抑速ブレーキ

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抑速ブレーキ(よくそくブレーキ)とは、列車車両を完全に止める「停止ブレーキ」に対し、速度を一定以下に抑えるためのブレーキのことをいい、文献によっては「勾配抑速ブレーキ」のことをいう。

下り坂でブレーキを連続使用した場合、車輪ディスクを物理的に押さえる「摩擦ブレーキ」では摩擦による熱が蓄積し、フェード現象によってブレーキ力が低下したり、ベーパーロック現象でブレーキが全く効かなくなったりするため、「非摩擦ブレーキシステム」を使用する。

主なものとして、電車電気機関車といった電気車では、モーター発電機として使用し、発生した電力を車載の抵抗器熱エネルギーに変換してブレーキ力を得る発電ブレーキ、同じく発生した電力を架線に戻して他車がその電力を使用したり、自車の蓄電池に蓄えることでブレーキ力を得る回生ブレーキが使用される。

気動車ディーゼルエンジンを動力源とする大型トラックバスでは、排気管を塞ぎ、その際に発生する圧力で回転を抑制してブレーキ力を得る排気ブレーキ流体抵抗を利用するコンバータブレーキ・流体式リターダーが装備されている。