2020年代の日本
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2020年代の日本(2020ねんだいのにほん)では、2020年代の日本の予定・出来事・流行・世相などについてまとめる。
できごと
2020年
詳細は「2020年の日本」を参照
- 1月16日 - 日本国内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者が初めて報告される[1]。
- 2月3日 - 新型コロナウイルスの集団感染が報告されたクルーズ船・ダイヤモンド・プリンセスが横浜港へ寄港、長期間の検疫体制に入る[2]。詳細は「クルーズ客船における2019年コロナウイルス感染症の流行状況」を参照
- 2月27日 - 安倍晋三首相が新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月2日から春休みまで全国の小中高校および特別支援学校の一斉臨時休校を要請[3]。
- 3月24日 - 新型コロナウイルスの世界的流行に伴い、2020年東京オリンピック、パラリンピックの開催が「1年程度」延期されることが決定[4]。
- 3月29日 - ザ・ドリフターズのメンバーでコメディアンの志村けんが新型コロナウイルス感染症による肺炎で死去[5]。
- 4月1日 - 改正民法(債権法)が施行された。約120年ぶりの大幅改正[6]。
- 4月7日 - 安倍晋三首相が新型コロナウイルスの感染拡大を受け、改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく初の緊急事態宣言を発令[7]。
- 7月3日 - 翌4日にかけて熊本県を中心に記録的な大雨となり、河川の氾濫や土砂崩れが発生。他地域での集中豪雨も含め、令和2年7月豪雨と命名される。死者84名の人的被害。
- 9月16日 - 第4次安倍内閣 (第2次改造)が総辞職し、菅義偉内閣が発足。
- 11月1日 - 大阪市を廃止し特別区を設置することについての投票(大阪都構想の是非を問う住民投票)が行われ、反対票が上回り否決。
- 12月6日 - 日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が地球へ帰還。回収カプセルをオーストラリアのウーメラ試験場に投下し、本体は地球をフライバイして次の探査目標(小惑星「1998 KY26」、2031年7月到着予定)へ向かった[8]。
- 12月28日 - 映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の興行収入が324億円を突破し、『千と千尋の神隠し』(2001年)を超えて歴代興行収入1位となる[9]。
2021年
詳細は「2021年の日本」を参照
- 2月17日 - 新型コロナウイルスワクチン(ファイザー製)の国内接種が開始される[10]。
- 3月11日 - 東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)および福島第一原子力発電所事故の発生から10年。
- 7月3日 - 静岡県熱海市伊豆山地区で大規模な土石流が発生(熱海市伊豆山土石流災害)、死者26名、行方不明者1名の人的被害。
- 7月~8月 - 新型コロナウイルスの世界的流行に伴い、史上初の延期が決定された第32回夏季オリンピック(東京オリンピック)および第16回夏季パラリンピック(東京パラリンピック)が開催[11]。
- 9月1日 - デジタル庁が発足。
- 10月4日 - 菅義偉内閣が総辞職し、第1次岸田内閣が発足。
- 10月5日 - プリンストン大学上席研究員の真鍋淑郎(アメリカ国籍)が気候変動モデルの研究で評価され、ノーベル物理学賞を受賞[12]。
- 10月26日 - 秋篠宮家の長女・眞子内親王が、大学時代の同級生・小室圭と結婚し、民間人となる(皇籍離脱)[13]。
- 10月31日 - 第49回衆議院議員総選挙の実施。
- 11月10日 - 第1次岸田内閣が総辞職し、第2次岸田内閣が発足。
- 11月18日 - メジャーリーグ、ロサンゼルス・エンゼルス所属の大谷翔平がアメリカンリーグの最優秀選手賞(MVP)を受賞。日本人選手の受賞は2001年のイチロー以来2人目[14]。
2022年
詳細は「2022年の日本」を参照
- 4月1日 - 改正民法が施行され、日本の法律上の成人年齢が18歳に引き下げられた。また、結婚が可能となる年齢が男女ともに18歳となった[15]。
