佐々木博史
佐々木博史(ささき ひろふみ)は、日本の作曲家、編曲家。フリーランス。元コナミ(現コナミデジタルエンタテインメント)所属。
BEMANIシリーズへの楽曲提供や、音楽グループ「嵐」への編曲参加などで著名。
来歴[編集]
『GUITARFREAKS(以下GF) 4thMIX』&『drummania(以下dm) 3rdMIX』でカバー曲、「BAD MEDICINE」のアレンジを行いギタドラシリーズに初参加。その次作である『GF5th』&『dm4th』&『KEYBOARDMANIA 3rdMIX』でプログレ楽曲、「The Least 100sec」を発表した。同楽曲はその後『beatmania THE FINAL』・『beatmania III THE FINAL』・『Dance Dance Revolution EXTREME』・『pop'n music 9(『ee'MALL』経由で配信)』と移植され続けた。現行機種では『beatmania IIDX』にのみ唯一移植が無かったが、2008年5月29日、ついに家庭用『IIDX 14 GOLD』に移植され、当時の現行のBEMANIシリーズ全移植を達成した(なお、現行機種ではない『beatmania』や『KEYBOARDMANIA』を含めると、当時BEMANIシリーズ中最も多くの機種に収録されていたこととなる。また達成当時『jubeat』はロケテスト段階で稼働前)。また、「The Least 333sec」というアレンジ曲が同作品のサウンドトラックに収録されている)。以降立て続けに「子供の落書き帳」「Concertino in blue」などのプログレ楽曲を発表し、人気を不動のものとする。
しかし、『GF8th』&『dm7th』にて、自身にとってのエンディングという位置づけで「To the IST」(Glancer名義)を発表。その後の同・power-up ver.の「たまゆら」を最後にコナミを退社する。
コナミ退社後は、外注アーティストという位置づけで『GF10th』&『dm9th』に「Timepiece phase II」を発表した(この曲では楽曲だけを作り、シーケンスはその一切をあさきが担当。佐々木曰く、「すっきりした気分で書けました」とのこと)。また、同僚だった桜井敏郎率いるdB COMMUNICATIONというバンドに加わるが、のちに解散。だが、今でも桜井のHPには度々出現している。また、ギタドラシリーズにも未だに関わっており、『GF11th』&『dm10th』で版権曲であるaikoの「花火」や、こちらもコナミの音楽ゲーム作曲家・あさきのアルバム『神曲』でピアニストとして参加している。
コナミ社内にもプログレを作曲した者は数人見られるが、佐々木のプログレの特徴としては、泉陸奥彦の本能のまま疾走するようなアドリブ重視のスタイルとは逆の、緻密な計算の元に描かれたフーガを基調としたスタイルが挙げられる。しかしその難解さゆえ、学生時代にやっていたプログレバンドは全く人気が出なかったという。
ちなみに、落ち着いたキャラクターや曲調から年配と思われがちだが、実際はあさきらと同年代にあたる。
作品[編集]
アーティスト[編集]
- 嵐
- 忘れられない(編曲)
- 曇りのち、快晴(矢野健太 starring Satoshi Ohno)(QQと共編曲)
- 明日の記憶(石塚知生と共編曲)
- Monster(吉岡たくと共編曲)
- マダ上ヲ(吉岡たくと共編曲)
- Magical Song(相葉雅紀)(Martin Ankeliusと共編曲)
- Don't stop(編曲)
- over(編曲)
- あの日のメリークリスマス(編曲)
- Lotus(iiiSAKと共編曲)
- morning light(編曲)
- 遠くまで(編曲)
- together, forever(編曲)
- ひとりじゃないさ(編曲)
- voice(編曲)
- Cosmos(編曲)
- Breathless(編曲)
- モノクロ(編曲)
- 愛を歌おう(編曲)
- 誰も知らない(BJ Khanと共編曲)
- キミの夢を見ていた(編曲)
- One Step(編曲)
- Sakura(編曲)
- 愛を叫べ(100+と共編曲)
- 日本よいとこ摩訶不思議 covered by 嵐(編曲)
- Make a wish(編曲)
- affection(編曲)
- Daylight(編曲)
- 花(編曲)
- Baby blue(松本潤)(編曲)
- Don't You Get It(吉岡たくと共編曲)
- つなぐ(Peter Nordと共編曲)
- 「未完」(編曲)
- UB(相葉雅紀・二宮和也)(編曲)
- 君のうた(編曲)
- 僕らの日々(編曲)
- I Can't Wait For Christmas(編曲)
- A.B.C-Z
- All My Everything(編曲/プログラミング)
- KAT-TUN
- Sweet Birthday(Christoffer Lauridsenと共編曲)
- Hey! Say! JUMP
- すまいるそんぐ(SHUSUIと共作曲)
- やんちゃなヒーロー(Hey! Say! 7)(編曲)
- Swinging days(編曲)
- 流星の詩(薮宏太)(編曲)
- トレンディーラブ #REIWA(中島裕翔+髙木雄也)(編曲)
- 波の上で会いましょう(Stephan Elfgrenと共編曲)
- UTAGE Tonight(編曲)
- Last Mermaid…(編曲・キーボード・プログラミング)
- BOW WOW SONG(Additional Arrange)
- Last forever(編曲・キーボード・プログラミング)
- WINTER's NIGHT (SHUSUIと共作曲)
SHUSUI
- 世界で2番目に好きな人 (SHUSUIと共作曲)
- a kind of love(編曲)
- I see…(編曲)
- 鶴(作曲・編曲)
BEMANIシリーズ[編集]
- The Least 100sec(GF5th / dm4th / KM3rd / beatmania&beatmania III THE FINAL / Dance Dance Revolution EXTREME / pop'n music(ee'MALL配信曲、14 FEVER!で解禁) / 家庭用beatmania IIDX 14 GOLD / REFLEC BEAT colette / ノスタルジア)
