伊平屋空港

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伊平屋空港(計画)
Iheya airport (PLAN)
滑走路建設計画地(野甫島)
IATA: N/A - ICAO: N/A
概要
運営者 伊平屋村
滑走路
方向 長さ×幅 (m) 表面
07/25 1,180m×30m(予定) 舗装
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空港早期建設喚起看板

伊平屋空港(いへやくうこう)は、沖縄県島尻郡伊平屋村野甫島において計画された日本の飛行場

「伊平屋村」と「伊是名村」の「両村の空港」として、具体化案が作成されていた。

概要

2005年(平成17年)7月から沖縄県土木建築部が主体となり、空港に関係する両村「伊平屋村」と「伊是名村」の各村役場によって「伊平屋空港協議会」が結成された。その計画自体は1977年(昭和52年)頃から存在しており、伊平屋村の野甫島を候補地として検討が進められた。しかしながら、二回におよぶPI(パブリック・インボルブメント)を実施したものの、空港計画の妥当性を問われた結果は芳しくなく、2008年(平成20年)以降、凍結に近い形で事実上先送りされている。

伊是名村からのアクセスは、野甫島の野甫港を通じ、渡船による連絡が考えられた。

元来、下記の問題から伊平屋空港の実現が望まれていた。

  1. 伊平屋村・伊是名村からは村営フェリーで運天港を経由するため、那覇市内までは約4時間かかる
  2. 伊平屋村・伊是名村と沖縄本土を結ぶフェリーの欠航が、台風の到来時期や冬の偏西風の強い時期に多い
  3. 村民生活の安定向上及び観光産業等の地域振興を図るため、伊平屋空港の整備が必要
  4. 急患・天災など急用時の輸送手段安定確保

計画

  • 着陸帯:長さ1,300m x 幅120m
  • 滑走路:長さ1,180m x 幅30m
  • 過走帯:長さ60m x 幅30m(滑走路両端)
  • 誘導路:長さ73m x 幅18m
  • エプロン:奥行き70m x 幅110m(2パース)
  • ターミナルビル:延床面積900m2
  • 駐車場:40台
  • 照明施設:進入角指示灯(PAPI)・滑走路末端識別灯(RTHL)
  • 就航機材:デ・ハビランド・カナダ DHC-8(39人乗り)

路線・便数

野甫島選定理由

野甫島は高い場所でも標高40m程度で、比較的なだらかな丘陵地となっている。そのため、伊平屋村全域を対象とした適地調査では、伊平屋島においては海上案、野甫島においては陸上案を伊平屋空港の候補地として選定し、前泊地先、島尻地先、野甫島の 3 案を検討していた。

総合的に「飛行機の安全運航」「周辺地域への影響」「建設工事の規模」「自然環境への影響」「地権者の同意」など様々な条件を比較評価した結果、総合的に優位である野甫島が選定された。

経緯

  • 1977年(昭和52年) - 伊平屋村における空港適地調査及び基本設計を実施し、野甫地区、前泊地区、島尻地区の3候補地について比較検討を行う
  • 1978年 - 伊是名空港立地可能性調査及び基本設計を実施し、3候補地について比較検討を行う
  • 1984年 - 空港建設位置として野甫地区を選定し、国へ伊平屋空港基本計画概要書を提出
  • 1987年 - 地元野甫区の反対により、整備を見送る
  • 1998年(平成10年) - 野甫地区において地権者同意取りつけ作業を実施(伊平屋村)、伊是名村において、伊是名場外離着陸場の使用を開始
  • 1999年 - 検討委員会等により伊平屋空港基本計画(野甫案)を策定
  • 2000年 - 野甫地区における空港整備計画(案)の地元説明会を実施
  • 2002年 - 野甫地区において再度、地権者同意取りつけ作業を実施(伊平屋村)し、全員に近い地権者の同意が得られる
  • 2005年 - 沖縄県、伊是名村、伊平屋村で構成する「伊平屋空港協議会」を設置
  • 2006年 - 伊平屋空港パブリック・インボルブメント(ステップ1)を実施
  • 2008年
    • 1月 - 第3回伊平屋空港PI評価委員会開催
    • 2月 - PI(ステップ2)実施。計画の妥当性について情報を公開し、意見収集
    • 3月 - 第4回伊平屋空港PI評価委員会開催
    • 4月 - 結果公表
    • 5月 - PI(ステップ2)の終了

脚注

外部リンク

座標: 北緯26度59分49.4秒 東経127度55分10.5秒 / 北緯26.997056度 東経127.919583度 / 26.997056; 127.919583