愛と誠
愛と誠 | |
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ジャンル | 学園漫画 少年漫画 |
漫画 | |
原作・原案など | 梶原一騎 |
作画 | ながやす巧 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 週刊少年マガジン |
レーベル | KCコミックス |
発表号 | 1973年3・4合併号 - 1976年39号 |
巻数 | KCコミックス全16巻 (旧)講談社漫画文庫全16巻 KCスペシャル全13巻 KCデラックス全10巻 講談社漫画文庫全10巻 KPC版全8巻 講談社プラチナコミックス版全6巻 |
話数 | 全175話 |
この項目では、梶原一騎作・ながやす巧画の漫画作品、および関連作品全般について説明しています。
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『愛と誠』(あいとまこと)は、梶原一騎原作・ながやす巧作画の漫画(劇画[1])。1973年3・4合併号から1976年39号まで週刊少年マガジンに連載された。映画化、テレビドラマ化、ラジオドラマ化などもされている。
概要
冒頭にて、元インド首相ジャワハルラール・ネルーが娘(後の首相インディラ・ガンディー)へ宛てた手紙(『父が子に語る世界歴史』より)が引用されており、それに含まれる「愛」と「誠(誠実)」という言葉がタイトルの由来にもなっている。なお、この手紙の文章は、テレビドラマ版のオープニング・ナレーションとしても使用された。
少年誌に連載された純愛物の先駆けとなり一世を風靡。ヒロイン・早乙女愛が幼き日の太賀誠を回想して語った「白馬の騎士」や、その早乙女愛への報われない愛を貫く優等生・岩清水弘のセリフ「きみのためなら死ねる」などが流行語になった。
女優の早乙女愛は、この漫画が実写映画化された際の一般公募でデビューし、芸名もヒロインの名前から取られた。
なお、漫画は全4部構成になっており、連載中に何度か小休止をはさんでいる。
- 第一部: 1973年3・4合併号 - 同53号
- 第二部: 1974年3号 - 同36号
- 第三部: 1974年37号 - 1975年49号(1975年2号は休載)
- 第四部: 1975年52号 - 1976年39号
全175話のうち第74話全てと第12、35、55話の大部分を除いたほぼ全ての自筆原稿が現存しており、風塵社から1997年に「梶原一騎直筆原稿集『愛と誠』」(ISBN 4938733366)として発売された。梶原の自筆原稿は「あしたのジョー」の一部を除いてほとんどが消失しており、このケースは極めて希有な事例である。
単行本は、雑誌連載中に講談社コミックス(KC)として順次発売され、最終的に全16巻が出版された。その後、講談社漫画文庫(全16巻)、KCスペシャル(全13巻)、KCデラックス(全10巻)などの形で再出版された。
物語
信州の蓼科高原で早乙女愛(さおとめ あい)が偶然出会った不良青年・太賀誠(たいが まこと)。彼は幼い頃、愛の命を救った時、額に大きな傷を負ったばかりでなく両親や自らの人生さえも壊れてしまう。その償いとして誠を東京の高校へ転入させ、更生させようとするが、傷を負わされた誠の怒りは強く、逆に暴力で学園を支配しようと企む。しかし愛の献身的な行為により、これを阻止されると誠は関東一の不良高校・花園実業へと転校する。愛、そして彼女を愛し陰から支える男・岩清水弘(いわしみず ひろし)も花園へ移り物語は新たな展開を示す。
