ぎゅわんぶらあ自己中心派
| ぎゅわんぶらあ自己中心派 | |
|---|---|
| ジャンル | 麻雀漫画 |
| 漫画 | |
| 作者 | 片山まさゆき |
| 出版社 | 講談社 |
| 掲載誌 | 週刊ヤングマガジン |
| レーベル | ヤンマガKC |
| 巻数 | KCヤンマガ/全7巻 ヤンマガKCスペシャル/全8巻 講談社漫画文庫/全5巻 |
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『ぎゅわんぶらあ自己中心派』(ぎゅわんぶらあじこちゅうしんは)は、1980年代、「週刊ヤングマガジン」に連載されていた片山まさゆき作の麻雀漫画である。
なお本稿では番外編とも言える『片山まさゆきの麻雀教室』についても併せて記述する。
目次 |
[編集] 概要
プロ雀士を主人公とするギャグ漫画であるが、一般向け雑誌に連載されていたこともあり、作者が同時期に「近代麻雀オリジナル」に連載していた『スーパーヅガン』(以下『パーヅガ』)などと比べると、麻雀の専門用語などは少なく、当時の世相やパロディなどを積極的に取り入れ、麻雀を知らない読者にも楽しめる内容となっている。
基本的に、毎回個性的な麻雀を打つキャラクターが登場してドラ夫達と卓を囲むストーリーで、時には特殊ルールによる麻雀対局も描かれた。ゲストキャラクターとして登場後、後のストーリーに脇役または準レギュラーに昇格し、対局メンバーとしてたびたび登場するようになるキャラクターも多い。これらのキャラクター陣は後に発売されたゲームソフトシリーズ(後述)において特徴が再現されている。
第100話「別れのオーラス最後のグッバイ」(ヤンマガKCスペシャル第6巻)で主要な登場人物が旅に出るなどして、連載を一旦終了。その後『ぎゅわんぶらあ自己中心派2』のタイトルで、ドラ夫が旅打ちから帰ってきたという設定で連載を再開したが、約1年で終了した。
なお、ストレスなく動く様を「サクサク」と表現するのは、この漫画が語源である。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
[編集] 主な登場人物
[編集] レギュラー
- 持杉ドラ夫(もちすぎ ドラお)
- 主人公の裏プロ。賭け麻雀による収入だけで生活している。血液型はAB型。サングラス(作中ではハイライトが視線を表現)、くわえタバコがトレードマーク。連載開始当初の設定では22歳。「配牌は最低でもイーシャンテン」と豪語するとおり運が強く、また一度ツキだすと止まらない。対戦相手を破産に追い込むまで勝つ事もある。基本的な麻雀セオリーは熟知しており、ギャンブラーとしてのプライドも高いが、それを徹底しているわけでもなく、基本的には何でも勝てればそれで良いという、自己中心的な考え方。しかしセオリーや引っ掛けが通じず場を荒らすタコ雀士は苦手。東京都奥多摩出身。プロレスをモチーフにした話では、覆面レスラー風の「イーソーマスク」(『タイガーマスク』のパロディ?)となった事がある。名前の由来は「ドラを持ち過ぎ」から。
- 律見江ミエ(りちみえ みえ)
- 第1話でフリーの雀荘でドラ夫と出会った女性。血液型はB型。捨てた牌が振込みしそうになると「チャイ」と言って引っ込めるのが得意技。登場時は「四暗刻のミエ」と自称していたが、四暗刻をあがったのは過去一回だけとの事。連載当初は黒髪だったが、途中から茶髪になった。続編では「パパにおねだりして」雀荘「ミスチョイス」のオーナーとなり、大企業の御曹司とのお見合いをするなど、実はお金持ちのお嬢様。最終話から推測すると、連載終了後3年目にドラ夫と結婚するらしい。外見は『パーヅガ』のヒロイン早見明菜に酷似(後述する『麻雀教室』では、区別の為に途中から眼鏡っ娘になった)。 神奈川県出身。名前の由来は「見え見えリーチ(あがり牌に予想がつくリーチ)」から。横須賀に「迷彩レディー」こと「律見江 奈衣」(りちみえ ない)という姉がいる。
- 店野真澄太(みせの ますた)
- 名前の通り、ドラ夫、ミエの行きつけである下北沢のフリー雀荘「ミスチョイス」(連載開始初期は「選択ミス」と表記)のマスター。28歳独身。血液型はA型。「ミスチョイス」は客が少ないため、ドラ夫、ミエ、マスターにその回のゲストの4人で打つストーリーが多い。ちなみに彼の麻雀での得意手は「平和」。ただし性格が弱気であるため自ら勝負であがることがほとんどなく、初登場のゲストの最初の餌食になるパターンが多い。周りに染められ易い。
