ディグダグ
でぃぐ『ディグダグ』(DIGDUG)は、ナムコ(現・バンダイナムコゲームス)が1982年3月に発売したアーケードゲーム。キャッチコピーは「戦略的穴掘りゲーム」。1985年のファミリーコンピュータ版など数多くの移植作品も登場した。また、ゲームセンターでの人気は高く、そのため「ジグザグ(ZIGZAG)」「チクタク(TIKTUK)」などの模造コピー品が現れ、訴訟になったことがある。
続編として、1985年にはアーケードゲーム『ディグダグII』、2005年9月8日にはニンテンドーDS用ゲーム『ディグダグ ディギング ストライク(Dig Dug Digging Strike)』が発売された。また、本作のアレンジ版も発売され、1996年稼働のアーケードゲーム『ナムコクラシックコレクションVol.2』、2005年2月24日発売のプレイステーション・ポータブル版『ナムコミュージアム Vol.1』、2009年5月発売のiPhone / iPod touch版『Dig Dug REMIX』などがある。2008年5月8日から2009年4月21日にかけてオンラインゲーム『ディグダグアイランド-南の島のプクプクポン-』も展開された。本項ではこれらの続編についても記述する。
ディグダグ
縦型固定画面のゲームで、4方向レバーと1つのボタンを使用する。レバーを操作して主人公ディグダグを操作、移動先に地面があるときには掘りながら進んでいく。地中という設定ではあるが、岩を除くキャラクターに重力の概念は存在せず、地上に対して垂直に掘られた縦穴も難なく上がることが出来る。
ボタンは銛を打つのに使用する。敵は銛に当たると膨らみ、ボタンを続けて押すとだんだん大きく膨らむ。膨らませたまま放置すると、少しずつしぼんで元に戻る。連続して数回膨らませると破裂させて倒すことができ、深い地層で倒すと高得点となる。膨らまされた敵は身動きできなくなり、ディグダグが背後をすり抜けてもミスにならない。 またボタンを押す(押しっぱなし)では膨らむ速度は比較的遅いがしかし進行方向を前に入れながらボタンを連打することで素早くパンクさせることが可能であるため、特に2匹以上の敵が同時に迫っている状況に於いてはこのテクニックはもはや必須である。またこのテクニックは以降の続編作品でも共通で使用可能。
時間が経つと効果音と共に敵のスピードがアップする。敵が残り一匹になると、撤退行動を取る。これは、穴を掘るだけでも得点が増えるため、敵を一匹だけ残して、穴掘りで得点稼ぎすることを防ぐためと推測される。画面上の敵を全て倒すか、敵が撤退すると面クリアとなる。アーケード版は255面をクリアすると次の面で既にモンスターに触れている状態から始まり、ラウンド開始と同時にミスとなる。残機が無くなるまでゲームオーバーを待つ事となり、その後にコンティニューすると1面から始まる。
キャラクター
- ディグダグ(DIGDUG)
- 主人公(プレイヤーキャラクター)。ボタンを押すと向いた方向に銛を放つ。敵に銛を刺した後、ボタンを押してポンプでふくらまして破裂(プクプクポン)させることで倒すことが出来る。敵にふれる、火炎で焼かれる、岩に潰される、崩落した島といっしょに海へ落ちるなどでミスになる。目変化状態の敵に当たってもミスとなるが、ファミコン版(ゲームボーイアドバンスのファミコンミニとWiiのバーチャルコンソールを含む)は例外で、目変化状態の敵には接触してもミスにならない。
- 後に、ミスタードリラーシリーズに登場する主人公「ホリ・ススム」の父親であり、名前は「ホリ・タイゾウ」という後付け設定が加えられた。
- プーカァ(プーカ)(POOKA)
- ゴーグル型の水中眼鏡を掛けた風船のモンスター。基本的には掘られた部分を進んでいくが、時々目変化(めへんげ)して土中やひび割れをすり抜け直接主人公に向かってくる。なお、目変化の状態になると移動力は格段に落ちる。「プーカ」または「プーカァ」と呼ばれる。
