「新型コロナウイルス感染症の世界的流行 (2019年-)」の版間の差分

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2020年3月10日現在、世界全体で114,000人を超える症例が確認されている<ref name=JHMap/><ref name="WOMC"/>。
<!-- 要約の要約的なものをここに -->
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2020年3月2日現在、世界全体で89,000人を超える症例が確認されている。そのうち90%以上は中国本土での症例である<ref name=bno1 />。


2019年12月下旬、中華人民共和国湖北省武漢市で原因不明の肺炎のクラスター（小規模の集団感染）が発生したことが保健当局によって報告された。最初の患者群は主に[[武漢華南海鮮卸売市場]]との関連がみられたため、ウイルスは[[人獣共通感染症|動物原性感染]]したものと考えられている<ref name=":2" />。この感染を引き起こしたウイルスは、[[コウモリ]][[コロナウイルス]]、[[センザンコウ]]コロナウイルス、および[[SARSコロナウイルス]]（SARS-CoV<!--SARS-CoV-1-->）と密接な関連のある新たなウイルスとして、後に[[2019新型コロナウイルス|SARS-CoV-2]]と命名された<ref name=":14" />。
2019年12月下旬、中華人民共和国湖北省武漢市で原因不明の肺炎のクラスター（小規模の集団感染）が発生したことが保健当局によって報告された。最初の患者群は主に[[武漢華南海鮮卸売市場]]との関連がみられたため、ウイルスは[[人獣共通感染症|動物原性感染]]したものと考えられている<ref name=":2" />。この感染を引き起こしたウイルスは、[[コウモリ]][[コロナウイルス]]<ref name="LancetNowcasting">{{cite journal|vauthors=Perlman S |date=January 2020|title=Another Decade, Another Coronavirus|journal=New England Journal of Medicine|volume=382|issue=8|pages=760–62|doi=10.1056/NEJMe2001126|pmid=31978944 }}</ref>、[[センザンコウ]]コロナウイルス<ref>{{Cite biorxiv|last1=Wong|first1=MC|last2=Cregeen|first2=SJJ|last3=Ajami|first3=NJ|last4=Petrosino|first4=JF|url= https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2020.02.07.939207v1 |title=Evidence of recombination in coronaviruses implicating pangolin origins of nCoV-2019|biorxiv=939207 |date=February 2020 |name-list-format=vanc}}</ref>、および[[SARSコロナウイルス]]（SARS-CoV<!--SARS-CoV-1-->）<ref name="ECDC risk assessment" />と密接な関連のある新たなウイルスとして、後に[[2019新型コロナウイルス|SARS-CoV-2]]と命名された<ref name=":14" />。このウイルスは[[キクガシラコウモリ属]]のコウモリに由来するものと信じられている<ref>{{cite web|url=https://portal.fiocruz.br/en/news/transmission-covid-19-may-have-begun-november|title=Transmission of Covid-19 may have begun in November|website=Fiocruz|access-date=2020-03-10}}</ref>。


2019年12月1日、武漢華南海鮮卸売市場への曝露歴も、新型ウイルスが検出された最初のクラスターの残りの40人との接触歴もない人において、最初の症状が発生したことが報告された<ref name="Huang24Jan2020" /><ref name="Wang24Jan2020" />。この最初のクラスターのうち、3分の2は市場との関連がみられ、また、生きた動物を売っていたことがわかった<ref name="Huang24Jan2020" /><ref name="Joseph24Jan2020" /><ref name="han24Jan2020" /><ref name="Schnirring25Jan2020" /> 。
2019年12月1日、武漢華南海鮮卸売市場への曝露歴も、新型ウイルスが検出された最初のクラスターの残りの40人との接触歴もない人において、最初の症状が発生したことが報告された<ref name="Huang24Jan2020" /><ref name="Wang24Jan2020" />。この最初のクラスターのうち、3分の2は{{仮リンク|ウェットマーケット|en|Wet market|label=生鮮市場}}との関連がみられ、生きた動物を売っていたこともわかった<ref name="Huang24Jan2020" /><ref name="Joseph24Jan2020" /><ref name="han24Jan2020" /><ref name="Schnirring25Jan2020" /> 。


2020年1月31日<!--日本時間、本項目内や新型コロナウイルス関連の他記事とも日時統一。-->、[[世界保健機関]]（WHO）は感染症の発生を受けて、[[国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態]]を宣言した<ref name="WHO_PHEIC_decl2" />。WHOのテドロス・アダノム事務局長は2月24日の時点で、世界の他の地域でこの疾病の市中感染が持続している可能性があったにもかかわらず、「かなりの数の症例を回避するため」と、ウイルスに対する中国の対応への賞賛を維持していた<ref name="AutoDW-66" />。
2020年1月31日<!--日本時間、本項目内や新型コロナウイルス関連の他記事とも日時統一。-->、[[世界保健機関]]（WHO）は感染症の発生を受けて、[[国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態]]を宣言した<ref name="WHO_PHEIC_decl2" />。WHOのテドロス・アダノム事務局長は2月24日の時点で、世界の他の地域でこの疾病の市中感染が持続している可能性があったにもかかわらず、「かなりの数の症例を回避するため」と、ウイルスに対する中国の対応への賞賛を維持していた<ref name="AutoDW-66" />。


初期の段階において、症例数はおよそ7日と半日ごとに倍増した<ref name="Qun29Jan2020" />。2020年1月上旬から中旬にかけて、[[春運|春節の人の移動]]に加えて、感染した人が中国の交通の結節点である武漢から国中に急速に拡散したことも手伝って、ウイルスは中国の他の[[中華人民共和国の行政区分|省]]にも広がった<ref>{{Cite web|url=https://www.who.int/docs/default-source/coronaviruse/who-china-joint-mission-on-covid-19-final-report.pdf|title=Report of the WHO-China Joint Mission on Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)|date=24 February 2020|website=who.int|url-status=live|access-date=29 February 2020}}</ref>。中国は1月20日、北京の2人と[[深セン市|深圳]]の1人を含め、一日に140人近く新たな患者が発生していることを報告した<ref name="france2420200120"/>。後の公式データが示したところでは、1月20日までに既に6,174人のウイルス感染患者が症状を発症していたとされる<ref name="AutoDW-19"/>。
初期の段階において、症例数はおよそ7日と半日ごとに倍増した<ref name="Qun29Jan2020" />。2020年1月上旬から中旬にかけて、[[春運|春節の人の移動]]に加えて、中国の交通の結節点である武漢から国中に感染した人々が急速に拡散したことも手伝って、ウイルスは中国の他の[[中華人民共和国の行政区分|省]]にも広がった<ref>{{Cite web|url=https://www.who.int/docs/default-source/coronaviruse/who-china-joint-mission-on-covid-19-final-report.pdf|title=Report of the WHO-China Joint Mission on Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)|date=24 February 2020|website=who.int|url-status=live|access-date=29 February 2020}}</ref>。中国は1月20日、北京の2人と[[深セン市|深圳]]の1人を含め、一日に140人近く新たな患者が発生していることを報告した<ref name="france2420200120"/>。後の公式データが示したところでは、1月20日までに既に6,174人のウイルス感染患者が症状を発症していたとされる<ref name="AutoDW-19"/>。

