日産・セフィーロワゴン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
日産・セフィーロワゴン
前期型(1997-1999年)
Nissan Cefiro Wagon 003.JPG
後期型(1999-2000年) 
CEFIRO WAGON 1999.jpg
リア(前期型、10thアニバーサリー)
CEFIRO WAGON 10th.jpg
販売期間 1997年 - 2000年
デザイン 和田智
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアステーションワゴン
エンジン VQ30DE 3.0L V6 DOHC 220PS/28.5kgm
VQ25DE型 2.5L V6 DOHC 190PS/24.0kgm
VQ20DE 2.0L V型6気筒 DOHC 155PS/19.0kgm
駆動方式 FF
変速機 フルレンジ電子制御4AT
サスペンション 前: マクファーソンストラット式
後: マルチリンクビーム式
全長 4,800mm
全幅 1,770mm
全高 1,455mm
ホイールベース 2,700mm
車両重量 1,470kg
発売地域 日本のみ
後継 ステージアに統合
-自動車のスペック表-

セフィーロワゴンCEFIRO WAGON )はかつて日産自動車が製造していた3ナンバーサイズのステーションワゴンである。

概要[編集]

アベニールの上に位置するステーションワゴンとして1997年に登場。生産はセダン同様追浜工場が担当。

当時、一世を風靡していたステーションワゴンブームに便乗する格好でセフィーロ(セダン)をベースに2年弱という短期間で仕上げられた。

エクステリアについてはBピラーまではセダンと共用で、リヤドアやルーフも含めてそれ以降を専用設計としている。チーフデザイナーは後にアウディAGに移籍しアウディ・A6アウディ・Q7などのデザインを手がけ、その後フリーとなった和田智である[1]

発表当時、短期間で製作された割には使い勝手や完成度が高く、特に狭地でも荷物の取出しが可能なガラスハッチやカーゴルームの広大さは高く評価された。また、ライバルの多くが普及版に直列4気筒エンジンを採用していたのに対し、静粛性に有利なV型6気筒エンジンを全グレードに搭載した上、セダンの上級機種にしか採用されていなかった電子制御エンジンマウントを全グレードに採用していたのが大きなアドバンテージであった。

4WD化には、リアサスペンションの形式変更とリアフロアの設計変更が伴う(=マルチリンクビーム式ではドライブシャフトが通せない)ため、モデル終了までFFのみであった。

2015年7月時点で初期型登場(1997年)から18年が経過しているが、故障が少ないこととライバル車に比べ中古車価格がリーズナブルであるため今でも比較的街中で見かけることができる1台である。個性演出のため、セダン同様にインフィニティ仕様やSM5仕様[2]にしている車も見られる。 

また、同車は同年代のC34型ステージアと全く同じ全長4,800mmだが、全幅はステージアより15mm広く荷室フロアも低いため、歴代の日産製ステーションワゴンの中では最大の寸法と収容力を持つ。さらに当時のステージアには搭載されていないV型6気筒3,000ccエンジンも設定されていたため、当時はステージアと並ぶ最大かつ最高級クラスのステーションワゴンとして扱われていた[3]

歴史[編集]

前期 WA32/WPA32/WHA32型(1997年-1999年)[編集]

1997年6月2日、発表・発売。

セダン同様、全車にVQエンジンが搭載され、グレードに応じて2,000cc(VQ20DE)、2,500cc(VQ25DE)、3,000cc(VQ30DE)3種が設定された。グレード名はセダンの「エクシモ」(Excimo )系、「イニシア」(Initia )、「Sツーリング」(S-Touring )系とは異なり「クルージング」(Crusing )系とされた。全車4ATのみとなり、パーキングブレーキもハンド式のみで足踏み式の設定はいっさいない。

グレードは大別すると「クルージング」と「クルージングG」があり、後者は運転席パワーシートやSRS両席サイドエアバッグ[4]ファインビジョンメーターなどが標準装備であった。また、全車に16インチアルミホイール[5]、専用グリル、カラードドアハンドル、オフブラック内装などを装備した「スポーティーパッケージ」がメーカーオプションで設定されていた。

エアロセレクション

1997年9月オーテックジャパン扱いのエアロセレクションを発売。フロント・サイド・リヤに専用のエアロパーツをまとっていた。ベースは20クルージングと25クルージングのスポーティパッケージ。

