日産・ステージア M35

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日産・ステージア > 日産・ステージア M35
日産・ステージア(2代目)
M35型
前期型AR-X FOUR
車間自動制御システム装着車
2001年10月-2004年8月
Nissan Stagea M35 AR-X Four 001.JPG
後期型250RX
2004年8月-2007年6月
2004 Nissan Stagea 01.jpg
後期型250RX リア
2004 Nissan Stagea 02.jpg
販売期間 2001年-2007年
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアステーションワゴン
エンジン VQ25DD型 2.5L V6
VQ25DET型 2.5L V6ターボ
VQ30DD型 3.0L V6
VQ35DE型 3.5L V6
駆動方式 FR/4WD
最高出力 VQ25DD型
158kW (215PS) /6,400rpm
VQ25DET型
206kW (280PS) /6,400rpm
VQ30DD型
191kW (260PS) /6,400rpm
VQ35DE型
200kW (272PS) /6,000rpm
アクシス350S
206kW (280PS) /6,200rpm
最大トルク VQ25DD型
270N·m (27.5kgf·m) /4,400rpm
VQ25DET型
407N·m (41.5kgf·m) /3,200rpm
VQ30DD型
324N·m (33.0kgf·m) /4,800rpm
VQ35DE型
353N·m (36.0kgf·m) /4,800rpm
アクシス350S
363N·m (37.0kgf·m) /4,800rpm
変速機 4速AT/5速AT/6速MT
サスペンション マルチリンク式
全長 4,765mm(前期型)
4,785mm(後期型)
4,800mm(AR-X)
4,815mm(アクシス)
4,820mm(アクシスS)
全幅 1,760mm(標準車)
1,790mm(AR-X)
全高 1,510mm(標準車)
1,550mm(AR-X)
1,490mm[注釈 1]
1,505mm[注釈 2]
ホイールベース 2,850mm
車両重量 1,550-1,590kg(FR車)
1,650-1,680kg(4WD車)
1,710-1,720kg(AR-X)
先代 WC34型ステージア
プラットフォーム FR-Lプラットフォーム
-自動車のスペック表-

M35型ステージアSTAGEA M35 )は、日産自動車日本国内で2001年から2007年まで製造・販売していたステーションワゴン型乗用車である。

概要[編集]

1996年に発売されたWC34型ステージアが2001年10月にM35型にフルモデルチェンジして発売された。同年6月に発売されたV35型スカイラインセダンのプラットフォームをベースとしたワゴンで、ダッシュボード周辺のデザインは基本的にスカイラインと共通であるが、姉妹車ではない[1]。スカイラインセダンがV35型よりインフィニティブランドで世界展開を開始したのに対し、ステージアは日本国内専売車となっている。

生産はすべて日産自動車栃木工場で行われ、2007年6月には生産が終了された。後継モデルは存在せず、2009年7月のスカイラインクロスオーバー発売までの間、FRあるいは3ナンバークラスのステーションワゴンモデルは日産のラインアップから一時的に消滅した。

メカニズム[編集]

パワートレイン[編集]

当初エンジンにはV35型スカイラインと共通のV型6気筒 直噴 2.5L VQ25DD型および同3.0L VQ30DD型に加え、新開発の2.5L V6インタークーラーターボエンジンの3機種が搭載された。

トランスミッションには、4速ATおよび5速ATが用意され、4速ATについては2.5L NAエンジン搭載のFR車に採用され、その他のモデルにはすべて5速ATが採用される。

2003年6月に発売された特別仕様車「アクシス350S」にはV6 3.5L VQ35DE型エンジンが新たに搭載され、6速MTが組み合わせられた。

2004年8月のマイナーチェンジではVQ30DD型およびVQ25DET型エンジンが廃止され、代わりに先に特別仕様車「アクシス350S」にも搭載されていたVQ35DE型エンジン搭載グレードが追加された。ただしこのマイナーチェンジ時にMTを採用していた「アクシス350S」は廃止された。

