シドニー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。MachikoAraki (会話 | 投稿記録) による 2012年4月17日 (火) 09:26個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎外部リンク)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

シドニー
Sydney
左上からシドニー・オペラハウス、ハーバーブリッジ、中心業務地区(CBD)、ボンダイビーチ、ダーリングハーバー、ルナパーク、ボタニー湾、パラマッタの旧総督官邸
左上からシドニー・オペラハウスハーバーブリッジ中心業務地区(CBD)ボンダイビーチダーリングハーバールナパークボタニー湾パラマッタの旧総督官邸
位置
シドニーの位置の位置図
シドニーの位置
座標 : 南緯33度52分06秒 東経151度12分31秒 / 南緯33.86833度 東経151.20861度 / -33.86833; 151.20861
歴史
入植 1788年1月26日
旧名 ニュー・アルビオン
行政
オーストラリアの旗 オーストラリア
  ニューサウスウェールズ州
 市 シドニー
市長 クロバー・ムーア
地理
面積  
  市域 12,144.6 km2
人口
人口 (2006年現在)
  市域 4,336,374人
    人口密度   357人/km2
その他
等時帯 UTC+10
夏時間 UTC+11
公式ウェブサイト : http://www.cityofsydney.nsw.gov.au/

シドニーSydney)は、オーストラリア南東部に位置するニューサウスウェールズ州州都

オーストラリア最大の人口を有し、南半球を代表する世界都市並びに金融センターである[1]2012年、アメリカのシンクタンクが公表したビジネス人材文化政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第12位の都市と評価されており[2]、同国並びに南半球の都市としては第1位であった。

人口は約450万人[3]2011年都市的地域の人口では376万人であり、世界第92位、オセアニアでは第1位である[4]オセアニアを代表する国際的な観光都市でもあり、海に臨むオペラハウスなどが著名で、世界で最も美しいといわれる都市のひとつである。

300 km南西に特別区である首都キャンベラが所在するが、経済や文化の規模ではシドニーのほうが活発である。それもあってかシドニーがオーストラリアの首都であると誤解する者も少なくない。2000年には夏季オリンピックである「シドニーオリンピック」の開催地となった。

歴史

シドニー湾沿岸には少なくとも4万年前からアボリジニが定住していた。

ヨーロッパ人の関心がこの地域に向かうのは、1770年ジェームズ・クックによるポート・ジャクソン湾の望見の後である。イギリス人による最初の入植は1788年1月20日で、アーサー・フィリップ総督によってこの「小川に近い、入り江の湾頭」はオーストラリア最初の植民地として定められた。フィリップは当初この地をアルビオンと呼ぶ意向であったが、シドニー入江に由来する「シドニー」が一般的に用いられるようになった。シドニー入江はクックの命名で、彼の後援者であったシドニー卿(シドニー子爵)トマス・タウンゼントにちなんだものである。このことは植民地開設の特許状がシドニー卿の斡旋で交付されたことに由来すると思われる。

新植民地の初期の人口は1000人を超える程度で、当地は流刑植民地であったことからその大部分は囚人であった。1822年にはすでに銀行、市場、発達した道路網、警察隊を備えた町となった。1833年、町の行政は3人の行政官の手に委ねられ、1842年には自治体となった。1847年には囚人が人口にしめる割合はわずか 3.2%にまで下がった。当時シドニーにはヨーロッパより週ごとに船が来航し、イギリスや他のヨーロッパからの移民が到着した。囚人の人口が減少するにつれ、商業活動が盛んとなった。1850年にはオーストラリア初の大学であるシドニー大学が創設され、さらに1855年にはシドニーと西郊のパラマタとを結ぶ鉄道が開通した。1883年にはシドニーとメルボルンとを結ぶ鉄道路線が開通したものの、両植民地の鉄道軌間は違っており、直通路線は1962年まで待たねばならなかった。当初、煉瓦製造と製材に限られていた第二次産業の発展は、ニューサウスウェールズ州自由貿易政策が現地工業の確立を阻害したため遅々としていた。1901年の連邦成立後、自由貿易政策は否定され、各州間の緊密な連携のもとに州間交易が著しい進展を示した。

シドニーは、19世紀前半まではオーストラリアの6つのイギリス植民地の中心として、名実ともに最大の都市であった。1851年にニューサウスウェールズ州およびビクトリア州で金が発見され最初のゴールドラッシュが起こると、シドニーの人口は急激に増加し、急速に工業化が進んだ。だが、ゴールドラッシュおよびイギリス本国との間の大圏航路においてメルボルンのほうが好位置であったことも加わって、メルボルンが発達の速度を速め、19世紀後半にはシドニーは第2位に後退した。この頃からシドニーとメルボルンとの間で伝統的な敵対関係が存在し、メルボルンはオーストラリアの最大都市かつ最も裕福な都市となっていた。