ウイルスは他の国々や地域にも広がっている。これまでに、タイ、日本、マカオ<ref name="AutoDW-20"/>、韓国、台湾、アメリカ合衆国、香港、シンガポール、フランス、ネパール、ベトナム、オーストラリア、マレーシア、カナダ、カンボジア、ドイツ、フィンランド、スリランカ、アラブ首長国連邦、インド、イタリア、フィリピン、イギリス、ロシア、スウェーデン、スペイン、ベルギー、エジプト、イラン、イスラエル、レバノン、アフガニスタン、バーレーン、クウェート、イラク、オマーン、アルジェリア、オーストリア、ブラジル、クロアチア、スイス、ギリシャ、パキスタン、北マケドニア、ジョージア、ノルウェー、ルーマニア、デンマーク、エストニア、北アイルランド、サンマリノ、オランダ、ナイジェリア、ベラルーシ、リトアニア、ニュージーランド、メキシコ、アゼルバイジャン、アイスランド、モナコ、カタール、エクアドル、ルクセンブルク、アイルランド、アルメニア、ドミニカ共和国、チェコ、およびインドネシア<ref name="auto2"/><ref name="APviruswhere"/>で感染者が確認されている（順不同<ref>{{Cite web|url=https://www.cnn.com/asia/live-news/coronavirus-outbreak-03-01-20-intl-hnk/index.html|title=Coronavirus news and live updates: First deaths in US, Thailand and Australia|author1=Jessie Yeung |author2=Brett McKeehan|date=1 March 2020|website=CNN|language=en|access-date=1 March 2020}}</ref>）。


WHOは2020年2月26日、中国で新たな感染者の報告数が減少傾向にあるものの、イタリア、イラン、および韓国で感染者数が急に増加しており、2月25日には初めて、中国以外の新たな感染報告数が中国の新たな感染報告数を上回ったと報告した<ref name="AutoDW-21"/>。
WHOは2020年2月26日、中国で新たな感染者の報告数が減少傾向にあるものの、イタリア、イラン、および韓国で感染者数が急に増加しており、2月25日には初めて、中国以外の新たな感染報告数が中国の新たな感染報告数を上回ったと報告した<ref name="AutoDW-21"/>。

2月26日の時点では、子どもの症例はほとんど報告されていなかった<ref name=":4"/>。


=== 死亡例 ===
=== 死亡例 ===
[[2019新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患|COVID-19]]の症状が発症してから死に至るまでの日数は6日から41日までの幅があり、[[中央値]]は14日であることが示されている<ref name=":4" />。
[[2019新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患|COVID-19]]で死亡した人に関して、症状が発症してから死に至るまでの日数は6日から41日までの幅があり、[[中央値]]は14日であることが示されている<ref name=":4" />。


2020年3月2日現在、COVID-19が原因で3,000人以上の死亡者が出ている。中国の国家衛生健康委員会によると、死亡した人の大多数は高齢の患者であった。死亡が記録された患者の約80%は60歳以上の高齢者で、75%は[[心血管疾患]]や[[糖尿病]]などの持病があった<ref name="AutoDW-22" />。
2020年3月10日現在、COVID-19が原因で4,000人以上の死亡者が出ている<ref name="WOMC"/>。中国の国家衛生健康委員会によると、死亡した人の大多数は高齢者であった。死亡者の約80%は60歳以上の高齢者で、75%は[[心血管疾患]]や[[糖尿病]]などの持病があった<ref name="AutoDW-22" />。


最初に死亡例が確認されたのは、2020年1月9日、武漢でのことだった<ref name="AutoDW-25"/>。中国以外で最初に死亡例が発生したのはフィリピンで<ref name="APviruswhere" /><ref name="twitter1223797298"/><ref name="NYT2020PhilDeath"/><ref name="AutoDW-26"/>、アジア以外での最初の死亡例はフランスのパリであった<ref name="AutoDW-27"/>。3月2日現在、中国本土以外で2桁以上<!-- 原文（英語）には "more than a dozen deaths" とあるが、死亡者統計 ([[Template:2019-nCoV Data]]) を適時参照した上で意訳。 -->の死亡者が確認されているのは、イラン、韓国、およびイタリアである<ref name="AJE_Qom_coverup_50deaths"/><ref name="SKorea_total_20200224"/><ref name="AutoDW-28"/>。他には、香港、日本、台湾、アメリカ合衆国、オーストラリア、およびタイでも死亡者が出ている<ref>{{Cite web|url=https://bnonews.com/index.php/2020/02/the-latest-coronavirus-cases/|title=Tracking coronavirus: Map, data and timeline|last=News|first=B. N. O.|date=18 February 2020|website=BNO News|language=en-US|access-date=2020-03-02}}</ref>。
最初に死亡例が確認されたのは、2020年1月9日、武漢でのことだった<ref name="AutoDW-25"/>。中国以外で最初に死亡例が発生したのはフィリピンで<ref name="APviruswhere" /><ref name="twitter1223797298"/><ref name="NYT2020PhilDeath"/><ref name="AutoDW-26"/>、アジア以外での最初の死亡例はフランスであった<ref name="AutoDW-27"/>。3月10日現在、中国本土以外で2桁以上の死亡者が確認されているのは、イタリア、イラン、韓国、フランス、スペイン、およびアメリカ合衆国である<ref name="WOMC"/>。他には、日本、台湾、香港、タイ、フィリピン、イラク、イギリス、ドイツ、スイス、オランダ、カナダ、オーストラリア、およびアルゼンチンでも死亡者が出ている<ref name="WOMC"/>。さらに[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]では、コロナウイルスのせいで200人の兵士が死亡したとみられている<ref>{{cite web |last1=Joo |first1=Jeong Tae |title=Sources: Almost 200 soldiers have died from COVID-19 |url=https://www.dailynk.com/english/sources-almost-200-soldiers-have-died-covid-19/ |website=Daily NK |accessdate=10 March 2020 |date=9 March 2020}}</ref>。


== 呼称 ==
== 呼称 ==

2020年3月10日 (火) 08:23時点における版

曖昧さ回避 この項目では、2019年11月に発生したコロナウイルスによる疾患（COVID-19）の流行事態について説明しています。
2019新型コロナウイルス > 2019新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患 > 2019新型コロナウイルス感染症の流行
2019新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の流行
2020年3月3日現在の新型コロナウイルス感染症の流行状況を示した地図
  1000人以上の感染発生地域
  100–999人の感染発生地域
  10–99人の感染発生地域
  1–9人の感染発生地域
2020年1月12日以降にCOVID-19患者が確認された地域の広がりを示すアニメーション
疾病 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)
ウイルス株 2019新型コロナウイルス (SARS-CoV-2)
最初の発生 中華人民共和国の旗 中華人民共和国湖北省武漢市
場所 世界全体
初発症例 2019年12月1日
確定症例数 110,000人以上[1]
回復者数 60,000人以上[1]
死者数
 3,800人以上[1]
感染地域
 102ヶ国・地域[1]

新型コロナウイルス感染症の流行（しんがたころなういるすかんせんしょうのりゅうこう）は、新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) の伝染による急性呼吸器疾患 (COVID-19) の流行（アウトブレイク）を指す。2019年12月に中国の湖北省武漢市で「原因不明のウイルス性肺炎」として最初の症例が確認されて以降[2]、2020年3月7日時点までに世界100カ国以上に感染が広がり[3]、3,000人を超える死者、100,000人を超える感染者が出ている[4]。流行は現在も広がり続けており、世界保健機関 (WHO) は、この疾患が世界規模で流行する危険性について、最高レベルの「非常に高い」と評価している[5]。