- ファイガー(ファイガ)(FYGAR)
- 背びれが光った後に左右に向いている方向へ火炎を放つ緑色の怪獣。モデルは明らかにゴジラである。火炎は薄い土壁ならびに島の割れ目を通り抜け、主人公は当たるとミスとなる。プーカァと同じく目変化して土中やひび割れをすり抜け、直接主人公に向かってくる。火炎放射後も壁やひび割れは残る。火炎の射程距離が主人公の銛より長いため、横から接近すると銛が届かないところで火炎を浴びる危険が高い。その代わり、横から破裂させると通常の倍の得点が入る。登場初期では「ファイガー」で、現在は作品によっては「ファイガ」と呼ばれる事もある。
モンスターの名称についてはプレイステーション版ナムコミュージアム Vol.3のミュージアム館内の資料で見る事ができる。
仕掛け
- 岩
- 岩の直下を掘って、主人公が上以外の方向を向いた一定時間後に落下する。着地するまで落下し続け、その時下にいた敵や主人公を全て巻き込んで潰してしまう。敵をおびき寄せながら、岩の下方から縦穴を掘り、タイミングを見計らって岩を落下させるのが基本的な戦略になる。敵を一度にまとめて潰せば高得点となる。主人公が岩の下敷きになるとミスとなる。落下後は割れて画面から消滅する。天地方向の概念が無いIIには登場しない。
アイテム
- ベジタブルターゲット
- 岩を2つ落下させると、主人公のスタート位置に出現する。なお、アーケード版は敵に捕まった直後の1つ目の落下はカウントされない。全部で11種類存在する。ベジタブル(野菜)ターゲットという名称ではあるが、ベジタブルと無関係なターゲットも出現する。
- ラウンドが進むと高得点になるので、スコアを稼ぐプレイヤーにとっては重要なものとなる。
- 花
- 現在の面数を表示する。10面毎に大きな花が咲く。大きな花は赤と黄色の2種類があり、ラウンド数が多くなると花が増えなくなる。アーケード版は68面で表示数が最高になる。
バグ
ディグダグのアーケード版の初期に出回ったバージョンには、以下のバグが存在している。
- 敵をポンプで破裂させ、破裂したグラフィックが出てる時に岩石落としで潰す。この岩石落としによって敵を全滅させた場合、またはこの岩石落とし後に他の敵が残っている場合は、残りの敵をポンプで破裂させずに倒すか、あるいは敵が逃げて画面上に存在しなくなると、ラウンド(ステージ)が終わらずに次のラウンドへは進まなくなる。
- こうなってしまうとベジタブルターゲットを取るか岩石落としで主人公を自殺させる以外にラウンドを終わらせる方法が無くなってしまう。
- 改善されているものは破裂状態に岩石を落としても潰れないようになっている。
- プレイステーション版『ナムコミュージアム Vol.3』でも同様のことが可能だが、ベジタブルターゲットを取ってもラウンドが終わらない。自殺させることで終わる事はできる。
- ベジタブルターゲットを取ると同時に敵を破裂させると、ターゲットの2倍の得点が入る。
移植版
- MZ-1500版
- X1版
- FM-7版
- FM77AV版
- PC-8001版
- PC-8001mkIISR版
- PC-8801版
- PC-8801mkIISR版
- PC-6001mkII版
- ファミリーコンピュータ版
- 1985年にナムコットファミリーコンピュータゲームシリーズ第6弾として発売された(4,500円)。2004年5月21日にはファミコンミニ第2弾として発売(ゲームボーイアドバンス版)。
- MSX版
- X68000版
- LSIゲーム版 - 学研より発売
- ゲームボーイ版
- アメリカで発売されていた移植版(パズル要素が加わった「NEWディグダグ」を含む)が、1996年11月29日発売の『ナムコギャラリー Vol.2』に収録された。
- ナムコミュージアム - 以下に収録
- 1996年6月21日発売のプレイステーション版『ナムコミュージアム Vol.3』
- 2001年12月7日発売のゲームボーイアドバンス版『ナムコミュージアム』
