遠野駅
遠野駅 | |
---|---|
駅舎(2007年8月) | |
とおの Tōno | |
◄綾織 (4.9 km) (4.3 km) 青笹► | |
所在地 | 岩手県遠野市新穀町5-7 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■釜石線 |
キロ程 | 46.0 km(花巻起点) |
電報略号 | トノ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
355人/日(降車客含まず) -2010年- |
開業年月日 | 1914年(大正3年)4月18日 |
備考 |
直営駅(管理駅) みどりの窓口 有 |
遠野駅(とおのえき)は、岩手県遠野市新穀町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)釜石線の駅。
概要
遠野市の中心駅として機能し、同市の中心市街地に位置している。
1914年(大正3年)、岩手軽便鉄道(現・釜石線)の開通と同時に開業。1950年(昭和25年)に建てられた駅舎は、他にあまり例のない硬質コンクリートブロック造りである。「ヨーロッパの建築様式を取り入れ、石積みを思わせる重厚なおもむきのある駅舎」として、2002年(平成14年)、東北の駅百選に選定された。
快速「はまゆり」の全列車が停車するほか、普通列車は上りの始発列車は当駅発、下りの最終列車は当駅止まりである。
駅構造
単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線の、合計2面3線のホームを有する地上駅。互いのホームは跨線橋で連絡している。
駅舎1階にはみどりの窓口(営業時間:6時15分 - 21時50分)、タッチパネル式自動券売機、旅行センター(営業時間:10時00分 - 17時30分・土曜休日休業、駅レンタカー業務受託)、キオスク、2階には保線区の事務所だったところを改造した、JR東日本の宿泊施設「フォルクローロ遠野」がある。
直営駅(駅長・総括助役配置)。管理駅として、岩根橋駅 - 足ヶ瀬駅間の各駅を管理している。
のりば
1 | ■釜石線(上り) | 土沢・花巻・盛岡方面 |
2 | ■釜石線(下り) | 釜石・大槌・宮古方面 |
3 | ■釜石線 | 当駅始発 |
利用状況
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 一日平均乗車人員 |
2000 | 584 |
2001 | 559 |
2002 | 520 |
2003 | 495 |
2004 | 473 |
2005 | 445 |
2006 | 405 |
2007 | 421 |
2008 | 404 |
2009 | 385 |
2010 | 355 |
駅周辺
- 遠野市観光協会(駅西隣)
- JRバス遠野駅、早池峰バス遠野駅前案内所を兼ねていた。現在は窓口業務なし、時刻表配布のみ。
- 遠野市役所
- 遠野運動公園
- 遠野蔵の道ギャラリー
- 遠野城下町資料館
- とおの昔話村
- 遠野市立博物館・図書館
- 南部神社
- 鍋倉公園
- 遠野とぴあ
- 遠野郵便局(日本郵便遠野支店併設)
- 岩手県立遠野高等学校
- ヤマダ電機テックランド遠野店(北東へ徒歩10分)
- コメリ遠野店
- イエローハット遠野店
- みずかみ遠野店
- ゲオ遠野店
- ケーズデンキ遠野店
- ホーマック遠野店
バス
- 岩手県交通
- 早池峰バス
- 住田町コミュニティバス
- 高速バス
歴史
花巻と釜石を鉄道連絡することを目指して建設された岩手軽便鉄道により1914年(大正3年)4月18日に遠野 - 仙人峠間開通と共に開業した。当初は762 mm特殊狭軌の軽便鉄道であった。中間部分の建設工事が遅れていたことから、初期に開業した花巻側の区間と分断された状態で東線として部分開業した。また、第1早瀬川橋梁の工事が遅れた関係で仮橋運行となり、当初は貨物営業のみであった。5月15日から旅客営業が開始されたが、これについては5月19日の説もある。12月15日に当駅より西側で鱒沢まで開通して中間駅となった。
1936年(昭和11年)8月1日に国有化されて国鉄の駅となり、その後は国鉄標準の1,067 mm軌間への改軌工事が進められた。しかし第二次世界大戦の戦局悪化に伴い労働力や資材が不足して改軌工事は一旦中止となった。1948年(昭和23年)9月にアイオン台風によって山田線が大きな被害を受けると、三陸海岸方面への鉄道連絡を早期に回復させるために釜石線の工事が再開されることになり、12月に再着工して1949年(昭和24年)12月10日に遠野以西の1,067 mmへの改軌工事が完成した。さらに以東の改軌工事が進められ、さらに仙人峠を越える区間の建設工事が行われ、1950年(昭和25年)10月10日に改軌工事と足ヶ瀬 - 陸中大橋間の建設工事が完成して釜石線が全通した。
年表
- 1914年(大正3年)4月18日 - 岩手軽便鉄道により開業、貨物駅。
- 1914年(大正3年)5月15日 - 旅客営業開始(5月19日の説もある)。
- 1914年(大正3年)12月15日 - 当駅から西側、鱒沢まで延伸開業。
- 1936年(昭和11年)8月1日 - 岩手軽便鉄道の国有化により国鉄釜石線の駅となる。
- 1944年(昭和19年)10月11日 - 国鉄釜石東線の開業に伴い、所属の路線名が釜石西線に変更となる。
- 1949年(昭和24年)12月10日 - 遠野以西の1,067 mm軌間への改軌工事完成、以東の軽便鉄道区間への乗換駅となる。
- 1950年(昭和25年)10月10日 - 遠野以東の1,067 mm軌間への改軌工事が完成、国鉄釜石線の全通により、再び釜石線の駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる。