横浜国際平和会議場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Cewbot (会話 | 投稿記録) による 2021年1月13日 (水) 17:12個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (切れたセクションへのリンクを修復する: 2015-09-27T18:22:48Z (VERY DIFFERENT 40>32) #163系統(みなとみらい100円バス)→横浜市営バス滝頭営業所#みなとみらい地区の路線変遷)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

横浜みなとみらい21 > 横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)
横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)
PACIFIC CONVENTION PLAZA YOKOHAMA
パシフィコ横浜(会議センター側)
横浜国際平和会議場の位置(横浜市内)
横浜国際平和会議場
情報
用途 展示施設・会議場
事業主体 国土交通省、株式会社横浜国際平和会議場
管理運営 株式会社横浜国際平和会議場
延床面積 約2万 m² (展示ホール)[1]
着工 1988年12月
竣工 1991年7月29日
開館開所 1991年8月22日
所在地 220-0012
横浜市西区みなとみらい1-1-1
座標 北緯35度27分36.05秒 東経139度38分6.95秒 / 北緯35.4600139度 東経139.6352639度 / 35.4600139; 139.6352639 (横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)
PACIFIC CONVENTION PLAZA YOKOHAMA
)
座標: 北緯35度27分36.05秒 東経139度38分6.95秒 / 北緯35.4600139度 東経139.6352639度 / 35.4600139; 139.6352639 (横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)
PACIFIC CONVENTION PLAZA YOKOHAMA
)
テンプレートを表示
横浜みなとみらい国際コンベンションセンター(パシフィコ横浜ノース)
Yokohama Minato Mirai International Convention Center
パシフィコ横浜ノース
情報
用途 MICE施設(多目的ホール・会議場)
事業主体 横浜市、株式会社横浜グローバルMICE
管理運営 株式会社横浜国際平和会議場
敷地面積 約21,000 m²
延床面積 約46,300 m² (施設全体)[2]
階数 地上6階・地下1階
高さ 約36 m
着工 2017年8月1日
竣工 2020年3月31日[3]
開館開所 2020年4月24日
所在地 220-0012
横浜市西区みなとみらい1-1-2
テンプレートを表示
パシフィコ横浜・国立大ホール
(国立横浜国際会議場)
National Convention Hall of Yokohama
情報
完成 1994年4月
開館 1994年4月25日
開館公演 THE ALFEE
客席数 5,002席(1階席:3,260席、2階席:994席、3階席:748席)
用途 国際会議、各種大会、コンサート、舞台
運営 株式会社横浜国際平和会議場
所在地 220-0012
横浜市西区みなとみらい1-1-1
アクセス みなとみらい線みなとみらい駅下車徒歩3分
JR根岸線横浜市営地下鉄桜木町駅下車徒歩12分
横浜市営バス 156292系統・あかいくつみなとみらい100円バス(土・日・祝日のみ運行)、横浜京急バス 141系統「パシフィコ横浜」下車徒歩すぐ
テンプレートを表示
上部がヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル、下層部は会議センター
展示ホール(2012年)
展示ホール全景(2003年)
展示ホールの夜景(2003年)

横浜国際平和会議場(よこはまこくさいへいわかいぎじょう)は、神奈川県横浜市西区みなとみらい1丁目にある国際会議場と展示ホール、ホテルなどからなるコンベンション・センターおよびその運営会社。施設の通称はパシフィコ横浜 (PACIFICO YOKOHAMA) 。

近年ではMICE施設としての機能の強化が図られている。なお「パシフィコ」は、「Pacific + Convention」を基にした造語である[4]

本項では、隣接地に整備された「横浜みなとみらい国際コンベンションセンター」(通称:パシフィコ横浜ノース)についても扱う(後節参照)。

概要

民活法(民間事業者の能力の活用による特定施設の整備の促進に関する臨時措置法)の全国第1号の施設[5]としてみなとみらい地区国際大通り沿いの18・22街区)に建設され、1991年7月29日に会議センターとヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルが最初に完成。続けて10月12日に展示ホールも完成した。さらに1994年4月25日には国立大ホール[注 1](国立横浜国際会議場)が落成し、こけら落しTHE ALFEEが行った。