- 2005年2月24日発売のプレイステーション・ポータブル版『ナムコミュージアム』(PSP版オリジナルのアレンジ版を含む)
- 2006年1月26日発売のプレイステーション2版『ナムコミュージアム アーケードHITS!』
- 2007年12月6日発売のWii版『みんなで遊ぼう!ナムコカーニバル』
- 2009年1月29日配信開始のプレイステーション3版『ナムコミュージアム.comm』
- 2009年11月5日発売のXbox 360版『ナムコミュージアム バーチャルアーケード』(PSP版同様のアレンジ版を含む)
- アーケード版
- 1996年に発売されたアーケードゲーム『ナムコクラシックコレクションVol.2』に収録された(後述の「ディグダグ・アレンジメント」を含む)。
- Windows版
- 1998年発売の『ナムコヒストリー Vol.3』に収録され、生産終了後はナムコチャンネル for Sony Style、ナムコチャンネル for VAIOにてダウンロード販売が行われていた。2007年6月28日サービス終了。
- Xbox 360版
- 2006年10月11日にXbox Live Arcadeによるダウンロード配信が開始された。オンライン世界ランキングおよび実績システム(「いずれかのステージで、全ての地面を全て掘れ!」「モンスター4匹を岩石で同時に潰せ!」などそれぞれにポイントがついている)に対応している。
- Wii版
- iPhone / iPod touch版
- 2009年5月に『Dig Dug REMIX』のタイトルで発売。オリジナル版とアレンジ版(PSP版の移植)を収録された。
ディグダグII
1985年に発売されたアーケードゲーム。
舞台は小さな島の上で、4方向レバーと2つのボタンを使用する。ボタンの一方は銛で、直接敵を倒す。もう一方は、島上にある杭の上に主人公がいる状態で押すと、島にひびを入れる。ひびで島を2つに分断すると面積の小さい方が崩落し、その上にいる敵を海に落として倒す。前作では敵が残り一匹になると撤退行動を行っていたが、本作では一定時間経過後に残り数に関係なく順次海へ身投げして撤退する。
アイテム
- ベジタブルターゲット
- 3回崩落させることで出現する。出現位置はランダム。
- 魚
- ファミコン版にのみ登場する。1ブロック分だけ崩落させると海面から跳ね上がり、銛で突くと得点になる。通常は赤色の魚で500点だが、ごくまれに出現する紫色の魚は5000点である。
- スペシャルフラッグ
- ファミコン版にのみ登場する。ベジタブルターゲットを出現させ、5回連続海へ落とせば出現し、取れば残り人数が1人増える。ただしベジタブルターゲットの出現位置がランダムであるため、場所によっては海に落とせない状態もある。
移植版
- 1986年4月19日にナムコットファミリーコンピュータゲームシリーズ第14弾として発売された。中間デモのディグダグシアター、BGM、島を1ブロック崩すと出る魚、スペシャルフラッグ、夜間の背景のラウンドや地面のカラーの追加、広大なラウンドでは開始前にスクロールして全景を見せるなどが追加された。またFC版では全72ステージの構成となっている。
- 1995年発売。電波新聞社より発売の『ビデオゲームアンソロジーVol.12 ディグダグ I&II』に初代と同時収録で移植された。
- 1998年発売。『ナムコヒストリー Vol.3』に収録。生産終了後はナムコチャンネル for Sony Style、ナムコチャンネル for VAIOにてダウンロード販売が行われていたが、2007年6月28日に終了。
- 食玩版(Windows用CD-ROM付き玩具菓子)
- 2005年にカバヤ食品より発売の『ゲーム伝説』に、1~3・5・7~8・10面のみ収録されたバージョンのCD-ROMが食玩の付属物として製作された。本作を含めた5タイトルがあり、中身は任意に選べない仕様だった。復刻版のインストラクションカードや、すがやみつるのコメントなども付属していた。また、発売当時は公式サイト(現在は閉鎖)でハイスコアランキングも行われていた。
