京都市動物園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。ナレンコ (会話 | 投稿記録) による 2016年4月4日 (月) 14:30個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (情報の更新)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

京都市動物園
Kyoto City Zoo
施設情報
前身 京都市紀念動物園
専門分野 総合
所有者 京都市
管理運営 京都市
面積 4.1ha
頭数 593点(2016年)
種数 139種(2016年)
来園者数 120万人(2015年度)
開園 1903年4月1日
所在地 606-8333
京都市左京区岡崎法勝寺町 岡崎公園内
位置 北緯35度0分46秒 東経135度47分10秒 / 北緯35.01278度 東経135.78611度 / 35.01278; 135.78611座標: 北緯35度0分46秒 東経135度47分10秒 / 北緯35.01278度 東経135.78611度 / 35.01278; 135.78611
公式サイト 公式ウェブサイト
テンプレートを表示

京都市動物園(きょうとしどうぶつえん)は、京都市左京区岡崎にある京都市立の動物園である。正式名称ではないが「岡崎動物園」と呼ばれることもある。周囲には平安神宮南禅寺京都会館京都市美術館がある。繁殖に力を入れており、日本初の繁殖成功がたくさんある。

繁殖

シロテテナガザル
アミメキリン

繁殖には力を入れている。日本初の繁殖の成功例としては、哺乳類でライオン、トラ、ニシローランドゴリラ、シロテナガザル、ヨーロッパバイソン、鳥類でシュバシコウ、クロエリハクチョウ、ベニイロフラミンゴ、オオミズナギドリムジヒメシャクケイ、爬虫類はフロリダニシキヘビ、アカアシガメがある。特に、ローランドゴリラでは日本初の繁殖に成功しただけでなく、2003年現在で日本で唯一の3世代飼育に成功している。

施設と飼育動物

2013年現在

哺乳類

アジアゾウ(「美都」)、カバ(「継美」)、キリン(「清水」「未来」「瓜生」)、グレビーシマウマ(「ライラ」「キララ」)、ミーアキャットブラジルバク(「カルロス」「ミノリ」)、オナガゴーラル(「ホンホン」)、ホンシュウジカ(「カエデ」)、ニシローランドゴリラ(「モモタロウ」「元気」「ゲンタロウ」)、チンパンジー(「コイコ」「タカシ」「ジェームス」「ニイニ」)、シロテテナガザル(「シロマティー」「クロマティー」)、マンドリルワオキツネザルフサオマキザルアカゲザルアムールトラ(「アオイ」「オク」「ルイ」)、ライオン(「ナイル」「クリス」)、ツシマヤマネコ(「ミヤコ」)、エゾヒグマ(「愛」)、ニホンツキノワグマ(「サクラ」)、ヤブイヌホンドギツネニホンアナグマニホンリスムササビカピバラ(「カリン」)、フタユビナマケモノ(「ほっこり」)

鳥類

大水禽舎の全景

エミューレアコンドルクマタカオジロワシクロハゲワシシロフクロウワシミミズクニホンキジシマハッカンタンチョウシロエリオオヅル

水禽

「桜型の池」に直径21mのドーム型の金網を取り付け、カモを収容できるようにしてある。日本に生息しているカモを中心に収容展示している。

爬虫類両生類

ニホンマムシオオサンショウウオ

ヤブイヌ舎

平成22年リニューアル。

おとぎの国

動物に直接触ったり、餌をやったりできる施設。飲食禁止で禁煙。2011年春にリニューアル。

もうじゅうワールド

リニューアル計画の一環として建設。2012年4月完成。

バク舎

リニューアル計画の一環として建設。2012年4月完成。

アフリカの草原

リニューアル計画の一環として建設。2013年4月完成[1][2]

