ゴリラズ

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ゴリラズ
GORILLAZ
『プラスティック・ビーチ』リリース時のライブ}
『プラスティック・ビーチ』リリース時のライブ
基本情報
出身地 イングランドの旗 イングランド
ロンドン
ジャンル オルタナティブ・ロック
ヒップホップ
エレクトロニカ
ダブ
トリップ・ホップ
活動期間 1998年 - 現在
レーベル パーロフォン
ヴァージン・レコード
EMI
メンバー
2D
ヌードル
マードック・ニカルス
ラッセル・ボブス

ゴリラズ(Gorillaz)は、アニメキャラクターとして描かれた2D、マードック、ヌードル、ラッセルからなる架空のカートゥーン・バンド。

概要[編集]

楽曲面を担当するイギリスのロックバンド・ブラーデーモン・アルバーンと、ヴィジュアル面を担当する「タンク・ガール」などの作者であるコミック・アーティストのジェイミー・ヒューレットによる覆面プロジェクト。

ヒップホップからパンクスカヘヴィメタルに至るまで、多様なジャンルを横断した音楽性を持つ。

2001年にリリースされたファーストアルバム、『ゴリラズ』は700万枚以上を売り上げ、ギネスブックの「最も成功した架空のバンド」に認定された。2005年にはセカンドアルバム、『ディーモン・デイズ』がリリースされ、こちらも800万枚超のセールスを記録する大ヒットを記録。2010年にはサードアルバムとなる『プラスティック・ビーチ』をリリースした。

メンバー[編集]

  • マードック・ニコルス(Murdoc Niccals)声 - フィル・コーンウェル
ベース兼リーダー、イギリス人1966年6月6日生まれ[1]
  • ツー・ディー(2D)声 - デーモン・アルバーン(MV)、ネルソン・デ・フレイタス(インタビュー)
ボーカルキーボードイギリス人1978年5月23日生まれ[2]
  • ヌードル(Noodle)声 - 羽鳥美保(MV)、黒田はるか(インタビュー)
ギターキーボード大阪出身の日本人女性、1990年10月31日生まれ[3]
  • ラッセル・ホブス(Russel Hobbs)声 - レミ・カバカ
ドラムスニューヨーク出身のアメリカ人1975年6月3日生まれ[4]

楽曲での2Dの歌声はデーモンのものだが、インタビュー、短編アニメで発言する際には他のキャラクターも含めて、それぞれ別の声優が起用されている。

来歴[編集]

1997年からロンドンのウェストボーン・グローブのフラットで共同生活をしていたデーモン・アルバーンとジェイミー・ヒューレットが、MTVを見て現状のポップ・ミュージックに幻滅して、新風を巻き起こそうと、1998年4月にゴリラズのプロジェクトが立ち上げられた。同年、最初の曲として「ゴースト・トレイン」をレコーディングした。

2000年、初のEP、「トゥモロウ・カムス・トゥデイ」をリリース。イギリスのアンダーグラウンドのミュージックシーンで受け入れられ、口コミによってバンドの正体や活動内容などの噂が広がった。

2001年にファーストアルバム『ゴリラズ』をリリース。シングル「クリント・イーストウッド」がモンスターヒットを記録し、アルバムは2001年4月から52週にわたって1年以上チャートインを記録するなど、700万枚以上を売り上げる。チボ・マット羽鳥美保イブライム・フェレールなどが参加し、プロデュースはダン・ジ・オートメーター(ダン・ナカムラ)が担当。MTVヨーロッパ・ミュージック・アワードでは、「ベスト・ソング」と「ベスト・ダンス・アーティスト」の2部門を受賞した。

当初は単発の企画かと思われていたが、2005年に4年ぶりとなるセカンドアルバム『ディーモン・デイズ』をリリース。デンジャー・マウスがプロデューサーとして起用され、ハッピーマンデーズのショーン・ライダー、ネナ・チェリーデ・ラ・ソウルデニス・ホッパーらが参加。アルバムは全英1位を獲得、アメリカでもビルボードチャートのトップ5に入り、全世界で800万枚を売り上げ、MTVヴィデオ・ミュージック・アウォードでも二冠を獲得した。

