JR西日本683系電車

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JR西日本683系電車
北越急行683系電車
683系電車の流線型先頭車(2006年4月)
基本情報
運用者 西日本旅客鉄道
北越急行
製造所 川崎重工業近畿車輛日立製作所日本車輌製造新潟トランシス
製造年 2001年 - 2011年
製造数 270両
運用開始 2001年3月3日
消滅 北越急行:2015年3月14日(JR西日本に譲渡)
主要諸元
軌間 1,067 mm
電気方式 交流 20,000 V (60 Hz)
直流 1,500 V
架空電車線方式
最高運転速度 130 km/h(8000番台のみ160 km/h)
設計最高速度 160 km/h (8000番台以外は準備工事)
起動加速度 1.8 km/h/s
減速度(常用) 4.6 km/h/s
減速度(非常) 5.2 km/h/s
車体 アルミニウム合金(日立:A-train 川重:efACE
台車 軸梁式ボルスタレス台車ヨーダンパ付)
駆動方式 WNドライブ
歯車比 1:5.22
制御方式 PWMコンバータ (WPC12) +PWM IGBT素子VVVFインバータ (WPC11)
1C1M制御(静止形インバータ一体型)
制御装置 三菱電機及び東芝
制動装置 電力回生併用電気指令式空気ブレーキ
直通予備抑速・耐雪ブレーキ付き)
保安装置 ATS-PATS-Sw
EBTE装置
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683系電車(683けいでんしゃ)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)の交直両用特急形電車である。かつては北越急行も保有した。

本項では、JR西日本が683系を改造して製作した直流特急形電車である289系についても記述する。

概要[編集]

国鉄以来北陸方面の特急列車で運用されていた485系はリニューアル工事を施工するなど延命を行ったが、経年が30年前後と老朽化が進行しており、その置き換え用として製造されたのが本系列である[1]681系の増備車として2001年3月3日のダイヤ改正から運用を開始した[2]

製造メーカーは川崎重工業車両カンパニー近畿車輛日立製作所笠戸事業所日本車輌製造新潟トランシスである。

構造[編集]

各番台の共通事項に関してここで記し、増備ごとの変更点は次節で詳述する。

車体[編集]

車体はアルミニウム合金製とし、妻構体を除く台枠および構体は中空トラス断面のダブルスキン構造を採用する[3]。先頭車両の形状には連結時の編成間の移動を考慮した貫通構造と非貫通構造が存在するが、多客時の増結[注 1]や他線への転用を考慮した結果、貫通型先頭車両の割合が増加している[注 2]。非貫通構造の運転台は、681系に倣って前頭部は大型曲面1枚ガラスの流線形とした。先頭部の密着連結器は681系の格納式から固定式に変更し、連結器カバーを簡素化している[4]前部標識灯は腰部に2基と運転台直上に2基の計4基、後部標識灯は腰部に2基搭載する。

非貫通構造先頭車両に関しては灯具ガラス形状が681系から変更されており、前部標識灯と後部標識灯が一体化されている点が特徴である[4]。また、側窓が681系量産車の四角形タイプから先行量産車(1000番台)に近い直角三角形タイプのものに変更されている。

車体長は21,160 / 20,670 mm(先頭車/中間車)、車体幅は2,915 mmである。床面高さは681系比で35 mm低い1,125 mmとし、ホームとの段差をより小さくしている[3]。車体断面は既存車両との整合性を考慮して681系とほぼ同一であるが、アルミ押し出し形材を使用して屋根構体を構成することから屋根断面形状をすべて同一とし[注 3]、屋根高さを60 mm下げている[3]。曲線通過速度は681系と同様に半径700 mのカーブの場合で最大本則+25 km/hの走行が可能である。

側面窓はUVカットガラスを使用し、座席2列毎の独立窓になっているが、窓と窓の間を黒塗装で繋げることで連続窓の様に見せて681系と併結した時に違和感が出ないようにしている。

落成時から、中間車妻面に転落防止幌が取り付けられている[5]

主要機器[編集]

電動車(M車)は直流電車相当の機器のみを搭載し、付随車(Tp車)に集電装置変圧器整流器などの交直流対応装備が搭載されるというM-Tp(pはパンタグラフのp)ユニット構成となっている。これにより、電動車は直流電車と機器の共通化が容易となり、保守上も特高圧機器と高低圧機器の混在によるトラブル防止のメリットがある。それに加えて、ユニットを組まない付随車(T車)を組み込むことで編成を構成している。ユニット間に付随車を挟んでM-T-Tpといった組成も可能となっている[6]

M車には車両制御装置[注 4][注 5]空気圧縮機を、Tp車には主変圧器、主整流器、集電装置を搭載する。主変圧器 (WTM27) は走行風利用自冷式を採用し、1,200 kVAの容量を備える[7]

主整流器 WPC12 は、通商産業省資源エネルギー庁によって示された「高圧又は特高圧で受電する需要家の高調波ガイドライン」に対応するために、自励式PWMコンバータが採用されている[8]。2群構成となっており、故障時には1群を開放することで継続運転が可能となっている[9]

車両制御装置は、IGBT素子を使用した3レベル電圧形PWMインバータ WPC11 である。1基の装置中にインバータを5基(主回路部4基+補助電源部1基)搭載し、インバータ1基で1台の主電動機を制御する1C1M制御方式を採用している。補助電源部が故障した際には主回路用インバータをCVCF制御することで補助電源のバックアップとしている。

空気圧縮機は除湿装置と一体化した、低騒音型スクリュー式 WMH3098-WRC1600 を搭載する[8]。スクリュー式空気圧縮機は223系2000番台などでの採用実績がある。

集電装置は、681系と同一の下枠交差式パンタグラフ WPS27C である。4000番台は集電装置への着雪防止が考慮されたためシングルアーム式 WPS28D に変更された。

主電動機かご形三相誘導電動機 WMT105 が採用され、電動車両に4基搭載する[8]。信越本線などの勾配線区への乗り入れを考慮し、1時間定格出力を245 kWに増強している[8][10]

空調機器は、集中式の WAU704B が1両あたり1基搭載される[8]。ロールフィルタ部に空気清浄機機能[注 6]を搭載し、送風機の制御段数が2段から3段へと増加させることでより細かな制御が可能になっている[4]。また、環境対策から冷媒フロンから3種混合ガスに変更されている[4]冷凍能力は36,000 kcal/hである。

デッドセクション通過時は運転席の交直切替スイッチを操作することで主回路が切り替わる。車内照明直流電源方式で、デッドセクション通過時には蓄電池からの供給に切り替わるため、基本的に消灯しない[10]