- 4月19日 - 世界最高齢の存命人物であった田中カ子が119歳107日(長寿歴代2位)で死去[16]。
- 7月8日 - 奈良市内の大和西大寺駅付近にて、元首相の安倍晋三が銃殺された。詳細は「安倍晋三銃撃事件」を参照
- 7月10日 - 第26回参議院議員通常選挙の実施。
- 8月13日〜15日 - コミックマーケット100が開催。
予定・予測されるできごと
2022年
詳細は「2022年の日本」を参照
- NASAの月試料収集プロジェクトに参加する日本の宇宙ベンチャーispaceが、民間初となる月面探査プログラム「HAKUTO-R」の最初のミッション(月面着陸ミッション)で、月面着陸船により月の表土サンプルを収集する予定(本年はispace Japan〈東京本社〉が実施予定、さらに2024年にはispace Europe〈ルクセンブルク〉も参加して2回目のミッション〈月面探査ミッション〉を実施予定)[17][18]。
2023年
詳細は「2023年の日本」を参照
- この年の3月まで(2022年度)に、日産自動車は年間 100 万台の電動駆動車を販売する計画。
- 森ビルによる、高さ日本一を更新する約330メートル(地上64階)の超高層ビルが東京都港区の虎ノ門・麻布台地区に完成予定[19][20]。
- 厚生年金保険料率の物価水準連動の期限。
2024年
- この年の3月まで(2023年度末)に、北陸新幹線の金沢駅〜敦賀駅間が開業予定。当初は2022年度末に開業予定であったが、工事の遅れから延期された[21]。
- 日本国政府が2024年度上期を目途に新紙幣を発行。新たに採用される肖像画の人物は渋沢栄一(一万円紙幣)、津田梅子(五千円紙幣)、北里柴三郎(千円紙幣)となる[22]。
- 高輪ゲートウェイ駅が2024年度に本格開業予定(2020年の開業は暫定的なもの)で、周辺開発(第1期)のまちびらきも予定されている[23][24]。
2025年
- 昭和100年問題により、日本の官公庁や金融機関などのアプリケーションソフトウェアが誤動作すると危惧されている。
- 大阪市で2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が開催予定。
- 第27回参議院議員通常選挙の実施。
- NHK開局100周年を迎える。
- JAXAは「JAXA Vision 2025」で、月面に人型ロボットが居住するビジョンを描いている。
- 三菱総合研究所は、日本が海資源により、年間2000万キロリットルのバイオエタノール、年間1950トンのウランを生産していると見込んでいる。
- トヨタ自動車がこの年までに一般道自動運転車の商品化を予定[25]。
2026年
- 丙午 (ひのえうま) 。この頃の出生数は既に減少傾向にあり、1846年、1906年、1966年の際とは異なり、人口動態に大きな影響は与えないと予測される。
- 大正時代に生まれた人がこの年から全員100歳以上になる。
- 昭和改元100周年。
2027年
- 私学共済が厚生年金に統合される。
- リニア中央新幹線が東京(品川駅) - 名古屋間で開業予定。東京から名古屋までが最速40分で結ばれる。ただし、2021年時点で静岡県内での着工の目処は立っておらず、遅れる可能性がある。
- 横浜市で国際園芸博覧会(花博、A1認定)開催予定[26]。
- 2013年より始まった渋谷駅周辺の再開発事業が完了予定。
- 三菱地所による、高さ日本一を更新する約390メートル(地上63階)の超高層ビル「トーチタワー (Torch Tower)」が2027年度中に東京駅日本橋口前(常盤橋街区)に完成予定[27][28]。
- JR大阪駅北側の再開発エリア「うめきた2期地区」が2027年度中に全体開業予定(2024年夏頃に一部先行まちびらき予定)[29]。
2028年
- 第28回参議院議員通常選挙の実施。
2029年
政治と外交
政治
- 自民党政権
- 2020年代の内閣総理大臣
社会
- 2020年代は新型コロナウイルスの世界的流行と共に始まった。コロナ禍には3密、非接触、リモート、ソーシャル・ディスタンスなどの用語が定着した[31]。
- コロナ禍で人々の生活スタイルが変化し、在宅時間が増えたことでネット通販、フードデリバリー、ライブ配信、オンラインゲームなどの巣ごもり需要が拡大した[32]。
- コロナ禍での特別定額給付金の支給の遅れなどから日本のデジタル行政の遅れが露わとなる中、行政のデジタル化の司令塔を担う「デジタル庁」が発足した[33]。また、民間企業におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進が課題となった[34]。