概要

COVID-19の流行は年が明けても進行中で、2020年1月31日にWHOから「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態 (PHEIC)」が宣言されている[6][* 1]。疾患の原因はSARS-CoV-2と呼ばれるコロナウイルスで、中国の湖北省武漢市で初めて同定された[8][9][10]。2020年3月6日時点で、102,000人以上の症例が確認されており、そのうちの7,100人は重症者として分類されている[1][11]。流行の影響は100以上の国と地域に及び、中国、韓国、イタリアおよびイランでは大規模な流行が発生している[1]。世界全体で3,400人以上、中国本土では3,000人余り、その他の国・地域では420人以上の死者が出ている[1]。一方で、57,000人以上の患者が快復している[11]。

SARS-CoV-2は主として、咳やくしゃみで出た呼吸器飛沫を介して、インフルエンザと同様の経路でヒトとヒトの間で伝染する[12][13][14]。感染から発症までの時間は通例5日であるが、人によって2日から14日までの幅がある[14][15]。感染しても無症状のまま経過することも多いが、症状としては発熱、咳、息切れなどを伴うことがある[14][15]。合併症としては、肺炎や急性呼吸窮迫症候群などを伴うことがある。現在、この感染症に対してはワクチンや特効のある抗ウイルス治療薬が存在せず、研究が進められている。臨床では、症状管理および支持療法を主眼とした取り組みが行われている。推奨されている予防策としては、手洗い、病気にかかっている人との距離を保つこと、さらに感染が疑われる場合には14日間の自己隔離および経過観察を取ることなどが挙げられる[13][14]。一方で、PCR検査で陽性反応が出て入院し、その後の検査で陰性となり症状も落ち着いたため退院したが、最初の発症から2週間以上経過して再び検査で陽性となったケースも出てきており、ウイルスの再活性化か別の型などの再感染の可能性が指摘されている[16][17][18][19]。

中国および世界中で、旅行制限、検疫、外出禁止令などの公衆衛生上の対応が取られた。具体的には、感染源となった武漢をはじめとする地域が封鎖されたり、中国各地で様々な外出禁止措置が取られたりしたほか、感染者を含む乗客を乗せた英国船籍のクルーズ客船「ダイヤモンドプリンセス号」が日本近海で検疫を受けたり、イタリアでも自治体や公共施設の封鎖・閉鎖措置が取られたりした[20][21][22]。一部の空港や鉄道駅では、体温チェックや健康状態の申告書の提出を求めるなどのスクリーニング方法が実施され始めている[23]。また、いくつかの国は、市中感染が進行中の地域（中国中部、イタリア、イランなど）への渡航に対する注意・警戒情報を発令している[24][25][26][27] 。中国、イラン、イタリア、および日本では、集団感染を防ぐために学校や大学が閉鎖され、少なくとも2億9000万人の児童・生徒・学生が影響を受けている[28][29][30][31]。

流行の影響が世界の社会・経済に不安定さをもたらすとの懸念も広がりを見せている[32][33]。また、東アジア系外国人に対する排外感情や人種差別（中国語版、英語版）の事例や[34][35][36][37][38]、主にSNSを中心にオンラインメディアでウイルスに関する事実無根の憶測や陰謀論が拡散された事例が報告されている[39]。この現象について、WHOは「インフォデミック (infodemic)」という新語を提唱し、注意喚起を行っている[12]。