学園を支配する影の大番長・高原由紀(たかはら ゆき)、座王権太(ざおう ごんた)との対決、そして第3勢力の砂土谷峻(さどや しゅん)の登場。学園を舞台に誠と砂土谷の最後の対決が始まった。自分を捨てた母との悲しい再会ゆえに命を捨てて挑む誠の気迫に砂土谷は敗れた。束の間のやすらぎは長くは続かない。
次は愛の父が汚職事件に巻き込まれ逮捕、母は実家に戻り、かつてない苦況に立たされる。単身事件の解決に乗り出す誠は得意の喧嘩殺法で事件の首謀者達を叩きのめした。やがて検察の手で黒幕の総理が逮捕され、全てが解決されたその時、再び姿を現した砂土谷のナイフが誠を貫く。負傷した体を引きずり愛の待つ海岸へ向かった誠は、最後の力をふり絞り愛を抱きしめ初めての口づけを交わす。太賀誠と早乙女愛にようやく訪れた幸福な時は、今訪れ、そして…終わった。
登場人物
- 太賀 誠(たいが まこと)
- 信州・蓼科でフーテン・タイガーと異名をとる札付きの凶暴な不良の高校1年生(後に2年生)。
- 幼い頃、園児であった早乙女愛の命を救ったことにより眉間に三日月キズが残り、そのことが原因で一年近い病床生活で同学年より一年遅れての進級となったことと、眉間のキズに対する負い目から粗暴な性格となり、やがては家庭不和となり両親が離婚。誠を残して蒸発し、以後完全な愚連隊として地元の不良のボスとしてケンカに明け暮れていた所、早乙女愛と運命的な再会を果たす。以後早乙女愛の願いにより早乙女家が身元引受人となり、早乙女家の援助を受け、愛と同じ名門・青葉台学園に転入するも眉間のキズが原因で味わってきた自分の苦しみを味わわせるため、わざと問題を起こして愛を窮地に立たせようと目論む。
- 早乙女 愛(さおとめ あい)
- 早乙女財閥のブルジョア令嬢。青葉台学園中等部3年生(後に高等部1年生)。秀才でスポーツ万能(女子バレー部と女子体操部を掛け持ちし、主将を務める。機械体操の名手)。清潔で可憐さわやかなイメージで中等部・高等部を通じて全生徒から憧れの的であり、学園の明星、清純天使と謳われた青葉台学園のアイドル的存在。
- 幼い頃、小学生の誠に命を救われ、以後心の中に“白馬の騎士”として思い続けるも彼に与えたキズに深い苦しみを覚える愛であったが、再び訪れた信州・蓼科で誠と運命的再会を果たす。彼の境遇を知った愛は父親の力により、自分と同じ青葉台学園に転校させ、更生させようとするも誠の受けたキズが自分の想像を超えるはるかに衝撃的なものであったことを知り、ショックを受ける。誠が名門・青葉台を舞台に問題を起こすことによって愛の名声は断たれ、落ちた偶像として地に落ちるも、誠の中にある良心を信じ、どんなに苦しくきびしくとも、誠を愛し続け、償い続けていこうと決心する。
- 岩清水 弘(いわしみず ひろし)
- 青葉台学園中等部3年生(後に高等部1年生)。愛のクラスメートであり、愛と同じクラス委員を務める中等部きっての秀才。
- クラスでは控えめで内気な存在であるが、愛に対する思いは深く、愛への手紙の中で「早乙女愛よ、岩清水弘はきみのためなら死ねる!」と誓いをたてる一文を綴る。その後、誠のために愛が学園で窮地に立たされた時にも、理解を示しつつ時には助言し、相談にのり、愛の身を案じて手紙の文面通り行動を起こす謹厳実直な男。愛からは「りっぱだわ。メガネをかけていて青白くとも男らしい男だわ!」と評される。
- 早乙女 将吾(さおとめ しょうご)
- 愛の父親で早乙女財閥の当主。青葉台学園のPTA理事長。政財界に顔が利き、愛の頼みにより誠を少年刑務所送りから青葉台学園へ編入の手配をする。
- 早乙女 美也子(さおとめ みやこ)
- 愛の母親。上流階級の貴婦人として振る舞い、夫である将吾も頭があがらない存在で学園からも敬意と恐れを抱かれる存在。また、恐ろしいほど勘が鋭く、気性の激しく誇り高い性格であるが、窮地に立たされる(もしくは精神的ショックを受ける)と実家に戻る癖がある。