1901年オーストラリア大陸の6植民地が連合してオーストラリア連邦が成立すると首都は最大都市メルボルンに置かれたものの、この頃からシドニーは再び勢いを増していき、20世紀初頭になるとシドニーはメルボルンを人口で追い越し[5]、それ以来現在に至るまでシドニーは国内最大の都市に君臨し続けている。1970~80年代、オーストラリア準備銀行オーストラリア証券取引所と共に、シドニーのCBDは明らかに国内最大の金融都市となってメルボルンを追い抜いた。都市圏の拡大とともに人口の郊外化が進み、都市圏の西端は都心から60km以上も離れたブルーマウンテンの麓にまで達している。20世紀全体を通して見ると、第二次世界大戦後の10年間を特に顕著とし、ヨーロッパやその後のアジアからの移民が増えるにつれてシドニーの都市圏は拡大を続けた。シドニーの特徴である多様で国際的な雰囲気は、移民によってもたらされた文化が主な要因である。

歴史年表

シドニー・オペラハウス
西暦 出来事
1788 最初のヨーロッパ人移民が入植。
1852 市として公認される。
1855 パラマタとシドニーを結ぶ、ニューサウスウェールズ初の鉄道路線が開通。
1870 Intercolonial 博覧会
1879 シドニー国際博覧会
1883 パラマタ - Intercolonial Juvenile Industrial Exhibition
1901 1月1日、シドニーでオーストラリア連邦の結成が宣言される。
1932 シドニー・ハーバー・ブリッジ完成。
1942 日本軍の特殊潜航艇によるシドニー港攻撃
1973 シドニーオペラハウス完成。
2000 夏期にシドニーオリンピック開催。
2007 6月28日にシドニーオペラハウス世界文化遺産に登録される。

地理

ポート・ジャクソン湾

シドニーは、オーストラリア大陸南東岸のポート・ジャクソン湾(シドニー港)及びボタニー湾に面して発達し、カンバーランドあるいはシドニー盆地と呼ばれる皿状の凹地の東縁に位置している。

少数の大都市周辺に人口が極端に集中することが、オーストラリア全般に見られる人口分布型の一特徴となっているが、シドニーの場合この人口集中は、この地が大陸最初の植民地として重要であったために早くから港湾、倉庫などの施設が整備されたことに起因している。主要港としてシドニーは国内経済の中心となり、また行政の中心ともなった。

本来のシドニーはポート・ジャクソン湾の南岸にあり、主な商工業地区もその方面に発達している。市街地の大部分は丘陵に位置し、ことに湾に面した地域では短くて急な坂道が多い。シドニーの海岸線は低木の茂る険しい岬と三日月形の砂浜とが交互に連なり、岩石台地、潟湖砂嘴陸繋島などが特徴を添えている。

四方は壮大な大自然に囲まれており、東に太平洋、西にブルーマウンテン、北にホークスベリ川、南にロイヤル・ナショナルパークがある。多くの入江や海岸も有しており、ボンダイ・ビーチは特に有名で、市街に面するポート・ジャクソン湾はリアス式海岸であると同時に世界最大の天然の入江とされる。

自然災害である地震は、人体では感知できない無感地震を除いてほとんど無い。

都市の景観

シドニータワーからのパノラマ
シドニーの夜景

気候

ケッペンの気候区分では温暖湿潤気候(Cfa)に属し、年間平均気温は17.8℃。降雨は一年を通じてある。トロピカル・サイクロンを受けることはなく、エルニーニョ・南方振動の影響を受ける。旱魃と森林火災が起きる場合や、反対に嵐や洪水が起こる場合である。