- 2006年2月23日発売。『ナムコミュージアム Vol.2』に収録。
- 2007年10月11日発売された『ナムコミュージアムDS』に収録。開発はM2。マニアックオプションにNEWバージョンも収録された。また縦画面モードなど様々な画面モードやライブモードも実装されている。その他にもゲーム中に自由に説明を見ることができたり、インストラクションカードや当時のチラシの画像やプレイのヒントなどが資料館モードに収録。
- Wii版
- 2009年10月20日より『バーチャルコンソール アーケード』で配信開始。
ディグダグ・アレンジメント(アーケード版)
1996年に同社より発売されたアーケードゲーム『ナムコクラシックコレクションVol.2』内に収録。グラフィックやBGMが1990年代風にアレンジされ、様々な新フィーチャーが追加された。詳細はナムコクラシックコレクション#ディグダグ・アレンジメントを参照。
ディグダグ ディギング ストライク
IとIIを融合させたシステム。4方向の十字キーと6つのボタンを使用する。6つのボタンのうち1つは従来通りモリを打ち敵を直接倒すことに使い、2つは「画面視点」の切替、残り3つは「足止めアイテム」「ススムアイテム」「ウェポン」とそれぞれ使用するために振り分けられている。地中を掘り進んで、地面に刺さっているビックイ(大きな杭)を深く食い込ませることで島崩しを起こし、地上のボス敵を海に沈める事で面クリアとなる。 敵を足止めできるアイテムや、ウェポンなどといったお助けアイテムが登場する。
『ミスタードリラー』シリーズの世界観を継承したキャラクターデザインになっており、主人公はホリ・タイゾウとして登場し、お助けキャラとしてホリ・ススムが、VSモードの対戦キャラとしてホリ・アタルが登場する。舞台は数々の島国から成るホリネシア共和国となっている。
ステージ構成は12面+隠し3面の計15ステージで、さらに裏ステージがある。基本的に表と同じ構成の15ステージだが、敵の配置や数、アイテムの配置が違っていたり、全体的に難易度は上がっている。また、ストーリーデモが裏では省略されており、ステージ12クリア後のエンディングが表と異なっている。
また、表では条件を満たすことで出現する隠しステージが特定アイテム取得で出現という条件のため、最終ステージ12へ行く前に攻略することも可能であったが、裏ではステージ12をクリアした後でなければ挑むことができない。
キャラクター
- ホリ・タイゾウ(TAIZOU HORI)
- 本作の主人公で、『ミスタードリラー』シリーズに登場するホリ・ススム、ホリ・アタルの父親。
- ディグダグ事件・その翌年の南国島事件(ディグダグII)を一人で解決した英雄とされており、コスチュームや掘削機のデザインもディグダグに準拠したものになっている。プーカァやファイガも同じくミスタードリラーシリーズに敵キャラとして登場しているものがある。
- 本作では息子のススムが街の人気者となっている一方で、タイゾウが活躍した経歴は街の人々から忘れられようとしていた。そんな矢先に今回の事件が発生、もう一度スターに返り咲くためタイゾウの穴掘り魂が再燃するという展開になっている。現在の年齢を表した口調で話し、一人称は「ワシ」。
- 『NAMCO x CAPCOM』にもホリ・タイゾウとして登場。デザインは本作やミスタードリラーシリーズから一転し、リアルタイプで描かれており、また口調も若い青年らしいものとなっている。一人称は「俺」。『ナムコスーパーウォーズ』にも「ディグダグ」としてゲストキャラ出演を果たし、こちらでは登場早々「子供が3人いるぞ!」と言いながらマッピーと共に仲間に加わる。
- ホリ・ススム(SUSUMU HORI)
