徳永ゆうき

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
徳永 ゆうき
出生名 徳永 優樹(とくなが ゆうき)[1]
生誕 (1995-02-20) 1995年2月20日(29歳)
出身地 日本の旗 日本大阪府大阪市此花区
ジャンル 演歌歌謡曲
職業 歌手
活動期間 2013年 -
レーベル Prime Music
Lighthouse Music
事務所 イトーカンパニー
公式サイト オフィシャルサイト

徳永 ゆうき(とくなが ゆうき、1995年〈平成7年〉2月20日 - )は、大阪府大阪市出身の演歌歌手俳優。身長163cm、血液型A型[2]

人物[編集]

所属事務所は、イトーカンパニー2013年よりユニバーサル ミュージック合同会社に所属。歌手業の傍ら、俳優としても活動。趣味は鉄道写真。特技は柔道、高速かつ連続指パッチンで曲を奏で歌うことができる。道南いさりび鉄道特別応援隊員、奄美観光大使、瀬戸内町観光大使、芸備線庄原市応援大使。

誕生[編集]

祖父や両親は鹿児島県奄美群島出身。大島郡瀬戸内町の加計呂麻島にルーツを持つ[3]。両親が演歌好きであったため、幼い頃から演歌に親しみ、小学生の頃から演歌を歌うようになった。また、小学生の頃には祖父と一緒に大相撲を見ていた事から、同級生から「おっさん」と呼ばれていた。

歌手になるきっかけ[編集]

大阪にあるカラオケ喫茶ののど自慢大会に出場、また、中学生の頃には両親に連れられて行った関西の奄美関連郷友会でも歌を披露し、同郷者の間では有名となった。『NHKのど自慢』(NHK総合)にも合格。2012年には『NHKのど自慢チャンピオン大会2012』でグランドチャンピオンとなる[1]。この時、当時の所属レコード会社にスカウトされ、2013年11月13日のデビューに至る。デビューに際して、本名の「優樹」をひらがな表記にした。

歌手としての活動[編集]

2014年7月、フランスパリで行われたジャパンエキスポ2014に出演[4]。演歌歌手としては初めて参加で、独特の歌い方と先行配信の「Dodompa Dance!」がフランスのテレビ局から取材を受ける。

デビュー・シングル『さよならは涙に』は石垣島出身でBEGINの比嘉栄昇、2ndシングル『平成ドドンパ音頭』は『島唄』を手掛けた宮沢和史、3rdシングル『夢さがしに行こう』は石垣島出身のミヤギマモルというように、沖縄に縁のある人物が作曲した歌謡曲が続いたが、奄美シマ唄や新民謡など、ルーツである奄美群島に縁の曲は歌っておらず、奄美観光大使就任に当たり、いつか奄美が舞台の歌を大島紬を着て歌いたいと語った[5]。シングル4作目にして本格的な演歌である「函館慕情」を歌うに至った。デビュー時のキャッチコピーは「日本の孫」。

鉄道マニアとしての一面[編集]

鉄道が好きで、趣味は撮り鉄。常に一眼レフカメラを持ち歩き、仕事の合間などわずかな時間も電車の撮影に勤しむ。阪神電鉄小田急電鉄車掌の口調や発車音のものまねなども披露している。2023年、長年の目標であった1日駅長・車掌を務めた。

カピやん[編集]

徳永ゆうきのオリジナルキャラクター。徳永ゆうきの風貌がカピバラに似ているため、「カピバラ」をモチーフにしている。カピやんは、大阪生まれの幼稚園児、関西弁、身長80cm、体重40kg[6]。大阪でのイベントのみ、動くカピやんを見ることができる。公式Twitterも存在。

千鳥の鬼レンチャン[編集]

2020年からバラエティ番組千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ)に高い頻度で出演しているが、初回の初登場の際に歌う前に目が湿って1曲目[7]の序盤で失敗し「徳永る」というワードを生み出したこと、また毎回好成績を残せていないことから、出演の際には例外なく番組MCの千鳥かまいたちにイジられるようになっている。番組ではMr.0レンチャンと呼ばれる。

