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三河一宮駅

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三河一宮駅*
駅舎(2006年2月)
みかわいちのみや
Mikawa-ichinomiya
豊川 (3.3 km)
(2.4 km) 長山
所在地 愛知県豊川市一宮町下新切33
北緯34度50分52.59秒 東経137度24分52.79秒 / 北緯34.8479417度 東経137.4146639度 / 34.8479417; 137.4146639
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 飯田線
キロ程 12.0 km(豊橋起点)
電報略号 ミイ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
809人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1897年明治30年)7月22日
備考 駅員無配置駅
* 1916年に一ノ宮駅から改称
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三河一宮駅(みかわいちのみやえき)は、愛知県豊川市一宮町下新切にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線である。

概要

三河一宮駅は、豊橋駅(愛知県)と辰野駅長野県)を結ぶJR飯田線の中間駅(途中駅)の一つである。豊川市一宮地区(旧・宝飯郡一宮町域)に位置し、三河国一宮である砥鹿神社の最寄駅でもあることから寺社風の駅舎を構えている。

1897年明治30年)に、私鉄豊川鉄道の手によって開業した。その後国有化を経て、1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化によりJR東海の経営に移っている。開業時は一ノ宮駅(いちのみやえき)という駅名であった。

構造

ホームが地面に接する地上駅という形態である。

ホームは2面あり、2本の線路を挟んで向かいあう形で配置されている[1](この配置形式を相対式ホームという)。ホーム番線は東側が1番線、西側が2番線であり[1]、1番線に豊橋方面行き上り列車、2番線に中部天竜飯田方面行き下り列車が停車する[2]。ホームはタブレットの交換(現在は行われていない)を容易に行うために[3]、1番線ホームを飯田方に、2番線ホームを豊橋方にそれぞれずらして配置している[3][1]単線上にある交換駅であり、列車の交換(行き違い)が可能である。

構内東側・上り(1番線)ホームに直結して駅舎が設置されている[1]。この駅舎は、玄関の車寄せ部分に神社の造りを模した構造をもつ[3]。2つのホームは跨線橋で繋がる。

業務委託駅(夜間無人駅[4]みどりの窓口を設置していたが、2012年4月1日から完全無人駅となった。豊川駅が当駅を管理している[4]

歴史

三河一宮駅を開設した豊川鉄道は、現在のJR飯田線南部にあたる豊橋・大海間を運営していた私鉄である。1897年(明治30年)7月に、同鉄道線が隣の豊川駅から延伸してきた際に、路線の終着駅として開設された。ただし終着駅であったのは一時的で、翌年に路線が新城駅まで延伸したため終着駅ではなくなっている。当初は一ノ宮という駅名であったが、1916年大正5年)1月に現在の駅名に改称している。

1943年(昭和18年)8月、豊川鉄道線は買収・国有化され国有鉄道飯田線が成立する。これによって三河一宮駅も国有鉄道の駅となった。1971年(昭和46年)には開業時からの貨物営業が廃止されて旅客専用の駅となり、そのまま1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化を迎えてJR東海に継承されている。

年表

利用状況

2010年度の乗車人員は合計29万5390人で、1日あたりでは809人であった。近年では、1日あたりの乗車人員は以下の通りに推移している。

  • 2002年度 - 942人
  • 2003年度 - 907人
  • 2004年度 - 839人
  • 2005年度 - 844人
  • 2006年度 - 820人
  • 2007年度 - 827人
  • 2008年度 - 798人
  • 2009年度 - 781人
  • 2010年度 - 809人

停車列車

三河一宮駅には、豊橋方面(上り)・飯田方面(下り)いずれも1時間あたり概ね1・2本(ラッシュ時は最大3本)の列車が停車する。停車する種別は普通列車と、上りのみに設定されている快速列車の2種類。特急伊那路」は停車しない。

駅周辺

バス路線

三河一宮駅バス停

砥鹿神社前バス停(駅から約400m)

  • 豊鉄バス新豊線
  • 豊川市コミュニティバス一宮線

隣の駅

東海旅客鉄道(JR東海)
飯田線
快速(新城駅始発)
豊川駅三河一宮駅新城駅
快速(駒ヶ根駅始発)・普通
豊川駅 - 三河一宮駅 - 長山駅

関連項目

出典

  1. ^ a b c d 川島令三『中部ライン全線・全駅・全配線』 第4巻 塩尻駅-名古屋東部、講談社、2010年、34-35頁(配線図)・77頁頁。ISBN 978-4-06-270064-1 方角は配線図と実際の地図との対照から補記。
  2. ^ 三河一宮駅 発駅時刻表 (PDF) 」(JR東海ウェブサイト)、2011年3月15日閲覧
  3. ^ a b c 笠原香・塚本雅啓『タイムスリップ飯田線』大正出版、2007年、92頁頁。ISBN 978-4-8117-0657-3 
  4. ^ a b 東海旅客鉄道(編)『東海旅客鉄道20年史』東海旅客鉄道、2007年、732・733頁頁。 
  5. ^ a b c d e f g 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB、1998年、98頁頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  6. ^ 吉川利明『飯田線 1897〜1997』東海日日新聞社、1997年、63頁頁。 
  7. ^ 東海旅客鉄道飯田支店(監修)『飯田線百年ものがたり』新葉社、2005年、125頁頁。 
  8. ^ 「飯田線の3駅、4月から無人化へ 利用者大幅減に伴う措置」東愛知新聞、2011年11月23日配信