- タイゾウの次男で『ミスタードリラー』シリーズの主人公。本作では愛犬プチとともに父タイゾウの助手役を務める。
- ホリ・アタル(ATARU HORI)
- タイゾウの長男でススムの兄。父タイゾウと仲が悪い。ただしどちらかといえば、アタルが一方的に忌み嫌っている様子であり、タイゾウはあまり気にかけていない様子であることが対戦モード時始めの2人の会話の様子から伺える。家を飛び出して世界を放浪しており、現在はモグリのドリラーをしている。対戦モードで登場し、キャラ特性としては2Pキャラという設定で基本操作や特性の性能差は全く無く、完全に同キャラ扱いである。
- トビ・マスヨ (MASUYO TOBI)
- ススム、アタルの母親でタイゾウの妻。『バラデューク』の主人公。夫やアタル、ススムとは別居しており、三男タイヨウと暮らしている。酔うと「キス魔」になるため、KISSYというあだ名がある。本作では裏エンディングで登場する。
- ゼット博士 (Dr.ZET)
- ドリラー協会の最幹部組織、ドリラー評議会の一員であり、ドリラー研究所の所長。本作では出張中の弟・タイヨウに代わり、ススムにヘリコプター「ヘリ・ススム」を与え、タイゾウの助手役を務めるように指示する。
- スイミングプーカァ
- 通常のプーカァは浸水すると溺死するが、こちらはそれに対して耐性を持っている。また水中を得意とするため、水の中では動きが速くなる。
- マグマファイガ
- 赤茶色の怪獣で、熱に強く溶岩やマグマなどの仕掛けを無力化する。通常のファイガと違い、上方向のみに炎を吐く。水に対しては極端に弱く、水たまりをかけるだけで即死んでしまう。また通常のファイガの場合は横方向からパンクさせると得点が2倍になるが、マグマファイガの場合は炎を吐く上方向からパンクさせた場合に2倍の得点が入る。
- スイミングファイガ
- スイミングプーカァと同じく水に対して耐性を持っている。また体色が背景と同じなので、見分けがつきにくく、いつの間にかミスしてしまうことがよくある。横方向に火炎を吐くが、射程が非常に短く1マス分しか炎を吐けない。
- お化けファイガ
- 永久パターン防止キャラ。地中の敵を残り1匹以下または全滅させると出現する。通常のファイガと同じく横方向に火炎を吐く。序盤では1匹しか出現しないが、中盤以降は2匹出現する。プクプクポンで膨らますこと(足止め)はできるが、パンクさせる(倒す)ことはできない。また「足止めアイテム」や「仕掛け」など一応は通用するが、すぐ復活してしまうので、基本的には逃げるしかない。
- 地底人
- 土を掘り進んでいるとたまに登場する。機嫌の良い状態ならタッチすることで高得点のアイテムを出してくれる。他の敵との接触や、モリで突いたりすると機嫌が悪くなってしまい、この状態でタッチすると逆にミスになる。一定時間経過させることで機嫌が直る。
ボス敵
全15種類、ボスの名前はラスボスの大怪獣アバレットルを除いて外見上見たままの名前がほとんどである。地中に配置されているエサ(骨付き肉)が、他の敵にタッチされると泡に包まれて地上に送られてしまう。地上に送られる前にモリで突くことにより阻止は可能である。なおエサが送られてしまうと形態が3段階に変化して攻撃や速度がパワーアップしてしまう。またステージによってはボス敵の子分が登場する。地中にいる場合と、ボス敵から生み出される場合がある。これら子分はプーカァやファイガと同じく目変化して土中やひび割れをすり抜け、直接タイゾウに向かってくる。また特殊攻撃を繰り出すこともある。
- 怪獣
- ステージ1のボスで、移動は全くしない。
- 岩
- ステージ2のボスで、ゆっくりと歩き回る。
- 貝
- ステージ3のボスで、島の上をサーキット場のように走り回っている。また地中では子分も登場し、時々横方向に回転アタックを繰り出す。回転中はモリによる攻撃が効かない。
- タコ
