射撃
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射撃(しゃげき)とは、銃砲を標的に向けて放つことを指す[1]。
本項では、実弾を発射する銃で行う射撃について説明する。高圧の空気によって発射する銃は空気銃を、大砲での射撃は砲撃を、弓矢については「アーチェリー」をそれぞれ参照のこと。
実弾を使用する銃を用いた射撃でもスポーツや狩猟として行うものと、戦闘での射撃がある。
→「射撃選手一覧」も参照
種類
射撃の姿勢には伏射、膝射、立射の3種類がある[2]。ただしスポーツのクレー射撃は射手が射台に立って行う競技であり[3]、スポーツのピストル射撃の競技も立射の種目のみである[4]。
このほかには椅子に腰掛けた状態で両肘をテーブルに載せる肘射(ちゅうしゃ)や、地面に座った状態で射撃する座射(ざしゃ)もある。
- 伏射(ふくしゃ)
- 伏射は地面(スポーツのライフル射撃競技ではあらかじめ用意されている射撃用マット)にうつぶせの姿勢で行う射撃をいう[2]。銃の支持は両手及び片方の肩で行う[2]。頬を銃床に当てた状態で狙いを定める[2]。
- ライフル射撃競技では上腕と銃を固定するスリングを用いることが認められているが、銃は他のいかなるものにも触れてはならない[2]。前腕部は地面に触れてはならず地面と腕の角度は30度以上に保持しなければならない[2]。
- 膝射(しっしゃ)
- 膝射はしゃがんだ姿勢での射撃で、右利きの場合、左足、右足の爪先、右足の膝の3点を地面に付けた射撃をいう[2]。
- ライフル射撃競技ではライフルを両手で持って右肩で支持する[2]。伏射と同様に銃を固定するスリングを用いることが認められている[2]。
- 立射(りっしゃ)
- 立射は両足を地面に付け、両脚を伸ばしまっすぐに立った状態で行い、他に支持する部分がない射撃をいう[2]。
- ライフル射撃の場合、ライフルを両手で持って照準のある側の肩で支持する[2]。ライフル射撃競技では照準側の頬は銃に触れても構わないとされている[2]。銃身を支える側の腕(右利きであれば左腕)の肘は腰によって支える[2]。右腕には支えとなるものはない[2]。
- スポーツのピストル射撃は立射の種目のみで、すべての種目で銃は片手で保持する[4]。また、ラピッドファイアピストル競技では、各射撃前に銃を体の前45度の角度に下げて構える姿勢をとる必要がある[4]。
- スポーツのクレー射撃は射手が射台(しゃだい)に立って行う競技である[3]。ショットガン射撃の立ち姿勢は種目により異なりスキートシューティングポジションやトラップシューティングポジションなどがある[5]。
用具
銃のほかに下記のような用具が用いられる。
- ゴーグル
- 眼を保護する装備。スポーツのピストル射撃では防護メガネの装着が義務付けられている[4]。
- イヤープロテクター
- 耳を保護する装備。スポーツ等では射手や射場役員に着用が義務付けられている場合がある[4]。
- 望遠眼鏡
- スポーツのピストル射撃では望遠眼鏡の使用が認められているが、銃に装着する照準レンズ・照準器・照準鏡は使用できない[4]。
- なお競技用ライフルには照門や照星といった器具が銃に備わっている[2]。
脚注
出典
- ^ 『射撃』 - コトバンク
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o フォルタン 2006, p. 138.
- ^ a b フォルタン 2006, p. 136.
- ^ a b c d e f フォルタン 2006, p. 139.
- ^ フォルタン 2006, p. 137.
参考文献
- フォルタン, フランソワ [編著]、室星, 隆吾 [監訳]、トランネット [訳]『図解スポーツ大百科』悠書館,八峰出版 [発売]、2006年。ISBN 978-4-9034-8700-7。 NCID BA77552783。