[編集] 準レギュラー(一部抜粋)
- クリスチーネ・M
- 血液型はA型。女子高生でありながら麻雀中毒にかかってしまい1日に1回以上打たないと手が震えてしまうという症状を持っており、大物手指向で勝負をする度に手が高くなっていく。いつか「黄金の一発」を打つことを夢見ている。青少年の麻薬中毒を描いたドイツ映画『クリスチーネ・F』のパロディ。
- 全自動の狼(ぜんじどうのおおかみ)
- 両手が義手である(話によっては普通に手が描かれていた事もある)代わりに、マジックハンド付きのコンピュータを使って場を分析し麻雀を打つ。打ち方に感情を伴っていないが故に、コンピュータにはできないドラ夫の「気迫」に敗れる。のちにコンピュータに「気迫装置」を追加し、さらなる強敵として帰ってくる。
- 貧乏おやじ(びんぼうおやじ)
- 血液型はO型。かつては大富豪だったが、学生時代のドラ夫に一晩連続であがり続けられて破産、同時にツキも失う。妻と3人の子供を抱えて生活のために対局するが、麻雀自体は弱いため苦戦。
- タコ宮内(タコ みやうち)
- 血液型はO型。麻雀のルールやセオリーを理解していないタコ雀士。流局時にノーテンのときでも手牌を倒して「ノーテンです」と見せる。多面待ちを読み切れないので、上家の捨牌を通した後のツモ切りを確認し、安心して現物を捨てると和了されてしまうこともあり(タコの山越え)、メンバーを混乱させる。当然技術はド下手でチョンボをする事も少なくないが、引きは強く満貫などであがったりすると巨大なタコに変貌する。モデルは当時の片山のアシスタント。
- オクトパシーふみ
- 血液型はB型。「日本タコ友の会」会員番号001番、全国の雀荘に鳴きまくりのタコ麻雀を普及させるべく日夜努力している。得意手は主に役牌の刻子が無い混一色(俗に言う「バカホン」)で「鳴いてこれだ」や「変なことしちゃった?」と言い、場を荒らす事もある。モデルは漫画家の柴門ふみ(作者自身が麻雀で交友があったため。なお、作者が柴門自身をネタに描くときは何故かブタの顔で描かれていることが多い)。
- ソニー君(ソニーくん)
- 血液型はA型。大手電機メーカーの営業マン。自社の開発した6人用全自動卓を売り込みに「ミスチョイス」に来るが、松下を中心とする8人用全自動卓連合に席巻される。後に営業部長に昇格する。後述のハルタン星人程ではないが、いちおう食いタンが得意。
- 北家拳士郎(ほっけ けんしろう)
- 『北斗の拳』のケンシロウのパロディ。血液型はAB型。自分が北家の時に突然強くなり「あたたたたたた」と言いながら洗牌し、門前清に徹する「北家神拳」を駆使する。ただし鳴きなどを駆使した相手の「南家聖拳」には弱い。第一部終了後には漫画家に転身。ちなみに駒澤大中退。
- ヤーメネーター
- 『ターミネーター』のパロディ。「ミスチョイス」に殴りこみに来た不死身のアンドロイド雀士。タコ雀士で人の捨て牌は全く見ない。しかし何度負けても「もう半荘」と言いながらしつこく勝負を挑んでくる。
- 引若丸(ひきわかまる)
- 第2部(101話以降)に登場。現役の上智大生。引きの強さだけであがる若者。
[編集] その他のキャラクター(一部抜粋)
- ゴッドハンド氏(ゴッドハンドし)
- 彼をメンツに入れると俄然麻雀は格闘技と化す。ムダヅモのない究極の麻雀を目指しており、彼のリーチが掛かった後に「稲妻ヅモ」や「竜巻ヅモ」を呼びおこす(ゲーム版でもこの能力は大抵再現されており、一発ツモ上がりが非常に多い)。八連荘であがることも少なくない。しかし技術的には全くの素人以下で一発ヅモを逃すとツキを失ってしまう。
- バッドハンド
- 本名・自摸山真二(つもやま まっぷたつ)。血液型はO型。大山倍達のパロディ。その名の通り、いつも配牌に老頭牌や字牌が多い「悪い手=クズ手」である。“麻雀バカ一代”と自称し空手着を着て、山に籠り修行をしていた。その結果、クズ手を逆手に取りチャンタ、ジュンチャン、果てにはチェストォ!の掛け声とともに国士無双をツモるまでに至る極真麻雀を極めた。クズ手を自分の分身の様に愛し、どんなに良い配牌でも崩して行く。