シドニーの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 45.3
(113.5)
42.1
(107.8)
39.8
(103.6)
33.9
(93)
30.0
(86)
26.9
(80.4)
25.9
(78.6)
31.3
(88.3)
34.6
(94.3)
38.2
(100.8)
41.8
(107.2)
42.2
(108)
45.3
(113.5)
平均最高気温 °C°F 25.9
(78.6)
25.8
(78.4)
24.7
(76.5)
22.4
(72.3)
19.4
(66.9)
16.9
(62.4)
16.3
(61.3)
17.8
(64)
20.0
(68)
22.1
(71.8)
23.6
(74.5)
25.2
(77.4)
21.7
(71.1)
平均最低気温 °C°F 18.7
(65.7)
18.8
(65.8)
17.5
(63.5)
14.7
(58.5)
11.5
(52.7)
9.3
(48.7)
8.0
(46.4)
8.9
(48)
11.1
(52)
13.5
(56.3)
15.6
(60.1)
17.5
(63.5)
13.8
(56.8)
最低気温記録 °C°F 10.6
(51.1)
9.6
(49.3)
9.3
(48.7)
7.0
(44.6)
4.4
(39.9)
2.1
(35.8)
2.2
(36)
2.7
(36.9)
4.9
(40.8)
5.7
(42.3)
7.7
(45.9)
9.1
(48.4)
2.1
(35.8)
降水量 mm (inch) 101.5
(3.996)
118.7
(4.673)
128.9
(5.075)
125.8
(4.953)
121.1
(4.768)
130.7
(5.146)
97.3
(3.831)
81.2
(3.197)
69.1
(2.72)
77.6
(3.055)
83.1
(3.272)
77.8
(3.063)
1,312.8
(51.685)
出典:Bureau of Meteorology

経済

シドニー中心業務地区

シドニーは、商工業、金融、交通の中心都市であり、2008年の域内GDPでは2130億米ドルで世界第28位である。また2011年9月、英国のシンクタンクにより、世界第15位の金融センターと評価されており、南半球の都市としては第1位である[6]

オーストラリア証券取引所(ASX)やオーストラリア準備銀行(RBA)、国内大企業の多くが本社をシドニーに置いている。国内最大の雇用を生み、国内GDPのうち25%を計上し、その経済規模は国内最大である。平均家計所得は国内諸都市のうち最も多く、失業率は2004年時点で4.9%である。

シドニー(ポート・ジャクソン)港はニューサウスウェールズ州の交易の大半を担っている。主要輸出品目は羊毛、小麦、小麦粉、羊皮、肉類で、輸入品は機械類が最も主要な品目である。国内や州内の移入品には石炭、木材、砂糖がある。シドニーは世界最大の原毛市場で、ニューサウスウェールズ州の羊毛の3分の2はこの港から積出される。同港は造船・修理の中心地でもあり、大型船舶を収容できるドックも有する。

オーストラリアの産業界において、メルボルンとともにシドニーが抜きん出ているのは、原材料の調達が容易であることが一因である。消費財を中心に、シドニーはニューサウスウェールズ州の工業生産のおよそ半ばを産出しており、製材、造船、化学、農業土木機械、電気機械、石油精製などの諸工業が盛んである。

人口統計

国別海外出生者数
出生国 人口 (2006)
イギリス 175,166
中華人民共和国 109,142
ニュージーランド 81,064
ベトナム 62,144
レバノン 54,502
インド 52,975
フィリピン 52,087
イタリア 44,563
香港 36,866
大韓民国 32,124
ギリシャ 32,021
南アフリカ 28,427
フィジー 26,928
マレーシア 21,211
インドネシア 20,562
イラク 20,216
ドイツ 19,364
スリランカ 17,917
アメリカ合衆国 16,340
エジプト 16,238
クロアチア 15,501

2006年国勢調査によると、シドニー都市圏の人口は3,641,422人で、シドニー統計区域の人口は4,119,190人であった。統計区域は成長を加減して算出された推計値を基にしたため、都市圏よりも人口が大きくなっている。シドニー市内の人口密度は、4,023人/km²で国内最大である。市民は一般的に「シドニーサイダー」と呼ばれる。同調査の自分の民族は何かという設問において、市民の多くは自らをイングランド系アイルランド系スコットランド系中国系であるとした。またこの設問によれば、先住民アボリジニは全体のうち2%、海外出生者数は同じく31.7%となった。

主な移民の出身国はイギリス中華人民共和国ニュージーランドである。また、ベトナムパキスタンレバノンイタリアインドフィリピンの移住者数もかなりの数に上る。市民の多くは、英語を第一、または第二言語としているか、アラビア語(レバノン系が優勢)、中国語(ほとんどが中国官話上海語広東語)、イタリア語話者である。シドニーは、世界でも高度な多文化都市であるロンドンパリよりも海外からの移住者が多く、その数は世界でも7番目に数えられる。宗教をたずねる設問によると、調査対象者の64%はキリスト教徒、14.1%は無宗教、10.4%は無回答、3.9%はムスリム、3.7%は仏教徒、1.7%はヒンドゥー教徒、0.9%はユダヤ教徒であった。