- BOBBY SUE AND SKINNY JIM(GF6th / dm5th : この曲のボーカル・Raj Ramayya名義)
- 子供の落書き帳(GF6th / dm5th / pop'n music(ee'MALL 2nd avenue配信曲、15 ADVENTUREで解禁)/ 家庭用beatmania IIDX 15 DJ TROOPERS: J.S.バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」のプログレアレンジ)
- DEPARTURE(GF7th / dm6th : この曲のボーカル・AKINO LEE名義)
- Concertino in blue(GF7th / dm6th / IIDX13 DistorteD / jubeat saucer / pop'n music Sunny Park / ノスタルジア)
- To the IST(GF8th / dm7th : この曲のボーカル・AKAIとのユニットのGlancer名義)
- たまゆら(GF8th / dm7th power-up version / pop'n16 PARTY♪ / 家庭用beatmania IIDX 16 EMPRESS)
- Timepiece phase II(GF10th / dm9th / IIDX20 tricoro / ノスタルジア / pop'n music peace)
- Feux d'artifica(MAMBO A GO GO / pop'n8: Little Shepherd名義、作曲はモッキーSASAMOTO名義)
- Wall Street down-sizer(MAMBO A GO GO / pop'n8 / GF&DM(ee'MALL 2nd avenue配信曲、V3で解禁) : この曲のボーカル・Thomas Howard Lichtenstein名義、作曲はモッキーSASAMOTO名義)
- コキュトス(pop'n13 カーニバル:TOMOSUKEとのユニット・FISH BOYS名義)
サウンドトラック[編集]
- The Least 333sec (GUITAR FREAKS 5thMIX&drummania 4thMIX Soundtracks) -「The Least 100sec」のロングバージョン
- BOBBY SUE AND SKINNY JIM(long version) (GUITAR FREAKS&drummania VOCAL COLLECTION)
- 子供の落書き帳(long version) (GUITAR FREAKS&drummania INSTRUMENTAL COLLECTION)
その他[編集]
- 『MAMBO A GO GO』のサウンド担当、モッキーSASAMOTOと佐々木博史が同一人物ではないか、と言われてきたがそれを裏付けるものは無く、そのまま退社してしまったために真相は闇の中になると思われていた。
- しかし『GuitarFreaksV3』&『DrumManiaV3』にて「佐々木博史曲を全てクリアする」と得られる称号「Progre Master」の条件に「Wall Street down-sizer」が含まれていたため、モッキーSASAMOTOと佐々木博史が同一人物であることが明らかになった。他にもGF 5th/dm 4th/KM 3rdの「CASSANDRA」でこの名義でピアニカを演奏した(GF 5th/dm 4thのOSTで確認できる)。
- 「The Least 100sec」「子供の落書き帳」「Concertino in blue」を合わせて「佐々木三大プログレ」と呼ぶ事がある。これに「たまゆら」「Timepiece phase II」を合わせて「五大プログレ」とすることも。
- 作品はいずれもゲーム上の演奏難易度が高く、「滝」と称されるような譜面である。特にドラムマニアにおける「The Least 100sec」のEXTREME譜面は全楽曲の中でも1,2を争うほど凄まじく、上級プレイヤーですら手を出せないほどの難曲として知られている。あさきは「The Least 100sec」のシーケンスを「ビーム」と評した。
- 佐々木のインストゥルメンタル作品は、ギタリスト・ベーシスト・ドラマー・ピアニストどれをとっても非常に弾きにくい(叩きにくい)フレーズが多用されていることが多い。
- 他者の制作した楽曲のいくつかにおいてはアルトリコーダー、チェロ、タンバリンの演奏を担当するなど、ピアノだけに留まらない多彩な音楽性を発揮している。
- 彼の楽曲は今まで一度も削除されたことが無い。唯一「BOBBY SUE AND SKINNY JIM」はロケテストの段階で削除されそうになったことがあったが、2chの一部などから削除反対運動が巻き起こった[要出典]。後に製品版が稼動した際、この曲は削除を免れていた。
- 「The Least 100sec」は一度だけ生演奏されたことがある。メンバーは Guitar:泉陸奥彦、Bass:肥塚良彦、Drum:Jimmy Weckl、Piano:佐々木博史。酒が入っていたため、演奏はハチャメチャなものだったそうだ(GF&dmCOLUMNより)。
- スタッフ座談会で発した「サカナ野郎」という言葉は大変なインパクトを持ち、その後ギタドラの別のスタッフも使用している(サカナ野郎と名指しされたのはJimmy Weckl)。TOMOSUKEとのコラボレーションで制作した「コキュトス」のユニット名・FISH BOYSの由来とされる。また、特別企画BEMANI EXPOの楽曲提供に唯一の社外の人間として参加した。
- 「Concertino in Blue」、「Timepiece phase II」は現行バージョンのGF、DM共に選曲数ランキングで常に上位を保っている。新曲などの登場があっても、上位をキープしている程の人気楽曲である。
- GfDmV3のサウンドトラックCDに既存曲のアレンジバージョンを収録することになり、アンケートを行ったところ「Concertino in Blue」と「Timepiece phase II」がそれぞれ1,2位を獲得しこの2曲が収録の運びとなった。また、5位には「The Least 100sec」もランクインしていた。[1]