はまゆり (列車)

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はまゆり
Kiha 112-1 Hamayuri Morioka 20070310.jpg
盛岡駅に停車中の快速「はまゆり」
概要
種類 快速列車
現況 運行中
地域 岩手県の旗 岩手県
運行開始 2002年12月1日
運営者 JR logo (east).svg 東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線
起点 盛岡駅
終点 釜石駅
使用路線 JR東日本:東北本線釜石線
技術
車両 キハ110系気動車
盛岡車両センター
軌間 1,067 mm
電化 非電化
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はまゆりとは、東日本旅客鉄道盛岡駅 - 釜石駅間を東北本線釜石線経由で運転する快速列車の名称。東日本大震災以前は上り1本のみ宮古発だった。2002年11月30日までは急行列車であり、「陸中」と名乗っていた。

快速格下げ後もリクライニングシートのキハ110系0番台がそのまま使われていたが、現在は0番台と100番台の混結となっている。なお、100番台は自由席車となっている。

運行概況[編集]

盛岡駅 - 釜石駅間を約2時間10分で結ぶ。

1日3往復の設定。

停車駅

盛岡駅 - 矢幅駅 - 花巻駅 - 新花巻駅 - 土沢駅 - 宮守駅 - (鱒沢駅) - 遠野駅 - (岩手上郷駅) - (松倉駅) - 小佐野駅 - 釜石駅

( )内は一部停車

そのほか、一部列車が似内駅陸中大橋駅にも運転停車するが、列車交換のみで、客扱いは行わない。

使用車両
  • 盛岡車両センター所属のキハ110系を使用している。
    全車禁煙車、自由席は1・2号車、指定席は3号車。
    • 基本的に3号車は0番台(リクライニングシート車)。1・2号車のいずれかにも0番台が入ることもある。まれに2号車が0番台、3号車が100番台ということがあるが、この場合は全車自由席として運転される(指定券の発売も中止される)。
    • ※3 - 6号は繁忙期4両(自由席1・2号車、指定席3・4号車)で運転。この場合、1・2号車は100番台、3・4号車は0番台となる。

釜石線優等列車沿革[編集]

  • 1959年昭和34年):盛岡駅 - 釜石駅間を運転する準急列車「はやちね」が3両で運転開始。
  • 1961年(昭和36年):12月26日上野駅 - 宮古駅間を運転する急行列車「陸中」が運転開始(常磐線)経由。1等車連結。ただし、花巻駅より準急列車に格下げ。
  • 1965年(昭和40年):盛岡駅発着で東北本線釜石線山田線経由で運転する循環準急列車「五葉」・「そとやま」と仙台駅 - 弘前駅間を東北本線・釜石線・山田線・花輪線経由で運転する準急列車「さんりく」が運転開始。
    なお、「五葉」・「そとやま」については、通り順でいわゆる外回り・内回りで運転された。
    • 盛岡駅→宮古駅→釜石駅→遠野駅→花巻駅→盛岡駅(外回り)「そとやま」
    • 盛岡駅→花巻駅→遠野駅→釜石駅→宮古駅→盛岡駅(内回り)「五葉」
  • 1966年(昭和41年)
    • 3月:準急列車廃止に伴い、「はやちね」・「五葉」・「そとやま」・「さんりく」が急行列車に昇格。
    • 10月:「さんりく」の系統を宮古駅で分割し、仙台駅 - 宮古駅間を「陸中」、宮古駅 - 弘前駅を「よねしろ」とする。また、「陸中」の上野駅発着を終了。
      1968年10月改正時の急行陸中と関連列車の路線図 実線は陸中と併結の区間、破線は併結ではない区間
  • 1968年(昭和43年)10月1日:この日にダイヤ改正が行われた時、急行「陸中」は仙台駅 - 秋田駅間を釜石線・山田線・花輪線を経由し13時間半かけて走るという遠回り列車(最短経路の北上線経由で同区間を結んだ急行「きたかみ」だと、仙台駅 - 秋田駅間の所要時間は3分の1の4時間半だった)であったが、当時の東北地区の多層建て列車の分割・併結の複雑怪奇さを象徴するような列車ともなった。
    その概略を下り列車で示すと、仙台駅を発車した時の「陸中」は青森行きの「くりこま1号」、大船渡線行きの「むろね」とまず併結して運転するが、一ノ関駅で大船渡線への「むろね」を切り離し、その代わりに同じ路線からきた「さかり」を併結、続く花巻駅で「くりこま1号」・「さかり」と分かれ、釜石線・山田線を走って盛岡駅へ向かい、盛岡駅で今度は上野駅から弘前駅まで行く「みちのく」と併結、花輪線を走って大館駅で「みちのく」と別れ、代わりに青森駅から来た「むつ」と併結して終点秋田駅に到着するといった具合である。分割・併結をする方の列車も、その他の場所で別に分割・併結をしていたというから、それらの全体像はもはや訳の分からないものとなったという。
分割・併合駅 運行列車 分割される列車 併合される列車
仙台 陸中、くりこま1号、むろね なし くりこま1号(仙台発)