2023年1月8日放送回(第12回)、徳永が9回目の出演で当時自身最高記録の4レンチャンを越えなければ出演クビという逆境を乗り越え鬼連チャンを達成している。

イジられ方は多岐にわたり、撮影前に氷菓のガリガリ君を食べ舌が青くなったことから「ブルータン」と呼ばれる、背後のセットに置いてあるお面のように顔が白く見えたことで「ホワイトフェイス」と呼ばれる、チームに徳永を抱えて勝つことが難しいことから「石リュック」と呼ばれる、顔が紅潮した際には「耳が間接照明くらい赤い」と言われる、成績が不甲斐ないことで演歌歌手を連想する着物ではなくジャック・スパロウの仮装や水兵コスプレ、上下ジャージ姿などに指定されるといった例がある。また、関西弁で話すことや声質、会話のやり取りからナダル(コロコロチキチキペッパーズ)に似ているとも言われており、千鳥からは「演歌ナダル」と言われている。

2023年のバラエティ番組『FNS27時間テレビ』(フジテレビ)では演歌歌手の彩青とタッグを組んで挑んだ。

2024年3月10日放送回(第37回)では、放送の前日に入籍したことを報告した[8]

経歴・実績[編集]

  • 1995年2月20日
    • 大阪府大阪市此花区で3人兄弟の末っ子として誕生[1]。両親は鹿児島県奄美大島出身のいわゆる奄美2世[3]
  • 2011年
    • 7月24日 - 大阪府泉南郡熊取町で開催された『NHKのど自慢』(NHK総合)に出場し、今週のチャンピオンを受賞。
  • 2012年
    • 3月3日 - 東京都渋谷区NHKホールで開催された『NHKのど自慢チャンピオン大会2012』(NHK総合に出場。「はぐれ舟」でグランドチャンピオン受賞。
  • 2013年
    • 3月 - 高校を卒業し上京。
    • 4月23日 - 東京都港区東京タワー大展望台で「徳永ゆうき“勇気りんりん”タワーLIVE Vol.1」を開催。以後2014年3月まで、毎月第4火曜日に開催。
    • 7月6日 - 大阪市浪速区通天閣STUDIO 210にてデビュー発表イベント開催。
    • 8月10日 - 両親の故郷である鹿児島県大島郡瀬戸内町の春日公園野外特設ステージで開催の「2013瀬戸内町みなと祭り 歌謡・島唄・舞の夕べ」に出演。
    • 11月13日 - デビュー・シングル「さよならは涙に」発売。
  • 2014年
    • 1月31日、2月1日 - 徳永ゆうき朗読ライブ「今宵、月は瑠璃色の」を開催。
    • 3月1日 - NHK総合テレビ「NHKのど自慢チャンピオン大会2014」にゲスト出演。
    • 4月15日 - 東京タワー大展望台でF:maと「MUSIC ON TOWERスペシャルライブ」開催。〜2014年9月まで。
    • 6月28日 - 沖縄県で開催された「うたの日コンサート in 嘉手納」に出演。BEGIN、ORANGE RANGEポルノグラフィティらと共演。
    • 7月2日 - ジャパンエキスポ2014(フランス・パリ)に出演。
    • 7月2日 - 「Dodompa Dance!」のタイトルで「平成ドドンパ音頭」を先行配信[4]
    • 8月6日 - 1stアルバム『ゆうきのうたー故郷編ー』発売。
    • 9月17日 - 2ndシングル「平成ドドンパ音頭」発売。
    • 9月17日 - 『THEカラオケ★バトル』(テレビ東京)「歌の異種格闘技戦 2時間スペシャル」で準優勝。
    • 12月30日 - 第56回 日本レコード大賞で新人賞受賞。「平成ドドンパ音頭」を披露。
  • 2015年
    • 4月4日 - 初の冠ラジオ番組「徳永ゆうき 元気に出発進行〜!」放送開始。
    • 4月8日 - 3枚目のシングル「夢さがしに行こう」発売。
    • 4月9日 - シングル発売記念イベントを地元大阪の「クレオ大阪西」で開催。
    • 4月26日 - 自身が主役を務める毎月1回の舞台「浅草夢道中 歌謡ショー」の第1回公演(9月27日)。
    • 5月8日 - USEN演歌ランキング(2015年5月1日〜7日)で「夢さがしに行こう」が1位を獲得。
    • 5月9日 - 電車ゴッコ世界大会の親善大使に任命。
  • 2016年
    • 2月19日 - 道南いさりび鉄道の特別応援隊員に就任。「函館慕情」が応援ソングとして採用される。
    • 2月20日 - 無料メールマガジン「とくちゃんめ〜る」配信開始。
    • 3月9日 - 「徳永ゆうき博覧会」がTSUTAYA戎橋店で31日まで開催。
    • 3月12日 - 山田洋次監督の映画『家族はつらいよ』公開。
    • 3月23日 - 4枚目のシングル「函館慕情」発売。
    • 4月30日 - 奄美市の奄美文化センターで「徳永ゆうき&城南海帰郷ジョイントコンサート」を開催、奄美観光大使に就任[5]奄美三味線の演奏とシマ唄行きゅんにゃ加那」を初披露。
    • 5月1日 - 鹿児島県大島郡瀬戸内町の清水総合体育館で「徳永ゆうき&城南海帰郷ジョイントコンサート」を開催、城とともに瀬戸内町観光大使に就任。
    • 8月19日 - 新曲「恋は難読駅名」をYouTubeで発表。全国の難読駅名を自身のTwitterで公募し、集まった駅名を基に作詞された。
  • 2017年
    • 1月25日 - 5枚目のシングル「津軽の風」発売。
  • 2019年
    • 3月13日 - 2枚目のアルバム「ゆうきの演歌 出発進行! ~徳永ゆうきベストセレクション~」発売。
    • 6月5日 - 6枚目のシングル「渋谷節だよ青春は!」発売。
  • 2020年
    • 7月8日 - 7枚目のシングル「車輪の夢」発売。
    • 12月5日 - 舞台「両国花錦闘士」出演(〜2021年1月28日)。
  • 2021年
    • 7月24日 - 舞台「SCORE!!~Musical High School~」出演(〜7月25日)。
    • 7月28日 - 1枚目のデジタルアルバム「徳永、奏でる」発売。
  • 2022年
    • 4月8日 - 舞台「銀河鉄道999 THE MUSICAL」出演(〜4月18日)。
    • 11月6日 - 舞台「歌妖曲〜中川大志之丞変化〜」出演(〜2022年12月25日)。
  • 2023年
    • 2月1日 - 3枚目のアルバム「徳永がくる」発売。
    • 10月21日 - JR西日本芸備線庄原駅の1日駅長に就任、芸備線庄原市応援大使に任命。
    • 10月28日 - 南海電気鉄道「南海電車まつり2023」の一環として臨時列車の1日車掌に就任。
    • 11月5日 - 「青函交流フェスタ」の一環として新函館北斗駅の1日駅長に就任。
  • 2024年
    • 3月10日 - 千鳥の鬼レンチャン内で結婚したことを発表。

