早稲田大学大学院社会科学研究科・社会科学部

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早稲田大学社会科学部(わせだだいがくしゃかいかがくぶ)は、早稲田大学が設置する社会科学部である。

1966年に第二政治経済学部第二法学部第二商学部を統合し設立された。

1998年10月に13時から開講する昼夜開講学部に、2009年4月に昼間学部へ移行した[1]

教育・研究の特徴

開設科目は、「社会科学総合学部」として、【政治・法律・経済・経営・会計 】 から、【国際,環境,都市,社会,近現代史,言語文化,情報,コミュニケーション 】 といった科目に加え、【地域研究国際関係論平和学環境政策マーケティング、メディア・スタディーズ】といった「学際複合領域」の科目まで多岐にわたる。教職に必要な科目の履修で高等学校教諭・一種免許状(地理歴史公民 (教科)商業 (教科)情報 (教科))、中学校教諭・一種免許状(社会 (教科))の資格取得が可能。*社会科学部 科目登録  

1992年~1994年にかけて学部長職を担った岡澤憲芙により、21世紀を見据えたビジョンが明確化され、「国際性と、学際性:Interdisciplinarity 」という二本の柱が学部理念として掲げられた。比較政治学者である岡澤憲芙は『心に地球儀を持った学生』という、「学部が求める学生像」を再定義した。学部カリキュラムを刷新し、「国際化」と「情報化」という環境変化を見据え、教授陣の充実、校舎の建て替えという、大規模な投資が行われた。

多様なバックグラウンドを有する教員たちが教授陣に加わった。 とくに「地域研究:Area studies」と、様々な領域において国境を越えた「比較研究:Comparative research」に取組む研究者が多く着任し、ダイバーシティという観点からも、女性の研究者、外国人の研究者、とりわけ外部(早稲田大学以外)からの研究者の占める割合が高まったことにより、多様性の高い体制がこの時期に築かれることとなった。語学の教員を除いて、早稲田大学で初めて外部から、外国人の研究者を専任教員として迎えた学部である。中国人の教授が「中国研究」を講じ、ベトナム人の教授が「国際貿易論」を講ずる。

校舎・設備の特徴

キャンパス内で最初に、情報化時代に対応した新校舎への建て替えが行われた。校舎内での円滑な移動を可能にするため、エレベーターのほか、学内初となるエスカレーターの設置がおこなわれた校舎でもある。晴天時には上層階から、東京スカイツリーのほか、遠く富士山を望むことも出来る。700席を超えるキャパシティを有する201教室は「国際シンポジウム」や講演会の会場となることも多い。29歳で文部大臣に就任、「世界一の学力」と評されたフィンランドの教育政策および情報化時代への政策転換を担ったオッリペッカ・ヘイノネン 運輸・通信大臣(当時)や、Albert Carnesale ハーバード大学ケネディスクール元学院長/UCLA (University of California, Los Angeles) 総長(1997-2006年)などが来校時に教室で講演を行っている。 ジョージ・H・W・ブッシュ 第41代アメリカ合衆国大統領コリン・パウエル 第65代国務長官、第12代統合参謀本部議長ヨシュカ・フィッシャー 元 ドイツ副首相(兼外務大臣)・元 緑の党党首、中村修二 カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授など、海外の著名政治家、世界の第一線で活躍する知識人を招いた講演会、著名経済人が出席する「ビジネスフォーラム」の会場、さらに、早稲田大学で初めて実施された秋入学式の式場となった。

年表

  • 1966年 - 社会科学部開設 15時50分(土曜14時10分)から授業開始。
  • 1998年 - 13時から授業開始。
  • 2009年 - 9時(1時限)から授業開始。

学科

  • 社会科学科
    • 2017年度入学者683名[2][3]

在籍する専任教員(抜粋)

諸科学のあいだの相関性を重視する学部の立場から、在籍する教員は以下の様に、各専門領域での研究に加え、学際複合領域で研究を行う教員も多く、人文・社会科学から自然科学まで広い領域にまたがる。

過去に在籍した専任教員

出身者

政治

官界

経済

文化

マスコミ

研究

芸能

アナウンサー

スポーツ

その他

予備校の進学資料内での取り扱い

最大の母集団を抱える全国統一模擬試験を実施する河合塾の進学資料や偏差値表においても社会科学部は、「社会・国際学系」の学部として分類される。―全統模試での学部系統分類

脚注

  1. ^ 学部概要
  2. ^ [1]早稲田大学
  3. ^ [2]早稲田大学

外部リンク