- ハルタン星人(ハルタンせいじん)
- 『ウルトラマン』に登場した宇宙忍者バルタン星人のパロディ。宇宙から侵略してきた配牌忍者。ツミコミや分身の術を巧みに使う。スピード感のあるタンヤオを得意とし、大抵の場合が食いタンであり、たまにリーチをかける事もある。なお、自身があがった場合は「フォフォフォ…」と笑う。
- カラポン
- 一鳴き怪獣。『ウルトラQ』に登場したガラモンのパロディでハルタン星人とともに登場。「シャワワ」という掛け声で必ず一鳴きを使ってくる。字牌を大切にしているわりには高い役を狙っているわけではなく、ほとんどが役牌あがりである。
- 謎のじいさん(なぞのじいさん)
- 血液型はAB型。禿頭・白髪ヒゲに杖という仙人風の出で立ちで、大きく飛び出した目が特徴。麻雀におけるセオリーやツキの流れなどを講釈する。能書きの割には麻雀は弱く、ドラ夫やミエを小馬鹿にして「なら打ってみろよ」などと迫られハコ下にされるパターンが多い。「too late」「too young」などという英語も使う。
- 武田震源(たけだ しんげん)
- 血液型はA型。学生の為に財力はやや弱いというリスクを背負っているものの、知力・攻撃力・守備力などを兼ね備えたバランスのとれた雀士。結構手強いが決め手に欠ける一面も。戦国武将である武田信玄をイメージしている。
- 勝ち過ぎの金蔵(かちすぎのきんぞう)
- 非常に神がかり的な強運の持ち主。血液型はO型。配牌で字牌が10枚以上も存在し、ダブルやトリプルといった役満を数多くあがる。しかし彼は点棒を払うことにほとんど慣れておらず、1回でも振り込むと気落ちしてしまい、徐々にあがれなくなってしまう。金運に強いとされる大変彫りの深い人相をしており、額の大きなホクロがトレードマーク。訛りのある喋り方をする。
- 片ちん(かたちん)
- 本作の作者自身がモデル。血液型はA型。日本タコ友の会の会長。見た目はまともに見えるがその正体はやはりタコ雀士である。片ちん大王と呼ばれる事もある。
- クララ
- 血液型はA型。アニメ『アルプスの少女ハイジ』のクララのパロディ。鳴いてばかりでなかなか門前であがることができない事が多いものの、門前であがった場合、牌子(ハイジ)や北太(ペータ)、子ヤギたちから「クララが立てた(立った)」と祝福を受ける。
- 森田健作(もりた けんさく)
- もちろん実在の森田健作がモデル。血液型はO型。「イッツー」のような男らしい役作りが得意で、一度狙いを決めたら決して役作りを変えようとしない。「イッツーイッツーまたイッツー」が信条で、暴牌も辞さない。
- 早乙女牌(さおとめ はい)
- 女優の早乙女愛がモデル。血液型はA型。社会勉強のために「ミスチョイス」にやって来た。お嬢様育ちでおおらかな性格であるが故に相手のリーチや長期戦に弱い。稀にあがった時、振り込まれた相手に対し「(点数は)おいくら?」と問う事も。第一部終了後には留学先のアメリカで知り合ったお坊ちゃま・ジョンと結婚、幸せな家庭を築く。学習院大学卒。
- マッコウ
- 本名・めくじらまこお。「打牌(ターパイ)はあくまでも強く!」をモットーとするマッコウクジラ。たまに暴牌を打つこともある。また相手のリーチに対しても全く降りるような事はない。ほええるまっこという彼女がいる。モデルは柳田理科雄の友人。
- ババプロ
- 「メンチンのババ」の通称を持つ麻雀プロ。血液型はA型。「清一色」が得意だが、初牌で必ず「ムリチン(無理矢理の清一色)」「スムチン(スムーズに清一色)」と言い、強引に染めることも多い。モデルは麻雀プロの馬場裕一であるが、『パーヅガ』に登場する同キャラクターよりも相当デフォルメされている。時々女性に対し自らの巨大な唇を応用してセクハラをする事もある。ただし『パーヅガ』のババプロと異なり、得意技の「くちびるリーチ」や「くちびるヅモ」はほぼ使用しなかった。
- 積木かおり(つみき かおり)
- 積木くずしの主人公穂高香緒里がモデル。略称はかおりちゃん。血液型はB型。不良少女で暴牌族のリーダー。いわゆる「タコツッパリ」。彼女の打牌の9割以上が暴牌であり、ほとんど大敗している。『積木くずし』のパロディ。
- 哭きのカバ(なきのカバ)
