石畳

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南禅寺山門前の石畳(京都市)
アッピア街道(ローマ市内)

石畳(いしだたみ、甃、石甃)とは、自然石を使った路面の舗装である。

平たい自然石、或いは人造石を畳のように一面に敷き詰めた路面の舗装のこと。主に公共施設、公園住宅の敷地内などに利用される。

利点[編集]

人間が足で移動するより、車輪を持った交通機関による移動の確保を目ざした場合も多い。初期の車輪は固い素材で幅の狭いものであったため、にはまりこむと移動が困難になり、固くて滑らかなが必要とされたためである。

使用実例[編集]

欧州[編集]

歴史上、紀元前ローマ帝国により舗装されたローマ街道が有名である(記事ローマ街道アッピア街道参照)。また、欧州の各都市近代的な舗装材(アスファルト等)が登場する以前から舗装が進んでいたため、石による舗装が行われた。現在でも多くの都市で石畳が使用されており、欧州の都市景観の一部となっている。

日本[編集]

寺社
伝統的な使用例では、寺社の参道や境内の歩道に石段との組合せで多くの例がみられる。一方、街道や都市の道路などに石畳が用いられることもあった。
琉球王国の官道
沖縄県那覇市にある首里金城町石畳道は、琉球王国時代の官道(国道)として首里から各地方に伸びる幹線道路として整備された真珠道の一部。琉球王国時代の官道は現在も各地の山間部、集落内に散在する。
国道308号
奈良県生駒市大阪府東大阪市との境にある暗峠には、江戸時代郡山藩によって石畳が敷設された区間が現存している。この区間は1970年(昭和45年)に国道308号に指定され、日本で唯一の石畳で舗装された国道となっている。