文化と芸術
- 新型コロナウイルスの世界的流行以降、文化・芸術は活動の自粛を余儀なくされ、多くの分野で危機的な状況に陥っている。文化庁は各種支援策を打ち出しているが、欧州に比べて手薄であるとの指摘がある[35]。一方、在宅期間の増加による巣ごもり需要により、ゲーム分野をはじめとする、デジタルと親和性が高い業界の成長が見込まれている。
ゲーム
コンピュータゲーム
- テレビゲーム市場ではマイクロソフトが「Xbox Series X/S」、ソニー・インタラクティブエンタテインメント (SIE) が「PlayStation 5」を2020年にそれぞれ発売(第9世代)。
-
PlayStation 5
テレビ・芸能
- 若年層を中心にテレビ離れが進む中、放送と通信の融合が加速。NHKは2020年4月に常時同時配信サービスのNHKプラスを開始した。また民放キー局も2021年以降、相次いでテレビ番組のネット同時配信に乗り出している[36]。
- メディアの中心が地上波テレビからインターネットへ移りつつあることや、ジャニー喜多川の死去など大物経営者の世代交代、新型コロナウイルス感染症の流行による仕事の減少など複数の要因により、芸能事務所の求心力が低下したことで、芸能人がプロダクションから独立・移籍するケースが相次ぐ[37][38]。
音楽
- CDの売上枚数に代わり、音楽ストリーミングサービスでの再生回数が楽曲のヒット指標として定着する。それに伴いYouTubeやTikTokなどのSNSを活動の場とするアーティストや、ボカロPなどネットカルチャー発のアーティストのメインストリーム化が進む[39][40]。
フィクションのできごと
- 時期不明
脚注
注釈
出典
- ^ “新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について(1例目)”. www.mhlw.go.jp. 2022年4月6日閲覧。
- ^ “2月3日 クルーズ船で集団感染、14日間の下船拒否”. 日本経済新聞 (2020年12月22日). 2022年4月6日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2020年2月28日). “全国すべての小中高休校へ 安倍首相が表明、新型肺炎で3月2日から”. 産経ニュース. 2022年4月6日閲覧。
- ^ 「東京五輪・パラ、「1年程度」の延期決定 「東京2020」の名称は維持」『BBCニュース』。2022年4月6日閲覧。
- ^ “志村けんさん死去 新型コロナ感染で肺炎”. 日本経済新聞 (2020年3月30日). 2022年4月5日閲覧。
- ^ “法務省:民法の一部を改正する法律(債権法改正)について”. www.moj.go.jp. 2022年4月2日閲覧。
- ^ “首相、緊急事態宣言を発令 8日午前0時に効力発生 7都府県対象に”. 毎日新聞 (2020年4月7日). 2022年3月20日閲覧。
- ^ 地球帰還後の「はやぶさ2」は2031年に小惑星1998 KY26へ(アストロアーツ 2020年9月15日)
- ^ “『鬼滅の刃』歴代興収1位に!『千と千尋の神隠し』超えの324億円|シネマトゥデイ”. シネマトゥデイ. 2022年4月5日閲覧。
- ^ “コロナワクチン、国内接種開始 医師ら4万人先行(写真=代表撮影)”. 日本経済新聞 (2021年2月17日). 2022年4月2日閲覧。
- ^ 東京五輪・パラ、「1年程度」の延期決定 「東京2020」の名称は維持 BBC NEWS (2020年3月24日)
- ^ “ノーベル物理学賞に真鍋淑郎氏…温室効果ガスが気候変動に与える影響などを予測 : 科学・IT : ニュース”. 読売新聞オンライン (2021年10月5日). 2022年4月2日閲覧。
- ^ “小室眞子さんの皇籍離脱を皇統譜に登録 26日に結婚:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2022年4月5日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “大谷翔平 満票でMVP 日本選手2人目 イチローさん以来20年ぶり”. NHKニュース. 2022年4月5日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “結婚できる年齢 なぜ変わる? 春から男女とも18歳に|18歳 成人年齢|NHK”. www3.nhk.or.jp. 2022年4月2日閲覧。