- ステージ4のボスで、まれにビックイを踏みつけてくることがある。また地中では子分も登場し、プクプクポンで倒すと断末魔に上下左右4方向に墨を吐き出す。この墨に当たるとタイゾウは約一秒程の間行動不能になる。
- コウモリ
- ステージ5のボスで、普段は空を飛んでいるので、ビックイを落とすタイミングが重要。また地中では子分も登場し、時々動きが止まり、この間はモリによる攻撃が効かない。
- カモノハシ
- ステージ6のボスで、時々地面へ潜って雲隠れをする。またタコ同様にビックイを踏みつけてくることもある。また地中では子分も登場し、時々横方向に1ブロック分穴を掘り進む。
- ペンギン
- ステージ7のボスで、氷の島の上を歩き回っている。また地中では子分も登場し、時々横方向に氷の塊を作り出し攻撃をしてくる。この氷の塊に当たるとミスになる。
- ドラゴン
- ステージ8のボスで、すべるように島の上を走っている。また地中では子分も登場し、時々横方向にタックル攻撃を仕掛けてくる。このタックル攻撃はカモノハシの子分同様に1ブロック分の穴を掘る。
- バク
- ステージ9のボスで、時々大ジャンプしてタイゾウにめがけて襲い掛かってくる。また地中では子分も登場し、足が非常に速くタイゾウをあっという間に追い詰め、ハリーアップになるとそのスピードはさらに増し本作中最速を誇る。タイゾウは「ウェポン」の「ダッシュブーツ」を装備していないと、そのスピードからはまず逃げ切れない。
- トカゲ
- ステージ10のボスで、島の中央を歩き回っている。時々長い舌でタイゾウを飲み込もうとする。飲み込まれてもミスにはならないが時間のロスとなる。また地中(水中)では子分も登場し、通常はその場を動かないが、時々長い舌でタイゾウを舐めまわすことがあり、舐められると一定時間歩行速度が遅くなってしまう。
- マンモス
- ステージ11のボスで、砂漠の上を歩き回りニセモノの穴を作り出す。間違って入ると違う場所に飛ばされたり、しばらく動けなくなったりする。
- 大怪獣アバレットル
- 本作のラスボス。ステージ12に登場し、地響き攻撃や大きな翼で空を飛び、上空からタイゾウに襲い掛かる。倒せばエンディングとなる。
以下のボスは隠しステージに登場する。
- ティラノサウルス
- ステージ13のボスで、島の上を猛スピードで暴走し地響き攻撃をしてくる。
- プテラノドン
- ステージ14のボスで、空を飛び回り、タイゾウにめがけて竜巻で攻撃をしてくる。
- プテラノサウルス
- ステージ15のボスで、空を飛び回る上、地響き攻撃や上空から火の玉を乱射してくるきわめて凶暴で危険なボス。
仕掛け
- ビックイ
- 島崩しを起こすための本作で最も重要な仕掛け。底に落とすまでの間は、他の仕掛けと同じ扱いで敵を巻き込んで潰すことができる。ただしタイゾウ自身も同様に巻き込まれるとミスになる。ビックイで敵を潰したときは、通常の岩などで潰すよりも2倍の得点が入る。ステージ内の全てのビックイを底に落としてなおかつボス敵を倒せなかった場合は手詰まりとなり、そのステージの最初からやり直しになってしまう。
- 丸岩
- 横方向へ転がり、行き止まりになるか、穴に落ちるまで転がり続ける。その時に敵やタイゾウを全て巻き込んで潰してしまう。落下後は割れて画面から消滅する。
- 鉄球
- 丸岩と同じく横方向へ転がり、穴に落ちただけでは止まらず、行き止まりになるまで転がり続け、同様に敵やタイゾウを全て巻き込んで潰してしまう。行き止まりに到達すると割れて画面から消滅する。
- 溶岩
- 鉄球と同じく横方向へ流れ、行き止まりになるまで流れ続け、同様に敵やタイゾウを全て巻き込んで潰してしまう。行き止まりに到達するとその場で通常の岩に変化する。ただし最下層の場合は消滅する。溶岩はマグマファイガには効かないが、通常の岩に変化した後なら効果はある。
- 時限爆弾
- モリで突くと3秒後に爆発し、3×3マスの範囲にいる全ての敵やタイゾウを巻き込む。
- 水たまり