- 本名はむうみん。血液型はA型。『ムーミン』と『哭きの竜』のパロディ。彼は麻雀を覚えたての頃は大変引きが弱かったが、「人のツモを奪えばいいのさ」というスナフキンの助言により、引きの弱さを鳴きでカバーする鳴き麻雀に全てを賭ける。とにかく流局あたりまで鳴きまくり、リンシャンであがる事が多い。
- CHON CHON(チョンチョン)
- キョンキョンこと小泉今日子がモデル。血液型はA型[1]。全国的オーディションで選ばれたアイドル雀士で、彼女の打ち筋は全くの素人なので勝負に挑んだとたんに自らが勝手に沈んでいく。ごくまれに自身があがると「みんな最高っ!!」と大いにハッスルする。
- 迷彩レディー(めいさいレディー)
- 捨て牌で「トマト」「しんぶんし」などの回文を作るといった独特の迷彩で相手を惑わせる。本名は律見江 奈衣(りちみえ ない)でミエの実姉。血液型は実妹同様B型。
- 中島ハコ(なかじま はこ)
- 中島みゆきと山崎ハコを合わせたパロディ。北海道出身。血液型はA型。「チャンタ」や「ジュンチャン」といった暗くて端に寄せるような役作りが多い。和了すると手牌を端から一枚ずつパタパタと倒し、鈴を「チリ~ン」と鳴らす。当然全く鳴かずにダマテンであがる。
- カリフォルニアレディー
- アメリカ・カリフォルニア州出身のナイスボディの金髪美女。血液型はA型。アメリカ流の麻雀を打ち、ロンの際にはMAHJONG!!!と宣言する。都合が悪くなるとお色気に走る傾向がある。仲間と共に通しサインをやる事もある。
- ブラック・ザンク
- 『ブラック・ジャック』のパロディ。血液型はO型。ヤブ医者で、強引にがめまくる麻雀を展開する。危険に陥ると国士無双に走る事もある。自分の牌にメスを入れる為、よく手がバレる。
- ジーザス阿佐田(ジーザスあさだ)
- 阿佐田哲也とイエス・キリストを合わせたような麻雀の神。「単騎は西で待て地獄待ち」「早いリーチは七対子」などという麻雀の格言を話す。
- ケケケの北郎(ケケケのきたろう)
- 『ゲゲゲの鬼太郎』のパロディ。血液型はA型。カンチャン待ち、ペンチャン待ちに関わらずリーチが得意で常に目玉おやじの指示を受けている。危険牌を察知する能力を持っているが、意外とヒキが弱い。仲間に二鳴きじじいや引っかけばばぁやしずみ小僧などがいる。
- おしおきママ
- 普段は平凡な主婦だが、雀荘に入るなりSM女王様風ファッションに着替えて麻雀を打つという変人。親になると俄然調子が出て、子をアメとムチで思いのままに操ろうとする。リーチに対して現物でオリる子はホメ、突っ張る子にはムチを入れたりする。
- 卓をかける少女
- 1983年の映画『時をかける少女』のパロディ。持杉ドラ夫に過去に勝利している。ドラ夫は負け代を払っていない。
[編集] ストーリーのパターン
ストーリーは基本的に一話完結(稀に2回以上にわたる)。主なパターンには以下のものがある。
- 極端に強い相手との対戦 - 法外に強い相手とドラ夫が対戦する。ドラ夫がスポ根的に努力をして相手を破る場合や、勝てなくて逃げ出す(ごまかす)などのパターンがある。
- タコ雀士との対戦 - 捨て牌をまったく見ない、絶対に上がれないリーチをかけるなど、麻雀のルールやセオリーを無視した打ち手をギャグにする。連載開始初期には、こういった打ち手を「タコ」と呼び、彼らとの戦いが大きなテーマとなっていた。
- 雀荘でよく見る打ち手との対戦 - とっつぁん体質の学生、やたら講釈を垂れる奴など、雀荘によくいる打ち手をギャグにする。「あるあるネタ」の一種。
- パロディ - 連載当時流行した映画やドラマ、実在の有名人、漫画や昔話の登場人物などをパロディ化したキャラクターとドラ夫が卓を囲む。回数的にはこれが一番多い。
[編集] 特殊ルールによる麻雀
作者が考えた特殊なルール(牌まで特殊な場合もある)による麻雀を打つ。現実に再現可能なものと、ほとんど不可能なものがある。具体的には以下のようなものがあった(ヤンマガKCスペシャル版単行本収録作品)。
- 盲牌麻雀
- 自分の牌を見ずに盲牌だけで役を作る。盲牌を間違えるとチョンボになるため、上がらない方が点棒が残る(第34話「タコの旋律」)。
- 寿司麻雀
- 寿司屋の世界だけで通用する麻雀。握り寿司を牌にして麻雀をする。点棒の代わりに皿の枚数で計算する。リーチ後にツモってきた危険な牌は2個まで食べてもいい。「一人前に握れるまでには最低10年」といわれるが、代打ちを頼まれたドラ夫は「貝一色」「オール煮物アナゴ単騎」などの役を連発し圧勝(第13話「おいしい寿司麻雀」)。