- ^ “世界最高齢の田中カ子さん死去 119歳、国内歴代も更新―福岡:時事ドットコム”. 時事通信社 (2022年4月25日). 2022年4月25日閲覧。
- ^ “NASAが月試料収集プロジェクトに日本のiSpaceなど4社を選抜、宇宙鉱業のパイオニア育成を目指す”. TechCrunch Japan (2020年12月4日). 2020年12月5日閲覧。
- ^ 月着陸船と月面車を開発、民間プログラム『HAKUTO-R』の進捗は順調(レスポンス 2022年1月26日)
- ^ “森ビル、虎ノ門に「日本一」330メートルビル”. 日本経済新聞 (2019年8月22日). 2020年10月31日閲覧。
- ^ “日本一の330メートル高層ビル、森ビルが着工 “超高層”は今後10年で大きく変化”. ITmedia ビジネスオンライン (2019年8月22日). 2020年10月31日閲覧。
- ^ 北陸新幹線敦賀開業1年半延期が必要 国交省、与党PTで報告 建設費は2880億円膨らむ - 福井新聞ONLINE (2020年11月11日)
- ^ 新しい日本銀行券及び五百円貨幣を発行します(財務省 平成31年〈2019年〉4月9日)
- ^ “山手線新駅は「高輪ゲートウェイ」”. 日本経済新聞. (2018年12月4日) 2018年12月5日閲覧。
- ^ 「品川開発プロジェクト」高輪ゲートウェイ駅周辺に新たな街づくり - 商業&教育施設、ホテルなど - ファッションプレス (2020年3月11日)
- ^ トヨタが「2020年代前半に一般道自動運転」を明言した裏事情(ダイヤモンド・オンライン 2017年7月31日)
- ^ 国際園芸博覧会 - 横浜市
- ^ “三菱地所、「丸の内」死守 東京駅前に高さ日本一ビル発表”. 日本経済新聞 (2015年8月31日). 2020年10月27日閲覧。
- ^ “東京駅前に新街区「トウキョウトーチ」。高さ390m「Torch Tower」”. Impress Watch (2020年9月17日). 2020年10月27日閲覧。
- ^ "「(仮称)うめきた2期地区開発事業」始動" (PDF) (Press release). 三菱地所・大阪ガス都市開発・オリックス不動産・関電不動産開発・積水ハウス・竹中工務店・阪急電鉄・三菱地所レジデンス・うめきた開発特定目的会社. 25 March 2020. 2020年11月2日閲覧。
- ^ “新宿西口再開発。小田急百貨店の場所に48階・260mの複合施設”. Impress Watch (2020年9月9日). 2020年10月27日閲覧。
- ^ “【読売年鑑2021巻頭論文】ウイルスに揺れた2020年代の幕開け「コロナ後の世界と日本の行方」 : NEWS特集 : 記事・論考 : 調査研究”. 読売新聞オンライン (2021年3月17日). 2022年2月11日閲覧。
- ^ 日経ビジネス電子版. “巣ごもり需要 コロナ禍が広げたニーズとその後の変化を追う”. 日経ビジネス電子版. 2022年8月7日閲覧。
- ^ “行政のデジタル化、なぜ遅い? 元官僚が見た三つのタイプ:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2022年2月11日閲覧。
- ^ “コロナ後の成長の条件(上) 中小企業 デジタル化支援を”. 日本経済新聞 (2021年8月30日). 2022年2月11日閲覧。
- ^ “新型コロナ禍 文化の担う役割とは”. 日本経済新聞 (2020年4月24日). 2022年2月6日閲覧。
- ^ “日テレ、10月から放送と同時にネット配信 TBSなども年度内検討:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2022年2月6日閲覧。
- ^ “パラダイムシフトに直面する芸能プロダクション──「芸能界・20世紀レジーム」の終焉(松谷創一郎)”. Yahoo!ニュース 個人. 2022年8月7日閲覧。
- ^ “タレント独立相次ぐ芸能界のナゼ 公取委効果かコロナ禍の余波か (1/2ページ)”. SankeiBiz(サンケイビズ). 2022年8月7日閲覧。
- ^ “令和のヒットソング:ネットカルチャー発のアーティストがJ-POPのメインストリームに”. nippon.com (2021年12月30日). 2022年2月11日閲覧。
- ^ “YOASOBIのヒットの裏側とは データから見る、2020年代の音楽マーケティング |博報堂WEBマガジン センタードット”. 博報堂 HAKUHODO Inc.. 2022年2月11日閲覧。