疫学

新型コロナウイルスの国・地域別感染者数 [40][41]
2024/03/07 21:31 (JST) 現在
No 国・地域 確定 死亡 快復[注 1] 感染率[注 2] 死亡率[注 3] 参照 [注 4]
0 231カ国・地域の合計数 703,961,410 7,004,407 674,904,674 90,312 898 [40]
1 アメリカ合衆国 111,602,109 1,216,898 109,375,122 333,334 3,635 [40][注 5][注 6]
2 インド 45,030,467 533,499 - 32,013 379 [40]
3 フランス 40,138,560 167,642 39,970,918 612,013 2,556 [40]
4 ドイツ 38,823,286 182,694 38,240,600 462,823 2,178 [40]
5 ブラジル 38,452,504 709,963 36,249,161 178,555 3,297 [40]
6 韓国 34,571,873 35,934 34,535,939 673,523 700 [40][41]
7 日本 33,803,572 74,694 - 269,169 595 [40][41]
8 イタリア 26,719,511 196,348 26,351,971 443,383 3,258 [40]
9 イギリス 24,902,971 232,112 24,666,932 363,558 3,389 [40]
10 ロシア 24,009,604 402,399 23,424,670 164,668 2,760 [注 7][注 8][40]
11 トルコ 17,232,066 102,174 - 201,399 1,194 [40]
12 スペイン 13,914,811 121,760 13,762,417 297,840 2,606 [40][注 9]
13 オーストラリア 11,827,584 24,289 11,789,903 453,707 932 [40] [注 10]
14 ベトナム 11,625,195 43,206 10,640,971 117,481 437 [40]
15 台湾 10,241,523 19,005 10,222,518 428,720 796 [40][41]
16 アルゼンチン 10,094,643 130,733 9,963,910 219,400 2,841 [40]
17 オランダ 8,634,822 22,992 8,611,480 501,691 1,336 [40]
18 メキシコ 7,702,809 334,958 6,899,865 58,549 2,546 [40]
19 イラン 7,626,527 146,799 - 88,657 1,707 [40]
20 インドネシア 6,829,005 162,062 6,647,104 24,465 581 [40]
21 ポーランド 6,660,855 120,581 - 176,494 3,195 [40]
22 コロンビア 6,400,173 143,200 6,212,152 124,244 2,780 [40]
23 ギリシャ 6,101,379 37,869 - 591,412 3,671 [40]
24 オーストリア 6,081,287 22,542 6,054,934 670,727 2,486 [40]
25 ポルトガル 5,642,449 28,103 5,614,102 556,423 2,771 [40]
26 ウクライナ 5,557,995 112,418 5,445,577 128,681 2,603 [40]
27 チリ 5,369,761 64,497 5,252,450 278,946 3,350 [40]
28 マレーシア 5,276,312 37,348 5,230,953 159,016 1,126 [40]
29 カナダ 4,936,603 58,560 4,863,388 128,596 1,525 [40]
30 ベルギー 4,859,804 34,376 4,823,252 416,497 2,946 [40]
31 イスラエル 4,841,772 12,707 4,798,473 519,169 1,363 [40]
32 北朝鮮 4,772,813 74 4,772,739 183,636 3 [40]
33 タイ 4,767,700 34,569 4,692,636 68,034 493 [40]
34 チェコ 4,758,703 43,510 4,714,518 443,215 4,052 [40]
35 ペルー 4,572,667 222,161 4,350,506 135,751 6,595 [40]
36 スイス 4,451,785 14,452 4,436,934 507,405 1,647 [40]
37 フィリピン 4,140,383 66,864 4,067,381 36,800 594 [40]
38 南アフリカ共和国 4,076,463 102,595 3,912,506 67,095 1,689 [40]
39 ルーマニア 3,527,677 68,903 3,457,170 185,362 3,621 [40]
40 デンマーク 3,183,756 8,814 3,174,942 545,636 1,511 [40]
41 シンガポール 3,006,155 2,024 3,003,519 505,785 341 [40]
42 香港 2,930,929 14,640 2,912,233 385,431 1,925 [40][41]
43 スウェーデン 2,753,556 27,354 2,725,543 269,455 2,677 [40]
44 セルビア 2,614,248 18,057 2,595,987 302,120 2,087 [40][注 11]
45 ニュージーランド 2,604,202 5,594 2,594,775 531,665 1,142 [40]
46 イラク 2,465,545 25,375 2,439,497 58,474 602 [40]
47 ハンガリー 2,229,987 49,040 2,152,155 232,139 5,105 [40]
48 バングラデシュ 2,048,186 29,488 - 12,200 176 [40]
49 スロバキア 1,877,383 21,221 1,856,162 343,831 3,886 [40]
50 ジョージア 1,855,289 17,132 - 467,476 4,317 [40]
51 ヨルダン 1,746,997 14,122 1,731,007 169,597 1,371 [40]
52 アイルランド 1,733,755 9,481 1,723,629 345,356 1,889 [40]
53 パキスタン 1,581,936 30,664 1,538,689 6,893 134 [40]
54 フィンランド 1,515,707 11,949 1,503,225 272,857 2,151 [40][注 12]
55 ノルウェー 1,509,732 6,638 1,503,094 273,930 1,204 [40][注 13]
56 カザフスタン 1,411,831 13,848 1,383,020 73,514 721 [40]
57 リトアニア 1,396,824 9,897 1,385,909 524,785 3,718 [40]
58 スロベニア 1,356,470 7,100 1,349,313 652,766 3,417 [40]
59 ブルガリア 1,339,552 38,738 1,292,660 195,709 5,660 [40]
60 クロアチア 1,309,728 18,687 1,258,432 322,650 4,604 [40]
61 グアテマラ 1,288,588 20,285 1,265,533 69,338 1,092 [40]
62 モロッコ 1,278,944 16,301 - 33,859 432 [40]
63 レバノン 1,243,838 10,952 1,087,587 186,068 1,638 [40]
64 コスタリカ 1,238,883 9,428 - 239,058 1,819 [40]
65 ボリビア 1,211,716 22,407 1,177,145 101,038 1,868 [40]
66 チュニジア 1,153,361 29,423 - 95,741 2,442 [40]
67 キューバ 1,115,243 8,530 1,106,647 98,645 754 [40]
68 エクアドル 1,070,188 36,043 1,034,145 59,083 1,990 [40]
69 アラブ首長国連邦 1,067,030 2,349 - 105,837 233 [40]
70 パナマ 1,059,893 8,727 1,051,102 238,341 1,962 [40]
71 ウルグアイ 1,041,111 7,664 1,030,944 297,799 2,192 [40]
72 モンゴル 1,011,459 2,284 1,009,175 299,418 676 [40]
73 ネパール 1,003,450 12,031 991,322 33,199 398 [40]
74 ベラルーシ 994,037 7,118 985,592 105,381 755 [40]
75 ラトビア 982,320 6,694 971,406 531,318 3,621 [40]
76 サウジアラビア 841,469 9,646 - 23,475 269 [40]
77 パラグアイ 837,602 20,155 - 114,648 2,759 [40]
78 アゼルバイジャン 834,649 10,400 824,089 81,032 1,010 [40]
79 バーレーン 729,549 1,574 727,915 408,944 882 [40]
80 キプロス 681,110 1,365 679,745 556,741 1,116 [注 14] [40]
81 ドミニカ共和国 675,890 4,384 671,316 61,131 397 [40]
82 スリランカ 672,750 16,897 655,852 31,181 783 [40]
83 クウェート 667,094 2,570 - 152,293 587 [40]
84 ミャンマー 641,801 19,495 620,159 11,621 353 [40]
85 モルドバ 634,508 12,206 - 158,106 3,041 [40]
86 エストニア 627,820 3,001 - 474,934 2,270 [40]
87 パレスチナ 621,008 5,404 615,445 116,173 1,011 [40]
88 ベネズエラ 552,695 5,856 546,537 18,885 200 [40]
89 エジプト 516,023 24,613 442,182 4,861 232 [40]
90 カタール 514,524 690 513,687 172,664 232 [40]
91 リビア 507,274 6,437 500,835 72,048 914 [40]
92 中国 (本土) 503,302 5,272 379,053 347 4 [40][41][注 15]
93 エチオピア 501,117 7,574 488,171 4,148 63 [40]
94 レユニオン 494,595 921 - 544,672 1,014 [40]
95 ホンジュラス 474,590 11,165 - 46,432 1,092 [40]
96 アルメニア 451,426 8,776 435,162 151,895 2,953 [40]
97 ボスニア・ヘルツェゴビナ 403,585 16,385 379,084 124,206 5,043 [40]
98 オマーン 399,449 4,628 - 75,028 869 [40]
99 ルクセンブルク 391,117 1,232 - 608,865 1,918 [40]
100 北マケドニア 350,520 9,971 337,068 168,414 4,791 [40]
101 ザンビア 349,304 4,069 341,316 17,940 209 [40]
102 ケニア 344,130 5,689 337,309 6,122 101 [40]
103 ブルネイ 343,075 225 243,601 770,209 505 [40]
104 アルバニア 334,863 3,605 330,233 116,825 1,258 [40]
105 ボツワナ 330,442 2,801 327,049 135,363 1,147 [40]
106 モンテネグロ 296,492 2,846 291,794 472,159 4,532 [40]
107 アルジェリア 272,010 6,881 183,061 5,998 152 [40]
108 ナイジェリア 267,188 3,155 259,953 1,233 15 [40]
109 ジンバブエ 266,328 5,737 258,888 17,371 374 [40]
110 ウズベキスタン 253,662 1,637 241,486 7,378 48 [40]
111 モザンビーク 233,731 2,250 228,805 7,064 68 [40]
112 アフガニスタン 231,975 7,985 210,069 5,692 196 [40]
113 マルティニーク島 230,354 1,102 - 615,777 2,946 [40]
114 ラオス 218,951 758 - 29,268 101 [40]
115 アイスランド 209,889 229 - 607,682 663 [40]