台車は、軸はり式のボルスタレス台車WDT301(電動台車)・WTR301(付随台車)である。乗り心地改善のために空気ばね中心間隔が30 mm拡大されて1,980 mmとなり、床面高さの低下から、側枠の形状を変更し枕ばね取り付け位置が20 mm引き下げられた[10]。また、走行中のローリングを抑制するアンチロール装置のトーションバーを、車体から遠ざかる形になる台車枠側に取り付けることで客室内の騒音低減を図っている[10]ヨーダンパも設置されている。

WDT301 の基礎ブレーキ装置は踏面ユニット方式である。これは、130 km/hを超える速度での運用を考慮していないためであり、将来的には681系で採用されたキャリパディスクブレーキ方式に変更できるよう準備工事がなされている[注 7]。WTR301の基礎ブレーキ装置は、踏面ブレーキとディスクブレーキ(1軸2枚)の併用である。

保安装置は、新製当初からATS-SWおよびATS-Pのほか、EBTE装置が搭載される[8]警笛は、タイフォン、ホイッスルおよび電子笛が先頭車両床下に搭載されている。

運転席速度計のデジタルメーター計から、アナログメーター系に変更された。

車内[編集]

編成中の付随車(3両に2両の割合)でトイレ洗面所が設置され、そのうち編成中の1か所は車椅子に対応したものである。

客室両端には、3色LED式の車内案内表示装置が設置されており、4000番台は大型化されている。また、乗降扉にはドアチャイムが設置されている。音色は223系などと同一である。 デッキと客室との仕切扉は自動ドアであるがタッチセンサー式とすることで混雑時の仕切扉の無駄な開閉が見直された。

普通車は通路を挟んで横2列+2列の4アブレストリクライニングシートが配置されており、肘掛内蔵テーブルやシートバックテーブル・読書灯(網棚底部に設置)が備えられている。シートピッチは970 mmで、座席モケットの色は奇数号車がサーモンピンク・偶数号車がグレーブルーと分けられている[注 8]が、4000番台では全車がブルーに統一され腰掛の形状変更により乗り心地の向上が図られている。

グリーン車は通路を挟んで横2列+1列の3アブレストでリクライニングシートが配置されている。シートピッチは1,160 mmで、肘掛内蔵テーブルやフットレストが備えられている。681系や新幹線500系電車のグリーン席と同様に、背もたれ上部にヘッドレストが装備されているのが特徴である。

2000番台には普通車の最前列・最後尾列の座席にモバイルコンセントが設置されており、4000番台は普通車車端席に加えてグリーン車の全席にも設置が拡大されている。

4000番台は携帯電話の普及を受けて車内公衆電話は製造当初から設置されておらず、携帯電話の通話などに利用できるフリースペースを2・6・8号車に設置している。このスペースは当初喫煙ルームを予定していた[11]が、製造中に在来線特急全面禁煙化の方針に転換したため、『鉄道ファン』『鉄道ピクトリアル』両誌に掲載された形式平面図では業務用室扱いとなっていた。その後、営業運転開始とともに携帯電話の通話などに利用できるフリースペースとして機能することになった[12]

形式[編集]

  • 電動車は奇数形式、付随車については電動車とユニットを組み集電装置と特高圧機器を搭載するTp車が偶数形式、単独付随車であるT車が奇数形式を称する。車両の向きによる形式区分はされていない。
  • 説明の後ろに併記した形式名は289系におけるもの。
クモハ683形(Mc)
車体前位に運転台をもつ普通車で、クハ682形・サハ682形とユニットを組んで使用される。後位に車椅子対応設備を設け、車両制御装置・電動空気圧縮機などが搭載されている。
クモハ289形
モハ683形(M)
編成の中間に組成される運転台のない普通車で、クロ682形・クハ682形・サハ682形とユニットを組んで使用されている。車両制御装置・電動空気圧縮機などが搭載されている。
モハ289形
クロ683形(Tsc)
車体後位に運転台を持つグリーン車である。前位にトイレ・洗面所を設ける。
クロ682形(Tpsc)
車体後位に運転台を持つグリーン車で、モハ683形とユニットを組んで使用されている。前位にトイレ・洗面所・喫煙コーナー[注 9]を設け、主変圧器・主整流装置・集電装置などが搭載されている。
クロ288形
クロハ288形
クロ682形 → クロ288形の客室後位側を普通席に改造したグリーン・普通合造車。外見上での差異としては側面中央の窓の後位側半分が埋められている点がある。
クハ683形(Tc)
車体前位に運転台をもつ普通車である。後位にトイレ・車椅子対応設備を設ける。
クハ682形(Tpc')
車体後位に運転台を持つ普通車で、クモハ683形・モハ683形とユニットを組んで使用されている。前位にトイレ・洗面所を設け、主変圧器・主整流装置・集電装置などが搭載されている。
クハ288形
サハ683形(T)
編成の中間に組成される、運転台のない普通車である。トイレ・洗面所・車内販売準備室・車椅子対応設備・多目的室・自動販売機・業務用室・車掌室が備えられている。
サハ289形
サハ682形(Tp)
編成の中間に組成される、運転台のない普通車で、クモハ683形・モハ683形とユニットを組んで使用されている。前位にトイレ・洗面所・公衆電話を設け、主変圧器・主整流装置・集電装置などが搭載されている。
サハ288形

編成[編集]

  • 2015年3月改正以降のもの。
JR西日本
← 和倉温泉・名古屋
大阪・米原(北陸本線) →
0番台 クロ683
-0
サハ682
-0
モハ683
-1000
サハ683
-300
サハ682
-0
クモハ683
-1500
クハ682
-500
モハ683
-1300
クハ683
-700
2000番台 クロ682
-2000
モハ683
-3400
サハ682
-2200
サハ683
-2500
クモハ683
-3500
クハ682
-2700
サハ683
-2400
クモハ683
-3500
4000番台 クロ683
-4500
サハ682
-4300
モハ683
-5000
サハ682
-4400
モハ683
-5400
サハ683
-4700
サハ683
-4800
サハ682
-4300
クモハ683
-5500
JR西日本(北越急行譲受車両)
← 米原
金沢・名古屋 →
8000番台 クハ683
-8701
モハ683
-8301[注 10]
クハ682
-8501
クモハ683
-8701
サハ682
-8001
サハ683
-8001
モハ683
-8001[注 10]
サハ682
-8002
クロ683
-8001

編成表[編集]

サンダーバード編成[13]