2002 FIFAワールドカップのメインプレスセンター設置のため、2001年に展示ホールが増設された。近年では展示ホールの稼働率が限界に近づいていることから、更なる拡張も計画されている[6](詳細は後節)。

2010年にはアジア太平洋経済協力首脳会議 (APEC) を開催。この他にも、国際会議やコンサート、展示会などが数多く開催されており、情報処理技術者試験中小企業診断士試験の会場としても使用された実績がある(後節も参照)。また、特撮を含むテレビドラマロケに使われる場合もある。

当施設の中心にある円形広場(プラザ)より各施設へは「国際交流ゾーン」という石畳が敷かれた通路で接続[7]。また隣接する海側臨港パーク(19街区)や国際大通りを挟んで向かい側にあるクイーンズスクエア横浜(24街区)とも歩行者デッキ「クイーンモール橋」(連絡橋)により接続されている。

当施設を運営する株式会社横浜国際平和会議場は、臨港パークも管理している。同社は、当施設から出る廃プラスチックなどの産業廃棄物や、食品廃棄物発酵させたメタンを燃料とする廃棄物発電火力発電)を他社と協力して行っており、得られた電力は臨港パークにも供給している[8]

20街区における施設拡張計画

当施設はみなとみらい地区の18街区と22街区にまたがって立地しているが、北側に隣接する20街区(敷地面積約2万2千m2)にて新たな複合展示施設をPFI方式(民間資金を活用、施設の設計・建設・供用後20年間の維持管理を含む)で整備する方針が決められた[9][10][11][12]。PFIの手続きは2014年度より開始しており、横浜市は2015年8月に竹中工務店グループを設計・整備事業者に選定し[13]、同年12月には同社を代表とする特別目的会社横浜グローバルMICEとの契約締結を完了[14]2020年4月の開業を目指し整備が進められた[注 2][11][15]施工期間:2017年4月〜2020年3月[16][17])。また、施設完成後の運営手法については運営権を設定した上で企業に売却するコンセッション方式(施設を市が所有したまま運営権のみ売却)を採用しており、2016年12月には運営事業者を既存施設の所有・運営者でもある横浜国際平和会議場に決定(契約期間:2017年3月下旬〜2040年3月末)[16][17][18]、両施設の一体運用による相乗効果とMICE開催都市として競争力ブランド力の向上などを目標にしている[11][15]

2018年2月には新展示場(新MICE施設)の名称が「横浜みなとみらい国際コンベンションセンター」(英語表記:Yokohama Minato Mirai International Convention Center、通称:パシフィコ横浜ノース〈PACIFICO YOKOHAMA NORTH〉)と発表された[19][20]

新施設の整備により、既存施設と合わせて展示スペースは貸し床面積約3万m2(5割増)、会議室は約1万3千m2(2倍程)まで拡張される[21]。また、歩行者動線キング軸(新施設と同時に整備)を挟んで、リゾートトラストが開発する会員制リゾートホテル「横浜ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート」および一般高級ホテル「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」(米国ハワイ州オアフ島のホテルブランド「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」の世界展開第一号)[22]を併設する他、約2万m2の荷さばき駐車場、さらに既存施設と接続するデッキや前述のキング軸の一部として臨港パークおよび2棟の集合住宅が建つ50街区(国際大通りを挟み新高島駅方面)との間に新たな歩行者デッキも整備する[20](後者の歩行者デッキは一般公募により「キングモールきょう」と命名[23][24])。総事業費は200億円規模となる[21]