ボディ・シャシ[編集]

V35型スカイラインセダンと共通のFR-Lプラットフォームが採用されたが、このプラットフォームは開発段階からステーションワゴンへの採用を視野に入れていたという[2]。また、FMプラットフォームの採用により、前後重量配分はFR車が51:49、4WD車が52:48となった。

サスペンションは前後ともに独立懸架マルチリンク式で、フロントサスペンションについてはV35型スカイラインセダンとほぼ同一のものを使用する[3]。一方でリアサスペンションには荷室へのサスペンションの張り出しを最小限に抑えるため、ショックアブソーバー/スプリング別置き式の専用設計サスペンションが採用されている[2]

バックドアは日立化成工業製で[4]、軽量かつ高剛性な樹脂素材が採用されており、またスプリング付サイドウエッジラバーが採用されたことにより、世界で初めてバックドアを車体構造体化している[5][6]

また、4WD車には新開発のスノーシンクロモード付アテーサE-TSが採用され、滑りやすい路面での発進性を高めている。また、前期型の「AR-X FOUR」および「250t RS FOUR V HICAS」には四輪操舵システムの電動SUPER HICASが採用された。HICASについてはR31型からR34型までのスカイラインにも用いられていたが、V35型ではその基本性能の高さから採用が見送られ、ステージアについてはワゴン化による車両後部の車重増加のためにアンダーステア傾向となったために採用された[7]

デザイン[編集]

エクステリア[編集]

デザインはスカイラインと共通のチームで行われ、日本国内専売車ながら輸出専用の高級車ブランド「インフィニティ」のモデルに用いられる「ダブルアーチグリル」を意識したフロントグリルのデザインが取られている[1]。また、ステージアはゴーン体制の下でデザインの最終決定がなされた最初のモデルでもある[8]。なお、外装部品ではフロントドアおよびフロントウインドウ、ドアアウターハンドルをV35型スカイラインセダンと共有している[1]

空力性能については、フロント・リアゼロリフトを達成しており、Cd値もワゴンながら0.32-0.33としている[5]

前期型モデルのターボエンジン搭載モデルにはチンスポイラーが標準装着された。なお、このチンスポイラーは「AR-X FOUR」を除く前期型全グレードにオプション設定された。また、前期型で全車にオプション設定された車間自動制御システム装着車には専用のフロントグリルが装着された。

2004年8月に行われたマイナーチェンジではフロントグリル、前後バンパーおよび17inホイールのデザインが変更され、カラードサイドガードモール・シルプロテクターが全車に装着された。

インテリア[編集]

インテリアについては、ダッシュボード周りのデザインがV35型スカイラインセダンと基本的には共通で[2]、部品の多くをスカイラインセダンと共有している[1]

先代モデルよりも全長を短縮しているが[注釈 3]、先代より130mm延長されたロングホイールベースの採用やV型エンジンの搭載によって室内空間は拡大され[9]、後席ニールームが90mm延長された[10]。荷室についても拡大され、リアシート折り畳み時で荷室長が先代比+40mm、荷室容積+75Lとなった[11]

後期型では本アルミ製センターパネル・本アルミ+本革製シフトノブ・本アルミ製ドアハンドルガーニッシュが全車に標準になり、内装の質感が大幅に向上した。

ラインアップ[編集]

グレード構成[編集]

当初3Lエンジン搭載車には「300RX」の1グレードのみが用意され、2.5L NAエンジン搭載車には下から「250RS」、「250RS V」、「250RX」の3グレードが設定され、「250RS V」を除く2グレードには四輪駆動車の「FOUR」がそれぞれ設定された。2.5Lターボエンジン搭載車には四輪駆動車のみがラインアップされ、下から「250t RS FOUR V」、「250t RS FOUR V HICAS」、「250t RX FOUR」、「AR-X FOUR」の4グレードが設定された。

