した。 たけしが『アッコとマチャミの新型テレビ』の第一回にゲスト出演した際、お返しにと和田アキ子と久本雅美が北千住ブラザースに飛び入りゲスト出演した事がある。
フリートーク
たけし、高田、永田、小島で新聞、雑誌等の時事ネタをテーマにトークを繰り広げる。『北野ファンクラブ』に比べトークの時間が5~10分程度と短く、また北野まんぐり講座の時間が長いと放送されない場合も有った。時々、ダンカンら軍団がトークに参加する場合も有った。
主題歌
- オープニングテーマ
- クリーム『ホワイト・ルーム』
- エンディングテーマ
スタッフロールの表示と共に後姿のたけしがサザンオールスターズの「SEA SIDE WOMAN BLUES」を歌う姿が流れていた。「世界の北野、足立区のたけし」時代は細かいカット割りで編集されていた1分20秒程のフルバージョンで流れていたが「足立区のたけし、世界の北野」になってからは40秒程の短縮バージョンのみで流れていた。
- 前提供BGM
- 「マジカルミステリーツアー」
- 後提供BGM&END
- 「夢のカリフォルニア」
出演者
- ビートたけし
- 高田文夫
- ガダルカナル・タカ
- つまみ枝豆
- ダンカン
- グレート義太夫
- 井手らっきょ(北野まんぐり講座の被験者として数回出演)
- ラッシャー板前(枝豆、ダンカン、義太夫の誰かが欠席した時の代演)
- 太田浩介
- 〆さば(当番組にて改名する前は雨空トッポ・ライポ)
- 永田杏子
- 小島可奈子
- 草凪純
- 本城小百合
- 宮澤ゆうな
- デビル・ガールズ
- 美咲れい子
- 大浦あんな
- 川嶋なな
- 桜井舞
- ピカチュー吉田(吉田宏プロデューサー)
- たけし軍団若手 など
出演したゲスト
ほか
スタッフ
- 企画:北野武/和田行(フジテレビ・中期まで)
- 編成(中期以降):川上大輔(中期~後期)→ 原田冬彦(後期のみ)
- 構成:安達元一、竹内きよのり、斉藤タカシ(初期は斉藤崇と表記) / ダンカン、しょ~ぞ~(〆さばアタル・途中から)、やまがた弁(〆さばヒカル・途中から)
- ナレーター:杉本るみ(第1回と第2回のみ)
- TP(中期以降・ビデオスタッフ):中村彰
- 技術(初回~中期・東通):小山内義紀
- TD(中期以降・ビデオスタッフ):松嶋賢一
- カメラ:早川征典(初回~中期)→ 鈴木富夫、安藝孝仁(中期以降)
- 照明:永田泰二(初回~中期・ティエルシー)→ 稲木健(中期以降・東新)
- 音声:丹野健治(初回~中期)→ 竹山裕隆(中期以降)
- VE:吉永明久(初回~中期)→ 平田壮ノ介、高垣俊宏(中期以降)
- VTR:伊沢和幸(初回~中期)→ 山本米勝(中期以降)
- 音響:有馬克己、加藤悠香(加藤は中期の一時期のみ)
- EED:井戸清(初回~第16回)→ 小滝浩哉、定野正司、鈴木和也、清原正貴、島田一浩、吉岡明広、石井謙作、柴崎弘(中期)→ 関口晴央(中期以降)
- MA:宇野雅史(初回~中期)→ 石塚亮、服部大介、植木俊彦(中期以降)
- TK:今泉暢子(MEN'S・初回~第22回)→ 伊藤裕子(第23回~中期)、江藤香織(中期以降)
- 美術プロデューサー:丸山覚
- 美術制作(中期以降):増岡武宏(たけし命名:ナニワ金融道)
- デザイン:坂根洋子
- 美術進行:木下英司(初回~第16回)→ 沢辺晃義(第17回以降)、芳賀基広(中期のみ)
- 装置:青沼哲雄(第3回まで)→ 戸口和彦(第4回以降)、太田悟(第4回~第16回)
- 特殊道具(第17回以降):白鳥保彦(たけし命名:第一発見者)
- 衣装:高野知子
- 持道具:貞中照美
- 楽器:木本真弓(初回~第16回)
- メイク:アーツ(第28回まで)→ 長崎希理、長縄希穂(中期以降)
- 技術協力:東通(初回~中期)、ヴィジュアルベイ(初回~中期)、アンサーズ(中期のみ)、ワークボックスビジュアル(中期のみ)、メディアラボ青山(中期のみ)→ ビデオスタッフ(中期以降)、テレテックメディアパーク(中期以降)、スカイウォーカー(音響効果・1998年8月まではジャイロ)/ CORE(ロケ技術・中期のみ)、スパイラルビジョン(ロケ技術・中期のみ)、ビデオプラザ(ロケ技術・中期のみ)
- 美術協力:アックス
- CG(後期のみ):ヴィジブレックス
- 協力:オフィス北野、MEN'S(初回~第22回)
- 収録スタジオ:渋谷ビデオスタジオ
- 音楽協力:小池秀彦(ビクターエンタテインメント)
- 広報:岩瀬恵子(フジテレビ・初回~第16回)→ 中島良明(フジテレビ・第17回以降)
- プロデューサー:吉田宏、梅本満
- 演出補:木村憲太郎(MEN'S・初期)→ 村山学、小竹実千代、橋本清子
- 演出:つきざわけんじ(MEN'S・初回~第16回)→ 河合優 → 笠原裕明 → 小泉守 → 芳住昌之 → 木村利通 → 藤保修一(笠原裕明演出時は演出補)
- 制作:フジテレビ、イースト
フジテレビ 北野武担当深夜番組 | ||
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足立区のたけし、世界の北野
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