0番台(新製落成時)
← 金沢・和倉温泉
大阪 →
クモハ683
-1500
サハ682
-0
サハ683
-300
モハ683
-1000
サハ682
-0
クロ683
-0
落成日
T21 1501 1 301 1001 2 1※ 2001年1月9日(日立)(※2001年2月28日)
T22 1502 3 302 1002 4 2 2001年1月19日(日立)
T23 1503 5 303 1003 6 3 2001年1月26日(近車)
T24 1504 7 304 1004 8 4 2001年2月22日(川重)
T25 1505 9 305 1005 10 5 2001年12月23日(日立)
T26 1506 11 306 1006 12 6 2002年2月23日(日立)
0番台(新製落成時)
← 金沢・和倉温泉
大阪 →
クハ683
-700
モハ683
-1300
クハ682
-500
落成日
T31 701 1301 501 2001年1月9日(日立)
T32 702 1302 502 2001年1月19日(日立)
T33 703 1303 503 2001年1月26日(近車)
T34 704 1304 504 2001年2月22日(川重)
T35 705 1305 505 2001年12月23日(日立)
T36 706 1306 506 2002年2月23日(日立)
0番台(北陸新幹線金沢開業後)
← 金沢・和倉温泉
大阪 →
クロ683
-0
サハ682
-0
モハ683
-1000
サハ683
-300
サハ682
-0
クモハ683
-1500
リフレッシュ工事
W31 1 2 1001 301 1 1501 2017年6月15日(吹田総)
W32 2 4 1002 302 3 1502 2018年3月19日(吹田総)
W33 3 6 1003 303 5 1503 2016年12月19日(吹田総)
W34 4 8 1004 304 7 1504 2017年3月8日(吹田総)
W35 5 10 1005 305 9 1505 2016年10月3日(吹田総)
W36 6 12 1006 306 11 1506 2016年7月14日(吹田総)
0番台(北陸新幹線金沢開業後)
← 金沢・和倉温泉
大阪 →
クハ682
-500
モハ683
-1300
クハ683
-700
リフレッシュ工事
V31 501 1301 701 2017年6月6日(金沢総)
V32 502 1302 702 2017年3月30日(吹田総)
V33 503 1303 703 2018年度(吹田総)
V34 504 1304 704 2017年9月1日(吹田総)
V35 505 1305 705 2016年4月20日(吹田総)
V36 506 1306 706 2016年12月12日(吹田総)
2000番台(新製落成時)
← 富山・金沢
大阪 →
クモハ683
-3500
サハ683
-2400
クハ682
-2700
落成日
R10 3522 2410 2710 2005年3月4日(近車)
R11 3523 2411 2711 2005年3月4日(近車)
R12 3524 2412 2712 2005年3月23日(近車)
R13 3525 2413 2713 2005年3月23日(近車)
2000番台(北陸新幹線金沢開業後)
← 金沢
大阪 →
クハ682
-2700
サハ683
-2400
クモハ683
-3500
リフレッシュ工事
R10 2710 2410 3522 2016年11月15日(金沢総)
R11 2711 2411 3523 2018年度(金沢総)
R12 2712 2412 3524 2018年度(金沢総)
R13 2713 2413 3525 2017年12月6日(金沢総)
4000番台(新製落成時)
← 金沢
大阪 →
クモハ683
-5500
サハ682
-4300
サハ683
-4800
サハ683
-4700
モハ683
-5400
サハ682
-4400
モハ683
-5000
サハ682
-4300
クロ683
-4500
落成日
T41 5501 4301 4801 4701 5401 4401 5001 4302 4501 2009年2月7日(近車)
T42 5502 4303 4802 4702 5402 4402 5002 4304 4502 2009年5月26日(近車)
T43 5503 4305 4803 4703 5403 4403 5003 4306 4503 2009年5月22日(近車)
T44 5504 4307 4804 4704 5404 4404 5004 4308 4504 2009年6月25日(近車)
T45 5505 4309 4805 4705 5405 4405 5005 4310 4505 2009年8月4日(近車)
T46 5506 4311 4806 4706 5406 4406 5006 4312 4506 2010年1月13日(川重)
T47 5507 4313 4807 4707 5407 4407 5007 4314 4507 2010年1月22日(川重)
T48 5508 4315 4808 4708 5408 4408 5008 4316 4508 2010年7月13日(近車)
T49 5509 4317 4809 4709 5409 4409 5009 4318 4509 2010年9月18日(川重)
T50 5510 4319 4810 4710 5410 4410 5010 4320 4510 2010年10月9日(川重)
T51 5511 4321 4811 4711 5411 4411 5011 4322 4511 2011年2月28日(川重)
T52 5512 4323 4812 4712 5412 4412 5012 4324 4512 2011年7月22日(近車)
4000番台(北陸新幹線金沢開業後)
← 金沢
大阪 →
クロ683
-4500
サハ682
-4300
モハ683
-5000
サハ682
-4400
モハ683
-5400
サハ683
-4700
サハ683
-4800
サハ682
-4300
クモハ683
-5500
リフレッシュ工事
T41 4501 4302 5001 4401 5401 4701 4801 4301 5501 2017年7月31日(金沢総)
T42 4502 4304 5002 4402 5402 4702 4802 4303 5502 2017年4月12日(金沢総)
T43 4503 4306 5003 4403 5403 4703 4803 4305 5503 2016年10月25日(金沢総)
T44 4504 4308 5004 4404 5404 4704 4804 4307 5504 2016年12月8日(金沢総)
T45 4505 4310 5005 4405 5405 4705 4805 4309 5505 2016年6月23日(金沢総)
T46 4506 4312 5006 4406 5406 4706 4806 4311 5506 2015年12月9日(金沢総)
T47 4507 4314 5007 4407 5407 4707 4807 4313 5507 2018年2月27日(金沢総)
T48 4508 4316 5008 4408 5408 4708 4808 4315 5508 2018年6月12日(金沢総)
T49 4509 4318 5009 4409 5409 4709 4809 4317 5509 2017年2月21日(金沢総)
T50 4510 4320 5010 4410 5410 4710 4810 4319 5510 2017年6月19日(金沢総)
T51 4511 4322 5011 4411 5411 4711 4811 4321 5511 2015年9月24日(金沢総)
T52 4512 4324 5012 4412 5412 4712 4812 4323 5512 2016年3月22日(金沢総)

はくたか編成[13]

8000番台(新製落成時)
← 越後湯沢・和倉温泉
金沢 →
クモハ683
-8500
サハ682
-8000
サハ683
-8300
モハ683
-8300
サハ682
-8000
クロ683
-8000
落成日
N03 8501 8001 8301 8301 8002 8001 2005年2月15日(川重・新潟ト)
8000番台(新製落成時)
← 越後湯沢・和倉温泉
金沢 →
クハ683
-8700
モハ683
-8000
クハ682
-8500
落成日
N13 8701 8001 8501 2005年2月15日(川重・新潟ト)