- リクルート麻雀
- 就職活動中の学生により「リクルート麻雀センター」で打たれている。牌に一流企業の社章が描かれており、会社の年間所得を合計したものに役をかけて億で割ったものを得点とし、和了の際には「採用!」と発声する。四大証券(連載当時は野村・大和・日興・山一が四大証券と呼ばれていた)をそろえた「証四喜(ショウスーシ)」、都市銀行の牌をすべて集めた「都銀無双十三面待ち」(連載当時は都銀が13行あった)などの役があった(第18話「就職するは我にあり」)。
- サラリーマン麻雀
- サラリーマン金融方式の雀荘で打たれている。持ち点は1万5000点で、ハコ点になって点棒を借りると一局につき20%の利息がつく。一局終了時に利息・元金共に支払う決まりで、支払えない時には他家から借り換えて支払わねばならず雪だるま式に利息が増えていく。また幾ら貸すかは貸し手が決めるので、必要以上に貸し付ける過剰融資により、利息が膨らむこともある。さらに、利息を稼ぐため北場まである(第35話「恐怖のサラリーマン雀荘」)。
- 納税麻雀(正式名称は不明)
- 麻雀に対して色々な税が加算されるという麻雀。高い役を上がったり、一泣きをしたり、引っ掛けリーチをしたりすると税金として得点の何割かが没収されてしまう。二泣きやラス牌など控除もあるが、中には美人控除という理不尽なものも。(第77話「ハローミスタータックスマン」)。
- 不動産麻雀
- リクルート麻雀のようなオリジナル麻雀。雀牌の代わりに不動産物件が牌となっており、上がった役に従い、契約が成立する。また、上がった役を振り込んだ相手から、家賃をもらえる。牌には地域(南青山、表参道、所沢、成増など)、住居の種類(マンション、アパート、戸建てなど)、設備(バス、トイレ、テラス、ダイニングキッチンなど)、部屋の広さ(畳数)、交通アクセス(時間)などがあり、敷金礼金はドラとして支払われる。(第54話「俺たちに部屋はない」)
- 取り調べ麻雀(正式名称は不明)
- リクルート麻雀のようなオリジナル麻雀で西部警察のパロディ、西家警察の中で行われた。雀牌の代わりに主な事件とそれに関する手がかりが牌となっており、牌の数は非常に多い(作中でも一体何枚あるんだと主役が突っ込んでいる)。リーチのことを捜査といい、ロンは逮捕、流局は迷宮入り、オープンリーチは公開捜査と呼んでいる。被告人に対して本人が自首するまで続けられるが、振り込んだ点数の分だけ懲役として加算される。劇中では痴漢の被告が懲役40年の重罰となってしまった(第58話「犯罪者づくり」)。
- 六人打ち麻雀、八人打ち麻雀(正式名称は不明)
- 作品回での主人公、ソニーくんがミスチョイスに持ってきた麻雀卓で勝負していた麻雀。六人で遊べ、牌は204枚ある。一方、八人打ち麻雀卓は、松下電器が開発した。大きい牌と小さい牌の二種類(これを劇中ではベータ牌とVHS牌と呼んでいた)があり、どっちを集めてもいいが、規格が違うと上がれない。劇中ではライバルの松下暗刻ノ介(松下幸之助のパロディ)、三菱くん、ビクターくん(ニッパーがモデル)、日立さん(当時のCMに出演していたアイドル、河合奈保子がモデル)にドラ夫(東芝側として出演)、ミエ(三洋電機)が全員VHS牌を集めており、ソニー君が独り立ちするなど、ベータ、VHSの開発戦争を風刺した内容となっている(第93話「松下くんとソニーくん」)。
寿司麻雀は後に日本ソフトバンクから FM-7用のゲームとして製品化されたほか(元々はパソコン誌「Oh!FM」に掲載されたもの)、大洋化学から寿司麻雀対応の麻雀牌「大寿司」も発売されるなど、漫画の枠を超えて話題となった。
[編集] 刊行物等
- ヤンマガKC 全7巻:第1部(第1話 - 第100話)収録
- ヤンマガKCスペシャル 全8巻:第1部を第1巻 - 第6巻に、第2部を第7巻 - 第8巻に収録
- 講談社漫画文庫 全5巻(作者によるセレクト版)
最初の連載時に刊行された単行本をヤンマガKCスペシャルに作り変え、第1部を6巻までに編集し、後の第2部を含めて全8巻で刊行し直した。この為単行本によって何巻に何の話が入っているか、同じ雑誌の単行本シリーズで数種類あるという珍しい状態になっている。ただし第2部の作品は連載終了時期の関係で単行本から数話の収録が漏れており、主に外国関係のパロディ作品が未収録となっている。