むろね(仙台発)

一ノ関 むろね(盛行) さかり(盛発)
陸中、くりこま1号、さかり
花巻 くりこま1号(青森行)

さかり(青森行)

なし
陸中  
(釜石線・山田線経由)
盛岡 なし みちのく(上野発)
陸中、みちのく 
大館 みちのく(弘前行) むつ(青森発、秋田行)
陸中、むつ
秋田
釜石駅に停車するキハ110系の急行「陸中」(1999年撮影)
  • 1990年(平成2年):
    • 「ロマン銀河鉄道SL'90」運転。花巻駅 - 釜石駅間。上り列車はD51形では坂を登れないために陸中大橋駅 - 足ヶ瀬駅間はディーゼル機関車DE10形重連前補機となり、そのあとにD51形がぶら下がる形で運転される。
    • 3月10日:急行「陸中」3往復のうち、2往復にキハ110系を投入。
    • 11月14日:12時22分ごろ、岩手県和賀郡東和町のJR釜石線土沢駅構内で、盛岡発釜石行き急行「陸中3号」(キハ110系気動車3両編成)が、盛岡客車区(現・盛岡車両センター)での給油忘れによる燃料切れで約2時間半の立ち往生。駅員がガソリンスタンドに手配したドラム缶と手動ポンプで給油。負傷者なし。
  • 1991年(平成3年):
    • 「陸中」の運転終了後に花巻駅 - 釜石駅間で急行「銀河ドリーム号」運転開始。
    • 3月16日:急行「陸中」全列車がキハ110系での運転になる。
  • 1992年(平成4年):急行「銀河ドリーム号」の運転終了。
  • 1995年(平成7年)12月1日:「陸中5号」の釜石駅 - 宮古駅間を普通列車に格下げ。
  • 1998年(平成10年):土沢駅に「陸中」全列車が停車(JR東日本ホテルチェーン「フォルクローロいわて東和」が駅の近くにオープンしたため)。
  • 2001年(平成13年)12月1日:急行「陸中5号」(釜石・宮古行き)を格下げし、快速「はまゆり」運転開始(鱒沢駅に停車)。同時に「陸中」「はまゆり」の3号車が指定席となり、全車禁煙となる(これまでは2号車が喫煙車であった)。
  • 2002年(平成14年)12月1日:急行「陸中」を廃止し、すべて快速「はまゆり」とする[2]
  • 2004年(平成16年)11月:臨時急行「陸中」が運転され宮古駅 - 仙台駅間をリバイバル運転。
  • 2005年(平成17年)12月10日:快速「はまゆり2号」が足ヶ瀬駅、平倉駅、岩手上郷駅、青笹駅にも停車。
  • 2009年(平成21年)3月14日:快速「はまゆり」全列車が矢幅駅に停車開始。また、快速「はまゆり2号」の時刻変更に伴い、快速「はまゆり2号」が再び足ヶ瀬駅・平倉駅・岩手上郷駅・青笹駅が通過となる。
  • 2011年(平成23年)3月11日:快速「はまゆり」が東日本大震災で運休。4月7日に盛岡駅 - 釜石駅で全車自由席で運転再開。

脚注[編集]

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  1. ^ 鉄道ジャーナル』第21巻第1号、鉄道ジャーナル社、1987年1月、 49頁。
  2. ^ 外山勝彦「鉄道記録帳2002年11月」、『RAIL FAN』第50巻第2号、鉄道友の会、2003年2月1日、 20頁。

関連項目[編集]