- 高原 由紀(たかはら ゆき)
- 花園実業高校2年生。花園スケバングループの影の大番長。新宿一帯を取り仕切る暴力団・高原組組長の養女。普段はツルゲーネフの『初恋』を持ち歩く文学的美少女(運動神経も抜群)であるが、裏では悪の花園を支配する女王的な存在。投げナイフの名手であり、標的には決して血をみせずとも、精神的にショックを与える百発百中の腕の持ち主。
- 座王 権太(ざおう ごんた)
- 花園実業高校3年生。花園高校の影の校長。政財界の黒幕である座王与平の一人息子。高原由紀に思いを寄せる用心棒的存在。怪力の大男で普段はヘラヘラしているが機嫌を損ねると人間台風のように大暴れする危険な存在。チエの輪と鉄道模型が趣味。
- 権太の出生前に身重であった母親が与平を狙う殺し屋の凶弾に撃たれた事が原因で知能の発達が遅れ、善悪の判断ができぬ悪童となり、今もその後遺症(知的障害)により、思い込んだら後先考えずに暴走する性質である。
- 座王 与平(ざおう よへい)
- 権太の父親で政財界を影から操る黒幕といわれる右翼の大ボス。花園高校のPTA会長であり、ひとり息子の権太を溺愛しており、権太の身に害を加える者があれば容赦はしない。
- 普段は温厚だが、時には気性が激しく、愛する心も憎む心も人一倍(もしくは五倍も十倍も)激しく持っている性格の持ち主。
- 砂土谷 峻(さどや しゅん)
- 新宿ヤング・マフィア“緋桜団”団長。団長以下10代の若者(未成年)で構成された新宿を根城にする新興勢力の暴力組織“緋桜団”を巨大化するために悪の花園を支配下におき、流血革命を起こそうとする。
- ムチを使わせては悪魔のような天才であり、冷酷非情で人間味ゼロのコンピューターつき悪魔と称される。任務に失敗した手下にも容赦なく制裁を加え、緋桜団の存在と目的を漏らした者にも容赦はしない。
パロディ、オマージュなど
- 臼井儀人著『クレヨンしんちゃん』の単行本第25巻で、世田谷区の一等地からしんちゃんたちの通うアクション幼稚園に転園した大金持ちの園児・酢乙女 あい(すおとめ あい)(本家ヒロイン・早乙女愛のパロディ)がしんのすけに恋をし、それ以降も「しん様」とひたすらしんのすけに愛を尽くすキャラクターとして描かれている。
- 小林まこと著『1・2の三四郎』で、主人公・三四郎たちの同級生として岩清水 健太郎(いわしみず けんたろう)(早乙女愛に一途な思いを寄せる優等生・岩清水弘と当時『失恋レストラン』の大ヒットで若者に絶大な人気を誇った俳優・清水健太郎を足したパロディキャラクター)が登場し、気に入った女生徒の名前を書き連ねた「死ねるリスト」というメモを作成し、一目惚れした時の口癖として「君のためなら死ねる」発言をする。
- ゆうきまさみ著『究極超人あ〜る』の単行本第2巻「鉄の女」で、春風高校一の色男ぶった軟派男・鰯水 等(いわしみず ひとし)(上記同様・岩清水弘のパロディ)が登場し、本家・岩清水の口癖である「君のためなら死ねる」発言を披露する。
- 本宮ひろ志著『硬派銀次郎』の単行本第1巻「子づれ大番長」の挿話で、転校生のヒロイン・小沢高子が主人公・銀次郎の額の傷を見て「んまっ『愛と誠』ね。かっこいい」と惚れる場面がある。
- コンタロウ著『1・2のアッホ!!』の単行本第2巻「ああ!純愛山河の巻」で、物語の構成そのものが『愛と誠』のパロディとなっており、友情学園に転校してきた不良少年・ゴンタロウを追って同じく転校してきた美少女・岩崎ヒロミちゃん(連載当時の人気アイドルだった岩崎宏美がモデル)に一目惚れした波目が『他紙』と書かれた雑誌(『週刊少年マガジン』を連想させる)を読みながら「ウフッ、ヒロミちゃん……キミのためなら死ねる!!」と告白のリハーサルを行う場面がある。