ひかり・みず・みどりの熱帯動物館

熱帯動物館
京都の森

リニューアル計画の一環として建設。2013年4月完成[3]。 ひかりのエリア、みずのエリア、みどりのエリアの3つのエリアで構成されている。

ゴリラのおうち〜樹林のすみか〜

リニューアル計画の一環として建設。2014年4月完成。

ゾウの森

リニューアル計画の一環として建設。2015年7月完成。

京都の森

リニューアル計画の一環として建設。2015年9月完成[4]

他の施設

東出入口そばの公式ショップ。グッズやガイドブック、食べ物を販売
  • 医療センター
  • 調理室
  • 救護センター - 京都府委託事業として野生動物の治療をしている。
  • 公式ショップ - 東出入口(白川通沿い)に存在
  • 図書館カフェ - 動物関係の約6,500冊の蔵書がある。館外貸出しはしていない。利用に動物園への入園は必要ない。
  • 展示室 - キバタンの標本などがある。キバタンは2003年現在で日本最長記録の54年の飼育記録があった。

歴史

観覧車
ゾウのすべり台
ゾウ舎のレリーフ
  • 1903年(明治36年)4月1日に日本で2番目の動物園として開園、収容動物61種238点
  • 1910年(明治43年)日本初のライオン雄雌各2頭誕生
  • 1932年(昭和7年)雄ライオンの「小桜号」が脱出したため射殺
  • 1940年(昭和15年)年末時で209種965点を収容
  • 1944年(昭和19年)3月 クマ、ライオン、トラ、ヒョウなど9種14頭が殺処分される(戦時猛獣処分)。ただしヒョウ1頭とハイエナ1頭のみ香川県の栗林公園動物園に引き取られる。
  • 1945年(昭和20年)9月(終戦時)72種274点を収容。ゾウとキリン各1頭がこの時点では生存していたが、まもなく餓死した。
  • 1953年(昭和28年)日本初のトラ雄2頭雌1頭誕生
  • 1955年(昭和30年)「おとぎの国」開設
  • 1956年(昭和31年)観覧車設置
  • 1962年(昭和37年)日本初のシロテナガザル雄1頭誕生
  • 1966年(昭和41年)日本初のシュバシコウの人工孵化に成功
  • 1967年(昭和42年)日本初のクロエリハクチョウの孵化に成功
  • 1970年(昭和45年)日本初のニシローランドゴリラ雄1頭誕生
  • 1966年(昭和41年)日本初のベニイロフラミンゴの孵化に成功
  • 1976年(昭和51年)日本初のヨーロッパバイソン雌1頭誕生、同じく日本初のフロリダニシキヘビの人工繁殖に成功
  • 1981年(昭和56年)日本初のオオミズナギドリの人工孵化に成功
  • 1984年(昭和59年)日本初のアカアシガメの人工繁殖に成功
  • 1990年(平成2年)日本初のムジヒメシャクケイの孵化に成功
  • 2003年(平成15年)100周年、収容動物175種721点
  • 2008年(平成20年6月)飼育係がアムールトラに襲われて死亡、当日と翌日は臨時休園
  • 2014年(平成26年)国内最高齢のジャガー「グランデ」死亡。
  • 2015年(平成27年)数年来の施設整備が完了し「グランドオープン」として各種イベント等が行われる。

交通アクセス

  • 正門エントランス
  • 東エントランス
    • 京都市営バス「京都岡崎・都心循環バス(京都岡崎ループ)」(2015年9月19日から運転)「南禅寺・疎水記念館・動物園東門前」バス停下車すぐ
    • 京都市営地下鉄東西線 蹴上駅(階段:1番出口、エレベーター:2番出口より。徒歩約5分)

脚注

  1. ^ http://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000133747.html
  2. ^ http://www5.city.kyoto.jp/zoo/about
  3. ^ http://www5.city.kyoto.jp/zoo/event/20130228-7117.html
  4. ^ http://www5.city.kyoto.jp/zoo/news/20150813-15830.html

参考文献

京都市動物園 オフィシャル ガイドブック (開園100周年記念 平成15年6月20日発行版)

外部リンク