116 キルギス 206,897 2,991 196,406 30,750 445 [40]
117 グアドループ 203,235 1,021 - 508,349 2,554 [40]
118 エルサルバドル 201,855 4,230 179,410 30,816 646 [40]
119 トリニダード・トバゴ 191,496 4,390 187,078 136,143 3,121 [40]
120 モルディブ 186,694 316 163,687 345,100 584 [40]
121 ナミビア 172,280 4,103 167,099 65,409 1,558 [40]
122 ウガンダ 171,983 3,632 100,431 3,551 75 [40]
123 ガーナ 171,889 1,462 170,425 5,306 45 [40]
124 ジャマイカ 156,857 3,748 - 52,547 1,256 [40]
125 カンボジア 139,096 3,056 136,039 8,102 178 [40]
126 ルワンダ 133,518 1,468 132,039 9,817 108 [40]
127 カメルーン 125,379 1,974 123,280 4,492 71 [40]
128 マルタ 121,410 885 120,133 273,426 1,993 [40]
129 バルバドス 110,575 648 108,647 383,910 2,250 [40]
130 アンゴラ 107,323 1,937 103,419 3,064 55 [40]
131 チャンネル諸島 101,717 228 101,321 576,421 1,292 [40]
132 コンゴ民主共和国 99,338 1,468 84,489 1,043 15 [40]
133 仏領ギアナ 98,041 420 11,254 312,065 1,337 [40]
134 マラウイ 89,535 2,686 - 4,437 133 [40]
135 セネガル 89,053 1,971 87,024 5,044 112 [40]
136 コートジボワール 88,384 835 87,497 3,186 30 [40]
137 スリナム 82,588 1,408 - 138,378 2,359 [40]
138 ニューカレドニア 80,064 314 - 275,214 1,079 [40]
139 フランス領ポリネシア 79,254 650 - 278,902 2,287 [40]
140 エスワティニ 75,191 1,427 73,116 63,462 1,204 [40]
141 ガイアナ 74,137 1,300 72,013 93,366 1,637 [40]
142 ベリーズ 71,381 688 - 173,175 1,669 [40]
143 フィジー 69,117 885 67,226 75,997 973 [40]
144 マダガスカル 68,486 1,426 66,862 2,347 49 [40]
145 カーボベルデ 64,477 417 63,755 113,580 735 [40]
146 スーダン 63,993 5,046 58,947 1,391 110 [40]
147 モーリタニア 63,839 997 62,471 13,023 203 [40]
148 ブータン 62,697 21 61,564 79,571 27 [40]
149 シリア 57,743 3,165 54,578 2,982 163 [40]
150 ブルンジ 54,721 38 53,569 4,334 3 [40]
151 セーシェル 51,220 172 51,048 515,157 1,730 [40]
152 ガボン 49,051 307 48,674 21,038 132 [40]
153 アンドラ 48,015 165 - 619,844 2,130 [40]
154 パプアニューギニア 46,864 670 46,168 5,043 72 [40]
155 キュラソー 45,986 295 44,720 277,812 1,782 [40]
156 アルバ 44,224 292 42,438 410,969 2,714 [40]
157 タンザニア 43,223 846 - 683 13 [40]
158 モーリシャス 43,025 1,051 41,278 33,752 824 [40]
159 マヨット 42,027 188 - 146,815 657 [40]
160 トーゴ 39,569 290 39,277 4,558 33 [40]
161 ギニア 38,572 468 37,757 2,782 34 [40]
162 バハマ 38,084 844 36,366 95,087 2,107 [40]
163 マン島 38,008 116 - 443,335 1,353 [40]
164 レソト 36,138 723 25,980 16,610 332 [40]
165 ハイチ 34,667 860 33,734 2,968 74 [40]
166 フェロー諸島 34,658 28 - 703,959 569 [40]
167 マリ 33,164 743 32,332 1,544 35 [40]
168 ケイマン諸島 31,472 37 8,553 467,797 550 [40]
169 セントルシア 30,215 410 29,805 163,225 2,215 [40]
170 ベナン 28,036 163 27,847 2,193 13 [40]
171 ソマリア 27,334 1,361 13,182 1,623 81 [40][注 16][45]
172 ミクロネシア連邦 26,547 65 - 225,953 553 [40]
173 サンマリノ 26,185 128 26,011 768,226 3,755 [40]
174 ソロモン諸島 25,954 199 - 35,989 276 [40]
175 コンゴ共和国 25,375 386 24,006 4,377 67 [40]
176 マカオ 23,803 123 3,487 35,660 184 [40][41]
177 東ティモール 23,460 138 23,102 17,131 101 [40]
178 ブルキナファソ 22,109 400 21,596 1,000 18 [40]
179 リヒテンシュタイン 21,573 94 - 561,987 2,449 [40]
180 ジブラルタル 20,550 113 - 609,720 3,353 [40]
181 グレナダ 19,693 238 19,358 173,545 2,097 [40]
182 バミューダ諸島 18,860 165 18,685 304,493 2,664 [40]
183 南スーダン 18,819 147 18,115 1,620 13 [40]
184 ニカラグア 18,491 225 4,225 2,728 33 [40]
185 タジキスタン 17,786 125 17,264 1,786 13 [40]
186 赤道ギニア 17,229 183 16,907 11,512 122 [40]
187 モナコ 17,181 67 - 431,868 1,684 [40]
188 サモア 17,006 31 1,605 84,089 153 [40]
189 トンガ 16,950 13 15,638 157,310 121 [40]
190 マーシャル諸島 16,138 17 16,121 268,711 283 [40]
191 ドミニカ 16,038 74 15,964 221,691 1,023 [40]
192 ジブチ 15,690 189 15,427 15,441 186 [40]
193 中央アフリカ共和国 15,440 113 15,200 3,078 23 [40]
194 ガンビア 12,626 372 12,189 4,935 145 [40]
195 セントマーチン 12,324 63 - 310,194 1,586 [40]
196 バヌアツ 12,019 14 11,976 37,346 44 [40]
197 グリーンランド 11,971 21 2,761 210,117 369 [40]
198 イエメン 11,945 2,159 9,124 383 69 [40]
199 オランダ領カリブ 11,682 38 10,476 438,398 1,426 [40]
200 シントマールテン 11,051 92 10,905 251,353 2,093 [40]
201 エリトリア 10,189 103 10,086 2,782 28 [40]
202 ニジェール 9,931 312 8,890 381 12 [40]
203 セントビンセント・グレナディーン 9,674 124 9,493 86,723 1,112 [40]
204 ギニアビサウ 9,614 177 8,929 4,659 86 [40]
205 コモロ連合 9,109 161 8,939 10,038 177 [40]
206 アンティグア・バーブーダ 9,106 146 8,954 91,509 1,467 [40]
207 リベリア 8,090 295 7,783 1,525 56 [40]
208 シエラレオネ 7,779 126 - 937 15 [40]
209 チャド 7,701 194 4,874 442 11 [40]
210 イギリス領ヴァージン諸島 7,392 64 - 241,600 2,092 [40]
211 クック諸島 7,203 2 7,150 409,937 114 [40]
212 サントメ・プリンシペ 6,752 80 6,672 29,656 351 [40]
213 タークス・カイコス諸島 6,749 40 6,693 169,825 1,007 [40]
214 セントクリストファー・ネイビス 6,607 48 6,559 122,645 891 [40]
215 パラオ 6,279 10 6,268 344,376 548 [40]
216 サン・バルテルミー島 5,507 6 - 553,746 603 [40]
217 ナウル 5,393 1 5,347 494,635 92 [40]
218 キリバス 5,085 24 2,703 41,201 194 [40]
219 アンギラ 3,904 12 - 256,336 788 [40]
220 ウォリス・フツナ 3,550 8 438 323,256 728 [40]
221 サンピエール島・ミクロン島 3,452 2 2,449 599,410 347 [40]
222 ツバル 2,943 1 - 243,909 83 [40]
223 セントヘレナ 2,166 0 2 354,211 - [40]
224 フォークランド諸島 1,930 0 1,930 545,352 - [40]
225 モントセラト 1,403 8 1,376 282,578 1,611 [40]
226 ニウエ 1,059 0 1,056 652,898 - [40]
227 ダイヤモンド・プリンセス号 712 13 699 - - [40][46][注 17]
228 トケラウ 80 0 - 58,055 - [40]
229 バチカン 29 0 29 36,295 - [40]
230 西サハラ 10 1 9 16 2 [40]
231 MSザーンダム号 9 2 7 - - [40]
流行歴: 中国本土・日本・その他の国・地域
注記
  1. ^ "-" は現在その地域について入手可能なデータがなく、値が0ではないことを表す。
  2. ^ 人口百万人あたりの感染者数。
  3. ^ 人口百万人あたりの死亡者数。
  4. ^ 国・地域は症例が診断された場所。感染者の国籍および感染した場所とは異なる場合がある。
  5. ^ バミューダ諸島船籍のクルーズ船「グランドプリンセス」号における感染者を含む。
  6. ^ 海外領土における感染者を含む。
  7. ^ ダイヤモンド・プリンセス号から帰国した後、感染が確認された3人を含む。ただし、ロシアの公式統計ではこの3人を「国際輸送機関」に分類している。
  8. ^ ロシア実効支配下のクリミア共和国とセバストポリの23人を含む。
  9. ^ セウタ、メリリャにおける感染者を含む。
  10. ^ クリスマス島、ノーフォーク島、ココス諸島における感染者を含む。
  11. ^ コソボにおける感染者を含む。
  12. ^ オーランド諸島における感染者を含む。
  13. ^ スヴァールバル諸島およびヤンマイエン島における感染者を含む。
  14. ^ 北キプロス・トルコ共和国、アクロティリおよびデケリアにおける感染者を含む。
  15. ^ 国家衛健委は2020年2月14日、検査で陽性であっても発熱や咳のような症状がなければ感染者として発表しないという基準に変更した[42][43]。2020年2月末時点で中国の感染者4万3000人以上が「無症状」を理由に統計から除外されており[44]、公式発表の約8万人に無症状者を含めると12万人を超える[44]。
  16. ^ ソマリランドにおける感染者を含む。
  17. ^ 英国船籍のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号が日本付近を航海中、香港で下船した乗客の感染が判明したため、船は横浜港に入り、長期にわたって日本政府の管轄による検疫を受けた。こうした経緯から、この船内で発生した感染者数は、公式には日本政府発表の国内感染者数にも英国政府発表の国内感染者数にも計上されていない。WHOによる公式発表では、「国際輸送機関」 "an international conveyance" における感染事例として分類されている。
「2019新型コロナウイルス#疫学」および「国・地域毎の2019年コロナウイルス感染症流行状況」も参照