セカンドアルバムからのファーストシングル「フィール・グッド・インク」は、先行ダウンロード・セールスで全英21位を獲得した後、本格的な発売に入ると全英2位まで上昇。リリースから11ヵ月後の2006年4月まで計39週チャートインを果たすなどロングヒットを記録した。またグラミー賞では、「レコード・オブ・ザ・イヤー」と「最優秀ショート・ミュージック・ヴィデオ賞」にノミネートされたほか、「最優秀ポップ・ヴォーカル・コラボレーション賞」を受賞した。この曲はiPodのテレビ・コマーシャル・ソングにも起用されている。セカンドシングル「デア」ではグループ初となる全英シングルチャート1位を獲得。同年のMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードでは最先端の映像技術を駆使した3Dホログラム・アニメーション映像でのライブパフォーマンスを披露。また、同アワードでは「ベスト・グループ賞」を受賞をするなど、その活動はデーモンとジェイミーのサイド・プロジェクトの域を超えたものとなりつつあった。2008年には、大手音楽SNSサイト・マイ・スペース上で最も人気の高いバンドに選出された。

2010年3月には3rdアルバム『プラスティック・ビーチ』をリリース。前作に引き続きデ・ラ・ソウルが参加したのを始め、スヌープ・ドッグルー・リードマーク・E・スミスグリフ・リース、さらにザ・クラッシュの両翼ミック・ジョーンズポール・シムノン(シムノンは「ザ・グッド,ザ・バッド・アンド・ザ・クイーン」に続くデーモンとのコラボレーションとなる)など、豪華多彩なゲスト陣を迎えたアルバムは全英チャート2位を記録。全米ビルボードチャートでも過去最高の2位、欧州主要チャートでも軒並みトップ10入りを獲得した。同年1月26日に先行デジタル・リリースされた、モス・デフボビー・ウーマックをフィーチャーした先行シングル「スタイロ」は、プロモーションビデオに米国人俳優のブルース・ウィリスが出演するなど話題を呼び、YouTube上で公開後24時間で90万回以上の再生数を達成し、当時の初日再生回数の過去最多記録を更新した。

2010年4月18日に行われたコーチェラ・フェスティバルを初め世界各国の大型フェスに参加し、のべ40万人以上のオーディエンスを前にパフォーマンスを披露した。7月25日にはシリア・アラブ共和国の古都ダマスカスにある11世紀に作られた歴史を持つ城塞でライブが行われ、ダマスカスで大規模なライブを行なった初の欧米アーティストとなった。2010年10月から初の世界ツアー「エスケープ・トゥー・プラスティック・ビーチ・ワールド・ツアー」を決行。ツアー終了と同時に、デーモンがツアーの間にiPadのみで制作したというアルバム『ザ・フォール』をリリースした。

ライブ活動[編集]

架空のカートゥーン・バンドという体裁上、当初は大規模なライブ活動は想定されていなかったが、アルバムリリースを追うごとに、ライブの規模は拡大していった。

1stアルバムリリース後のライブでは、スクリーンに映し出されたアニメ映像に合わせ、ステージ奥にいるデーモン以下のバンドが一切その姿を隠したまま演奏するというスタイルであった。2000年サマーソニックでも深夜の時間帯にこのスタイルで出演しているが、プロモーション活動としての意味合いの濃い小規模の演出であった。

続く2ndアルバム発表後の「ディーモン・デイズ・ライヴ」では、オーケストラとバンド、DJ、合唱隊など総勢40名もの演奏者をステージ上に配置し、曲ごとに客演のゲストミュージシャンが袖から入れ替わり立ち替わり登壇するスタイルを実践した。その際、デーモン以下のバンドメンバーは、照明を落とした暗部から影として照らし出されて演奏を行うのみで、スポットライトは客演者を中心に当てられ、背後のビッグスクリーンによるアニメVJを駆使した演出をとった。会場もアポロ・シアターなど英米の著名オペラハウスで行うという実験的で限定的なものに留めていた。