しらさぎ編成[13]

2000番台(新製落成時)
← 名古屋・金沢・富山
米原 →
クロ682
-2000
モハ683
-3400
サハ682
-2200
サハ683
-2500
クモハ683
-3500
落成日
S01 2001 3401 2201 2501 3501 2002年11月22日(近車)
S02 2002 3402 2202 2502 3503 2002年12月13日(日立)
S03 2003 3403 2203 2503 3505 2002年11月22日(日車)
S04 2004 3404 2204 2504 3507 2002年11月27日(川重)
S05 2005 3405 2205 2505 3511 2003年4月17日(日立)
S06 2006 3406 2206 2506 3513 2003年4月25日(近車)
S07 2007 3407 2207 2507 3514 2003年5月31日(近車)
S08 2008 3408 2208 2508 3516 2003年5月31日(近車)
S09 2009 3409 2209 2509 3517 2003年6月27日(近車)
S10 2010 3410 2210 2510 3518 2003年6月27日(近車)
S11 2011 3411 2211 2511 3519 2003年7月10日(川重)
S12 2012 3412 2212 2512 3521 2003年7月18日(川重)
2000番台(新製落成時)
← 名古屋・富山・金沢
米原 →
クハ682
-2700
サハ683
-2400
クモハ683
-3500
落成日
S21 2701 2401 3502 2002年11月22日(近車)
S22 2702 2402 3504 2002年12月13日(日立)
S23 2703 2403 3506 2002年11月22日(日車)
S24 2704 2404 3508 2002年11月27日(川重)
S25 2705 2405 3509 2002年12月19日(川重)
S26 2706 2406 3510 2002年12月19日(川重)
S27 2707 2407 3512 2003年4月17日(日立)
S28 2708 2408 3515 2003年5月29日(日車)
S29 2709 2409 3520 2003年7月10日(川重)
8000番台(北陸新幹線金沢開業後)
← 名古屋・金沢・和倉温泉
米原 →
クロ683
-8000
サハ682
-8000
モハ683
-8300
サハ683
-8300
サハ682
-8000
クモハ683
-8500
N03 8001 8002 8001 8301 8001 8501
8000番台(北陸新幹線金沢開業後)
← 越後湯沢・和倉温泉
金沢 →
クハ682-8500 モハ683-8300 クハ683-8700
N13 8501 8301 8701

番台別解説[編集]

0番台[編集]

0番台
0番台(2006年4月)
基本情報
運用者 西日本旅客鉄道
製造所 川崎重工業車両カンパニー
近畿車輛
日立製作所笠戸事業所
製造年 2001年 - 2002年
製造数 54両
運用開始 2001年3月3日
投入先西日本旅客鉄道東海道本線湖西線北陸本線七尾線
IRいしかわ鉄道IRいしかわ鉄道線
主要諸元
編成 基本編成:6両 (2M4T)
付属編成:3両 (1M2T)
最高運転速度 130 km/h
編成定員 536名 (9両編成時)
編成重量 347.3t (9両編成時)
台車 WDT301・WTR301
主電動機 WMT105
主電動機出力 245 kW / 基
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2001年から2002年にかけて6両基本編成6本(T21 - T26編成)、3両付属編成6本(T31 - T36)が製造された。車体側面には681系T編成と同様に THUNDERBIRD と表記したエンブレムを配している。色はグレーとブルーと□ホワイトである。

付属編成については、編成の両側を貫通構造にすることで、基本6両+付属3両+付属3両などの柔軟な編成ができるようになっている[14]

2001年(平成13年)3月3日ダイヤ改正ですべての「スーパー雷鳥」を置き換えるために、2001年1月から2月にかけて基本編成4本(T21 - T24編成)、付属編成4本(T31 - T34編成)の36両が落成した[15][注 11]

681系T編成をJR西日本持ちの「はくたか」で運用していた485系8両編成2本の置き換えに転用する分の補充として、2001年12月から翌年2月にかけて基本編成(T25・T26編成)と付属編成(T35・T36編成)各2本の18両が落成した[15]

後述する683系4000番台の増備により、全車両が2009年10月から2011年3月にかけて京都総合運転所(現:吹田総合車両所京都支所)に転出し[17][18]、編成番号については基本編成がT21 - T26からW31 - W36に、付属編成がT31 - T36からV31 - V36に変更された。

2000番台[編集]

2000番台
2000番台
基本情報
運用者 西日本旅客鉄道
製造所 川崎重工業車両カンパニー
近畿車輛
日立製作所笠戸事業所
日本車輌製造
製造年 2002年 - 2005年
製造数 87両
運用開始 2003年3月15日
投入先西日本旅客鉄道東海道本線湖西線北陸本線七尾線
IRいしかわ鉄道IRいしかわ鉄道線
主要諸元
編成 基本編成:5両 (2M3T)
付属編成:3両 (1M2T)
最高運転速度 130 km/h
編成定員 466名 (8両編成時)
編成重量 310.9 t(8両編成時)
台車 WDT301・WTR301
主電動機 WMT105
主電動機出力 245 kW / 基
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「しらさぎ」用編成[編集]

「しらさぎ」「加越」で使用していた485系の置き換えを目的として、2002年 - 2003年にかけて5両基本編成12本(S1 - S12編成)、3両付属編成9本(S21 - S29)が製造された。車体側面には白鷺イラストを添えた SHIRASAGI のエンブレムを配していた。投入当初はエンブレムの上部に小さくShirasagi Kaetsuと表記した(登場時のパンフレットでも確認できる)が、「加越」の名称が消滅した2003年10月以降に消されている。客室窓の下部の帯は「サンダーバード」用T編成の青一色と異なり上側が 、下側をオレンジ色 とし「サンダーバード」用のものより若干帯が太い。オレンジ色のラインに関してJR西日本では「『サンダーバード』との誤乗車を防ぐために入れた。名古屋に直通するイメージを簡単にあらわしたものである[注 12]」としている。これらのカラーパターンは先代の485系リニューアル車でも使われていた。

この番台のクロ682形のみ乗降口が先頭の運転台側にあり、他の番台では乗降口がある場所には2枚の窓を縦に繋げ独立した喫煙スペースを設けたが、2009年6月からは前述のように全面禁煙となったため禁煙のフリースペースに変更された。

2003年3月15日ダイヤ改正で名古屋駅 - 富山駅間の「しらさぎ」4往復に投入するために、2002年11月から12月にかけて、基本編成4本(S01 - S04編成)、付属編成6本(S21 - S26編成)の38両が落成した[19]。同年6月1日に、485系で運転されていた残りの「しらさぎ」の4往復を本系列で置き換えるために、2003年4月から5月にかけて、基本編成4本(S05 - S08編成)、付属編成2本(S27・S28編成)の26両が落成した[19]。同年7月19日に、485系で運転されていた「加越」の置き換え用として年6月から7月にかけて基本編成4本(S09 - S12編成)、付属編成1本(S29編成)の23両が落成した[19]