なお特別編として「ファミコン通信」に掲載された作品は『大トロ倶楽部』単行本2巻の巻末に、2004年に講談社「イブニング」13号に掲載された作品は『運王』(イブニングKC第2巻)巻末に収録されている。
ちなみに『パーヅガ』終了時「パート2はやめましょう。それはどこかでやったから」とこぼしているが、その『パーヅガ』もパート2が連載された。
[編集] ゲーム
ゲームアーツの開発したパソコン版は、公平なゲーム性を前提(もしくは建前)にしていた他社の麻雀ゲームソフトとは違い、「ツキ」を再現するという名目で牌の引きをプログラムが操作しているのを明言している点が画期的であった。また、多数のキャラクターがそれぞれ違った思考パターンを持って、原作の打ち方を再現しているのも当時は新鮮であった。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派:1987年4月16日、ゲームアーツより発売。PC-8800シリーズ用ソフト。麻雀ゲーム。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派:1987年7月17日、ゲームアーツより発売。X1用ソフト。麻雀ゲーム。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派2 自称! 強豪雀士編:1987年11月14日、ゲームアーツより発売。PC-8800シリーズ用ソフト。麻雀ゲーム。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派2 自称! 強豪雀士編:1988年2月13日、ゲームアーツより発売。X1用ソフト。麻雀ゲーム。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派:1988年、ゲームアーツより発売。MSX用ソフト。麻雀ゲーム。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派:1988年11月11日、アスミックより発売。ファミリーコンピュータ用ソフト。麻雀ゲーム。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派3 望郷さすらい雀士編:1988年12月16日、ゲームアーツより発売。PC-8800シリーズ用ソフト。麻雀ゲーム。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派:1989年11月24日、ハドソンより発売。PCエンジン用ソフト。麻雀ゲーム。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派2:1990年12月7日、アスミックより発売。ファミリーコンピュータ用ソフト。麻雀ゲーム。(『大トロ倶楽部』より吉田勝因と番長リキの2名が登場する)。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派 片山まさゆきの麻雀道場:1990年12月14日、ゲームアーツより発売。メガドライブ用ソフト。麻雀ゲーム。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派:1992年6月12日、セガより発売。ゲームギア用ソフト。麻雀ゲーム。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派:1992年9月25日、パルソフトより発売。スーパーファミコン用ソフト。麻雀ゲーム。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派2 激闘! 東京マージャンランド編:1992年12月18日、ゲームアーツより発売。メガドライブ用ソフト。麻雀ゲーム(スーパーヅガン等片山作品キャラが51人登場)。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派2 ドラポンクエスト:1994年3月18日、ビクターインタラクティブソフトウェアより発売。