また、住民の平均年齢は34歳と若く、65歳以上の高齢者層は全体の12%である。

文化

シドニーでは、多くの異色なフェスティバルや、オーストラリア最大の社会・文化的なイベントが催される。例えば、国内最大の芸術祭であるシドニー・フェスティバルSydney Festival)は毎年1月に開催される。他にも、ビエンナーレ・オブ・シドニーBiennale of Sydney)は1973年以来続く現代アートフェスティバル、ビッグ・デイ・アウトはロックフェスティバル、ゲイ・アンド・レズビアン・マルディ・グラSydney Gay and Lesbian Mardi Gras)はオックスフォード・ストリート沿いにて、シドニー・フィルム・フェスティバルSydney Film Festival)等多くの映画祭、シドニー・ロイヤル・イースター・ショウSydney Royal Easter Show)はシドニー・オリンピック公園にて、オーストラリアンアイドル決勝戦はオペラハウスにて、オーストラリアン・ファッション・ウィークAustralian Fashion Week)は毎年4、5月に開催する。また、大晦日オーストラリアの日Australia Day)の祝典は国内最大である。

スポーツ

ANZスタジアムは、シドニーオリンピックのメインスタジアムとなった競技場である。
シドニー・クリケット・グラウンド

シドニーにおいて、スポーツは文化の重要な位置を占めている。中でも、イングランド伝来のラグビーリーグは最も人気の高いスポーツである。オーストラリアとニュージーランドのリーグ戦、ナショナル・ラグビー・リーグに参加する国内16チームのうち、シドニーを本拠地とするのは9チームにも上る。バスケットボールネットボールラグビー・ユニオンクリケットのシドニーを本拠地とするプロチームがあり、各界においてシドニーは「シドニー・スピリット」と表現される。この他、オーストラリアの国技であるオージーフットボールサッカーのプロチームもシドニーに所在する。

ナショナル・ラグビー・リーグのような大規模なスポーツイベントは通常、シドニーオリンピックのメインスタジアムであったANZスタジアムで開催される。他にも、ヨットレースのシドニー・トゥ・ホバート・ヨット・レース(Sydney to Hobart Yacht Race)、競馬のゴールデン・スリッパー・ステイクスGolden Slipper Stakes)、マラソンのシティ・トゥ・サーフCity to Surf)といったイベントもシドニーで開催される。

1920年代に建造され、クリケットの国際試合を数多く開催した、オーストラリアン・フットボールチーム、シドニースワンズのホームグラウンドでもあるシドニークリケットグラウンドは、長らくシドニー最大の競技場であった。しかし、2000年シドニーオリンピック大会のメイン会場としてシドニー・オリンピック公園に建築された、当時国内最大のANZスタジアム(名称はネーミングライツによる。杮落とし当時は"スタジアム・オーストラリア")にその座を取って代わられた。

メディア

ABCビル

シドニーの主な日刊紙は、ザ・シドニー・モーニング・ヘラルドThe Sydney Morning Herald)、ザ・デイリー・テレグラフThe Daily Telegraph)の2紙である。前者は高級紙で、報道内容は国内外のニュース、文化、ビジネスと、広範囲に渡る。現存する国内最古の新聞であり、1831年以来発行を続けている。後者はニューズ・コーポレーション傘下のタブロイドである。

テレビでは、公共放送と民間の放送ネットワークに大別できる。公共放送では、ABCSBSの2局。民間では、Seven NetworkNine NetworkNetwork TenTVSの4ネットワークである。

観光

ハーバーブリッジ
ボンダイビーチ
ピットストリートとシドニータワー
ダーリングハーバー
ザ・ロックス

シドニーで最も有名な歴史的建造物は、ともに世界的知名度を誇るハーバー・ブリッジシドニー・オペラハウスである。その他、南半球で2番目に高いシドニータワー、シティ中心部にあるクイーン・ヴィクトリア・ビルディング(略称QVB)などが有名。ダーリングハーバーも人気の観光地である。中心部から南に8kmはなれたボンダイ・ビーチはシドニーで最も有名なビーチであり、特にサーフィンのメッカとしてで知られる。