2015年3月14日のダイヤ改正で「しらさぎ」が681系もしくは元北越急行の683系8000番台での運転に変更され、前日限りで運用から離脱した。「しらさぎ」撤退直後には一部列車での代走に入ったこともあったが、その後直流化改造を受け289系に形式変更された。

「サンダーバード」用編成[編集]

2005年(平成17年)に「サンダーバード」増結用に2000番台3両編成を4本(R10 - R13) の12両が製造された。方向転換(S編成とは向きが逆)を行ってT編成との整合性を取っている。また、車両番号はS編成からの連番になっている。全車が近畿車輛で製造されている。

ドア位置をS編成と同じにすることで、6号車(9号車)富山・和倉温泉寄りと7号車(10号車)大阪寄りでこれまで不便だった乗降をスムーズにしている。車体側面の帯色はT編成と同一である。

4000番台[編集]

4000番台
リニューアル前の4000番台
基本情報
運用者 西日本旅客鉄道
製造所 川崎重工業車両カンパニー
近畿車輛
製造年 2008年 - 2011年
製造数 12編成108両
運用開始 2009年6月1日
投入先 東海道本線湖西線北陸本線
主要諸元
編成 9両(3M6T
最高運転速度 130 km/h
編成定員 546名
編成重量 353.9 t
台車 WDT301・WTR301
主電動機 WMT105A
主電動機出力 255 kW / 基
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老朽化の進んでいた485系を置き換えるために製造されたグループ。9両編成12本(T41 - T52編成)が製造された。0・2000番台との相違点を以下に列挙する。

車体
着席定員の増加および他線区への転用を考慮に入れて9両貫通編成とし、両運転台とも貫通型先頭車両とした[20][注 13]。また、JR西日本のアルミニウム合金製車体では初めてオフセット衝突対策構造を取り入れている[9]
走行機器
集電装置は、積雪による離線防止を図るためにシングルアーム式パンタグラフ WPS28D を搭載する[21]。集電舟は在来車と共通の3元系金属すり板である[21]
空調装置は、室内熱交換器の容量アップや室内送風機の変更による低騒音化、構成部品の見直しによる軽量化を図った集中式 WAU704D を搭載する[21]
誘導障害対策を強化するためにサハ682形にフィルタ箱を追加するとともに、クロ683形に車内コンセント用の充電整流装置を追設する[21]
主電動機は、絶縁種別見直しによって1時間定格出力を255kWに強化した WMT105A を搭載する[21]。台車形式は変わっていないが、構造を見直して雪かき受部の強度アップを図るとともに速度発電機を非接触タイプに変更している[22]
車内設備
普通車座席モケットのカラーを青系に統一し[20]、車いす対応便所や多目的室は大型化されている。また、女性専用トイレが一部の車両に設置されている[24]
グリーン車の全席にサービス用コンセントが完備されている[9]

第1編成は2008年12月に近畿車輛で落成し、同年12月14日に金沢まで甲種車両輸送が実施され[25]、金沢総合車両所に配置された。その後、2009年2月3日に公式試運転[26]、同年4月29日に富山駅・福井駅・金沢駅の順に車両見学会が行われた。

2009年6月1日のダイヤ改正で「サンダーバード」で営業運転を開始した[27]。2011年7月22日に最終編成が近畿車輛から出場したが、この編成は前面上部の前照灯が変更されている[28]

2015年9月25日にT51編成がリニューアル車の第1号として報道公開され、9月26日から特急サンダーバードとして営業運転を開始[29]

12月9日にはリニューアル編成2本目となるT46編成がリニューアル工事を終えて金沢総合車両所から出場した[30]。2018年6月16日にT48編成がリニューアル工事を終え、運用復帰したのに伴い、4000番台のリニューアル工事は完了した。

2023年3月18日のダイヤ改正より全編成が金沢から京都に転属。編成番号もT41-T52からB31-B42に変更されている。

車両組成順番

T41編成及びT42編成は落成当初は3号車にモハ683形5400番台、5号車にモハ683形5000番台を連結していた[31]。T43編成以降に合わせる形でT41編成は2009年5月25日に、T42編成は2009年7月6日に編成組み換えが行われており[32]、現在は3号車にモハ683形5000番台。5号車にモハ683形5400番台が連結されている。

8000番台[編集]

8000番台
8000番台
基本情報
運用者 北越急行
西日本旅客鉄道
製造所 車体:川崎重工業車両カンパニー
艤装新潟トランシス
製造年 2005年
製造数 9両
運用開始 2005年3月1日
投入先JR西日本北陸本線七尾線
JR東海東海道本線
IRいしかわ鉄道IRいしかわ鉄道線
主要諸元
編成 基本編成:6両 (2M4T)
付属編成:3両 (1M2T)
最高運転速度 JR線内 130 km/h
ほくほく線内 160 km/h
編成定員 536名
編成重量 354.9 t
台車 HDT301・HTR301
主電動機 WMT105
主電動機出力 245 kW / 基
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特急「はくたか」で使用していた東日本旅客鉄道(JR東日本)担当の485系3000番台での運用を置き換えるために製造したグループで北越急行が所有していた。車両愛称は681系2000番台と同じSnow Rabbit Expressノックダウン生産が採られており新潟トランシス(車体は川崎重工業)で製造され、2005年(平成17年)3月1日に営業運転を開始した。

導入当初の書類上の車籍は北越急行六日町運輸区にあったが、保守整備は681系2000番台と共にJR西日本に委託しており金沢総合車両所で一括して整備していた。付属編成の先頭車は0番台・2000番台と同様の貫通構造である。最高速度は160km/hで、683系では唯一160km/h運転を行う編成でもあった。160km/h運転に対応するため電動車では他番台で省略されていた681系電動車と同様のキャリパ式ディスクブレーキを装備した。

付属編成の乗降扉位置は既存編成との整合性を取るために変更せず、6号車と7号車の間には乗務員用の扉しかない。基本編成の3号車と4号車の間にも乗降扉は設けられておらず、ゴミ箱自動販売機用のスペースになっている。その後他の「はくたか」→「しらさぎ」向け681系と同様に8号車と3号車の車両入れ替えが行われている。