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

# 発売日 曲順 タイトル 作詞 作曲 編曲 規格品番
1 2013年
11月13日
01 さよならは涙に 大城盛裕
比嘉栄昇
比嘉栄昇 萩田光雄 TYCT-30008
02 東京てぃんさぐ赤い花 比嘉栄昇
2 2014年
9月17日
01 平成ドドンパ音頭 宮沢和史 UPCH-80378
02 島唄
03 平成ドドンパ音頭
-お祭りバージョン-
3 2015年
4月8日
01 夢さがしに行こう いではく ミヤギマモル 伊戸のりお UPCY-5008
02 とうさんの手紙
03 ふるさとのはなしをしよう 伊野上のぼる キダ・タロー 矢田部正
4 2016年
3月23日
01 函館慕情 麻こよみ 水森英夫 伊戸のりお UPCY-5018
02 北の終列車 森坂とも
5 2017年
1月25日
01 津軽の風 麻こよみ 丸山雅仁 UPCY-5029
02 帰ろう我が家へ 森坂とも 西村幸輔
6 2019年
6月5日
01 渋谷節だよ青春は! つんく 平田祥一郎 UPCY-5072
02 夜明け前 和泉一弥 水島康貴
7 2020年
7月8日
01 車輪の夢 youth case 佐々木博史 UPCY-5088
02 (piano version)
配信限定

アルバム[編集]

発売日 タイトル 規格品番
2014年8月6日 ゆうきのうた-故郷編- UPCH-20368
2019年3月13日 ゆうきの演歌 出発進行!〜徳永ゆうきベストセレクション〜 UPCY-7570
2023年2月1日 徳永がくる UPCY-7816
配信限定
  • 徳永、奏でる(2021年7月28日)[10]