- 溶岩と同じく横方向へ流れ、行き止まりになるまで流れ続け、敵やタイゾウを全て巻き込んで行き止まりに到達するまで流されてしまう。巻き込まれてもミスにはならないが、大幅な時間のロスになる。マグマファイガのみ倒すことができる。
- 土砂
- 特定のステージのみ出現する。一定時間ごとに画面上部から出現し、水たまりと同じく横方向へ流れ、行き止まりになるまで流れ続け、敵やタイゾウを全て巻き込んでしまうが、水たまりのように流されることはない。行き止まりに到達するとその場で土に変化する。巻き込まれてもミスにはならないが、多少時間のロスになる。
- マグマ
- 横を掘ると数秒後にその方向へ一直線に噴火し、直線状にいる全ての敵やタイゾウを巻き込む。ただしマグマファイガには全く効かない。
- めざまし時計
- モリで突くと鳴り響き、敵がその場所へ寄ってくる。
- レンガ
- ファイガの炎、ビックイの直撃、もしくは超電磁ドリルで破壊ができる。
- コンクリート
- こちらはビックイの直撃、または超電磁ドリルでのみ破壊ができる。連接しているコンクリートは1回ですべて連鎖反応で壊れる。
アイテム
- ベジタブルターゲット
- ビックイを除く「仕掛け」を2つ落下させると、タイゾウのスタート位置に出現する。
- 無敵バブル
- 取ると泡のバリアを張る。この間は、水たまりや土砂には影響を受けなくなり、水中では溺れなくなる。また一度だけ敵に当たってもミスにならないが、その場合はバリアは消滅する。ただし岩や鉄球といった仕掛けは防ぐことはできない。また一度外へ出ると効果はなくなる。
- ポイントボーナス
- 特に何の効果も無いアイテムで500点が貰える。主にウェポンパーツや化石のかけらなどのアイテムを一度取得済みで、次回プレイ時に登場する。
- スペシャルフラッグ
- 1UPアイテム。地中の至る所に配置されている。
- エアカプセル
- 『ミスタードリラー』シリーズでおなじみのアイテム。ステージ10,14のみに登場し、エアメーターを少し回復させる。
- ウェポンパーツ
- 地中の至る所に配置されていて、集めることでウェポンが完成しステージ展開を有利に進めることができる。ウェポンの種類と効力については後述する。
- 化石のかけら
- 地中を掘り進んでいると出現する隠しアイテム。集めることで新たなステージが出現する。
足止めアイテム
地中の至るところに配置されている。いずれもタイゾウの助けとなるもので取得後、任意で使用可能。ただし一度に持てるアイテムは1つのみで、2つ以上取ると先に取ったアイテムはなくなってしまう。
- ボクシンググローブ
- 一直線上にパンチを放つ。一直線上の敵を奥へ押し返すことができる。多数の敵に追い詰められている状況で効果を発揮する。
- 稲妻
- 一定時間タイゾウの周り3×3マスの範囲で稲妻を放つ。周囲の敵をしびれさせることができる。
- スペシャル岩
- タイゾウの目の前に岩を出現させる。後は通常の岩と同じ扱いで敵を倒すことができる。この岩で敵を倒したときの得点は、通常の岩で倒したときの2倍。
- オルゴール
- ハリーアップ(敵のスピードアップ)状態を一定時間通常状態に戻すことができる。
- 磁石
- タイゾウの目の前に磁石を出現させ、3×3マスの範囲で近づく敵を固定することができる。これを利用して多数の敵を一箇所に固めビックイなどの仕掛けとを併用すれば高得点の大チャンス。
- マンホール
- 地上への出口を一定時間閉鎖する。この間は敵やタイゾウは外へは出られないが、逆に地上外部からの侵入してくる敵をシャットアウトすることができる。
- シュノーケル
- ステージ10,14のみに登場し、エアメーターの減少速度が通常の1/2になる。ただし「足止めアイテム」扱いのため、他のアイテムとの併用ができない。
ススムアイテム
タイゾウの息子ホリ・ススムを呼び出し、援護攻撃を行う。
以下の3点は主にボス敵を島崩しで沈めるための足止めとして使うアイテムである。
- ホリバルウ