3rdアルバムリリース後は、コーチェラ・フェスティバル、ロスキルド・フェスティバルなど大型野外フェスへの出演と大規模な世界ツアーを敢行するためか、以前のようなアニメ中心の演出は減退し、姿を隠さずにデーモンはじめバンドメンバーがスポットライトの下に前面に出て演奏を行うという、オーソドックスなスタイルに移行した。それまでのVJ中心の演出を廃したこのライブ手法に賛否は分かれたものの、ヘッドライナーとして出演したグラストンベリー・フェスティバルでは、主要な客演ミュージシャンの総出演が実現し、ツアー中唯一のライブ共演となったルー・リードやマーク・E・スミス、ショーン・ライダー、ボビー・ウーマックにデ・ラ・ソウル、モス・デフ、スヌープ・ドッグまでが同じステージに出演する豪華さが話題となった。

また、DJと生楽器、ゲストシンガーを基盤とするクラブ・ミュージックユニットであるゴリラズの分派セクト、ゴリラズ・サウンド・システム(Gorillaz Sound System)が、クラブイベントを不定期ながら行っている。ゴリラズの楽曲をライブでリミックスし、ステージと観客の間に両者を遮るように半透明の薄いカーテンをかけて幕の上にヴィジュアルや照明を投影するなど、凝った映像演出で盛り上げている。

バンドメンバー[編集]

  • Damon Albarn - ボーカル、ギター、ベース、メロディカ (1998年 - )
  • Mike Smith - キーボード (2001年 - )
  • Cass Browne - ドラム、パーカッション (2001年 - )
  • Simon Tong - リード、リズムギター (2005年 - )
  • Jeff Wootton - リードギター (2010年 - )
  • Mick Jones - リズムギター (2010年 - )
  • Paul Simonon - ベース (2010年 - )
  • Jesse Hackett - キーボード (2010年 - )
  • Gabriel Wallace - ドラム (2010年 - )
  • Simon Katz - リード、リズムギター (2001年 - 2002年)
  • Junior Dan - ベース (2001年 - 2002年)
  • William Lyonell - リード、リズムギター (2001年 - 2005年)
  • Roberto Occhipinti - ベース (2002年)
  • Simon Jones - リズムギター (2005年 - 2006年)
  • Morgan Nicholls - ベース (2005年 - 2010年)

ディスコグラフィ[編集]

オリジナル・アルバム[編集]

  • ゴリラズ - Gorillaz2001年4月
    • CDをパソコンにセットするとHPにアクセスできる鍵になっており、壁紙やスクリーンセイバーなどが手に入る隠し特典がある。
  • ディーモン・デイズ - Demon Days2005年5月
    • 初回生産限定盤はDVD付き、US盤はCCCDではない。
  • プラスティック・ビーチ - Plastic Beach2010年3月) 
    • Standard Edition、Experience Edition、iTunes LP Deluxe Editionと異なったバージョンがリリースされている。
  • ザ・フォール - The Fall2011年4月
    • 2010年12月にダウンロードのみで発表された楽曲のCD化。ツアーの合間の約1ヶ月程度の制作期間で音源はすべてiPadにより作成されている。

編集盤[編集]

  • Gサイズ - G SIDES2001年12月
  • ライカ犬、宇宙からの帰還 - Laika Come Home2002年7月
  • Dサイズ - D SIDES2007年12月
  • シングルス・コレクション 2001-2011 (7インチ ボックス・セット) - Singles Collection 2001-2011 (7inch Boxset) (2011年11月
  • ザ・シングルス・コレクション 2001-2011 - The Singles Collection 2001-2011 (2011年11月
    • 初回生産限定盤はDVD付き。

シングル[編集]

オリジナルタイトル タイトル 備考
Tomorrow Comes Today

トゥモロウ・カムズ・トゥデイ

(2000年, EP),(2002年, CD/DVD) バンドのデビューシングル曲。ブラーの『13』日本版収録のデモ・ソング「アイ・ゴット・ロウ」が基になっている。
Clint Eastwood

クリント・イーストウッド

(2001年, CD/DVD) ラッセルの親友の霊・デル・ザ・ゴーストラッパー役としてデル・ザ・ファンキー・ホモサピエンがラップを担当。
19-2000

ナインティーン・ツー・サウザンド

(2001年, CD) チボ・マット羽鳥美保が参加。

Rock the House

ロック・ザ・ハウス

(2001年, CD) ラッセルの親友の霊・デル・ザ・ゴーストラッパー役としてデル・ザ・ファンキー・ホモサピエンがラップを担当。
911

ナイン・ワン・ワン

(2001年) フリーダウンロードにて配信。 D12スペシャルズのテリー・ホールとコラボレーションされた、アメリカ9.11同時多発テロについての曲。
Lil' Dub Chefin'

リル・ダブ・シェフィン

(2002年, CD) スペシャルズのテリー・ホールが参加。

Rock It

ロック・イット

(2004年) アルバム「D SIDES」に収録。

Feel Good Inc.