- 小林よしのり著『東大一直線』の第127話「多分の愛と誠」で、主人公・東大通が一目惚れした美少女・川島妙子が東大の迷コンビである多分田吾作と付き合っている理由として『愛と誠』での幼き頃の愛と誠の運命的出会いをパロディにした挿話となっており、それが原因で「私は彼に愛でむくわなければなりません」と妙子から訊かされた東大が「しかし、ワイだって妙子さん。君のためなら死ねるよ!」と発言する場面がある。
- 蛭田達也著『コータローまかりとおる!』の単行本第2巻「とんでもないケガ人」で、主人公・コータローを取り締まる風紀委員会・班長に砂土谷 峻平(さどやしゅんぺい)[2](本作に登場する太賀誠の大敵・砂土谷 峻のパロディ)が登場し、さらにはその手下として「血桜団」(砂土谷峻の手下である『緋桜団』のもじり)が登場する。
- 江口寿史著『江口寿史のなんとかなるでショ!』の「ジャミラおぢさんの悪夢」で、当時の大ヒットホラー映画『エルム街の悪夢』のパロディである話の登場人物に早乙女 愛子(さおとめ あいこ)(本家ヒロイン・早乙女愛のパロディ)と岩清水が登場している。また、その続編として『それからの早乙女愛』(『なんとかなったワケ! 』に収録)が描かれている。
- 泉昌之著『松任谷幸男究極の純愛シリーズ』(本作の松任谷 幸男〈まつとうや ゆきお〉自体が岩清水弘のパロディ)の一篇(計4部作『豪快さんだっ!』に収録)に『愛とまとこ』のサブタイトルが表題されており、内容も『愛と誠』の物語の中で誠と岩清水がナイフを使用した決闘シーンのパロディが描かれている。
- 真倉翔・岡野剛著『地獄先生ぬ〜べ〜』の♯76「百々目鬼の巻」で、ぬ〜べ〜の教え子である栗田まことの恋人役として童守小一の才女・篠崎愛が登場し、♯85「肉人の巻」で除霊を引き受けたぬ〜べ〜が和尚とともに童守寺へ出向いた時に栗田まことと篠崎愛の悲鳴を聞いて「いや…あの声は聞きおぼえがある…。まこと…愛だ!」と言った時に「何っ!?愛と誠…」と学帽を被った和尚が答えるカットがある。[3]
- 大場つぐみ・小畑健著『バクマン。』の単行本第13巻108㌻(話)「愛読者と一目惚れ」で、読み切りで恋愛モノを描く事を決めた主人公・真城最高(サイコー)が参考として『タッチ』と『愛と誠』を読んで相方である高木秋人(シュージン)とともに研究する場面がある。また、バイオレンス系のバトル物を得意とする漫画家・福田真太が人気作家読切祭(スーパーリーダーズフェスタ)に亜城木夢叶(サイコーとシュージンの共同ペンネームで福田のライバル)と新妻エイジ(天才人気漫画家で福田の師匠)がエントリーして恋愛モノを描く事を知った事から「オレも描く」と宣言して「そうだな。「愛と誠」ばりの少年恋愛マンガ描いてやる」と発言する場面がある。
実写作品
映画(松竹版)
愛と誠(1974年映画)
愛と誠 | |
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監督 | 山根成之 |
脚本 |
石森史郎 山根成之 |
原作 |
梶原一騎 ながやす巧 |
出演者 |
西城秀樹 早乙女愛 |
音楽 | 馬飼野康二 |
撮影 | 竹村博 |
編集 | 富宅理一 |
製作会社 |
松竹映画 芸映プロ |
配給 | 松竹 |
公開 | 1974年7月13日 |
上映時間 | 89分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
次作 | 続・愛と誠 |
『愛と誠』。1974年7月公開、松竹映画。