2020年3月10日現在、世界全体で114,000人を超える症例が確認されている[47][48]。

2019年12月下旬、中華人民共和国湖北省武漢市で原因不明の肺炎のクラスター（小規模の集団感染）が発生したことが保健当局によって報告された。最初の患者群は主に武漢華南海鮮卸売市場との関連がみられたため、ウイルスは動物原性感染したものと考えられている[10]。この感染を引き起こしたウイルスは、コウモリコロナウイルス[49]、センザンコウコロナウイルス[50]、およびSARSコロナウイルス（SARS-CoV）[51]と密接な関連のある新たなウイルスとして、後にSARS-CoV-2と命名された[52]。このウイルスはキクガシラコウモリ属のコウモリに由来するものと信じられている[53]。

2019年12月1日、武漢華南海鮮卸売市場への曝露歴も、新型ウイルスが検出された最初のクラスターの残りの40人との接触歴もない人において、最初の症状が発生したことが報告された[54][55]。この最初のクラスターのうち、3分の2は生鮮市場（英語版）との関連がみられ、生きた動物を売っていたこともわかった[54][56][57][58] 。

2020年1月31日、世界保健機関（WHO）は感染症の発生を受けて、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言した[59]。WHOのテドロス・アダノム事務局長は2月24日の時点で、世界の他の地域でこの疾病の市中感染が持続している可能性があったにもかかわらず、「かなりの数の症例を回避するため」と、ウイルスに対する中国の対応への賞賛を維持していた[60]。

初期の段階において、症例数はおよそ7日と半日ごとに倍増した[61]。2020年1月上旬から中旬にかけて、春節の人の移動に加えて、中国の交通の結節点である武漢から国中に感染した人々が急速に拡散したことも手伝って、ウイルスは中国の他の省にも広がった[62]。中国は1月20日、北京の2人と深圳の1人を含め、一日に140人近く新たな患者が発生していることを報告した[63]。後の公式データが示したところでは、1月20日までに既に6,174人のウイルス感染患者が症状を発症していたとされる[64]。

WHOは2020年2月26日、中国で新たな感染者の報告数が減少傾向にあるものの、イタリア、イラン、および韓国で感染者数が急に増加しており、2月25日には初めて、中国以外の新たな感染報告数が中国の新たな感染報告数を上回ったと報告した[65]。

2月26日の時点では、子どもの症例はほとんど報告されていなかった[15]。

死亡例

COVID-19で死亡した人に関して、症状が発症してから死に至るまでの日数は6日から41日までの幅があり、中央値は14日であることが示されている[15]。

2020年3月10日現在、COVID-19が原因で4,000人以上の死亡者が出ている[48]。中国の国家衛生健康委員会によると、死亡した人の大多数は高齢者であった。死亡者の約80%は60歳以上の高齢者で、75%は心血管疾患や糖尿病などの持病があった[66]。

最初に死亡例が確認されたのは、2020年1月9日、武漢でのことだった[67]。中国以外で最初に死亡例が発生したのはフィリピンで[68][69][70][71]、アジア以外での最初の死亡例はフランスであった[72]。3月10日現在、中国本土以外で2桁以上の死亡者が確認されているのは、イタリア、イラン、韓国、フランス、スペイン、およびアメリカ合衆国である[48]。他には、日本、台湾、香港、タイ、フィリピン、イラク、イギリス、ドイツ、スイス、オランダ、カナダ、オーストラリア、およびアルゼンチンでも死亡者が出ている[48]。さらに北朝鮮では、コロナウイルスのせいで200人の兵士が死亡したとみられている[73]。

呼称

2019年12月の時点では原因不明であったため、「不明原因肺炎」（原因不明の肺炎）と呼ばれていた[74]。2020年1月7日、香港の保健機関は「重度の新型感染性病原体呼吸器疾患」と名付けた[75]。また、世界保健機関（WHO）が病原体のウイルスを「2019年の新型コロナウイルス」（Novel coronavirus, 2019-nCoV）と暫定的に命名したため[76]、「新型コロナウイルスの感染による肺炎」（中国語: 新型冠状病毒感染的肺炎、略称：新型肺炎、新冠肺炎）[77]や「新型コロナウイルス関連肺炎」[78]などと呼称された。また、主に中国国外のメディアではしばしば、初発流行地名をとって「武漢肺炎」「武漢海鮮市場肺炎」「武漢コロナウイルスによる肺炎」と呼称した[79][80][81][82]。

日本の法令においては1月28日時点で、「新型コロナウイルス感染症[* 2]」と定めている[83]。

また、台湾での公式名称は「厳重特殊伝染性肺炎」（中国語: 嚴重特殊傳染性肺炎）である[84]。

2020年2月11日、世界保健機関（WHO）は、新型コロナウイルスの感染による疾患を「COVID-19」と命名した[85]。風評被害などを避けるため前述のような地名や動物名などを使うのは避けたという[86][87]。同日、病原体のウイルスは国際ウイルス分類委員会（ICTV）により、「SARS-CoV-2」と名付けられた[88][89][90]。

流行のタイムライン

2019年12月8日、中華人民共和国の中部にある湖北省武漢市の保健機関により、原因不明の肺炎患者が初めて報告された。同年12月30日に原因不明の肺炎について記載された公文書を勤務先の病院で発見した李文亮がWeChatに画像として投稿したことで、多くの中国人が関心を寄せるようになった[91]。2020年1月7日、原因が新種のコロナウイルスと特定され[92]、1月9日に最初の死者が出た[93]。1月13日、初めての中国域外の陽性事案がタイで確認された[94]。2月2日、中国国外で初の死亡例がフィリピンで確認された[95]。なお、SNSで最初に新型肺炎についての報告を行った医師の李文亮も同年2月7日に死亡した[96]。