1998年5月19日、小改良。塗装色「ディープワインレッド」を廃止。同時に、セフィーロ誕生10周年を記念して「10th ANNIVERSARY」を発売[6]。本革&ウッドのコンビステアリングや専用デザインのアルミホイール[7]、専用デザインのキーなど通常のモデルではオプション設定すらない装備が奢られた。また、このモデルに限ってボディ色はホワイトパールのツートーンやブラックも選択可能であった。ベースは20クルージングと25クルージング。


後期 WA32/WPA32型(1999年-2000年)[編集]

VIPセレクション

1999年8月30日、マイナーチェンジ。

1998年にフルモデルチェンジしたA33型セフィーロにならった丸型4灯式ヘッドライト(アウターレンズはプラスチック製からガラス製に変更された)や新意匠のフロントグリル・リヤガーニッシュ&エンブレム(「CEFIRO」→「Cefiro」に書体を変更)、新デザインのアルミホイール&ホイールカバー[8]、グレー塗装のルーフレール、ボディーカラーの入れ替え(シャンパンシルバーの追加など[9])、エンジンヘッドカバーの全部分シルバー塗装化[10]、新意匠のステアリングやセレクターレバーを採用するなど主としてエクステリアとインテリアの意匠変更に重点が置かれた。

また、ゾーンボディ[11]を採用するなど衝突安全性能も向上させた。ただし、それと引き換えにSRS両席サイドエアバッグは全車メーカーオプションとなっている。

「スポーティーパッケージ」は引き続き設定され、選択すると前期の内容[12]に加えて木目調センタークラスターパネルがブラックウッド調に変更され、ヘッドライトのインナーハウジングがチタン調に、そしてクリアランスレンズの色がアンバー(橙)となる。

なお、このマイナーチェンジを機に3Lエンジン搭載の「30クルージングG」と「25クルージング」[13]、そしてオーテックジャパン扱いの「エアロセレクション」は廃止され、それらと入れ替わりで「20クルージングG」が追加された。


またディーラーオプションで台湾仕様のフロントバンパーとフロントグリル、フォグランプ&コーナリングランプで構成される「VIPセレクション」が全車に設定された。

なお、セダンではブレーキング時に両側テールランプの各4灯点灯するが、ワゴンでは両側テールランプが各2灯(下部)しか点灯しない。

2000年9月、日産リバイバルプランによる車種整理の対象とされ、ステージアプリメーラワゴンに統合される格好となり生産を終了。販売期間は前後期型を通して、わずか3年3ヶ月余りで、後期型だけで見ると1年1ヶ月と極めて短いものとなった。

脚注[編集]

  1. ^ モーターファン別冊 第209弾 NISSANセフィーロワゴンのすべて
  2. ^ ともにセダンの設定しかなかったためあくまで“~っぽく”である。
  3. ^ ステージアは2001年10月のフルモデルチェンジ後V型6気筒3,000ccエンジンを設定、マイナーチェンジでスカイラインと同じV型6気筒3,500ccが搭載されている。ただし、同車はすでに生産中止になっているため、日産製最大級かつ最高級ステーションワゴンはステージアに譲っている。
  4. ^ SRS両席エアバッグは全車に標準装備。
  5. ^ 2Lのみ15インチアルミホイール。ただし、後期は2Lでも16インチアルミホイールとなる。
  6. ^ セダンにも設定されていたが、ベースが20エクシモだったため内容は全く異なるものだった。
  7. ^ センターキャップ以外はインフィニティI30「Limited」と同一デザイン
  8. ^ ともに同時期に出たC35型ローレル後期と同一デザイン。ただし、スポーティーパッケージに設定される16インチはデザイン変更なし。
  9. ^ シャンパンシルバー(EV0)はT31型エクストレイルアクシスで採用されているものと同一である。
  10. ^ 「V6 2500 TWINCAM 24VALVE」「V6 2000 TWINCAM 24VALVE」の周囲がブラックからシルバーになった。
  11. ^ 前期型も「ゾーンボディコンセプト」を採用していたが、自動車事故対策センターの定める最高基準「AAA」を獲得できなかった。そこでそれに対応すべく後期型では衝突安全性能を強化した。
  12. ^ 16インチアルミホイール、オフブラック内装、カラードドアハンドル、専用グリル、本皮革ステアリング
  13. ^ 「25クルージング スポーティパッケージ」としての継続設定はあった。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]