JR東日本の485系3000番台の運用を置き換えるにあたっては、同社が新規に車両を開発・新造すること[注 14]もひとつの手段ではあった。しかし「はくたか」の運行区間のうち自社線内となるのは、直江津駅 - 犀潟駅間および六日町駅 - 越後湯沢駅間と非常に短いこと・ほくほく線での最高160km/hの高速運転には車両側に高速性能や気密構造が要求されること・仮にJR東日本が車両を新造した場合、北陸新幹線開業後に他線区に転用することがほぼ確実であることなどに鑑みて新潟地区など他線区の置き換えと同時に新造したり、1編成だけ新造するのは不合理との判断がなされ、北越急行が置き換える車両を受け持つことになった。

このことにより走行距離相殺のバランスが崩れ、ほくほく線内においてはJR東日本への車両使用料の支払いがなくなり、逆にJR東日本・西日本線の走行時には両社から北越急行への車両使用料の支払いが発生する。北越急行としては、北陸新幹線開業後の採算悪化に備え早めに収入を上げるという判断も働いた[33]

北越急行からJR西日本に譲渡後も引き続き金沢総合車両所に所属し、2015年4月23日時点では北越急行色のまま「サンダーバード」「しらさぎ」で運用された[34]が、その後「しらさぎ」塗装に変更されている[35]

リニューアル工事[編集]

2015年1月28日に、「サンダーバード」用683系に対してリニューアル工事が行われることがJR西日本より発表された[36]。同年秋頃から2018年度末までに681系とあわせて177両にリニューアルが順次施工される予定であったが、後にサンダーバード用の681系・683系全車両を更新する計画に変更された[36]

リニューアル内容は以下の通り[36]

  • 車両外観
    • 従来のホワイトボディとブルーのラインを基調に、大きな窓をさらに強調するような塗装に変更される。車体側面にあるサンダーバードのシンボルマークは、北陸新幹線にも使用されている銅色をデザインし、長く親しまれている「サンダーバード」らしさと新しさを表現したデザインに変更される。
  • 車内設備
    • グリーン車の座り心地が改善され、客室内を落ち着きと趣きのあるデザインに変更される。普通車の座席は683系4000番台に準じたブルーを基調とした最新のデザインに統一される。
    • モバイルコンセントがすべての編成のグリーン車全席、普通車客室出入口付近の席に整備される(4000番台は上記のようにリニューアル前から設置済)。
    • グリーン車とバリアフリー対応のトイレにJR西日本の在来線車両としては初めて温水洗浄機能付き暖房便座が導入され、グリーン車以外のトイレにもすべて暖房便座が整備される。

289系[編集]

JR西日本289系電車
289系「くろしお」用編成
基本情報
運用者 西日本旅客鉄道
改造所 JR西日本吹田総合車両所福知山電車区
改造年 2015年
改造数 86両
運用開始 2015年10月31日
投入先西日本旅客鉄道東海道本線山陽本線福知山線山陰本線大阪環状線阪和線紀勢本線
WILLER TRAINS宮福線宮豊線
主要諸元
編成 基本編成:6両 (2M4T)・4両 (2M2T)
付属編成:3両 (1M2T)
軌間 1,067 mm
電気方式 直流 1,500 V
架空電車線方式
最高運転速度 130 km/h[37]
台車 WDT301・WTR301
主電動機 WMT105
主電動機出力 245 kW / 基
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概要[編集]

くろしお」「こうのとり」「きのさき」「はしだて」に充当されていた381系を置き換えるため、「しらさぎ」に使用されていた683系2000番台を直流専用に改造し、形式名を「289系」に変更した[38][39]。2015年4月から10月にかけて、吹田総合車両所および福知山電車区で改造された[40][41]

「しらさぎ」時代の5両(基本編成)×12本を、「くろしお」向け6両×5本と「こうのとり」「きのさき」「はしだて」向け4両×7本にそれぞれ組成変更[注 15]し、3両(付属編成)×9本は「くろしお」向けに3本、「こうのとり」「きのさき」「はしだて」向けに6本を振り分ける[38]。福知山向けの3両編成6本は683系のまま金沢から福知山に転属し、289系改造を行った。それ以外の編成は、いったん京都に転属して編成組み換えおよび289系改造を済ませ、福知山向けの4両編成のみ福知山に再転属した。改造に際し余剰となった2両のうちの1両は289系化されて サハ289-2510 を名乗ったが、2016年7月に廃車になっている。

2015年4月28日に旧S10編成が289系に改造されて出場したが、この時点では交流機器は撤去されておらず、「SHIRASAGI」のエンブレムも存置されたまま回送された[42]。また、同年5月27日には4両編成とされたS06編成の試運転が行われた[43]。外板塗装は4列車に投入されている287系に準じており、「くろしお」向け6両編成は窓下の帯色がオーシャングリーンに、「こうのとり」「きのさき」「はしだて」向け4両編成はダークレッドにそれぞれ変更されている。番台区分は2000番台・3000番台のまま変更がない。性能面では力行性能を287系と同等とし、更に定速制御の設定速度を75 km/hから55 km/hに変更する改造が行われている[44]

半室グリーン車化[編集]

クロ288形の客室の前位寄り(連結面側)を普通車化したもの。客室間を仕切る扉が増設され、グリーン車の定員は15名、普通車の定員は18名である。2016年11月から2018年11月にかけて吹田総合車両所で行われた[45][46]。交流機器撤去も同時に施工している[45][46]

  • クロ288-3501 - 3512→クロハ288-同番号

交流機器撤去[編集]

289系化の際には交流機器は使用停止措置が取られたのみであったが、2016年4月から2018年11月にかけて交流機器は順次撤去された。施工は吹田総合車両所[45][46]。なお、福知山電車区所属の6両(FH301・306編成)のみ施工されず、2019年4月および6月に交流機器の使用再開により、再度683系に復帰のうえ金沢に転属している[47]

編成[編集]

  • 運用開始された時点でのもの。
  • 転用にあたって287系と編成を揃えるため基本・付属編成とも方向転換が行われている[48](「しらさぎ」時代で当てはめるとグリーン車が米原寄りに変更)。
JR西日本
← 京都・新大阪
白浜・新宮 →
289系
「くろしお」用
クモハ289
-3500
サハ289
-2400
クハ288
-2700
クモハ289
-3500
サハ289
-2500
サハ288
-2200
モハ289
-3400
サハ289
-2500
クロ288
または
クロハ288
-2000
JR西日本
← 新大阪・京都
天橋立・城崎温泉 →
289系
「こうのとり」

「きのさき」「はしだて」用

クモハ289
-3500
サハ289
-2400
クハ288
-2700
クモハ289
-3500
サハ288
-2200
モハ289
-3400
クロ288
または
クロハ288
-2000

配置・運用[編集]