これまで行われた主なイベント

入学式卒業式会場としての利用校

交通

脚注

注釈

  1. ^ 収容人員は、1階3,260席、2階994席、3階748席である。
  2. ^ 国際会議の需要増加が見込まれる東京オリンピックが当初2020年夏の開催を予定していたことから、それに合わせて開幕前に開業する計画であった。

出典

  1. ^ パシフィコ横浜:展示ホール(公式サイト)
  2. ^ パシフィコ横浜ノース(みなとみらいエリアマネジメント公式サイト)
  3. ^ 20街区MICE施設(通称:パシフィコ横浜ノース)の建設状況(横浜市公式サイト)
  4. ^ パシフィコ横浜:コーポレート・マーク(公式サイト)
  5. ^ 平成3年(1991年)度『運輸白書』(運輸省
  6. ^ 横浜市が新展示場、MM21地区20街区に検討 パシフィコの機能拡充/神奈川神奈川新聞:カナロコ 2012年7月6日)
  7. ^ パシフィコ横浜:屋外エリア(臨港パーク・国際交流ゾーン・ぷかりさん橋)(公式サイト)
  8. ^ 「パシフィコ横浜、食品廃棄物で発電 環境負荷を軽減」 日本経済新聞(2019年9月5日)2019年9月24日閲覧
  9. ^ 横浜市 新たなMICE施設整備、PFIで(『建通新聞』<神奈川> 2014年3月24日)
  10. ^ みなとみらい21中央地区 20 街区MICE施設の整備事業及び運営事業の進捗状況についてアーカイブ (PDF) (横浜市文化観光局 平成28年 (2016年) 5月31日)
  11. ^ a b c PFI事業者募集 MM21・新たなMICE整備 予定価格378億円(神奈川新聞:カナロコ 2015年1月7日)
  12. ^ 横浜市:PFI事業者を募集 パシフィコ横浜隣接地、複合展示施設整備 /神奈川(『毎日新聞』2015年1月24日)
  13. ^ 『みなとみらい21中央地区20街区MICE施設整備事業』の落札者が決定しました!アーカイブ (PDF) (横浜市文化観光局 平成27年 (2015年) 8月31日)
  14. ^ 「みなとみらい21中央地区20街区MICE施設整備事業」における事業契約の締結について日本管財株式会社 2015年12月18日)
  15. ^ a b パシフィコ横浜が「20街区MICE施設」の運営事業者に決定 ~横浜市~(展示会とMICE 2016年12月16日)
  16. ^ a b 横浜市/MM21地区中央20街区MICE施設運営事業/事業者に横浜国際平和会議場(『日刊建設工業新聞』2016年12月6日<5面>)
  17. ^ a b みなとみらい21中央地区20街区MICE施設の運営事業者が横浜国際平和会議場に決定(ヨコハマ経済新聞 2016年12月7日)
  18. ^ パシフィコと一体運用「横浜国際平和会議場」に MICE施設運営(神奈川新聞:カナロコ 2016年12月6日)
  19. ^ みなとみらい21中央地区に整備している新MICE施設の正式名称と通称が決定しました!アーカイブ (PDF) (横浜市文化観光局MICE振興課 平成30年 (2018年) 2月15日)
  20. ^ a b パシフィコ横浜:ノース(2020年春開業予定)(公式サイト)
  21. ^ a b MM21の新国際展示場、PFI方式で整備へ 20年度開業見通し(『日本経済新聞』2014年3月21日)
  22. ^ 「カハラ」ブランドで、ラグジュアリーホテルを世界展開へ 2020 年夏、「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」が誕生 (PDF)リゾートトラスト株式会社 2017年10月16日)
  23. ^ みなとみらい21地区の新たな歩行者デッキ2橋の名称が決定 (PDF) (横浜市港湾局、都市整備局 令和2年 (2020年) 1月27日)
  24. ^ みなとみらいの新歩行者デッキ名は「女神橋」「キングモール橋」(Impress Watch, 2020年1月27日)

関連項目

外部リンク