観光地

博物館・美術館

行政

シドニー大都市圏内の地方行政区分

一般的に一つの都市と理解されることが多いシドニー大都市圏(metropolitan area)は、統計上の範囲として設定されているものであり、それ自体は自治体ではない。基礎自治体は、大都市圏内に38ある、地方行政区(LGAs: Local Government Areas)であり、個々の地方行政区は歴史的経緯を踏まえて、しばしば「市 City」と称する。こうした地方行政区の一つである「シドニー市 City of Sydney」は、シドニー・コウヴに面した高層ビルが集中するCBD周辺の都心だけが市域である。観光地ともなっているシドニー市庁舎「タウン・ホール」は、広域のシドニー大都市圏ではなく、この「シドニー市」の市庁舎である。ただし、この「シドニー市」の市長は、オリンピックのようなイベントの際には、儀礼上、大都市圏全体を代表するような役回りを果たすことがある。

一般的にシドニーにあると理解されている施設は、都心にあるもの以外は、「シドニー市」ではなく別の地方行政区に存在している。例えば、タロンガ動物園モスマンシドニー・オリンピックの主会場はオーバーンボンダイ・ビーチウェーバリーシドニー国際空港はターミナルがボタニー・ベイ市、滑走路の先端はロックデール市にある。ここでは、英語の正式名称にCityと冠する地方行政区だけを「市」と訳しているが、City ではなく、Council、Municipal Council などと称する他の地方行政区も、一般的には「市」と訳されることが多い。

シドニー大都市圏全体に関わる行政は、公共交通機関の運営、主要道の整備、交通の制御、警察、中等教育以上の教育、主要な社会資本の整備計画など、ほとんどをニューサウスウェールズ州政府が取り仕切っている。もともと州の人口の大部分がシドニー大都市圏に集中しており、州政府の行政機能も大部分がシドニー大都市圏にかかわるものになっているため、州政府から分離した大都市圏を単位とする行政体の創出には、州政府が消極的である。

教育

1850年設立のシドニー大学は、オーストラリア最古の大学である。

シドニーには複数の有名大学があり、1850年設立のオーストラリア初の大学であるシドニー大学も所在する。この他にも、オーストラリアカトリック大学マコーリー大学ニューサウスウェールズ大学シドニー工科大学西シドニー大学の計6校が公立大学である。また、ノートルダムオーストラリア大学ウロンゴン大学のキャンパスも市内にある。

オーストラリアには、中等後または第三次教育で一般的に職業教育を行う教育機関として、TAFEと呼ばれるシステムがある。このうち複数のキャンパスを持つ公立校として、シドニーには4校ある。

交通

国際旅客船ターミナルのあるサーキュラー・キー

シドニーは、高速道路鉄道フェリーの広範囲に及ぶ交通網を有している。

市民の主な交通手段は自動車である。この流れを円滑にして都心部の渋滞を解消するため、シドニー都市圏を環状に形成するメトロードは特に重要な道路網である。

ニューサウスウェールズ州政府の公企業であるシティレールは、国内では他にメルボルンのみが持つ地下鉄を有する。ただし、これは純粋な地下鉄ではなく、都心部では地下を走り、近郊では地上を走る複合型の鉄道網である。都心部のCBD内では環状運転をするため、「シティサークル」(City Circle)と呼ばれる。ただし厳密に言えば、東京のJR山手線のように同じ列車が何周もするわけではなく、各列車はシティサークルを経由する形で郊外と都心を結ぶ運転を行っている。

2000年のシドニーオリンピック以後、シティレールの業績は著しく低下してしまう。これに対処すべく、2005年にシティレールは時刻表を再編成し、列車の運転士の雇用を拡大した。シティレールの大規模なインフラ計画は、2010年に完了する予定である。

シティレール

路面電車は1960年代に一度廃止されたが、1990年代にライトレールとして復活。現在では市民の足として利用され、延伸計画もある。さらに、モノレールも存在し、主な商業地区やダーリングハーバー周辺を環状に結んでいる。バスは都市圏のほとんどのエリアをカバーしており、その多くは1961年以前の路面電車の運行ルートに沿って走る。州内・州外との長距離列車カントリーリンクパース行きのインディアンパシフィック号)はセントラル駅Central railway station)に発着する。同駅構内には高速バスターミナルがある。

シドニー港の中心となるのはポート・ジャクソン湾だが、南のボタニー湾にも重要な港湾設備がある。ポート・ジャクソン湾に面する都心近くのサーキュラー・キーCircular Quay)には、国際旅客船ターミナルがある。

国内最大の国際空港、キングスフォード・スミス国際空港(シドニー国際空港)は南部近郊のボタニーベイ市マスコットにあり、ボタニー湾の北岸に位置する。国際線・国内線を問わずほとんどの定期便が発着する。空港にはシティレールの路線が延びている。

姉妹都市

脚注

外部リンク

公式

日本政府

観光


Template:Link FA Template:Link FA Template:Link GA