2023年10月1日現在の車両配置[49]、および現在の運用範囲を以下に示す。

681系との混結は車両単位ではできないが、編成単位での相互連結は可能である。

JR西日本[編集]

金沢総合車両所[編集]

金沢総合車両所には、683系2000番台3両編成6本(R10 - R15編成)、683系8000番台6両編成1本(N03編成)、683系8000番台3両編成1本(N13編成)の合計27両が配置されている。

R編成は波動用編成であり、吹田総合車両所京都支所に所属する681・683系V編成と共用で「サンダーバード」の増結用や臨時列車団体専用列車として運用されている。

N編成は同所所属の681系W編成・N編成と共通運用で、「しらさぎ」色への塗り替え後は特急「しらさぎ」(名古屋・米原 - 金沢)と「ホームライナー大垣・関ヶ原」、「ダイナスター」2往復と「能登かがり火」3往復で運用されている[50]。名古屋駅・米原駅発着の列車とも原則6両編成、多客期には米原駅で増解結を行い北陸本線では最大9両編成(基本6両+付属3両)で運転される。名古屋駅発着の列車は東海旅客鉄道(JR東海)管内では6両編成で運転される。

2015年8月までは683系2000番台基本5両編成と683系2000番台付属3両編成からなるS編成が存在した。2014年3月15日改正時点では特急「しらさぎ」で運用され、米原駅発着は原則5両編成・名古屋駅発着は原則8両編成(基本5両+付属3両)であったが、多客期には最大11両編成(基本5両+付属3両+付属3両)で運転することもあり、米原駅で増解結を行っていた。また、「しらさぎ」3・12号については金沢駅で富山駅発着の基本編成5両と、和倉温泉駅発着の付属編成3両と増解結を行っていた。米原駅で増解結した編成の間合い運用を兼ね、米原駅発着となる下り53号・61号と上り54号・62号を中心に基本5両+付属3両の8両編成で運転される場合があった。このほか、東海道本線「ホームライナー大垣」「ホームライナー関ヶ原」にも使用されていた。2014年10月1日時点では5両編成12本(S01 - S12)、3両編成9本(S21 - S29)が在籍していたが、3両編成6本(S21 - S26)は福知山電車区に転属し289系に改造(同区のFH301 - FH306)、5両編成12本と3両編成3本(S27 - S29)は吹田総合車両所京都支所に転属して289系に改造され、一部は福知山電車区に再転属している。

2019年4月と6月に、289系となって福知山電車区に配置されていた3両編成計2本(FH301・FH306編成)が、交流機器を復活し683系に戻って金沢総合車両所に転入[51]、R14・R15編成となって同年7月から営業運転に復帰した[52]

2023年3月17日までは4000番台も所属していた。

吹田総合車両所京都支所[編集]

吹田総合車両所京都支所(旧:京都総合運転所)には、683系0番台6両編成6本(W31 - W36編成)、683系0番台3両編成6本(V31 - V36編成)、683系4000番台9両編成12本(B31 - B42編成)、289系6両編成5本(J01 - J05編成)、289系3両編成3本(I01 - I03編成)の201両が配置されている。

W編成とV編成は、同所所属の681系と共通運用で、特急「サンダーバード」7往復(大阪駅 - 金沢駅・和倉温泉駅間)と、「ダイナスター」1往復(福井駅 - 金沢駅間)、「能登かがり火」1往復(金沢駅 - 和倉温泉駅間)[53]で運転されている。「サンダーバード」は9両編成(基本6両+付属3両)で運転されており、大阪駅 - 和倉温泉駅間の1往復に関しては、金沢駅で増解結を行い、金沢以北には6両編成のみが入線する。「能登かがり火」「ダイナスター」とも、同所の車両による列車は原則として6両編成で運転されている。

金沢所属時代の2003年3月15日には小浜線電化開業記念列車として小浜線にも乗り入れたこともある[54]

B編成は2023年3月18日のダイヤ改正より金沢から転属。特急「サンダーバード」18往復(大阪駅 - 金沢駅間)と通勤特急「びわこエクスプレス」(大阪駅 - 米原駅間)で運用されている[55]。多客期には12両編成で運転されることもある。金沢に所属していた2011年5月中旬頃からは従来の489系に代わって、特急「はくたか」の異常時代走にも運用されたこともあった。

289系のJ編成は金沢総合車両所から転属した5両編成S02・04・05・07・12に、別の5両編成から外したサハ683を組み込んで6両編成とした編成である。I編成は、金沢総合車両所から転属したS27 - 29の3本が289系に改造された編成である。なおこの組み換えにおいてサハ683-2509・サハ289-2510が余剰となり、2016年7月11日付で廃車された[56]

J編成とI編成は2015年10月17日に和歌山駅 - 白浜駅間にて試乗会を実施、同年10月31日から特急「くろしお」6往復(新大阪駅 - 紀伊田辺駅・白浜駅間)で運転を開始した[57]。2018年3月17日からは2往復が新宮駅まで運用を拡大し、新大阪駅 - 和歌山駅・白浜駅・新宮駅間の運用となっている。基本はJ編成の6両編成とし、付属のI編成は単独の運用はなく、多客期を中心に京都駅 - 白浜駅間でJ編成と併結されて9両編成で運転されている。

2019年3月より、J編成はJR神戸線に新設された通勤特急「らくラクはりま」にも使用される他[58]、I編成のみ「こうのとり」などの北近畿方面の特急の増結に使用される事もある。

福知山電車区[編集]

福知山電車区には、289系3両編成4本(FH302 - FH305編成)、289系4両編成7本(FG401・403・406・408 - 411編成)の40両が配置されている。FH編成は上述の通り金沢総合車両所から直接転属し289系に改造された編成。FG編成は、金沢総合車両所から吹田総合車両所京都支所に転属した5両編成S01・03・06・08 - 11からサハ683を外して4両編成の289系とし、当区に再転属した編成である[59][60][61][62]。2019年4月・6月にFH301・FH306編成は683系に復帰の上[63][64]、金沢総合車両所に再転属している。

