和束町

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わづかちょう ウィキデータを編集
和束町
和束町旗
和束町章
町旗・町章共に1970年昭和45年)3月20日制定
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 京都府
相楽郡
市町村コード 26365-6
法人番号 3000020263656 ウィキデータを編集
面積 64.93km2
総人口 3,142[編集]
推計人口、2024年4月1日)
人口密度 48.4人/km2
隣接自治体 木津川市
相楽郡笠置町南山城村
綴喜郡宇治田原町井手町
滋賀県甲賀市
町の木 スギ
町の花 茶の花
町の鳥 キジ
和束町役場
町長 馬場正実
所在地 619-1295
京都府相楽郡和束町大字釜塚小字生水14番地2
北緯34度47分44.3秒 東経135度54分17.6秒 / 北緯34.795639度 東経135.904889度 / 34.795639; 135.904889
和束町役場庁舎
和束町役場庁舎
外部リンク 和束町ホームページ

和束町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

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和束町(わづかちょう)は、京都府相楽郡にあるである。

「人が輝き美緑(みりょく)あふれる郷 和束」を町の標語に掲げている。町の特産品は、お茶松茸トマト

概要

  • 京都府の南東側に位置する町であり、和束川沿いに市街地を形成している。

地理

和束町中心部
和束川
釜塚字前田で撮影

自然

河川
  • 南川
  • 和束川
  • 中村川
  • 小瀬川
  • 清水谷川
  • 大淵川
  • 小合谷川
  • 湯谷山
  • 鷲峰山

隣接する市町村

人口

平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、10.30%減の4,483人であり、増減率は府下26市町村中23位、36行政区域中33位。


和束町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


歴史

行政

  • 町長 - 堀忠雄(ほり ただお)(2005年4月 - )2期目

公共機関

  • 和束郵便局
  • 相楽中部消防組合相楽中部消防署和束出張所
  • 木津警察署湯船駐在所
  • 木津警察署和束派出所

教育

和束小学校

保育園

  • 和束保育園

小・中学校

小学校
  • 和束小学校
中学校

医療

和束町国民健康保険診療所
  • 和束町国民健康保険診療所

交通

相楽郡では唯一、町内を鉄道が通過していない。

道路

木津川沿いを縦断する国道163号
木屋字立花で撮影
一般国道
主要地方道

バス路線

道の駅

京都府下で登録第1号であり、日本国内で道の駅登録の抹消第1号となった道の駅茶処 和束があった。

現在は町内の茶農家などが中心となって運営する和束茶カフェが、茶農家直売のお茶や、地元主婦グループが作るお茶を使った佃煮やスイーツなどを販売しながら、町内の見どころ案内などもしており、情報発信や観光の拠点としての役割を担っている[3]

産業

和束町の茶畑(山の斜面)

茶の生産

  • 茶生産の歴史

海住山寺の高僧、慈心上人が鎌倉時代に、茶の栽培に適した土地として、原山は鷲峰山の山麓に茶の種をまいたのが始まりとされる。 急峻な山間の地形と町の中心を流れる和束川、昼夜の寒暖差により朝霧が発生しやすく、旨みのある、香り高い煎茶が生まれ、鎌倉時代より 続く高級煎茶の産地である。江戸時代には禁裏御領地となり、御所にも納められていた。

町じゅう至るところ、山の斜面に広がる茶畑、連綿と受け継がれてきたその生業の景観は、全国的にも珍しいもので、 「宇治茶の郷 和束の茶畑」が京都府景観資産登録地区の、第1号に認定され(2008年1月24日)[4]、 「茶源郷としての茶畑と瓦屋根の集落景観」と、「鎌倉時代から継承する茶文化」が評価され、2013年10月4日には和束町として「日本で最も美しい村連合」にも加盟している[5]

  • 生産量

古くは手摘みであったが、大正期にはさみ刈りが導入され、現在は二人刈りの機械刈りが主流である。 山の斜面が急峻なため、乗用型摘採機の導入はあまり進んでいない。機械刈りの導入とともに茶園の面積も拡大した。 和束で生産される大部分の茶は、茶問屋を通じて宇治茶として出回るため、「和束」の名は一般には広く知られていない。 しかし茶の生産量は京都府内でもっとも多く、煎茶についてはその47%を占める[6]。 近年は加工用抹茶の需要拡大により、碾茶の生産量が増加しており、全国トップクラスの生産量を誇る。

姉妹都市・提携都市

和束町には2015年現在、姉妹都市・提携都市は存在しない。

国内

その他

美しい村づくり、ロゴマークの活用、サポーター会員制度、イベントの開催、広報活動を行っている地方自治体や地域の連合体に参加している。

文化

観光地

弥勒磨崖仏
  • 和束天満宮
  • 撰原子安地蔵
  • 和束茶カフェ - 平成20年に和束町の茶農家直売のお茶や、地元主婦グループのお茶を使った佃煮やスイーツを

販売する和束茶カフェができ、和束茶や和束町の情報発信の場となっている[7]

  • 和束町の茶畑 - 京都府景観資産第1号
  • 弥勒磨崖仏(みろくまがいぶつ)
  • 北山上鷲峯山金胎寺
  • 正法寺 - 安積親王の供養のために行基が建立した寺。
  • 安積親王の墓 - 安積親王は、聖武天皇の後継ぎであった親王。

祭・イベント

金胎寺で行われる、大護摩法要の写真
  • 金胎寺大護摩法要(9月第1日曜日)
  • お茶供養 護摩(同上)
  • 和束天満宮大祭(10月)
  • 鷲峯山金胎寺 紅葉祭り (11月23日の前後休日含む)
  • 茶源郷まつり(11月頃 元産業祭、グリーンフェスタを経て現在に至る)
  • 春を呼ぶ茶源郷からの灯り(2月頃)

その他

電話番号

市外局番は、0774(市内局番は20~99)となっている。

脚注

  1. ^ 図典 日本の市町村章 p151
  2. ^ 和束町章条例
  3. ^ 和束町発行『和束のなりわひ』
  4. ^ http://www.pref.kyoto.jp/toshi/sisan001.html 2015年7月3日閲覧
  5. ^ 和束町HP http://www.town.wazuka.lg.jp/contents_detail.php?frmId=1267 2015年7月3日閲覧
  6. ^ 平成26年度京都府茶業統計 http://www.pref.kyoto.jp/nosan/documents/h26_chagyoutoukei_1.pdf 2015年7月3日閲覧
  7. ^ 和束町発行『和束のなりわひ』

外部リンク