スーパーファミコン用ソフト。麻雀ゲーム。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派 麻雀パズルコレ:1995年6月30日、ハドソンより発売。PCエンジン用ソフト。パズルゲーム。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派 トーキョーマージャンランド:1996年10月18日、ゲームアーツより発売。セガサターン用ソフト。麻雀ゲーム。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派 東京マージャン:1998年2月11日、ゲームアーツより発売。セガサターン用ソフト。麻雀ゲーム。
- 麻雀やろうぜ!:1999年4月28日、コナミより発売。プレイステーション用ソフト。麻雀ゲーム(ドラ夫・ミエ他、片山作品のキャラが登場する)。
- 麻雀やろうぜ!2:2000年4月13日(ベスト版は2001年9月13日、再発売2004年9月22日)、コナミより発売。プレイステーション2用ソフト。麻雀ゲーム(ドラ夫・ミエ他、片山作品のキャラが登場する)。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派 ~イッパツ勝負!~:2000年6月22日、ESPより発売。プレイステーション用ソフト。麻雀ゲーム。
- ぎゅわんぶらあ自己中心派2:ゲームアーツ。MSX2用<メガロムカセット>。麻雀ゲーム。登場キャラクーターが16人に増加。
[編集] 片山まさゆきの麻雀教室
「フレッシュマガジン」に創刊号から1年間連載された。内容はタイトル通り麻雀入門であるが、単に漫画絵や漫画形式で麻雀入門を描いたのでなく、漫画のストーリーで説明している。この為マイナーな役やルールの一部を説明していない、対々和を2度説明しているなど多少の欠点はあるものの、ルールが複雑と思われがちな麻雀であっても大変わかり易い、適切な入門書となっている。余談だが片山は同様に漫画形式で、「カタンの開拓者たち」の入門漫画も描いている。
[編集] 登場人物
もう一つの特徴は登場人物が全て『自己中心派』(教える側)『パーヅガ』(教わる側)のレギュラーキャラで占められている事にあり、これまでの読者(麻雀を余り知らなくても片山作品のストーリー性を楽しんでいた)へのハードルをさらに低くしている点である。本来の作品では既に麻雀を知っていたキャラの半数が、当作では麻雀を教わる側にまわっている事からわかる通り、世界観はパラレルワールドとなっている。
- ドラ夫
- こちらでも主人公で、第一話で麻雀学園に転任して来た教師。
- ミエ
- 中盤から登場する教師で、役満など派手で高得点な役ばかり生徒に教えてウケを取るが、上がれる確率が低く堅実でない点は教えず(つまり基本的な役の内、便宜上高めの役だけ教える為に設定されている)、『自己中心派』と比べ性格はかなり悪い。
- マスター
- 校長役だが、第一話のみの出演。この他に前述した「恐怖のサラリーマン雀荘」のゲストも教師役で出演。
- スーパーヅガンからの登場人物
- 豊臣、明菜、ヤスは『パーヅガ』と同じ性格。信太郎も高め狙いの性格からミエ先生派。明智は知的な役の為か、直接の出番は少ない。
なお『ぎゅわんぶらあ自己中心派』のゲームソフトで『パーヅガ』のキャラクターが登場しているのは、この作品で描いていたことによるもので、出版社の版権という視点から重要なものとなっている。ただしケンジンはこの作品が連載されていた時点で未登場だった。 - 馬場
- こちらでも生徒役。単行本化時には各漫画の後に、ババプロによる文章講座が補足として書き下ろされた。なお『パーヅガ』において「『麻雀教室』の印税でワードプロセッサーを買った」と自慢していたが、10文字打たない内にタンスの下敷きになってしまうシーンが描かれている。
- 役 満十郎(やく まんじゅうろう)
- この作品にのみ登場。天和のアガリ回数300回という奇跡の人で、親の配牌時には常に天和を狙う。それ以外では普通以下の雀士。
[編集] 刊行物等
- KCデラックス 全1巻 ISBN 4061037102
- 講談社漫画文庫 ISBN 4063601234
[編集] 脚注
- ^ ただし、実際の小泉今日子はO型。