上級グレードとなる「RX」シリーズおよび最上級グレードの「AR-X FOUR」には運転席パワーシートや後席エアコン吹き出し口などの快適装備が装備され、一方で「RS」シリーズには前席スポーツシートが装備された。また「RS」のターボエンジン搭載車には「RX」シリーズおよび最上級グレードの「AR-X FOUR」には装備されない3連メーター(フロントトルク計、電圧計、ブースト計)が標準装備された。「AR-X FOUR」の「AR-X」とは、「オールロード・クロスオーバー・ビークル (All Road Crossover Vehicle, All Road X-over Vehicle) 」の頭文字をとったものであり[5]、その名の通り最低地上高を標準車より40mm増加させて[注釈 4]オフロード性能を高め、加えて専用の樹脂製オーバーフェンダー・シルプロテクターおよび18inアルミホイールおよびグッドイヤー製EAGLE LS 225/55R18オールシーズンタイヤが装着されている。

ターボエンジン搭載車、3Lエンジン搭載車および「250RS V」には17inアルミホイールおよび215/55R17タイヤが装着され、その他のグレードには16inホイールおよび205/65R16タイヤが装着されるが、16in、17inホイールともにV35型スカイラインセダンと共通デザインである。

2004年8月にはエンジンラインアップの変更に伴いグレード構成も変更され、2.5Lエンジン搭載車は「250RX」および「250RX FOUR」の2グレードとなり、3.5Lエンジン搭載車は「350RX」、「350RX FOUR」、搭載エンジンを変更した「AR-X FOUR」の3グレードが用意された。「AR-X」を除いて全車前期型では上級グレードであった「RX」となっているが、後席エアコン吹き出し口については全車オプション設定となっている。また、ホイールについては、「250RX」系には16inホイールが、「350RX」系には17inホイールが、「AR-X FOUR」には前期型同様18inホイールが装着された[12]

特別仕様車[編集]

エアロセレクション
250RS/250RS FOUR/250RX/250RX FOUR
NAVIエディション

エアロセレクション
2002年10月にオーテックジャパンより発売。ベース車は「250RS」、「250RS FOUR」、「250t RS FOUR V」、「250t RS FOUR V HICAS」。フロントエアロフォルムバンパー、リアカラードバンパー、カラードサイドガードモール・シルプロテクターなどの外装パーツを装着し、「250RS」および「250RS FOUR」についてはオプション設定となるプライバシーガラスが特別装備され、加えて全車に専用サスペンションが採用された。

70th
2003年5月に発売。同年12月の日産自動車創立70周年を記念した特別仕様車。ベース車は「250RX」、「250RX FOUR」、「250t RX」。カラードサイドガードモール、BOSEサウンドシステム、ETCユニットが標準装備され、加えて「250RX」および「250RX FOUR」には17inホイールが特別装備された。

70th-II
2003年10月に発売。日産自動車創立70周年を記念した特別仕様車の第2弾。ベース車は第1弾同様「250RX」、「250RX FOUR」、「250t RX」の3グレード。プラズマクラスターイオンエアコン、消臭天井、IR/UVカットグリーンガラスが含まれる「室内環境パッケージ」が70周年特別仕様車に共通装備されたほか、加えて17inホイール、カラードサイドガードモール、助手席パワーシートが装備された。

NAVIエディション
2004年4月に発売。ベース車は「250RS」、「250RS V」、「250RS FOUR」、「250RX」、「250RX FOUR」。DVDナビゲーションシステムおよびカラードサイドガードモールが装備され、加えて「250RS」および「250RS FOUR」についてはオプション設定となるプライバシーガラスが特別装備された。

リミテッドレザー
2005年4月に発売。全車に設定。専用のブラウン本革シートや木目調フィニッシャーなどが装備され、加えて後席エアコン吹き出し口が装備されたほか、2.5L車にはステージアスーパーサウンドシステムが、3.5L車にはBOSEサウンドシステムがそれぞれ特別装備された。

