岸和田少年愚連隊

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岸和田少年愚連隊』(きしわだしょうねんぐれんたい)は、中場利一の自伝的小説シリーズ、または同小説シリーズを原作とした映画シリーズ。

小説[編集]

  • 岸和田少年愚連隊 本の雑誌社, 1994.11
  • 岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇 本の雑誌社, 1995.12
  • 岸和田少年愚連隊 望郷篇 本の雑誌社, 1998.4
  • 岸和田少年愚連隊 外伝 本の雑誌社, 1999.9
  • 岸和田少年愚連隊 完結篇 本の雑誌社, 2002.4
  • 純情ぴかれすく その後の岸和田少年愚連隊 本の雑誌社, 2005.3

映画[編集]

『岸和田少年愚連隊 BOYS BE AMBITIOUS』(1996年)
監督 - 井筒和幸
主演 - ナインティナイン岡村隆史矢部浩之)、大河内奈々子
喧嘩に明け暮れるやんちゃな学生達を描いた青春映画である。吉本興業のお笑い芸人が多数出演しており、ナインティナインの他に雨上がり決死隊宮迫博之FUJIWARAブラックマヨネーズ吉田敬宮川大輔野性爆弾といった当時はまだ知名度の低かった芸人が出演している。ブルーリボン賞作品賞のほか、この映画で主演のナインティナインの2人は、ブルーリボン賞(新人賞)を受賞した。実際に岸和田で大規模なロケを行った。原作の時代背景である70年代を表現するため、登場人物が当時の名物テレビ番組「野生の王国」を見るシーンなどがある。ナインティナインは「岸和田見てました」と言われたり、嘗ての岸和田の共演者と同作の話題となると話の取っ掛かりとして「あの人(井筒監督)、異常や!」と撮影時の苦労話や、井筒監督の度を越えた演技指導の話をする。
【スタッフ】
製作 - 中川滋弘、木村政雄
プロデューサー - 中沢敏明、榎望、米山紳
監督 - 井筒和幸
原作 - 中場利一
脚本 - 鄭義信、我妻正義
撮影台本 - 井筒和幸
撮影 - 浜田毅
照明 - 渡邊孝一
美術 - 細石照美
編集 - 冨田功
録音 - 鈴木肇
音楽 - 藤野浩一
プロデューサー補 - 水ノ江知丈
音楽プロデューサー - 佐々木麻美子
歌 - T-REX "Get It On"
製作 - 松竹吉本興業
【配役】
チュンバ - 矢部浩之
小鉄 - 岡村隆史
リョーコ - 大河内奈々子
おとん - 石倉三郎
おかん - 秋野暢子
おじい - 笑福亭松之助
チュンバと小鉄の仲間
ガイラ - 辰巳浩三
サンダ - 辰巳裕二
サイ - 宮迫博之
アキラ - 宮川大輔
チュンバと小鉄の喧嘩相手
サダ - 木下ほうか
アンドウ - 吉田敬
タモツ - 梁瀬暁生
サダの連れ - 野性爆弾
サダの連れ - 高橋智
ゴリ(ハワイアンゴリラ) - 原西孝幸
ゴリの連れ - 藤本敏史
ダイナマイトの薫(ゴリの兄) - 山本太郎
カオルちゃん - 小林稔侍
小鉄の父 - 徳井優
彫師 - 白竜
理髪師 - 志賀勝
お好み焼き屋 - 正司花江
中学の担任教師杉山 - 笹野高史
中学の体育教師赤井 - 塩見三省
チュンバらの就職先の先輩 - 山田スミ子
チュンバらの就職先のガードマン - 中田ボタン
サイの兄貴分 - 大杉漣
ゲームセンターオーナー - 山城新伍
関連書籍 『「岸和田少年愚連隊」撮影日誌』ベストセラーズ, 1996.3
『岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇』(1997年)
監督 - 三池崇史
主演 - 千原靖史千原兄弟)、千原浩史(千原兄弟)、やべきょうすけ鈴木紗理奈
関連書籍 『千原兄弟in岸和田少年愚連隊血煙り純情篇撮影日記』愛育社, 1997.4
『岸和田少年愚連隊 望郷』(1998年)
監督 - 三池崇史
主演 - 竹中直人、長田融季(りあるキッズ)、高岡早紀
主人公チュンバの誕生から小学校卒業までを描く。喧嘩のシーンが多い。
『岸和田少年愚連隊 野球団〈岸和田少年野球団〉』(2000年)(望郷とリンクした作品)
監督 - 渡辺武
主演 - 遠藤章造ココリコ)、安西ひろこ
出演 - 辻本賢人(小学生時代)、長田融季(りあるキッズ)、カズ山本(元ダイエー、近鉄)
チュンバ小学校時代の番外編。祖父の勧めで不良のチュンバ達が真面目に野球に取り組むが、裏では悪い大人が賭博野球をしていたという話。元阪神タイガースの辻本が心臓病をかかえた少年投手として出演。
『岸和田少年愚連隊 超特別篇 I had a dream』(2000年)
監督 - 望月六郎
主演 - 遠藤章造、田中直樹(ココリコ)
出演 - 加藤明日美 谷理沙 山口祥行 土平ドンペイ 舘昌美 島田洋八
岸和田の悪ガキたちの夢物語を望月六郎監督がシュールに映像化。お笑いコンビ・ココリコの遠藤章造と田中直樹主演で贈る青春コメディ。ユウジは敵対する定軍団と殴り合いをし、気絶してしまう。夢心地のユウジが見たものはおかしな世界だった。そんなユウジの馬鹿な夢の話を聞いたガス、小鉄たちは夢自慢を始める。
岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説』シリーズ
監督 - 宮坂武志
主演 - 竹内力
出演 - 田口トモロヲ
岸和田最強の男村山カオルの高校生時代の物語(ほとんど高校には通っていない)
番外編のシリーズ。人情に脆いカオル(竹内力)のドタバタを軸に、宮坂監督ならではの名作映画パロディが織り込まれている。
当初は3部作として企画され、2001年に『EPISODE-1』『EPISODE-2 ロシアより愛をこめて』『EPISODE-FINAL』が制作されたが、予想を上回る好評で、2005年までに『番長足球(サッカー)』『妖怪地獄』『マレーの虎』の3本が続編として制作された。さらに2007年にも続編2本(『女番哀歌(スケバン・エレジィ)』、『中華街のロミオとジュリエット』)が制作され、2008年1月現在、全8作となっている。監督はシリーズ全作品を通して、宮坂武志が手がけている。現在ではCS放送をはじめとして一番再放送の機会が多い人気シリーズである。