タイアップ曲[編集]

楽曲 タイアップ
2016年 函館慕情 道南いさりび鉄道・応援ソング
2017年 帰ろう我が家へ 映画「家族はつらいよ2」応援ソング
2019年 渋谷節だよ青春は! NHK総合ニュース シブ5時」テーマソング
2020年 車輪の夢 岩手めんこいテレビ8っぴーサタデーいわてつ」テーマソング

主な出演[編集]

テレビ[編集]

音楽番組[編集]

ドラマ[編集]

アニメ[編集]

バラエティほか[編集]

ラジオ[編集]

映画[編集]

舞台[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c ユニバーサル ミュージック合同会社のプレスリリース(2013年7月4日)”. ユニバーサルミュージック合同会社 (2013年7月4日). 2014年9月17日閲覧。
  2. ^ タレントデータベース Weblio
  3. ^ a b 「奄美2世の演歌歌手デビュー 徳永ゆうきさん」『奄美新聞』2013年11月13日、奄美、奄美新聞社 [1]
  4. ^ a b 徳永ゆうきがジャパンエキスポ2014に出演。”. ユニバーサルミュージック合同会社 (2013年7月2日). 2014年9月17日閲覧。
  5. ^ a b 「徳永ゆうき&城南海コンサート 歌って踊って笑ってファン魅了」『南海日日新聞』2016年5月1日、奄美、南海日日新聞社
  6. ^ カピやん”. イトーカンパニー (2013年). 2014年9月17日閲覧。
  7. ^ 歌ったのは福山雅治の「家族になろうよ
  8. ^ 演歌歌手徳永ゆうき「鬼レンチャン」で一般女性と結婚発表「これからは2人で協調運転で」”. 日刊スポーツ. 2024年3月12日閲覧。
  9. ^ “徳永ゆうきの“駅名恋愛ソング”配信開始 難読33駅の名が歌詞に”. ORICON STYLE. (2016年12月7日). https://www.oricon.co.jp/news/2082610/full/ 2016年12月7日閲覧。 
  10. ^ “話題曲や名曲が心にしみる。徳永ゆうきがカバーミニアルバム『徳永、奏でる』を配信。自身の最新曲「車輪の夢」もpiano versionを収録”. オトカゼ〜音楽の風〜. (2021年7月28日). https://otokaze.jp/news/24106 2023年4月27日閲覧。 
  11. ^ 「Lemon」熱唱で話題の徳永ゆうき「演歌と若者の架け橋になりたい」2018年11月14日オリコンニュース
  12. ^ 連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』京都編・出演者発表!”. NHKドラマトピックスブログ. NHKオンライン (2021年11月4日). 2021年11月8日閲覧。
  13. ^ 天才てれびくんYOU”. 2019年7月9日閲覧。
  14. ^ 徳永ゆうきの 『一期一会はなうた旅』 BSJapanext公式
  15. ^ 徳永ゆうきと楽しむ! 8K鉄路紀行”. NHK. 2022年11月7日閲覧。
  16. ^ 演歌歌手にあこがれる見習い塗装工役で「星屑の町」など、挿入歌を歌唱。
  17. ^ Def TechのMicro初主演作「すけ坊」含むオムニバス公開決定、コメントも到着”. 映画ナタリー (2015年9月9日). 2015年9月9日閲覧。
  18. ^ 「家族はつらいよ」ポスタービジュアル完成!山田洋次監督×横尾忠則2大巨匠が奇跡のコラボ”. 映画.com (2014年12月14日). 2015年3月6日閲覧。
  19. ^ “映画『バケツと僕!』撮影スタート 紘毅、徳永ゆうき、岡本玲ら意気込み”. ORICON STYLE. (2016年11月24日). https://www.oricon.co.jp/news/2081935/full/ 2016年11月24日閲覧。 
  20. ^ “中川大志が“リチャード三世”モデルの主人公に、三銃士企画第2弾「歌妖曲」”. ステージナタリー (ナターシャ). (2022年5月26日). https://natalie.mu/stage/news/478980 2022年5月26日閲覧。 
  21. ^ 舞台『歌妖曲〜中川大志之丞変化〜』公式サイト > あらすじと相関図”. 舞台『歌妖曲〜中川大志之丞変化〜』公式サイト (2022年5月26日). 2022年5月26日閲覧。

外部リンク[編集]