キャスト(1974年映画)
- 大賀誠 - 西城秀樹
- 早乙女愛 - 早乙女愛
- 岩清水弘 - 仲雅美
- 城山郷介 - 高岡健二
- 火野将平 - 織田あきら
- 白川三平 - 坂上大樹
- 早乙女毅一郎 - 鈴木瑞穂
- 早乙女寿美 - 有沢正子
- 小橋教頭 - 穂積隆信
- 久松先生 - 北浦昭義
- 真弓 - 中川三穂子
- 前川紀世子 - 南陽子
- 前川加恵 - 進千賀子
- 西田運転手 - 三角八郎
スタッフ(1974年映画)
- 監督 - 山根成之
- 脚本 - 石森史郎、山根成之
- 原作 - 梶原一騎、ながやす巧
- 企画 - 瀬島光雄、沢根幸男
- 製作 - 樋口清、秦野貞雄
- 撮影 - 竹村博
- 美術 - 横山豊
- 音楽 - 馬飼野康二
- 録音 - 平松時夫
- 照明 - 飯島博
- 編集 - 富宅理一
- 助監督 - 佐光曠
- スチール - 赤井博且
- 製作 - 松竹映画、芸映プロ
- 配給 - 松竹
続・愛と誠
続・愛と誠 | |
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監督 | 山根成之 |
脚本 |
石森史郎 山根成之 |
原作 |
梶原一騎 ながやす巧 |
出演者 |
南条弘二 早乙女愛 |
音楽 | 馬飼野康二 |
撮影 | 竹村博 |
編集 | 富宅理一 |
製作会社 | 松竹 |
配給 | 松竹 |
公開 | 1975年3月15日 |
上映時間 | 90分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
前作 | 愛と誠 |
次作 | 愛と誠・完結篇 |
『続・愛と誠』。1975年3月公開、松竹映画。
キャスト(1975年映画)
- 早乙女愛 - 早乙女愛
- 太賀誠 - 南条弘二
- 天地大介 - 森次晃嗣
- ひろみ - 清水理恵
- 洋子 - 中川加奈
- マリ - 西川洋子
- ミドリ - 水野谷左絵
- 座王権太 - 千田孝之
- 早乙女毅一郎 - 鈴木瑞穂
- 早乙女寿美 - 有沢正子
- 秋山校長 - 北沢彪
- 青田先生 - 大泉滉
- 白木教頭 - 高城淳一
- 大下先生 - 坊屋三郎
- 高原由紀 - 多岐川裕美
スタッフ(1975年映画)
- 監督 - 山根成之
- 脚本 - 石森史郎、山根成之
- 原作 - 梶原一騎、ながやす巧
- 製作 - 樋口清、秦野貞雄
- 撮影 - 竹村博
- 美術 - 重田重盛、横山豊
- 音楽 - 馬飼野康二
- 録音 - 田中俊夫
- 照明 - 飯島博
- 編集 - 富宅理一
- 助監督 - 佐光曠
- スチール - 金田正
- 製作・配給 - 松竹
愛と誠・完結篇
愛と誠・完結篇 | |
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監督 | 南部英夫 |
脚本 |
山根成之 長尾啓司 南部英夫 |
原作 |
梶原一騎 ながやす巧 |
出演者 |
加納竜 早乙女愛 |
音楽 | 田辺信一 |
撮影 | 竹村博 |
編集 | 杉原よ志 |
製作会社 | 三協映画 |
配給 | 松竹 |
公開 | 1976年9月23日 |
上映時間 | 90分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
前作 | 続・愛と誠 |
『愛と誠・完結篇』。1976年9月公開、松竹映画。
キャスト(1976年映画)
- 早乙女愛 - 早乙女愛
- 太賀誠 - 加納竜
- 砂土谷峻 - 柴俊夫
- 座王与平 - 大滝秀治
- 早乙女将吾 - 根上淳
- 早乙女美也子 - 白木万理