「中国本土における2019年コロナウイルス感染症の流行状況」も参照

世界的に防疫体制が敷かれ、武漢市に対して各国民を帰還させるチャーター便が送られると共に中国以外の国では中国を経由しているクルーズ客船から下船できない乗客も現れた（以降参照）。SARS-CoVが流行した2003年時点よりもグローバル化が進み、SARS-CoV-2感染者に無症状の場合も多いという特徴もあって、防疫が難しく、SARS-CoV-2は急速に世界中に広まって行った。その結果として世界中が騒然とした状態に陥り、ネットとマスメディア双方が「コロナ」の話題で埋め尽くされ、不正確な情報が大量に飛び交う「インフォデミック」状態に陥った[97]。困窮状態にある消費者心理に付け込んだ、生活必需品の高額転売なども起きた[98]。

2019年12月 

  • 12月8日 - 武漢市で原因不明の最初の肺炎患者が報告された。
  • 12月30日 - 武漢市の病院に勤務する医師の李文亮により、原因不明の肺炎について記載された公文書の流布がWeChatにて行われる。
  • 12月31日 - 世界保健機関（WHO）への最初の報告が行われた。

2020年1月

2020年2月

2020年3月

世界全体の感染者数と死者数

新型コロナウイルスの全世界での感染者数の推移のグラフと、死者数の推移のグラフを示す。2020年2月1日には感染者が1万人を超え、2月11日には死者が1000人を超えた。3月7日には感染者数が100000人を超えた。3月8日時点で、全世界で105594人の感染者と、3514人の死者が確認されている[116]。

2月末時点では発生国となった中国本土が感染者数と死者数の多くを占めていた（「中国本土における2019年コロナウイルス感染症の流行状況」も参照）。なお、2月13日に感染者数が急増したのは、中国湖北省が新型コロナウイルス感染の認定基準を変更したからである[117]。

全世界での累計感染者数[116][117]
2020-01-11
  
 41
2020-01-12
  
 41
2020-01-13
  
 41
2020-01-14
  
 41
2020-01-15
  
 41
2020-01-16
  
 41
2020-01-17
  
 45
2020-01-18
  
 62
2020-01-19
  
 121
2020-01-20
  
 198
2020-01-21
  
 295
2020-01-22
  
 446
2020-01-23
  
 581
2020-01-24
  
 846
2020-01-25
  
 1,320
2020-01-26
  
 2,014
2020-01-27
  
 2,798
2020-01-28
  
 4,593
2020-01-29
  
 6,065
2020-01-30
  
 7,818
2020-01-31
  
 9,826
2020-02-01
  
 11,953
2020-02-02
  
 14,557
2020-02-03
  
 17,388
2020-02-04
  
 20,630
2020-02-05
  
 24,554
2020-02-06
  
 28,276
2020-02-07
  
 31,481
2020-02-08
  
 34,886
2020-02-09
  
 37,558
2020-02-10
  
 40,554
2020-02-11
  
 43,103
2020-02-12
  
 45,171
2020-02-13
  
 59,334
2020-02-14
  
 64,445
2020-02-15
  
 67,180
2020-02-16
  
 69,273
2020-02-17
  
 71,438
2020-02-18
  
 73,429
2020-02-19
  
 75,291
2020-02-20
  
 76,196
2020-02-21
  
 77,207
2020-02-22
  
 77,818
2020-02-23
  
 78,684
2020-02-24
  
 79,370
2020-02-25
  
 80,241
2020-02-26
  
 81,134
2020-02-27
  
 82,323
2020-02-28
  
 83,674
2020-02-29
  
 85,413
2020-03-01
  
 87,163
2020-03-02
  
 88,969
2020-03-03
  
 90,898
2020-03-04
  
 93,141
2020-03-05
  
 95,375
2020-03-06
  
 98,267
2020-03-07
  
 101,165
2020-03-08
  
 105,594
2020-03-09
  
 108,858
全世界での累計死者数[116][117]
2020-01-11
  
 1
2020-01-12
  
 1
2020-01-13
  
 1
2020-01-14
  
 1
2020-01-15
  
 1
2020-01-16
  
 2
2020-01-17
  
 2
2020-01-18
  
 2
2020-01-19
  
 3
2020-01-20
  
 3
2020-01-21
  
 3
2020-01-22
  
 9
2020-01-23
  
 17
2020-01-24
  
 25
2020-01-25
  
 41
2020-01-26
  
 56
2020-01-27
  
 80
2020-01-28
  
 106
2020-01-29
  
 132
2020-01-30
  
 170
2020-01-31
  
 213
2020-02-01
  
 259
2020-02-02
  
 305
2020-02-03
  
 362
2020-02-04
  
 426
2020-02-05
  
 492
2020-02-06
  
 565
2020-02-07
  
 638
2020-02-08
  
 724
2020-02-09
  
 813
2020-02-10
  
 910
2020-02-11
  
 1,018
2020-02-12
  
 1,115
2020-02-13
  
 1,262
2020-02-14
  
 1,383
2020-02-15
  
 1,527
2020-02-16
  
 1,670
2020-02-17
  
 1,775
2020-02-18
  
 1,873
2020-02-19
  
 2,009
2020-02-20
  
 2,124
2020-02-21
  
 2,245
2020-02-22
  
 2,357
2020-02-23
  
 2,454
2020-02-24
  
 2,615
2020-02-25
  
 2,697
2020-02-26
  
 2,761
2020-02-27
  
 2,801
2020-02-28
  
 2,854
2020-02-29
  
 2,906
2020-03-01
  
 2,976
2020-03-02
  
 3,020
2020-03-03
  
 3,112
2020-03-04
  
 3,150
2020-03-05
  
 3,225
2020-03-06
  
 3,312
2020-03-07
  
 3,409
2020-03-08
  
 3,514
2020-03-09
  
 3,606

病原体

詳細は「2019新型コロナウイルス#病原体」および「2019新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患#病理」を参照

2020年1月7日の中国中央テレビ報道によると、この肺炎の病原体は新型のコロナウイルスである[118][119]。

世界保健機関（WHO）の発表によれば新型コロナウイルスによる肺炎の致死率は3%程度と推定されている[120]。これはSARSの致死率の9.6%よりも低い[120][121]。なお、スペインかぜが世界的に大流行した時の致死率は、不正確ながら2.5%以上と推定されている[122]。

この新型コロナウイルスはSARSと異なり、肺炎が起こる前にも感染するとされている[123]。

1月30日、インド工科大学の科学者らは、新型コロナウイルス（2019-nCoV）に「HIVエイズウイルスのタンパク質」が4種類挿入しているという解析論文を科学誌『BioRxiv』（バイオアーカイヴ）に発表し、「ウイルスがこのような独自な挿入を短時間で自然に獲得することはほとんどあり得ない」という所見を述べた[124]。しかし、直後に多くの研究者等から手法や結果の解釈について批判のコメントが寄せられ、2月2日には著者ら自身が論文を取り下げた[125]。BioRxivでは、2月時点で下記（引用者訳）の注意喚起を全てのプレプリントのWebページに記載している[126]。

bioRxivはコロナウイルス2019-nCoVに関して新しい論文を多数受け取っています。

注意：これらは未査読の予備報告です。それらを結論的なものと見なすべきでなく、臨床・衛生関連の行動指針であると見なすべきでなく、また、ニュース媒体では確立された情報と報道すべきではありません。

— Uncanny similarity of unique inserts in the 2019-nCoV spike protein to HIV-1 gp120 and Gag、bioRxiv