- 『ゼビウス』のパロディで、地上にいるボス敵に「ブラスター」や「ザッパー」で攻撃してダメージを蓄積させると一定時間足止めができる。
- ホリーX
- 『ラリーX』のパロディで、マシンに乗ったススムを操作して島の上を走り、「煙幕攻撃」でボス敵の動きを一定時間足止めできる。
- バクダン
- ヘリを操縦し、ボス敵の頭上から投下させると爆風で一定時間足止めができる。
以下の2点は主にビックイの調整に関するアイテムである。
- ドライバー
- ヘリを操縦し、ビックイの向き(クラックの入る方向)を変えることができる。時間内なら何本でも調整は可能。
- オモリ
- ヘリを操縦し、ビックイの上で投下させると一発でクラックを入れることができる。対象となるのは1本のビックイのみ。
ウェポン
地中に散らばっているパーツを集めていくことで各ウェポンが完成し、次回以降のステージで使用が可能になる。ただし使うためにはルーレットで目的のウェポンを引き当てる必要がある。一度に使えるのは1種類のみで、2種類以上の同時装備はできない。
- ブロックポップ
- 1ブロック分の土を作り出す。
- ドリドリドリル
- 土を掘り進む速度が通常より速くなる。
- モリロング
- モリが通常の2倍の長さまで伸びる。離れた敵に有効。
- トルネードリル
- 竜巻を起こし目の前から3ブロック先まで土を掘り進む。
- ダッシュブーツ
- 移動速度が上がり敵の追跡から簡単に逃げ切れる。ただし、土を掘っている間は効力が発揮されない。
- 一発ポン
- 突き刺されば通常の倍速で敵をパンクさせる。通常版と共用できるので足止めには通常版、敵を殺すときは一発ポンと使いわけが可能。
- 超電磁ドリル
- コンクリートブロックやレンガなど、通常では壊せないブロックや岩などの仕掛けを破壊できる。
- アクアラング
- シュノーケルと同様に水中時のエアメーターの減少速度がこちらは通常の1/4になる。シュノーケルと違い「ウェポン」であるため他の「足止めアイテム」と併用ができる。水中ステージの無い面では全く役に立たない。
- ジェットランドセル
- 6マス分前方向へ高速移動ができる。この時は土を掘る速度も同時に速くなる。ただし一旦動き出すと、6マス進むまでは途中で方向転換や停止はできない。
- ノロノロタイマー
- ハリーアップ(敵のスピードアップ)までの時間を2倍に延長する。
ディグダグアイランド
(EN) ディグダグIIをベースとしたオンラインゲーム。1・2作目の世界観は継承しているもののキャラクターデザインは一新されている。舞台はホラヌ共和国となっており、『ディグダグ ディギング ストライク』については触れられていない。
2007年12月にクローズドベータテストが行われ、2008年5月8日にサービス開始。2009年4月21日にサービスを終了した。
コピーなど
ディグダグをコピーした、『zigzag』(2種類あり、オリジナルとあまり変わらなく、インストカードもある物と、タイトルや地形がカラフルになっている物)や、『goldbug』(ともCentury Electronic社)などがある。前者はメーカー名を伏せているが、カラフルの『zigzag』ではLAXと表記されている。 その為、偽のタイゾウが出回っていたということになる。
アレンジソング
- 恋のディグダグ
- 作詞 弓達公雄/中沢淳 作曲:慶野由利子 編曲:米光亮 歌:まさごろ
- 第1作のBGMに歌詞をつけたもの。『ビデオ・ゲーム・グラフィティ』に収録。
関連商品
関連項目
- ミスタードリラー
- バラデューク
- NAMCO x CAPCOM
- てんこもりシューティング - ミニゲームの一つに本作のキャラクターを使ったものがある。
- Mr. Do! - ユニバーサル(現・ユニバーサルエンターテインメント)から同時期に発売されたアーケードゲーム。本作の派生作品のような内容。
- バンダイナムコゲームス発売のゲームタイトル一覧