- 太賀トヨ - 根岸明美
- アリス - スーザン
- 座王権太 - 千田孝之
- 岩清水弘 - 内田喜郎
- 花園実業校長秋山 - 十朱久雄
- 国語教師青田 - 大泉滉
- 修理工場経営者岡島 - 阿部昇二
- 湊川会大幹部梶本 - 橋本功
- 湊川会会長鬼頭 - 汐路章
- オスカーのマスター - 東八郎
- オデン屋の親爺 - 佐藤蛾次郎
- 顧問弁護士 - 藤村有弘
- ヤキトリ屋の親爺 - 山本幸栄
スタッフ(1976年映画)
- 監督 - 南部英夫
- 脚本 - 山根成之、長尾啓司、南部英夫
- 原作 - 梶原一騎、ながやす巧
- 企画 - 川野泰彦
- 製作 - 瀬島光雄
- 撮影 - 竹村博
- 美術 - 芳野尹孝
- 音楽 - 田辺信一
- 録音 - 中村寛、松本隆司
- 照明 - 飯島博
- 編集 - 杉原よ志
- 製作主任 - 沼尾鈞
- 進行 - 藤田晴広
- 助監督 - 栗山富夫
- スチール - 長谷川宗平
- 製作宣伝 - 藤谷正雄
- 製作 - 三協映画
- 配給 - 松竹
映画(角川・東映版)
愛と誠 | |
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For Love's Sake | |
監督 | 三池崇史 |
脚本 | 宅間孝行 |
原作 |
梶原一騎 ながやす巧 |
製作 | 池田宏之 ほか |
製作総指揮 |
井上伸一郎 椎名保 |
出演者 |
妻夫木聡 武井咲 |
音楽 | 小林武史 |
主題歌 |
一青窈「愛と誠のファンタジア」 かりゆし58「笑っててくれよ」 |
撮影 | 北信康 |
編集 | 山下健治 |
製作会社 | 「愛と誠」製作委員会 |
配給 |
角川映画 東映 |
公開 | 2012年6月16日 |
上映時間 | 134分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『愛と誠』は2012年6月16日公開の日本映画。第65回カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニング部門での正式招待作品[4][5]。監督は『十三人の刺客』の三池崇史。主演は『悪人』の妻夫木聡。
1970年代の日本歌謡曲のミュージカルナンバーやダンスを用いたミュージカル調の映画である[6]。
キャッチコピーは「天使が悪魔に恋をした」。
2012年6月16、17日の初日2日間の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)は初登場第11位となっている[7]。
キャスト(2012年映画)
- 太賀誠 - 妻夫木聡 / 幼少期 - 加藤清史郎
- 早乙女愛 - 武井咲
- 岩清水弘 - 斎藤工
- 高原由紀 - 大野いと
- ガムコ - 安藤サクラ
- 座王権太 - 伊原剛志
- 先生 - 前田健
- 太賀トヨ - 余貴美子
- 早乙女美也子 - 一青窈
- 早乙女将吾 - 市村正親
スタッフ(2012年映画)
- 監督 - 三池崇史
- 脚本 - 宅間孝行
- 原作 - 梶原一騎、ながやす巧「愛と誠」講談社漫画文庫所載
- エグゼクティブプロデューサー - 井上伸一郎、椎名保
- 企画 - 伊藤秀裕、土川勉
- 製作 - 池田宏之、藤岡修、遠藤茂行、平城隆司、奥野敏聡、阿佐美弘恭、木下直哉、伊藤秀裕、堀義貴
- プロデューサー - 杉崎隆行、鷲頭政充、山崎美春
- 撮影 - 北信康
- 美術 - 林田裕至
- 装飾 - 坂本明
- 音楽 - 小林武史
- 録音 - 中村淳
- 音響効果 - 柴崎憲治
- 照明 - 渡部嘉
- 編集 - 山下健治