スタイリッシュシルバーレザー
2006年6月に発売。全車に設定。専用のグレー本革シートが装備されたほか、助手席パワーシート、後席エアコン吹き出し口、前席ヒーター付シート、インテリジェントキーなどが標準装備され、2.5L車にはステージアスーパーサウンドシステムが装備された。

アクシスシリーズ[編集]

 
前期型アクシス
2002年1月-2004年8月
アクシスS

アクシス
2002年1月にオーテックジャパンより発売。専用フロントグリル、専用フロントバンパー、専用18inアルミホイール、オーバーフェンダーおよびカラードサイドガードモール・シルプロテクターなどが装備された。タイヤにはブリヂストン製225/45R18 POTENZA S-03 PolePositionを採用。3Lエンジンを搭載するFRモデル、2.5L NAエンジンを搭載するFRモデルおよび4WDモデル、2.5Lターボエンジンを搭載する4WDモデルの4グレードが用意される。また、2004年8月のマイナーチェンジではフロントグリル・バンパーのデザインを変更しており、ラインアップも2.5Lエンジン搭載のFRおよび4WDモデル、3.5Lエンジン搭載のFRおよび4WDモデルの4グレードとなった。また、マイナーチェンジ時にはタイヤ銘柄も変更され、ダンロップ製VEURO VE301となった。

アクシス350S
2003年6月にオーテックジャパンより発売。アクシスをベースに、ステージアとしては初めて、先にスカイラインセダンにも搭載された3.5L V6 VQ35DE型エンジンを搭載し、6速MTが組み合わせられた。MTの採用についてもM35型としては初めてである。加えて専用のサスペンション、エキゾーストシステム、シート地なども採用された。駆動方式はFRのみ。2004年のアクシスS発売時に廃止。

アクシスS
2004年8月のマイナーチェンジ時にアクシス350Sの代わりに追加。後期型アクシス同様ラインアップは2.5L FR/4WD、3.5L FR/4WDの計4グレード。専用フロントバンパー、ダークメッキグリル・ヘッドランプが装着され、専用のサスペンションおよび藤壺技研工業製マフラーが装備された。ホイールには標準車用17inホイールのデザインをベースとした専用品が装着され、タイヤにはダンロップ製215/55R17 DIREZZA DZ101が採用された。

年表[編集]

  • 2001年10月16日 - 販売開始。
  • 2002年 - グッドデザイン賞 商品デザイン部門。
    • 1月31日 - オーテックジャパンより「アクシス」が発売。
    • 10月3日 - オーテックジャパンより「エアロセレクション」が発売。
  • 2003年5月8日 - 特別仕様車「70th」が発売。
    • 6月10日 - オーテックジャパンより「アクシス350S」が発売。
    • 10月22日 - 特別仕様車「70th-II」が発売。一部改良により仕様向上。
  • 2004年4月7日 - 特別仕様車「NAVIエディション」が発売。
  • 2005年4月27日 - 特別仕様車「リミテッドレザー」が発売。
    • 11月30日 - 一部改良。仕様向上及び灯火器(改正)技術基準に適合。
  • 2006年6月1日 - 特別仕様車「スタイリッシュシルバーレザー」が発売。
  • 2007年6月 - 生産・販売終了。これにより、日産の国内ラインナップの中で新車で買えるステーションワゴンはウイングロードのみとなった。

注釈[編集]

  1. ^ エアロセレクション FR車、アクシスS FR車、アクシス350S
  2. ^ エアロセレクション 4WD車、アクシスS 4WD車
  3. ^ 「AR-X FOUR」については先代標準車と全長は同一、特別仕様車の「アクシス」、「アクシス350S」、「アクシスS」は先代標準車より全長は増加している。
  4. ^ 4WD車(最低地上高140mm)比。「AR-X FOUR」の最低地上高は180mmでFR車(最低地上高150mm)比だと+30mmとなる。

出典[編集]

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参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]