フィール・グッド・インク

(2005年, CD/DVD) デ・ラ・ソウルがラップを担当。

DARE

デア

(2005年, CD/DVD) ショーン・ライダーやロージー・ウィルソンが参加。
Dirty Harry

ダーティ・ハリー

(2005年, CD/DVD) ブーティー・ブラウンがラップを担当。

Hong Kong

ホンコン

(2005年) チャリティー・シングル曲。アルバム「D SIDES」やチャリティー・アルバム「Help: A Day In The Life」に収録。
Kids with Guns

キッズ・ウィズ・ガンズ

(2006年, CD/DVD) ネナ・チェリーが参加。

El Mañana

エル・マニャーナ

(2006年, CD/DVD) キッズ・ウィズ・ガンズとのダブルA面。

Stylo

スタイロ

(2010年) ボビー・ウーマックモス・デフが参加。

Superfast Jellyfish

スーパーファスト・ジェリーフィッシュ

(2010年) グリフ・リースとデ・ラ・ソウルが参加。

On Melancholy Hill

オン・メランコリー・ヒル

(2010年)

Doncamatic

ドンカマチック

(2010年, CD) デイリーが参加。コルグドンカマチックがモチーフ。コルグの創設者、加藤孟元会長の声がサンプリングされている。
Revolving Doors

リヴォルヴィング・ドア

(2012年, CD) アマリロとのダブルA面。

Amarillo

アマリロ

(2012年, CD) リヴォルヴィング・ドアとのダブルA面。

DoYaThing

ドゥ・ヤ・シング

(2012年) コンバースとのコラボレーション・シングル曲。アウトキャストのアンドレ3000とLCDサウンドシステムジェームス・マーフィーが参加。

主なタイアップ曲[編集]

映像作品[編集]

  • フェイズ・ワン:セレブリティ・テイク・ダウン - Phase One: Celebrity Take Down2002年, DVD)
  • ディーモン・デイズ・ライブ - Demon Days Live2006年 DVD) マンチェスター・オペラハウスで行われたスペシャルライブの模様を収めたDVD
  • フェイズ・ツー:スロウボート・トゥー・ヘイディーズ - Phase Two: Slowboat To Hades2006年, DVD)
  • バナナズ - BANANAZ2009年, DVD)

書籍[編集]

  • 『Rise of the Ogre』 (2006)
    • ゴリラズの自伝本(洋書)。

ゲーム[編集]

  • 『Escape to plastic beach』 
    • 3rdアルバムである「プラスティック・ビーチ」を題材にしたiPadiPod touchiPhone用のゲーム。

その他[編集]

  • バンドのウェブサイトgorillaz.comでは、架空の「コング・スタジオ」というメンバーの住居およびスタジオを兼ねた建物が描かれている。スタジオの中では、メンバーの部屋やレコーディング環境だけでなく、廊下やトイレまでもを見ることができる。ロビーにはリミックスマシーン、カフェテリアには掲示板などが設置してあったりするなど、それぞれの部屋におまけ機能やゲームが設置されている。 メンバーはそれぞれパソコンを所有しており、写真や曲に使われたサンプル、彼らの好きなウェブサイトへのリンクやメールの受信箱などを見ることができる。2008年に公式サイトから閉鎖したものの、データ自体は残っている。また、これとは別に公式ファンサイトfans.gorillaz.comがあり、通常のバンドのウェブサイトにあるような、ニュース、ディスコグラフィー、ツアーの日程などの情報が公開されている。こちらも2013年に閉鎖した。
  • ゴリラズのメンバーをそれぞれモデルにしたフィギュアが2000体限定で発売。
  • コルグとコラボレーションしたiPad 専用アプリ ビートボックス「KORG iELECTRIBE Gorillaz Edition」をリリース。[5]
  • コンバースとのコラボレーションからゴリラズ・モデルのシューズを発売。[6]


外部リンク[編集]