- 振り付け - パパイヤ鈴木
- 製作 - 「愛と誠」製作委員会(角川書店、ハピネット、東映、テレビ朝日、オー・エル・エム、NTTドコモ、木下グループ、エクセレントフィルムズ、コンセプトフィルム、ホリプロ)
- 制作プロダクション - エクセレントフィルムズ、OLM
- 配給 - 角川映画、東映
主題歌(2012年映画)
エピソード(2012年映画)
本作での演技により、安藤サクラが第37回報知映画賞助演女優賞[8]と第34回ヨコハマ映画祭助演女優賞[9]を受賞している(どちらも『その夜の侍』での演技と合わせての受賞である)。
テレビドラマ
ドラマ |
1974年にドラマ化。東京12チャンネル(現:テレビ東京)で放映。
主演の誠を演じる夏夕介は当時すでに24歳、対するヒロイン・早乙女愛を演じる池上季実子は当時まだ15歳だった。なお、池上は主題歌も歌った。
映画版にはないケンカのシーンは本格的に制作されており、極真空手の動きを殺陣に取り入れていた。しかし、子供たちに悪影響を与えるとの抗議があり、さらにスタッフがギャラ未払いに対してストライキを行うという状況に陥ったため、半年で打ち切られた。
東京ムービー製作によるテレビドラマは本作のみであるが、現場における下請製作は『電人ザボーガー』の友映がノンクレジットで担当していた。
- キャスト
- スタッフ
- 主題歌
- 「わたしの誠」
- 歌:池上季実子
- 作詞:梶原一騎
- 作曲:渡辺岳夫
- 編曲:松山祐士
- (東芝レコード)
東京12チャンネル 金曜19時台前半 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
純愛山河 愛と誠
|
その他の作品
ラジオドラマ
舞台版
パチンコ
太賀誠、早乙女愛、岩清水弘には声優が起用されているが、担当声優はいずれも発表されていない。
この節の加筆が望まれています。 |
脚注
- ^ 雑誌連載中および初期単行本では「劇画」と表記されていた。
- ^ 映画で砂土谷峻平役を演じた伊原剛志(当時は伊原剛)が2012年版の映画『愛と誠』では誠の好敵手である座王権太を演じている。
- ^ 文庫本第6巻の著者同士の対談(194頁)では、原作者の真倉翔が篠崎愛の登場に触れて「はじめは別の名前だったと思うけど岡野先生が愛ちゃんに変えたんだよね」と話した後に岡野剛が「だって「まこと」とくれば、「愛」でしょう!」と答えている。
- ^ 三池監督もびっくり! 監督作『愛と誠』が『一命』に続き2年連続でカンヌへ 2012年4月20日 ムービーコレクション
- ^ “カンヌが大爆笑! 三池崇史監督作『愛と誠』映画祭での動画が到着@ぴあ映画生活ニュース”. 2012年9月21日閲覧。
- ^ “『愛と誠』カンヌで上映!観客からは「三池はクレイジー!」「何人もいるんじゃないか?」の反応! - シネマトゥデイ”. 2012年9月21日閲覧。
- ^ 戦う白雪姫がトップ初登場!『愛と誠』を押さえて『図書館戦争』がベストテン入り!シネマトゥデイ 2012年6月19日
- ^ “安藤サクラ、父・奥田瑛二超え「結婚して変わったかな」…報知映画賞”. スポーツ報知. (2012年11月27日). オリジナルの2012年11月27日時点におけるアーカイブ。 2012年11月28日閲覧。
- ^ “第34回ヨコハマ映画祭 日本映画個人賞”. ヨコハマ映画祭. 2012年12月8日閲覧。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
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