感染経路

「中国本土における2019年コロナウイルス感染症の流行状況」も参照

初期の感染の中心地とされる武漢華南海鮮卸売市場は名目上水産物専門の市場であるが、記者の調査によると様々な野生動物も同地で取引・処理されていた[127]。鍾南山や中国科学院の研究グループによると、今回もSARSと同じく感染源がコウモリであり、タケネズミ・アナグマ・ヘビ・センザンコウなどの野生動物を介在して人に感染したと見られるとされている[128][129][130]。感染経路は他のコロナウイルスと同じく飛沫感染（結膜を通じて感染したケースあり[131]）と接触感染であるが、エアロゾル感染の可能性もあるとみられる[132]。

しかし、2020年2月24日には中国科学院など中国政府系の研究機関が、発生源が武漢市の海鮮市場ではない可能性を示す研究結果を公表した。12カ国から集められたウイルスの遺伝子データの解析の結果、複数のタイプが見つかり、それぞれの拡散状況などから、ウイルスは他の地域で発生し、その後、武漢市の海鮮市場で拡散した可能性があるとし、2019年12月8日と2020年1月6日の2回、大きな拡散があり、2019年11月下旬か12月の初めには、すでにヒトからヒトへの感染が起きていた可能性を指摘した[133]。また、湖北省武漢の当局は、これまで最も早く発症（2019年12月8日）したとされていた患者は、武昌区に住んでおり、感染源と指摘された海鮮市場に行っていなかったことが明らかになった[134]。

1月24日、伝染病の患者を収容する武漢金銀潭医院および中国呼吸系統疾病臨床医学研究中心の研究グループは医学誌『ランセット』で最初の41人の感染者を研究する論文を発表した。論文によると、病原体のウイルスはヒトからヒトへの感染（ヒト - ヒト感染）は明らかで、発症初期に発熱の症状がない例もある[135]。また、そのうち27人は華南海鮮卸売市場に行ったことがあったが、12月1日に発症した最初の患者は華南海鮮卸売市場へ行ったことがない[136]。なお、最初の41人の感染者の死亡率は15%であり、SARSと同じレベルである[137]。

同じ日付の香港大学袁国勇教授の論文によると、広東省深圳市に居住する一家6人で武漢市に行ったのち、5人の感染が確認された。うち1人はさらに深圳で現地の1人を感染させた。また、この5人の感染者のうち、1人の子供は感染しながら発症しなかったため、知らずに周りの人を感染させた可能性も高いと見られる[138]。

2月7日、武漢大学病院で検出された感染者数のうち4割は、同大学病院で院内感染したものだと言う内容の論文が発表された[139]。

各政府・各機関の対応

WHOなど

1月23日、世界保健機関（WHO）は、中国でのヒトからヒトへの感染は主に家族や患者の治療にあたる医療従事者にとどまっているほか、中国の外ではヒトからヒトへの感染が確認されていないことなどから、このケースが現時点では「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態 (PHEIC)」には該当しないとしたが、中国政府に対し、感染源や感染経路の特定をWHOなどと協力して行うよう求めた[140]。

1月24日、WHOは最新の報告書を発表し、ベトナムのケースについてヒトからヒトへの感染が起きたとみられると明らかにした。同じくコロナウイルスで過去に流行したMERSやSARSと同じように、咳やくしゃみなどで飛び散る飛沫や直接的な接触などで感染する可能性があるとして対策を呼びかけている[141]。

1月24日（アメリカ時間）、イギリスのランカスター大学とグラスゴー大学、そしてアメリカのフロリダ大学の研究者からなる研究チームが2月4日までに武漢だけで、感染者が35万人を超える可能性（164,602〜351,396人）を示した科学論文を発表した[142][143]。 要出典 また、同研究チームは、武漢で感染したと診断された患者は実際の感染者数の5.1%だという。つまり、感染者の95%は感染したと診断されていない、及び自覚のない患者ということになる。さらに同研究チームは、1人の感染者が他の人に伝染させる可能性のある人数を3.6〜4.0人と予測。WHOの1.4〜2.5人という予測より遥かに多い。

1月31日、WHOは中国国外にも拡散拡大の懸念が出てきていることから、一転して「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態 (PHEIC)」を宣言した[6]。一部報道ではWHOはテドロス・アダノム事務局長の出身地が中国から多額の援助を受けているエチオピアであるため、中国の措置を称賛して出入国制限を勧告しないなど後手に回り[144][145][146]、さらに空路による感染防止に関する情報を加盟国に提供している国際機関であるICAOも柳芳（中国語版）事務局長が中国出身ということで、WHOとともに国際機関への中国の影響力によって排除された台湾（中華民国）が「エアポケット」（空白地帯）になっていると報じられた[147]。

2月2日、WHOは世界的にパンデミックの伝染病のように誤った情報が拡散される「インフォデミック」が新型コロナウイルスに便乗して起きているとする注意喚起を行った[12]。

2月3日、WHOの報道官は中国に多国籍の専門家チームが派遣されることを発表した[148]。

2月4日、東北大学医学系研究科教授で医師の押谷仁は「中国が初期対応としてSARS流行時と同等の対策をとったが、疫学的特徴が異なるために感染が広がったのではないか」と推測し、現状では封じ込め対策よりも被害を抑える行動にシフトすること、中国やWHOへの批判は利益がなく国際社会が協力すべきだという意見を表明している[149]。

中国

「中国本土における2019年コロナウイルス感染症の流行状況」も参照

2020年1月20日、中国国家衛生健康委員会専門家で感染症専門家の鍾南山グループ長は院内感染により医療関係者にも感染者が出たので、ヒトからヒトへの感染の可能性が高いと警告し、武漢になるべく行かないように呼びかけた[150][151]。また、1月24日から始まる旧正月の連休に伴う大規模な人の移動が予想されるため、保健機関は警戒している[152]。

1月25日、中国政府は感染状況の悪化により、27日から旅行会社を介した人民の海外旅行を事実上禁止することを決めた。政府から通知を受けた旅行会社の業界団体が明らかにした。それによると、24日から既に停止していた国内の団体旅行業務に加え、27日以降は海外行きの団体旅行と、旅行会社が航空券とホテルだけを手配する個人旅行も当面停止する[153]。

1月26日、中国政府は人の移動と群集を減らすために、春節の連休を3日延ばすことや各種学校の授業開始時期の先延ばしに関する通達を発表した[154]。翌27日に浙江省、上海市が企業の操業再開を2月10日以降とし、教育機関の開講を2月17日以降とする旨を省内の関連機関へ通達した。後に各省が通達した再開時期は同上と前後する期日であったが、発生源とされる湖北省は操業再開を2月14日に延期すると公表している。

2月14日、中国国家衛生健康委員会副主任・曽益新は国務院による新型肺炎対策記者会見で、中国国内の無症状病原体保有者について、情報公開の対象外だが保健当局の内部のみで報告するルールがあると説明した[155]。

日本

詳細は「日本における2019年コロナウイルス感染症の流行状況#日本政府の対応」を参照

各地の流行状況

詳細は「国・地域毎の2019年コロナウイルス感染症流行状況」を参照

影響

詳細は「2019年コロナウイルス感染症による社会・経済的影響」を参照

脚注

注釈

  1. ^ ただし、現状はエピデミックの段階でパンデミック（世界的流行）には至っていないとしている[7]。
  2. ^ 病原体がベータコロナウイルス属のコロナウイルス（2020年1月に中華人民共和国から世界保健機関に対して、人に伝染する能力を有することが新たに報告されたもの）であるものに限る。

出典

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関連項目

外部リンク

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