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iPad (第3世代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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第3世代iPad
第3世代iPad (black)
製造元 アップル
姉妹機種 iPad
種別 タブレット型メディアプレーヤー/コンピュータ
世代 3rd
発売日
OS iOS 5.1
CPU 1GHzデュアルコアApple A5 system-on-a-chip
メモリ 1 GB DDR2
ストレージ フラッシュメモリ
16, 32, & 64 GB
ディスプレイ

9.7インチ (250 mm) 4:3 アスペクト比

画面解像度: QXGA (2048x1536 px) (264 ppi), 4:3 アスペクト比, LEDバックライト IPS LCD display
入力機器 マルチタッチタッチスクリーンディスプレイ, ヘッドセットコントロール, 近接センサーとローキー照明センサー, 3軸加速度計, デジタルコンパス
デジタルカメラ

バックカメラ:HDビデオ撮影(1080p、最大30fps、オーディオ入り)静止画(5倍デジタルズーム、画素数は500万画素)

フロントカメラ:ビデオ撮影(VGA画質、最大30fps、オーディオ入り)静止画(VGA画質)
外部接続 Wi-Fi (802.11a/b/g/n),
Bluetooth 4.0+EDR,
USB 2.0/ドックコネクタ
Wi-Fi + Cellular モデルは以下も含む:
UMTS (W-CDMA)/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA
(850, 900, 1900, 2100 MHz)
GSM/EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz)
LTE (700, 2100 MHz)
※データのみ
電源 42.5Whリチャージャブルリチウムポリマーバッテリー
オンラインサービス iTunes Store, App Store, MobileMe, iBookstore, Safari, Game Center, Photo Booth
サイズ 9.50 in (241 mm) (height)
7.31 in (186 mm) (width)
0.37 in (9.4 mm) (depth)
重量 Wi-Fi モデル: 1.44 lb (650 g)
Wi-Fi + Cellular モデル: 1.46 lb (660 g)
関連商品 iPod touch, iPhone
ウェブサイト www.apple.com/jp/ipad

iPad(アイパッド)は、アップルによって開発及び販売されているタブレット型コンピューターで、iPad シリーズの第3世代にあたる機種(以下、第3世代iPadと呼ぶ。)。同じ名称であった iPad シリーズの第1世代の製品と区別する為、アップルは 新しいiPad(あたらしいアイパッド)の名称を用いている[1]

第3世代iPadには、Wi-Fiによる無線LAN機能付きと、Wi-Fiと携帯電話事業者が提供する通信網である第4世代移動通信システム (4G) の両機能を搭載した2つのモデルがあり、日本では第1世代iPad および iPad 2と同様にソフトバンクモバイルより発売されている。

沿革

  • 2012年3月7日 (米国時間) - サンフランシスコで開かれた製品発表会で第3世代iPadを発表。「iPad 3」や「iPad HD」という予想があったものの、第3世代iPadにナンバリングは使用されず公式サイトでも「新しいiPad」と表現している。[2]
  • 2012年3月16日 - アメリカや日本など世界各国で第3世代iPad発売開始。日本では4G版について、これまで同様ソフトバンクモバイルが販売する(Wi-Fi版の販売は複数から)。
  • 2012年5月 - 4Gネットワークが利用できない地域でも「Wi-Fi + 4G」の名称が使われたことを問題視する声があり、特にオーストラリアでは行政により表示改善と購入者への返金が命じられた。このためアップルは(詳しい理由を説明していないものの)世界的に「Wi-Fi + Cellular」に名称を変更した[3]

仕様

モデル Wi-Fi Wi-Fi + Cellular (旧名 Wi-Fi + 4G)
プロセッサ Apple A5Xプロセッサー SoC(デュアルコア)1.0GHz
GPU PowerVR SGX543MP4 4コア[4]
メインメモリ 1GB[4] (DDR2)[5]
保存容量 16GB、32GB、64GB(フラッシュメモリ
通信方式(Wi-Fi) Wi-Fi (802.11 a/b/g/n)、Bluetooth 4.0 + EDR
通信方式(4G) (非対応) UMTS (W-CDMA)/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA
(850, 900, 1900, 2100 MHz)
GSM/EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz)
CDMA EV-DO Rev. A (800, 1900 MHz)
LTE (700, 2100 MHz) LTE (700 MHz)
ディスプレイ Retinaディスプレイ、IPSテクノロジー搭載9.7インチ(対角)クリアワイドスクリーン

