ベスト・キッド

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ベスト・キッド』(原題:The Karate Kid, 劇場公開時の本編クレジットのタイトルはMoment of Truth)は、1984年に製作されたアメリカ映画。続編も作られた。

当初、ミヤギ役は三船敏郎にオファーが出されていたが、三船が断ったために、ノリユキ・パット・モリタが選ばれた。

少年が日系人に教えてもらった空手を通して成長していく3作と、同様に少女が教わる1作、その流れを汲んだリメイク版がある。演出はいかにも「アメリカ人が見たカラテ」だが、空手道の本来の姿を描いているという評価もある。劇中の空手は、接近戦を想定した猫足立ちであることと、本作の脚本家が剛柔流空手道を長年に亘り学び、出演者に指導したこと、ミヤギという姓の空手家が実在したこと、パート3で披露される型「征遠鎮」から、剛柔流空手道であることがわかる。

2010年リメイク版『ベスト・キッド』では舞台は北京に移り、中国人から空手とはまったく異なる中国武術を学ぶストーリーとなった。

ベスト・キッド[編集]

ストーリー[編集]

ダニエルは母親と二人暮らし。内気な少年で友達がいないといつも嘆いていた。母親の仕事の都合により引っ越すことになった。新天地ではフレディという新たな友達もでき、フレディの誘いでパーティに行くことになった。そこでお金持ちの少女アリに一目ぼれ、すぐに相思相愛になるが、偶然通りかかった不良グループのリーダー格ジョニーがアリとダニエルの様子を見て激怒、ダニエルにケンカを吹っ掛けダニエルを叩きのめしてしまう。ジョニーはアリの元彼で、少年空手選手権のチャンピオンであった。ダニエルはフレディに「空手をやっている」と豪語していたために、フレディらはダニエルのあまりの弱さに愛想を尽かしダニエルのもとから去ってしまう。ダニエルはそれ以来ジョニーとその空手仲間達から壮絶なイジメにあうようになる。そんな中、アリとアパートの管理人ミヤギ老人だけがダニエルに優しく接する。ハロウィンパーティの夜、ジョニーらに仕返しを試みたダニエルは逆にリンチに遭ってしまう。ダニエルの意識が朦朧とする中、どこからともなく現れたミヤギがジョニーたちをあっという間に倒してしまう。実はミヤギは従軍経験も持つ空手の達人であった。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹き替え
ソフト版 テレビ朝日版
ダニエル・ラルーソー ラルフ・マッチオ 草尾毅 水島裕
ミヤギ ノリユキ・パット・モリタ 伊井篤史 久米明
アリ エリザベス・シュー 大坂史子 佐々木優子
ジョニー・ロレンス ウィリアム・ザブカ 花輪英司 大塚芳忠
ジョン・クリース先生 マーティン・コーヴ 西凜太朗 樋浦勉
ボビー・ブラウン ロン・トーマス 福山潤 堀内賢雄
ダッチ チャド・マックイーン 鳥畑洋人
ルシール ランディ・ヘラー 藤生聖子 藤田淑子
トミー ロブ・ガリソン 小野塚貴志
ボビー ロン・トーマス 福山潤
チャッキー フランク・バスト・アバロン

※ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント発売の「吹替洋画劇場」シリーズ 「オリジナル『ベスト・キッド』 30周年記念 アニバーサリーコンプリートエディション」Blu-rayにはベスト・キッドシリーズの本編ディスクとは別に、本作のテレビ朝日版吹き替え(約93分)を含む3作目までのテレビ用に製作された吹き替え版を収録した特典ディスクが付属している。

ベスト・キッド2[編集]

ストーリー[編集]

前作のラストで空手選手権で優勝したダニエルは、師ミヤギの父の危篤の知らせを受け、ミヤギとともにオキナワへと発つ。しかし、到着早々ミヤギのライバルでありオキナワを牛耳るサトウと出会う。実はミヤギとサトウの間には長きにわたる因縁があり、それを晴らそうとサトウは決闘を申し込んできたのだ。しかしミヤギは決闘を断り続ける。一方のダニエルはクミコという地元の女性と出会い、互いに惹かれあうがサトウの弟子に邪魔され続け、なかなか思いを打ち明けられずにいた。そんな中、サトウがミヤギに決闘をさせるため、村の畑を根こそぎ枯らすという強硬手段に出る。村の人々が困るのを放っておけないミヤギは決闘をすることに決めるが、ある夜オキナワに巨大な竜巻が接近しつつあった。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹き替え
ソフト版 フジテレビ版
ダニエル ラルフ・マッチオ 古谷徹 二又一成
ミヤギ ノリユキ・パット・モリタ 及川ヒロオ 久米明
クミコ タムリン・トミタ 土井美加 岡本麻弥
サトウ ダニー・カメコナ 中庸助 大塚周夫
チョーズン ユウジ・オクモト 谷口節
ユキエ ノブ・マッカーシー 此島愛子 小沢寿美恵
ミヤギの父 チャーリー・タニモト
イチロウ アルセニオ・ソニー・トリニダード
タロウ マーク・ハヤシ
トシオ ジョイ・ミヤシマ
クリース マーティン・コーヴ 大塚明夫

※ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント発売の「吹替洋画劇場」シリーズ 「オリジナル『ベスト・キッド』 30周年記念 アニバーサリーコンプリートエディション」Blu-rayにはベスト・キッドシリーズの本編ディスクとは別に、本作のフジテレビ版吹き替え(約93分)を含む3作目までのテレビ用に製作された吹き替え版を収録した特典ディスクが付属している。

舞台等[編集]

  • 第2作はミヤギの故郷である「オキナワ」が舞台であるが、日本の沖縄県では一切ロケを行っておらず、アメリカ国内やフィリピンで撮影されている(那覇とされる街はロサンゼルスのリトル・トーキョーとみられる)。
  • 当然のことながら、アメリカから見た沖縄(日本)ということもあって、かなり時代考証がズレている。
    • 人々の生活水準や様式は1950年代である。そのためか、街中で流れている流行音楽はロカビリーである。しかし一方で、前述の自動車や一部の家電は撮影当時の最新モデルである。また、時折紙幣が見えるが、ほとんどはドル紙幣で、後述のサトウの子分が野菜を買い叩くシーンでわずかにだが、撮影当時発行されていた夏目漱石の千円札が見られる。
    • 街中にはやたらと田中邦衛がイメージモデルになっているリアルゴールドの広告チラシが貼られている。
    • 舞台となる村は米軍基地(劇中は嘉手納基地とされている)の中に存在している。村の土地・権利は全てサトウが握り、栽培された作物や野菜はサトウの子分らに不当に安い値段で買い上げられている(沖縄を含む現実の日本では介在するはずの農協が存在していない)。
    • 台風時の避難先は大戦中に掘られた防空壕で、避難を促す半鐘を高い所で叩いているのは子供(少女)である。
    • 村の祭りでは、なぜか村人全員がでんでん太鼓を所持している。

裏話[編集]

本編冒頭のシャワールームからクリースとミヤギのくだりまでは、前作のラストの予定で前作時に撮影されていた。しかし製作陣がミヤギの笑顔で映画が終了する方がいいと判断し、カットされてしまった。それを2作目の冒頭に使用した。

ベスト・キッド3/最後の挑戦[編集]

ストーリー[編集]

前回の空手選手権の後、コブラ会は9ヵ月間も生徒無しの状態が続いていた。困窮したクリースは、ベトナム時代の戦友である産業廃棄物処理業者の社長テリー・シルバーを頼る。テリーは親友のクリースを破滅へと追い込んだミヤギとダニエルに復讐することを決意、ダニエルを次の空手選手権で倒そうと、カラテの反逆児と異名を持つマイク・バーンズを呼び寄せる。真意を隠してダニエルを騙すテリー、ダニエルに執拗に嫌がらせをしてダニエルに大会への出場を強要するマイク。ダニエルはミヤギの教えを守って出場を断り続けるが、エスカレートするマイクの嫌がらせに、ミヤギの盆栽を守るため、遂に出場を決意する。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹き替え
DVD・BD版 VHS版 フジテレビ版
ダニエル ラルフ・マッチオ 草尾毅 鳥海勝美
ミヤギ ノリユキ・パット・モリタ 伊井篤史 田中明夫 久米明
ジェシカ ロビン・ライヴリー 落合るみ 玉川砂記子 引田有美
ジョン・クリース マーティン・コーヴ 西凜太朗 秋元羊介 笹岡繁蔵
テリー・シルバー トーマス・イアン・グリフィス 大川透 大塚芳忠 石塚運昇
マイク・バーンズ ショーン・キャナン 島田敏 成田剣
スネイク ジョナサン・アヴィルドセン

※ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント発売の「吹替洋画劇場」シリーズ 「オリジナル『ベスト・キッド』 30周年記念 アニバーサリーコンプリートエディション」Blu-rayにはベスト・キッドシリーズの本編ディスクとは別に、本作のフジテレビ版吹き替え(約93分)を含む3作目までのテレビ用に製作された吹き替え版を収録した特典ディスクが付属している。

ベスト・キッド4[編集]

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
ジュリー・ピアース ヒラリー・スワンク 三石琴乃
ミヤギ ノリユキ・パット・モリタ 麦人
エリック クリス・コンラッド 森川智之
ドゥーガン マイケル・アイアンサイド 小山武宏
ネッド マイケル・カヴァリエリ 高木渉
ルイーザ コンスタンス・タワーズ 火野カチコ

ベスト・キッド(リメイク版)[編集]

テレビアニメ[編集]

キャスト[編集]