作品の共通点[編集]

作者中場利一の少年期が題材となっており、彼の家族や悪友などが登場する。

主な共通する登場人物
チュンバ(リイチ)
主人公。作者の氏名を麻雀読みしたあだ名になっている。勉強が嫌いで、毎日喧嘩に明け暮れる日々で顔は傷だらけである。女の子にもてるわけではないが、もてないわけでもない。鞄を右手で持つのは、左手でリョウコと手を繋ぐためである。
小鉄
チュンバの親友で、常に一緒に行動している。チュンバと同じく勉強が嫌いで、喧嘩ばかりしている。小学生ですでに喫煙していたりする。調達屋として有能で、ありとあらゆるものを即座に調達してくる。「あのマフラーかっこええわー」と言って白バイのマフラーを指させば、その五分後には白バイからマフラーを外して高値で売りさばく特殊技能の持ち主。
おとん
チュンバの父親。息子と同じく喧嘩っ早い。職業は的屋。麻雀をしている時に息子が生まれたため「立直 → リーチ → 利一」と名づける。竹中直人が演じたことがある。
おかん
チュンバの母親。夫と息子には呆れている。
サダ
チュンバのライバル。小、中学と常に覇権を争い、顔を見れば喧嘩になる。
カオルちゃん
岸和田界隈をうろつく、ヤクザも恐れる人物。竹内力も演じた。己の信念に従って行動し、邪魔するものは電車でも止めてしまう。岸和田商店街を歩くカップルの写真を勝手に撮り、高値で売りつけている。その一方、人情に脆く、「チャッピー」という野良犬を可愛がっている。サッカーが苦手。4月15日生まれ。
おじい
チュンバの祖父。近所の少年を集めて野球団をつくるが、裏で賭けの対象にしていたりする。笑福亭松之助がシリーズ全作で演じている。
リョーコ
チュンバの彼女。中学の時に関東の方から転校してきた。