FH編成とFG編成は2015年10月31日から特急「こうのとり」7往復(新大阪駅 - 福知山駅城崎温泉駅間)、「きのさき」3往復(京都駅 - 福知山駅・豊岡駅・城崎温泉駅間)、「はしだて」2往復(京都駅 - 天橋立駅間)で運転されていたが[38]、2016年3月26日のダイヤ改正では「きのさき」「はしだて」運用から離脱し、「こうのとり」12往復のみの運転となり[65]、2019年3月16日ダイヤ改正以降は「こうのとり」8往復(新大阪駅 - 福知山駅・豊岡駅・城崎温泉駅間)、「きのさき」2往復(京都駅 - 福知山駅・城崎温泉駅間)、「はしだて」1往復(京都駅 -天橋立駅間)の運転となり、2021年3月ダイヤ改正時点では「こうのとり」9往復(新大阪駅 - 福知山駅・豊岡駅・城崎温泉駅間)、「きのさき」2往復(京都駅 - 福知山駅・城崎温泉駅間)の運転となっている[53]。京都駅 - 綾部駅間で「きのさき」「はしだて」と併結運転を行う「まいづる」は287系が専属で充当されるため、本形式は分割併合運用には充当されず、FH編成単独の運用もない。基本はFG編成の4両編成だが、季節・曜日によっては付属のFH編成または京都支所所属の付属のI編成がFG編成と併結されて7両編成で運転される場合がある。

北越急行 (北陸新幹線金沢延伸以前)[編集]

六日町運輸区に6両編成1本 (N03) と3両編成1本 (N13) が配置されていた[注 16]が、車両の管理はJR西日本に委託されており金沢総合車両所の681系「はくたか」用の編成と共通運用で、特急「はくたか」「おはようエクスプレス」(泊駅 → 金沢駅間)で運用されていた。

また、使用車両に関する問い合わせが多いことから、編成運用計画一覧が北越急行公式ウェブサイトで公開されていた。付属編成は両側とも貫通構造になっているが、その構造を利用した12両編成での運用や付属編成2本を連結する運用は定期列車では存在しなかった[注 17]

2015年3月14日の北陸新幹線金沢延伸後は681系2000番台とともに同日付で全車がJR西日本へ売却された。上述の通り北越急行塗装のまま一部の臨時運用で使用されたのち、「しらさぎ」塗装に変更されたが[35][66]、『能登かがり火』『ダイナスター』の運用に恒常的に入り、また『サンダーバード』の代走にも時折使われることから、2000番台にあった『SHIRASAGI』のロゴステッカーは省略された。その後、『サンダーバード』色のリニューアル未施工編成も再塗装時にロゴが省略されたものがある[注 18]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 681系の場合、編成中間側の先頭車のみ貫通構造とされていたために連結両数は最大でも9両(基本6両+付属3両)に制約されていた。683系では付属編成の両先頭車両とも貫通構造にすることで、付属編成を2編成使用した12両編成(基本6両+付属3両+付属3両)の組成を可能とした(0番台及び2000番台「サンダーバード」用の場合)。
  2. ^ 4000番台は両先頭車両とも貫通構造であるが、クロ683形4500番台のみ貫通扉が準備工事とされている。
  3. ^ 681系の場合、パンタグラフ艤装部分のみ屋根を平らにしていた。
  4. ^ 主回路用インバータ(VVVF制御装置)と補助電源用インバータ (SIV) を一体化したもの。
  5. ^ 編成ごとに東芝製と三菱電機製の2種類が使用されている。
  6. ^ 禁煙車は準備工事のみ。ただし、後年の全席禁煙化による元喫煙車への対応は不明。
  7. ^ HDT301(8000番台)は160 km/h運転を行うため、681系同様のキャリパ式ディスクブレーキが落成時から採用されている。
  8. ^ 付属編成2本併結時と車両組み換え後の8000番台では必ずしもこのパターンにはなっていない。
  9. ^ 2009年の全面禁煙化後は灰皿を撤去しフリースペースに変更。
  10. ^ a b 共通運用される681系W・N編成と同様に8号車と3号車の入れ替えを実施。
  11. ^ 通常、車両の新製日時に関しては編成ごとに記されるものである。しかしT21編成に関しては2001年1月9日に落成したが、1号車のクロ683-1のみ同年2月28日に落成となっていて実際、出場試運転時ではクロ683欠車の8両編成で試運転を行った[16]。これに関しては製造後の工場内での試運転で事故を起こし、クロ683-1の落成が遅れたとの説があるが、真偽は不明である。
  12. ^ JR東海のコーポレートカラーはオレンジ色である。
  13. ^ クロ683形の貫通路は準備工事の段階であり、扉が開く状態にはなっていない。
  14. ^ JR東日本在来線交流電化区間の商用電源周波数は50Hzだが、北陸本線梶屋敷駅以西に乗り入れるためには60Hz対応設備を要する。当時常磐線で運用されていた特急車両のE653系は、50/60Hz双方の電源周波数に対応する。
  15. ^ これは各区の置き換え対象となる381系と同数。配置本数が異なることからサハ683形・サハ289形に1両ずつ余剰が生じており、この2両は京都支所にて保留車とされたあと廃車されている。
  16. ^ 編成番号は681系2000番台の続番となっている。
  17. ^ ほくほく線開業10周年記念の団体臨時列車で681系と683系の付属編成同士を連結させ6連で運転したことはある。
  18. ^ 681系・683系ともに『サンダーバード』編成のリニューアル車は抽象化した鳥のイラストのみで、愛称のロゴを入れていない。

出典[編集]

  1. ^ 8月定例会見(「しらさぎ」「加越」への新車投入について)』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2002年8月21日。 オリジナルの2003年4月11日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20030411062416/http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/k020821.html#1 
  2. ^ “新型特急デビュー”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2001年3月6日) 
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  4. ^ a b c d 『鉄道ファン』通巻481号、p.62
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  11. ^ 鉄道ジャーナル』2009年8月号、鉄道ジャーナル社
  12. ^ 『鉄道ジャーナル』2009年9月号、鉄道ジャーナル社。
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  16. ^ http://redliner.iza-yoi.net/others/accident/683.jpg
  17. ^ ジェー・アール・アール編『JR電車編成表 2010夏』交通新聞社、2010年。pp.398 - 399。ISBN 978-4-330-14310-1
  18. ^ ジェー・アール・アール編『JR電車編成表 2011夏』交通新聞社、2011年、p.359。ISBN 978-4-330-21211-1
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参考文献[編集]

書籍
  • ジェー・アール・アール『JR電車編成表 2016冬』交通新聞社、2015年11月。ISBN 978-4-330-62315-3 
記事
  • 田中章(JR西日本車両部在来線新製改良)「683系特急形交直流電車」『鉄道ファン』第481号、交友社、2001年5月、58 - 64頁。 
  • 伊藤陽一(JR西日本鉄道本部車両部車両設計室)「683系4000番台」『鉄道ファン』第577号、交友社、2009年5月、66 - 73頁。 
  • 北條敦「ダイヤ改正で運用変更 北陸特急681系と683系の転身」『鉄道ジャーナル』第585号、鉄道ジャーナル社、2015年7月、16 - 23頁。 
  • 『データで見るJR西日本』 - 西日本旅客鉄道、p.117

関連項目[編集]

外部リンク[編集]