下曽根駅
下曽根駅* | |
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北口(2007年8月) | |
しもそね Shimosone | |
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所在地 | 北九州市小倉南区下曽根[1]一丁目8-21 |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | 日豊本線 |
キロ程 | 11.6 km(小倉起点) |
電報略号 | シソ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)[2] |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
6,432人/日(降車客含まず) -2014年- |
開業年月日 | 1895年(明治28年)10月25日[1] |
備考 |
業務委託駅 みどりの窓口 有 北九州市内駅 * 1945年に曽根駅から改称。 |
下曽根駅(しもそねえき)は、福岡県北九州市小倉南区下曽根一丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅である[1]。
歴史
- 1895年(明治28年)
- 1907年(明治40年)7月1日 - 九州鉄道が国有化され帝国鉄道庁が所管。
- 1945年(昭和20年)5月1日 - 下曽根駅に駅名変更[1][2]。
- 1946年(昭和21年)5月4日 - 元陸軍航空本部福岡支所にて爆発事故、駅舎がほぼ全壊(後述)[2]。
- 1981年(昭和56年)4月28日 - 橋上駅舎化[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
- 2009年(平成21年)3月1日 - ICカードSUGOCAの利用を開始[4]。
爆発事故
戦時中、下曽根駅から陸軍航空本部福岡支所(当時の支所の住所地は「小倉市大字曽根町大字横沼」)までの1,400mの区間に、火薬類などを運び入れる専用線があった。戦後の1946年(昭和21年)5月4日午前10時30分頃、この支所に集積してあった爆弾が突然爆発し、約一昼夜に亙って爆発が繰り返され1人が即死、6人が行方不明、16人が重軽傷を負ったほか、家屋6戸が焼失、6戸が全半壊、約1,000戸もの窓ガラスが割れるなどの大惨事となった。その爆発音は筑豊地区まで届いたという。この爆発により、駅も爆発物の破片によって窓ガラスはすべて割れ建物の壁は崩れ落ちるという大損害を受けた。幸いこの爆発の際には火薬を載せた貨物列車や旅客列車をすぐ避難させたため、駅での負傷者は出なかったという。しかしながら専用線はレールがぐにゃぐにゃに曲がり、停まっていたはずの貨車3両は跡形もなく消し飛んでいた。この爆発事故については未だ事故原因が不明だが、爆弾の集積所近くで子供の遺体が見つかったことから、打ち上げるとパラシュートが開きその風圧で信管が爆発するタイプの高射砲弾で子供たちが遊んでいたときに誤って爆発し、それが他の爆弾を誘発したものだとみられている。この専用線はその後1951年(昭和26年)に廃止された[2]。
この支所地も後に日本化薬の倉庫となるものの1977年(昭和52年)に廃止されて北九州市に売却され、現在は文化記念公園や小倉東高校になっている。
駅構造
直営駅で、みどりの窓口がある。自動改札機が設置されておりSUGOCAが使用可能である。JRの特定都区市内制度における「北九州市内」の駅である。
のりば
1 | ■日豊本線(下り) | 行橋・中津・大分方面 |
2 | ■日豊本線(上り) | 小倉・門司港・下関方面 |
- 特急「ソニック」は下りは19 - 0時台に各1本、上りは6 - 7時台に3本の計9本停車する。柳ヶ浦駅発着列車はすべて停車する。また、快速列車はすべて当駅を通過する千鳥停車を実施しており、当駅は「特急が停車するのに快速が停車しない」という駅になっている[1]。これは、日豊本線の快速列車が中津方面から小倉方面への速達性向上を目的として設定されたためである。
このような事例は、東日本旅客鉄道の通勤特快が三鷹駅・吉祥寺駅を通過、京葉線の通勤快速は海浜幕張駅を通過、特急「わかしお」「さざなみ」の一部は停車するのと同様である(なお国鉄時代の快速は当駅に停車していた)。
利用状況
2014年度の1日平均乗車人員は6,432人であり、JR九州の駅としては第28位である[5]。
乗車人員推移[6] | |
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年度 | 1日平均人数 |
2000年 | 6,849 |
2001年 | 6,626 |
2002年 | 6,459 |
2003年 | 6,523 |
2004年 | 6,402 |
2005年 | 6,196 |
2006年 | 6,159 |
2007年 | 6,192 |
2008年 | 6,297 |
2009年 | 6,026 |
2010年 | 6,082 |
2011年 | 6,231 |
2012年 | 6,434 |
2013年 | 6,585 |
2014年 | 6,432 |
駅周辺
南口側は土地区画整理が行われたため、周辺は市街地を形成しており、商業施設なども多い。北九州市郊外の住宅地である[2]。
- 国道10号曽根バイパス
- 福岡県道25号門司行橋線(曽根バイパス開通前はこちらが国道10号であった)
- ザ・モール小倉(南口[7]、1995年(平成7年)4月22日開店[7])
- エディオン曽根店
- 北九州銀行小倉東支店
- 福岡銀行曽根支店
- 西日本シティ銀行曽根支店
- 福岡ひびき信用金庫曽根支店
- 福岡県立小倉東高等学校
- 北九州市立田原小学校
- ベスト電器小倉南店
- 九州労災病院
- 西鉄バス北九州「下曽根駅南口」バス停が南口ターミナルにある。北口側は県道25号沿いに「下曽根駅前」バス停が設置されている。
- そねっと(図書館)
2006年(平成18年)3月15日まで、北口から徒歩15分の所に旧北九州空港が存在した[1]。空港跡地には九州労災病院などが建てられている。
その他
- 1962年(昭和37年)、鉄道敷設法の別表に「福岡県田野浦附近ヨリ曽根ニ至ル鉄道」が追加された。これは北九州市門司区田野浦から当駅までを結ぶ計画で、現在休止中の田野浦公共臨港鉄道に接続するものであったと思われる。しかし、実際には工事に着工することもなく幻の計画となった。
隣の駅
脚注
- ^ a b c d e f g h 『週刊JR全駅・全車両基地』第07号、朝日新聞出版、2012年9月23日、23頁。
- ^ a b c d e f g h 弓削信夫『福岡県JR全駅』葦書房、1993年10月15日、189-191頁。ISBN 4751205293。
- ^ 弓削信夫『福岡鉄道風土記』葦書房、1999年1月16日、115-116頁。ISBN 4751207334。
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2009年3月3日)
- ^ “交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成26年度)”. 2015年10月31日閲覧。
- ^ とうけい北九州(運輸・通信) JR乗降客人員
- ^ a b “西友、九州最大のSC「ザ・モール小倉」開店 核に小倉西武”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1995年4月28日)
関連項目
外部リンク
- 下曽根駅(駅情報) - 九州旅客鉄道