IPS方式

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IPS方式(IPSほうしき)とは In Plane Switching の略で液晶ディスプレイの一形式。

目次

概要[編集]

通常、TFTアクティブマトリックス液晶表示装置として使われる。日立製作所がメルクと共同で開発して、1996年に最初に製品化した。現在では日立製作所関連会社の日立ディスプレイズやIPSアルファテクノロジ(現在はパナソニック子会社となったパナソニック液晶ディスプレイ)やLGディスプレイなどの会社も製品化している。「IPS」は日本のこの分野においてはジャパンディスプレイ社(かつては日立ディスプレイズが所有していた)の登録商標(日本第1764666号ほか)である。 基本的にTN方式と比べて製造コストが高いが、LG電子によりTN方式並みに製造コストを抑えた「e-IPS」というパネルも開発されている。

これ以外の代表的な駆動方式であるTN方式VA方式がガラス基板に挟まれた液晶の厚み方向に電界を加えるのに対し、IPS方式では基本的には基板の面方向に電界を加えて液晶分子を基板と平行な面内(in-plane)で回転させる。TN方式とは異なり複屈折の変化で光をスイッチングする。 また、VA方式と同様に電界が存在しない状態(電圧をかけていない状態)で光を遮蔽する。

IPS方式のものは対向基板(TFTが形成されていない方の基板)側には電極が無い。表示ムラができないようにするためと必要な電圧を低く抑えるために、通常画素電極が櫛歯状に形成されている。ただし、それでも駆動電圧は液晶セルの厚み方向に電圧を印加する他の液晶モードと比較すると大きい。

特徴[編集]

視野角が広い上に色度変移色調変化が少ないため、高級なテレビモニタDTP用のモニタに採用される他、ドットピッチの狭い物や高密度高画素のものも開発されている。2012年10月現在では、iPod touch及び、IPhone搭載[要出典]Retinaディスプレイ等で採用されている960×640ピクセルで3.5インチ、1136x640ピクセルで4インチ、1920×1080ピクセルで5インチ、iPad搭載の2048x1536ピクセルで9.7インチ、3840×2160ピクセル(829万画素)で20インチ[1]程度のものまで開発されている。

IPS方式の液晶ディスプレイは、バックライトの影響もあるが、コントラスト比はそれほど高くはなく、液晶を構成する素材の関係でTN方式と配列が違うため、白色光を透過した場合若干色温度が低くなる(黄色っぽくなる)傾向がある。このため、専用の回路でこれを補正することが行われている。

バリエーション[編集]

AFFS(Advanced Fringe Field Switching)[編集]

Hydis(元現代電子産業LCD部門)が1998年に特許を取得した技術で [2] 2003年まではFFS(fringe field switching)と呼ばれていた。 面上の共通電極と絶縁層をはさんだ画素電極の2層構造を取ることが特徴で、画素電極の幅を狭めることが可能となり、フリンジ場が発生し画素電極上の液晶も駆動できるため、画素内のブラックマトリクスをなくすことができる。透過率が高く、広い視野角や高コントラスト比、低消費電力が特徴。2004年に日立ディスプレイズ[3]、2006年に三洋エプソンイメージングデバイスなど複数の企業にライセンスされており、日立のIPS-PROやLGのAH-IPS、サムスンのPLS(Plane to Line Switching)ディスプレイはこの技術を利用している。 Hydis社独自では現在第5世代まで開発が進んでおり、主にノートPCやタブレットなどのモバイル機器に採用されている。

SFT(Super-Fine-TFT)[編集]

NECが開発した技術で、主にハイエンドディスプレイに採用される。A-SFT(Advanced-SFT)、SA-SFT(Super Advanced-SFT)、UA-SFT(Ultra Advanced-SFT)と性能を向上させている。

参照[編集]

  1. ^ パナソニック、4Kで20インチのIPS液晶パネルを開発 216ppi
  2. ^ http://www.hydis.com/eng/04_rnd/rnd_03.asp
  3. ^ http://techon.nikkeibp.co.jp/members/NEWS/20041206/106740/

外部リンク[編集]

[en:IPS panel]