2,048×1,536ピクセル解像度264ppi 耐指紋性撥油コーティング

カメラ(バック) iSightカメラ - HDビデオ撮影(1080p、最大30fps、オーディオ入り)静止画(5倍デジタルズーム、画素数は500万画素)
カメラ(フロント) FaceTimeカメラ - ビデオ撮影(VGA画質、最大30fps、オーディオ入り)静止画(VGA画質)
バッテリー 電圧3.75ボルト、42.5ワット時のリチウムポリマー電池
最長10時間のバッテリー駆動
初期搭載iOS iOS 5.1
サイズ 高さ:241.2 mm、幅:185.7 mm、厚さ:9.4 mm
652g 662g

GPUをクアッドコアに変更し、iPad 2と比べて4倍のピクセルを動かせるようになった。IPSパネルによるLCDディスプレイも2,048×1,536ドット(解像度264ppi, Retina ディスプレイ)に高解像度化した。カメラも1080pのHDビデオ撮影が可能となり、静止画でも500万画素の撮影が可能となった。また、これまでの3G通信に加え、第3.5世代移動通信システム (3.5G、HSPA+/DC-HSDPA)とLTEに対応し高速なデータ通信が可能となる。アメリカ国内ではAT&TとベライゾンそれぞれのLTE使用周波数帯および3G通信規格に合わせたモデルが発売される[6]

日本国内においては、LTEで使用している周波数帯や事業者の関係からLTEが使用できない[注 1]。このため、2012年3月時点ではソフトバンクが提供する回線は通常の2.1GHz帯を使用した3G ハイスピード(下り最大14Mbps)で行われ、同年7月25日より900MHz帯(プラチナ電波)がサービス開始された時点でHSPA+(下り最大21Mbps)での通信が可能となる予定となっている[注 2][9]。なお、CDMA2000でiPhone 4Sを販売しているKDDIは、CDMA規格対応のiPadを販売するかについてはコメントを出していない[6]

価格

アメリカ合衆国と日本での本体価格

アメリカ合衆国での価格[10](円換算価格は第3世代販売開始の2012年3月のレート「US$1=¥85」で計算している[11]
モデル 16 GB 32 GB 64 GB
iPad Wi-Fi US$499(¥42,415) US$599(¥50,915) US$699(¥59,415)
iPad Wi-Fi + Cellular US$629(¥53,465) US$729(¥61,965) US$829(¥70,465)
日本での価格[12](Apple Storeおよびソフトバンク公式サイトに基づく[13][14]
モデル名 iPad Wi-Fi
(第3世代)
iPad Wi-Fi + Cellular
(第3世代)
フラッシュメモリの容量 16 GB 32 GB 64 GB 16 GB 32 GB 64 GB
一括販売時の価格 ¥42,800 ¥50,800 ¥58,800 ¥53,760 ¥61,680 ¥69,600
月額分割支払金(24回)
分割支払い時の総額

その他

脚注

  1. ^ NTTドコモXiを、ソフトバンクは2012年秋以降の予定でLTEのサービスを、共に2GHz帯で提供するが、使用する帯域がバンド1であり、AT&Tが使用するバンド4と異なるため、SIMフリー端末にXiのSIMカードを挿してもLTEは使用できず、通常の3G通信のみとなり[7]、ソフトバンクもLTEサービスは使用できないとしている[8]。同様にイー・モバイルEMOBILE LTEは1.7GHz帯(バンド3)、KDDIが予定しているLTEは1.5GHz帯(バンド11)を使用するため使用できない。また、ソフトバンクで既にサービスを行っているSoftBank 4GはAXGP(TD-LTE)で、iPadが規格上対応していないため使用不可能である
  2. ^ 既存のULTRA SPEED(HSPA+/DC-HSDPA)は1.5GHz帯を使用しているため、iPadの規格上の周波数帯では使えない。

出典

外部リンク

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